306. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/27(月) 01:56:35.00 ID:9pz9Cfr80
→B:その子は何も反応しなかった……。
    苦しいのかな?  それとも、余計な心配をされたくないのかな?


唯「……ね、ねえ、本当に大丈夫?」


唯が心配になってとうとう声を出すと、その子はゆっくりと顔を上げた。


和「……ゆ……い」

唯「!  の、和ちゃん!?」


幼馴染である和が、虚ろな目で唯を見上げた。
今までに見とこともないほどに顔面蒼白で、汗を書いているのか、前髪が額に張り付いている。


唯「だ、だいじょうぶ!?  い、いま誰かを……」

和「……あまり……騒ぎにはしない……で」

唯「えっ?  ええ、だって……」

和「わ、たし……生徒会長だもの……他の子の様子……見に行かなくちゃ……」

唯「無理だよそんな状態で!」

和「ゆい……ゆいこそ、他の子のところにいってきなさい……同じ班の人のところ、とか……私なんて……」

唯「な、なにいってるの……」


今和を救えるのは自分だけ。
唯は必死に考えを凝らす。


*選択肢*

A:「み、みんなー!!  和ちゃんが大変だよお!!」
    どうしていいか分かんないよ。とりあえずこっちもピンチだってこと皆に知らせなきゃ!

B:「さ、さわちゃーん……」
    ここは大人にお願い!  さわちゃんにこっそり声をかけて何とかしてもらおう。

C:「も、もしかしてこれが使える!?」
    車酔いにいいって聞いたことがあるようなないような……。
    ※アイテムのお菓子セットBのうち、フリスクを消費します。

D:「大丈夫、大丈夫だよ……」
    とにかく和ちゃんを横たわらせよう。席をちょっと動かして、っと。膝に頭をのせてあげるね。

E:「できた!  さあ、これがあるから平気だよ!」
    お菓子セットの袋を改造してちちんぷいぷい。エチケット袋の出来上がり!!


310. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) 2011/06/27(月) 02:02:16.15 ID:KpzPy3T5o
知らんけどC
313. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/27(月) 02:39:44.86 ID:9pz9Cfr80

→C:「も、もしかしてこれが使える!?」
    車酔いにいいって聞いたことがあるようなないような……。
    ※アイテムのお菓子セットBのうち、フリスクを消費します。


唯「そ、そうだ!!」


たまたまポケットに入っていたフリスクを取り出し、和の前にかざす。
好都合なことに、気分がすっとしやすいミント味だ。


和「な、なにそれ……まさか、たべろってこと……?」

唯「うん、そうだよ!  酔い止め代わりにしている人もいるって聞いたことあるもん」

和「そ、そんな根拠のないこと……」

唯「なにもしないよりはましだよ!」

和「……無理矢理特大ソフトを食べさせられた私に……さらに食べろっていうの……?」

唯「……うっ」

和「いらないわよ……平気……」

唯「……やだっ。絶対平気じゃないもん」

和「ゆい……」

唯「私は、和ちゃんを助けたいんだもん。助けたくて食べさせたいんだもん。特大ソフトのときとは話が違うもん」

和「……分かったわよ」

唯「の、和ちゃん……」

和「だめそう、だったら……」

唯「うん、他の方法考えるから!」


314. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/27(月) 02:40:11.38 ID:9pz9Cfr80

意気込む唯に、わずかに微笑みながら、和はフリスクを数粒口の中に放り込んだ。
噛み砕いているのを見て、唯は、「ミントが鼻に抜けるように食べるといいっていうよ」とアドバイスをする。
和はその通りに食べ終えると、しばらくぼーっとしたあと、唯に手を差し出した。


和「……もう少し、頂戴?」

唯「!  うん!」


さらに和はフリスクを食べ、少しするとまた催促し、また食べる。
それを繰り返している間、唯はずっと和の傍にいた。
フリスクが底を尽きる頃には、和の声に生気が戻ってきていた。


唯「き、気分はどう……?」


おそるおそる訊ねると、和はふっと笑って言った。


和「……信じられない。あんなお菓子で、こんなによくなるなんて……」

唯「ほ、ほんとう!?」

和「ええ。まさか唯がこんなこと知っているだなんてね」

唯「……伊達に、乗り物酔いに慣れているわけじゃないんだよ!」

和「くすっ。はいはい、一つ勉強になったわ」


315. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/27(月) 02:40:54.83 ID:9pz9Cfr80

そうこうしているうちに、バスは旅館へと近づいて行った。


和「……でも、生徒会長として、他の子たちの面倒を見てあげられなかったのは不覚ね……」

唯「和ちゃん……いいんだよ?」

和「えっ?」

唯「今日はね、和ちゃんは誰かに面倒をみてもらう日だったんだよ!」

和「……唯」

唯「そういうときは、私が頑張るから!  和ちゃんは黙って甘えちゃえばいいのっ」

和「……よくいうわ、もう……でも」

唯「うん?」

和「……唯……ありがとう」

唯「!!」


和が嬉しそうに、どこか寂しそうに、ふんわりと微笑んだ。
その目には、たくさんの慈愛が詰まっていた。


*選択肢*

A:「ううっ、のーどーかーちゃあああん!!!  よ、よかったよお〜!!」
      和ちゃんを助けられて本当によかった!!  思わずわんわん号泣。

B:「……えへへ。こちらこそ」
      ちょっと照れちゃうな……でも、今言ったのは本心だからね?

C:「……うんっ!!」
      よかったよっ、本当に!  思わず和ちゃんをぎゅーっ。あったかいなあ。

D:「とんでもないっ。……じゃあ、またね」
      和ちゃんと会話を交わしたら、自分の席へ。もうすぐ着くよね。

E:「……あのね、和ちゃん……」
      今なら話せるかな?  それとも後の方がいいかな?  班決めのときのことを切りだす。


324. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/27(月) 05:48:06.75 ID:6X/CvwtO0
ここで和ちゃんとは!律狙いだけど、ここはCで
毎日楽しみにしてるよ、頑張ってください
340. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/28(火) 00:34:23.54 ID:58N5VeY70
→C:「……うんっ!!」
      よかったよっ、本当に!  思わず和ちゃんをぎゅーっ。あったかいなあ。


和「わっ……もう、なあに?」


口ではそういうものの、和は特に抵抗もせずにすんなりと抱擁を受け入れる。
きゅうきゅうと抱きしめていると、唯がぽつりと呟いた。


唯「……和ちゃん、すっごいミントのかおり」

和「……放っときなさい」

唯「すんすん」

和「犬みたいに嗅がないの。……唯は、やっぱり甘い匂いがするわね」

唯「えー、アイス食べたからかなー?」

和「……ううん。違うわ、きっと」

唯「?」


唯が首をかしげると、肩口に温い、柔らかい重みがのった。
見ると、和がほんの少し唯の肩に顔を埋まらせていた。


唯「ふ、ふえ!?  どうしたの?」

和「……病みあがりなのよ、私」

唯「う、うん」

和「……今日は、私が面倒を見てもらう日だって言ったのは唯でしょう?」

唯「そ、そうですとも」

和「じゃあ、いいじゃない」


和は唯の首筋にさらに鼻を寄せ、そっと目を閉じた。
しばらくおたおたしていた唯も、和を見て優しく微笑んだ。


342. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/28(火) 00:35:36.38 ID:58N5VeY70

和「(……甘い匂い)」

和「(……私、寂しいのかしら)」

和「(唯が成長していくのを見ることが嬉しかったのに)」

和「(班決めで、いつものメンバーじゃない他の子と同じ班になるほどに社交的で、目立つようになった唯)」

和「(……いつのまにか、私を助けてくれるくらいに頼り強くなっていた唯)」

和「(……唯の甘い匂いは、昔と変わらないのに……)」

和「(……いやっ……)」


和の【信頼】ステータスが  2/5  →  3/5  にアップしました!

和の【気になる】ステータスが  0/3  →  2/3  にアップしました!


※和との空気がよくなりました。
※ですが、まだ核心は突いていないようです。このままだと……。


343. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/28(火) 00:36:03.17 ID:58N5VeY70

バスが、旅館に到着した。
ブレーキの振動を感じると同時に、和が唯の肩から顔を上げる。


和「……着いたのね」

唯「うん。ぐっすり休めた?」

和「……おかげさまでね」

唯「……えへへっ」


唯が照れたように笑うと、突然素っ頓狂な声が上がった。


さわ子「あらー?  平沢さん、そこあなたの席じゃないわよね?」

唯「ほ、ほえ!?  えーっと、は、はい」

さわ子「どうしてそこにいるのかなあ?」

唯「え、えっと……」


心配そうな和の視線、にやりとしながら探るようなさわ子の視線。
それから、バスを降りようとする他のクラスメイトの視線。
それを一身に受けながら、唯は口を開いた。


*選択肢*

A:「和ちゃんも具合が悪そうだったから、傍にいたんです!」
      心配だったんだもん。座ってもいいじゃんね。

B:「す、すみませーん……ちょっと和ちゃんの席まで遊びに行ってました……」
      これが私らしい理由かな?  なんとかこの場をしのいだ?

C:「え、えーっと……」
      視線がすごいよー!  緊張しちゃう。どう話せばいいの?  口ごもる。


344. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/28(火) 00:39:55.00 ID:pR5jXhpj0
乙。
Bで
364. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/28(火) 02:00:01.92 ID:58N5VeY70
→B:「す、すみませーん……ちょっと和ちゃんの席まで遊びに行ってました……」
      これが私らしい理由かな?  なんとかこの場をしのいだ?


さわ子「ふーん……そうなの?」

唯「……は、はい」

さわ子「ふーん……まあいいわ、でも、今度からは自分の席にちゃんと座っていないとだめよ」

唯「あ、は、はーい……」


唯がぺこぺこしながらいうと、さわ子は軽く息をついて、自分の荷物をまとめはじめた。
興味が別のところに向かったさわ子を見て、唯はほっと息をつく。
すると、くい、と制服の袖をひっぱられたような気がした。
振り返ると、和が眉をハの字にして見つめていた。


和「……ごめんなさいね、唯……私のせいなのに……正直にいってもよかったのよ?」

唯「あんまり騒ぎになりたくないって和ちゃんいってたじゃん。だったら私は、ちゃんと守るよ!」

和「唯……」

唯「だから、全然気にする必要なんてないんだよう」

和「……うん、ありがとう」


二人が小声で肩を寄せて話し合っていると、通路を、荷物を持ったクラスメイトが通っていく。


律「……」

澪「二人とも、早めに降りた方がいいぞ」

紬「(……どうしよう、二人をちゃんと見られないわ)」


律は、目が合う前に、ふいっと出口から降り、澪は軽く声をかけてからそれに続く。
紬は、なんとなく辛そうに二人の前を横切っていく。


和「……なんか、ごめんなさいね、唯」

唯「……え?  なにが?」

和「なんでもないわ。早く降りましょう」

唯「……うん」


365. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/28(火) 02:00:28.99 ID:58N5VeY70

和の誘導によって、唯はバスを降り、旅館へと足を踏み入れた。

唯は、自分の班の部屋にたどり着くなり、ばたっと畳の上に倒れこむ。


唯「ふうう〜っ。疲れたあ〜」

姫子「ねー。私も初日なのに疲れちゃった……」


いいながらも姫子は、手早くジャージへと着替えて行く。


いちご「……今日の疲れの半分は、唯のせい」

唯「あ、あうう……ごめんなさいい」

いちご「ゆるさない」

唯「ふええええん!!」

姫子「いちご、いちごの冗談は冗談に聞こえないんだから……その辺にしなよ」


部屋で一息をつきはじめる一同。
ここの時間をどう過ごそうか、思い思いに考える。


姫子「……売店みたいなとこあったね、そこちょっと見て行かない?」

いちご「……夕食まで休みたい。夕食楽しみ」

姫子「じゃあ、お風呂に入ってこようよ」

いちご「……なんか、散歩もしたい」

姫子「結局どっちなの!?」

いちご「そっちこそ、どっちなの」


むう、と顔を突き合わせていた二人だが、急に唯の方を振り返った。


いちご「唯は」

姫子「どうしたい?」

唯「私が決めるのっ!?」


*選択肢*

A:「売店に行ってみよう!  いろいろ揃えておきたいし」
      なにがあるかなー?  ここは京都だもんね、楽しみ楽しみ!

B:「とりあえず休んで、夕食食べようよ」
      休息も肝心。夕食は何が出るんだろう?

C:「お風呂にいってみたいです!!」
      お風呂に入る順番は確か早い方だったし。皆と入ってみたいな♪

D:「散歩、というか探検したい!」
      とりあえず旅館をぐるぐる歩いてみたいかも。余裕があったら外にもね!


366. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2011/06/28(火) 02:06:54.31 ID:iOgWSGzJ0
C
ヒヤッハァー!欲望のサービスシーン狙いだァー!


6
最終更新:2011年07月28日 01:36