884. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 14:58:32.42 ID:RLQsDdtP0

おばさんに聞こえないように会話すると、ようやくいちごが起き上がった。
おばさんに再度お礼を言って店を出ようとすると、不意に呼び止められる。


「あの、さっきいっていたあなたの友達も、もしかして部長なの?」

唯「えっ、あっ、うん!  そうです!」

「そうなの……やっぱりねえ……ふふ、あなたたちはおばさん達のようにはならないようにね。皆仲良くが一番よ?」

唯「うん!  いろいろありがとうございますっ!  じゃあっ!」


唯は手を振って、先に歩いていた姫子といちごのところに駆け寄っていった。
おばさんは、微笑ましいような表情で、唯達の背中を見送っていた。


唯「(……うーん、おばさんの話、よく分からなかったなあ……)」

唯「(……私とりっちゃんの関係かぁ……)」

唯「(……「部長」……?  あっ、もしかして……)」

唯「(……でも、これは私のうぬぼれかな……?)」

唯「(……ううん!  りっちゃんにぶつければいいだけだよ!)」


※律との仲直りの可能性が高まりました。

※仲直りの準備が整ったようです。


885. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 14:58:59.69 ID:RLQsDdtP0

京都の日差しを眩しそうに見上げる姫子を筆頭に、一同は茶房を出てからなんとなく辺りを歩いていた。
いちごも、なんとかついてきているようだ。
姫子が振り返り、皆が顔を突き合わせる。


姫子「もう午後になったねー。これからどうしよっか?」

唯「うーん、そうだね……」


二人が考え込んでいると、通りの向こうから見慣れた女性が項垂れながら歩いてきた。
長い髪を振り乱し、眼鏡外れ、ヒールの靴を鳴らしながらゆっくりとこちらに向かってくる。


唯「あっ!  さわちゃーん!!」


唯の元気な声が聞こえたのか、さわ子は顔を上げた。
まるでこの世の終わりを見たような、苦々しい表情が刻み込まれている。


唯「ひいいっ!  ……ど、どうしたの?」

姫子「だ、大丈夫?  先生……?」


唯達の近くによると、大きく息をつき、こめかみに指を当てながら話し始めた。


さわ子「……いやね、そのね、『京都の母』に占ってもらって……」

姫子「えっ、先生行ったの?」

いちご「……ちょっと引く」

さわ子「若王子さんって結構毒舌ね……そうよ、占いに行って、それで結果が……」

唯「やっぱりだめだったんだね!!  さわちゃんだもんね!」

さわ子「なんですってえええ!!??」


さわ子が思わず唯に覆いかぶさろうとすると、姫子といちごは目をぱちくりとさせた。
二人の視線に気がついたのか、唯の頭を撫でるふりをして、さわ子は怒りを鎮める。


さわ子「そうよ、どうせだめだったわよ……それにしても、あなた達、なんでこんなところにいるの?  これからどこかにいくの?」

姫子「あ、いまどうしようかって話していて……」

唯「えーっとねえ……」


*選択肢*

A:「ちょっとこれからどこかに遠出しようと思って!」
      結局午前中はこのあたりを歩くだけで終わっちゃったしね。

B:「この辺りぶらぶら歩いてみようか?」
      お店以外にも何かあるかもよ?  よし、行ってみよう!

C:「どうせだからさわちゃんお気に入りのところとかないの?」
      せっかくさわちゃんと会えたしね。聞いてみようか?

D:「うーん、ここで立って考えてみるよー」
      なんだかんだ疲れたね。動かないでしばらく休もうか?

E:「……いっそ旅館に戻ってみる?」
      旅館なら旅館で楽しみがあるしね。

886. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 15:05:38.85 ID:RLQsDdtP0
まったくどうでもいい情報ですが、
この誰得何得なおばさん過去話は、おばさんに粘り強く聞いていれば
オカルト研究部の部長について分かったかもしれないですね。
大した謎じゃありませんが……

と、呟いてみました。本当にどうでもいいですね……。
887. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/23(土) 15:07:06.31 ID:ZeQUtdXQo
A
893. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 16:08:11.52 ID:RLQsDdtP0
→A:「ちょっとこれからどこかに遠出しようと思って!」
      結局午前中はこのあたりを歩くだけで終わっちゃったしね。


唯が元気よく言うと、さわ子が少し顔をしかめた。


さわ子「これからいくんじゃ時間かかっちゃうんじゃないの?  それに、疲れない?」

唯「大丈夫だよ、今そこのお茶屋さんでお茶飲んできたもん!」

姫子「元々いろいろ行く予定だったしねー」

さわ子「……若さって、いいわね……」


いまだ体力が有り余っている様子の唯と姫子を見ながら、さわ子は羨ましげに息をついた。
すると、もう一人の教え子の様子にふと気がついた。


さわ子「……若王子さん?  どうしたの?」


さわ子の声に、盛り上がっていた唯と姫子もすぐに顔を上げる。
見ると、いちごが疲れきったような顔で、電信柱に体をもたれかけていた。


唯「わわわ、いちごちゃん!?」

姫子「いちご、大丈夫!?」


慌てていちごに駆け寄ると、いちごは少し辛そうにしながらも、心配いらないというふうに首を振った。


いちご「……大丈夫。行けるよ」

唯「そ、そんな……いいよ、少し休もう……?」

姫子「というか、これ以上どこかに行ったら危ないんじゃないの……旅館に戻ろうよ」

いちご「……ちょっと寄りかかっていたら楽になったから平気。それに、私も修学旅行楽しみたいし」


894. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 16:08:38.25 ID:RLQsDdtP0

いちごがわずかに笑みの形を作るが、それでも唯達は眉をハの字にしたまま動かなかった。
それから、「行く」、「戻る」の押し問答を続けていたが、しばらくすると痺れを切らしたさわ子が間に入ってきた。


さわ子「……若王子さん、あなたそんな体調で無理に決まっているでしょう……私がつき添うから、旅館に戻りなさい」

いちご「……でも、修学旅行……」

さわ子「あなたの体の方が大事でしょう、ほら、悪化しないうちに」


さわ子がいちごの背中を支えて立たせると、いちごも渋々了解した。
唯と姫子は急いで二人に駆け寄る。


姫子「早く戻ろう、いちご」

唯「私達もついて行くから!」


そう声をかけると、いちごはまた首を振った。


いちご「……私一人のせいで、二人の修学旅行を潰したくない……先生がついているから大丈夫」


見ると、確かにそれほど深刻そうではないが、それでも唯は不安げな顔でいちごにすがりついた。


唯「でも……だって心配だよ」

いちご「……そんな大勢戻ったって意味ない。付いてきてもらうより、何か私にお土産を買ってきてもらう方が嬉しい」


いちごなりの冗談だったのか、ふっと笑みを見せた。
さらにいちごは姫子を手招きし、そっと耳に口を寄せ、こそりと囁く。


いちご「……律達、遠出しているかもしれないし……せっかくのチャンスだから」

姫子「……いちご……」

いちご「……唯に誰か付いていた方がいいから」

姫子「……うーん……そっか……いや、そうだね……じゃあ唯に決めてもらうよ……私もどっちをしたいか分からないし……」


内緒話を終えた姫子は、いまだ心配そうな唯に尋ねた。


姫子「いちごはさわ子先生が送ってくれるみたいだけど……私達はどうしようか?」

唯「ううう……えっと……」


*選択肢*

A:「……せっかくいちごちゃんもああ言ってくれているし……どこかにいってみようか?」
      あんまりいちごちゃんに気を遣わせてもね……予定通り遠出する?

B:「じゃあ、少しこの辺りを見たら、早めに帰ろうか?」
      いちごちゃんが心配だしね。他にもいろいろお店があるだろうし。

C:「ううん、やっぱり付き添いたいな……」
      うん、やっぱり班員皆で旅館に帰ろう?

D:「い、い、いちごちゃ〜ん……うえーん!」
      ごめんね、もっと早く引き上げればよかったね……思わず号泣。


901. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/23(土) 16:16:40.28 ID:+59Y7OzDO
ここは間をとってBにしとこう

904. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 17:11:10.99 ID:RLQsDdtP0
→B:「じゃあ、少しこの辺りを見たら、早めに帰ろうか?」
      いちごちゃんが心配だしね。他にもいろいろお店があるだろうし。


唯がそう提案すると、姫子がほっとしたように頷いた。


姫子「……それが一番いいかもね……じゃあ、ちょっと歩いてみようか?  ……あの、先生」

唯「いちごちゃんを、宜しくお願いします!」


姫子の言葉を継いで、唯が勢いよく頭を下げる。
さわ子はそれを見て目を細め、にっこりと笑う。


さわ子「大丈夫よ、担任の私が、責任を持って若王子さんを送るから」

いちご「……唯に宜しくされても……」

唯「ひ、ひどいよいちごちゃーん!」


愕然とした唯を見て、いちごが耐えきれずに吹き出す。
すると、姫子、さわ子にもそれが連鎖し、唯を中心にその場が笑いに包まれた。


さわ子「じゃあ、いってらっしゃい。あんまり遅くならないのよ?」

いちご「……お土産求む」


905. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 17:11:38.75 ID:RLQsDdtP0

さわ子といちごが見送る中で、唯達はようやく歩き出した。
唯の背中を見ながら、さわ子が微笑む。


さわ子「もう、頼りになるんだかならないんだか、よく分からない子ねー」

いちご「……でも、結構気に入っているんでしょ」

さわ子「……若王子さん、なかなか切れ者ねー、なんてね。じゃあ、私達も行きましょうか」

いちご「……はい」


いちごと並んで旅館への道を急ぎながら、さわ子はふと考えていた。


さわ子「(……てっきり『付いていく!』ってダダこねるかと思ったけど)」

さわ子「(……なんだかんだ、ちゃんと成長しているのね)」

さわ子「(……ふふ)」


さわ子の【信頼】ステータスが  0/5  →  1/5  にアップしました!

さわ子の【気になる】ステータスが  0/3  →  1/3  にアップしました!


906. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/23(土) 17:12:15.29 ID:RLQsDdtP0

さわ子、いちごと別れた後、唯と姫子は頭を悩ませていた。


姫子「……さて、どうしよっかー?」

唯「この辺り見るとは言ったものの……なかなか思い浮かばないね」

姫子「うーん……そうだねえ」

唯「……姫ちゃん」

姫子「んー?」

唯「……ごめんね」


突然謝る唯に、姫子は戸惑う。


姫子「ど、どうしたの!?」

唯「だって……私の勝手でお茶屋さん行って、おばさんに話聞いて……それでいちごちゃん具合悪くなっちゃって……」


唯の話を聞くと、姫子は苦笑しながら唯の頭を撫でた。


姫子「なにいってるのー、もう。それに唯に行き先決めてもらったのは私といちごだし。……いちごも、全然唯のこと悪く思っていないよ。だから、そんな顔はしないの」


姫子の言葉を聞き、唯はそっと顔を上げる。


姫子「いちごの分まで楽しもうよ、ね?」

唯「……うん!  ありがとう」

姫子「じゃ、唯どこ行きたい?」

唯「あう、結局そうなるんだ……」


唯が再び愕然とすると、姫子は楽しそうに笑った。


姫子「……唯をいじめるいちごの気持ちが分かる気がする……」

唯「えええっ!  そ、そんなあ」


*選択肢*

A:「じゃあいっそのこと、あのお寺に行こうよ!」
      元々行く予定だったあのお寺。近いし、時間もちょうどいいかも。

B:「二人でお金を出し合って、人力車に乗る?」
      あ、格安人力車だって!  京都の名所をこうして廻るのも楽しそう♪

C:「て、手作り市?  面白そうだよっ!」
      京都名物手作り市!  すごい人だかり!  色々なものが売っていそうだねえ。

D:「困ったときの携帯電話、再びっ!  だよ!」
      他にお店ないかなぁ……とりあえず携帯を確認。

907. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2011/07/23(土) 17:13:54.54 ID:Rnnc5j2H0
迷うな……Bで


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最終更新:2011年07月28日 01:58