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ゴゴゴゴゴゴゴゴ

唯「・・・う~ん」パチ

唯「・・・こ、ここは」ムクッ

唯「森・・・?」キョロキョロ

唯「なんで・・・私こんな所に」

唯「確か・・・私は修学旅行でみんなで飛行機に乗ってて・・・それで」

ドゴオオオオン キャー ワー

唯「・・・!」

唯が振り返るとそこには海岸で炎上する飛行機と逃げ惑う生徒たちが


唯「え・・・もしかして・・・墜落!?」

キャー キャー

律「みんな落ち着け!動きまわると危険だぞ!」

唯「りっちゃん!」

ドゴーン!

律「う・・・爆発が収まらない・・・!」

ドゴン!

紬「きゃあ!」

倒れてきた飛行機の残骸に足をつぶされる紬


紬「足が・・・!動けない・・・」

律「ムギ!待ってろ今助けるからな!」

律「うーん・・・!くそっ!私一人の力じゃ駄目だ」

律「誰か!手を貸してくれ!」

キャー ワー

律「誰か聞いてくれ!頼む!」

唯「りっちゃん!ムギちゃん!」タタッ

律「唯!良かった無事だったんだな」

紬「うう・・・唯ちゃん・・」

唯「うん!でもそんなことよりムギちゃんを早く助けないと!」


ドゴン!!

唯「わあ!」

律「早く離れないと危ないな・・・!唯!私が残骸を持ち上げるから
  そのタイミングでムギを引っ張り出してくれ!」

唯「うん!わかった!」

律「行くぞ!うおおおぉぉぉぉぉ!」ギシギシギシ

唯「えいっ!」ズルズルズル

律「よし!」ズシーン

律「はあ、はあ、よくやったぞ唯。急いでムギを運ぼう!そっちの肩を」

唯「うん」ガシ

紬「・・・う、あ、りがとう・・・」


3人が離れた直後、飛行機は大爆発を起こし、炎は消えその後の爆発は止まった。



数時間後

飛行機が墜落した近くの海岸で生徒たちが集まっていた

ザワザワ

律「一応騒ぎは収まったな」

唯「私たちこれからどうなっちゃうの・・・?」

律「大丈夫。すぐに救助が来るって・・・。ムギ、足はどうだ?」

紬「大丈夫よ。痛いけど片足だけだし、ひきずって歩けるわ。
  二人が助けてくれたおかげよ」

唯「えへへ」

唯「でも・・・さ。飛行機にはもっとたくさん人が乗ってたよね」

律「・・・うん。私らの学年の全クラスが乗ってたはずだ」

唯「・・・ここにいるのは私のクラスの子たちだけ」

律「・・・うん。それにクラスの子も全員じゃない」

唯「ここにいないみんなはどこなの?・・・和ちゃんは?澪ちゃんは?ほかのみんなは?」

律「落ち着け、唯」

唯「おちつけないよ!みんな・・・うわああああん!」

唯の泣き声が引き金となり他の生徒の多くも泣き出した

生徒「うえええん!帰りたいよー!」

生徒「お母さん、お父さん・・・グスッ」

生徒「ヒック、エグ・・・こんなとこで死にたくないよおお」

紬「うう・・・」ジワッ

律「・・・」

律「みんなしっかりしろ!!!」

全員「!!」

律「泣いてたってしょうがないだろ!
  助かるためには出来ることをやらないと!」

唯「・・・うう、でも」

律「唯、飛行機の残骸をよく見たか?」

唯「え?」

律「海岸の残骸、飛行機の前方部分しかなかったんだ。
  ということは、飛行機の後部は私たちとは別のところに墜落してるかも
  しれないってことだ」

唯「じゃ、じゃあ、澪ちゃんも和ちゃんも無事なの?」

律「断言はできないけど、後部の残骸がない以上、希望は十分あるよ」

唯「よかった・・・」

律「(海に落ちてる可能性も・・・あるんだけどな)」

紬「りっちゃん・・・」

律「・・・とりあえず。そろそろ日が暮れる時間みたいだ。 
  火を起こさないと救助に気づいてもらえない」

唯「火って、どうやって起こすの?」

律「ライターもってる子は、さすがにいないよなあ・・・。
  映画とかでよくある枝をこすったりするやつをやってみるしかないか」



しばらく後

律「はあはあ、疲れる」

律たちは枝を擦るやつをやっていた

シュボ!

律「おお!火がついた!」

生徒「おおーーー」

パチパチパチ

律「拍手してないで早く火種の保護だ!」

唯「これで救助の人に見つけてもらえるね!」

律「飛行機の燃料がしみついた枝を使うとは
   ムギ、ナイスアイディアだったよ!」




生徒たちは数か所に分かれて焚き火をしている

唯「救助の人来てくれるかな・・・ほかのみんなは大丈夫かな・・・」

律「心配しててもしょうがないよ・・・唯」

唯「りっちゃんは心配じゃないの・・・?」

紬「ちょっと唯ちゃん!」

律「・・・!何言ってんだよ!心配に決まってるだろ!」

律「でも・・・心配ばかりしてたってどうにもならないだろ!」

唯「ご、ごめん、りっちゃん・・・」

律「ん、いや私こそごめん。カッとなっちゃって」

律「・・・それで、明日からの話なんだけど」

唯「うん」

律「救助には早く来てほしいけど、いつ来るかはわからない。
  だからしばらくは自分たちの力でだけで生きることを覚悟しないといけない」

紬「そうね・・・」


律「飛行機の残骸の中には使えるものもあると思うんだ。あとは食糧。すぐ後ろの森には
  木の実とか食べれる物があるかもしれない。明日、日が昇ったらその二手に分かれよ
  う。」

唯「えぅ、森の中は危ないんじゃないかなあ?飛行機の中も・・・」

律「だからと言って何もしなかったら飢え死にするかもしれないんだぞ。
  森の中は遠くまで行かないで、飛行機も危険を感じたらすぐ逃げればいい」

紬「唯ちゃん。私たちが生き残るためには多少は危険でもがんばらないと」

唯「うん、わかった・・・」

律「よし。明日になったらみんなにも伝えて班を分けよう。
  今日はもう寝た方がいいな」

唯「疲れてすごく眠いよ・・・」

律「よいしょ」ムク

唯「りっちゃんどこいくの?」

律「ああ、ちょっと用を足しにね・・・先に寝てて」

唯「うん・・・おやすみ」スースー


……

紬「ふう、こんなところでトイレなんて・・・生まれて初めてだったわ
  さて、戻ろう・・・あら、りっちゃんもトイレかしら」

律「うう、グスッ」

紬「・・・!」コソッ

律「グスッ、うわあああああああん!、みおぉ、グスッ」

律「しんじゃやだよぅ、みおぉ、うえぇぇえん!」

紬「(りっちゃん・・・やっぱり無理してたのね)」



翌日

律「さて。説明は以上だ。私は飛行機に行く。みんなはどうする?」

唯「りっちゃんと一緒がいい」

律「ただし、飛行機に来る人はそれなりに覚悟してほしい」

唯「?」

律「残骸のまわりには、その、遺体とかはなかった。 
  でも中はまだ誰も見てない・・・言いたいことわかるよね?」


生徒A「キャア!わ、私は森がいい」

生徒B「わ、私も飛行機は怖い・・・」


律「・・・結局、飛行機は唯と私だけか。唯、無理しなくていいんだぞ?」

唯「だ、だいじょ、じょうぶだよ・・・!」

律「よしじゃあ出発だ!森班はあんまり遠くには行くなよ!」

生徒C「ええ、では行ってくるわ」

律「ムギ、留守番頼んだぞ」

紬「ごめんなさい。足怪我したせいで私役立たずで」

律「何言ってるんだよ!海岸にいて救助に見つけてもらうっていう重要な役割だぞ!」

唯「ムギちゃんの分も頑張ってくるからね!」

紬「ありがとう。気を付けて行ってきてね」




飛行機残骸の前

律「よし。中に入ろうか」

唯「う、うん」

ガタン、ガタン

律「うわ、やっぱり中はぐちゃぐちゃだな・・・」

唯「うん・・・進みづらい」

律「誰かのかわからないけど荷物がどころどころにあるな
  出る時に持って帰ろう」

唯「そうだね。食べ物入ってるかもしれないし」

律「とりあえずはコックピットを目指そう。前がよく見えないけど
  もうちょっとで着くはずだ。コックピットなら懐中電灯とかあるかも」

唯「りっちゃん。扉が」

律「うん。間違いなくコックピットだ。開くといいんだけど、よいしょ!」

ガチャン

唯「すごい開いたよ!」

律「よし!(パイロットの死体があるって覚悟してたんだけど・・・誰もいない
      そういや乗務員の死体も飛行機の中に一つもなかった・・・
      でも外にいるのは私たち生徒だけ・・・)」

唯「わあー!コックピットの中なんて初めてだよ!」

律「気楽だな唯は。」

唯「もう、心配してもしょうがないって言ったのはりっちゃんでしょ?」

律「はは、そうだったな(気にしすぎ・・・だよな)」

唯「あ、懐中電灯発見!」

律「でかしたぞ唯!・・・ん、ここにもあった!」

唯「よかったね。結構いろいろ集まりそうだね♪」

律「だな。ただ荷物全部は一回じゃ運べないな。とりあえず外に出して
  何回か往復しないと」

唯「あ!」

律「どうした?」

唯「りっちゃん、私たちの携帯は全部使えなかったけど」

唯の手には無線のマイクが握られている

唯「これ・・・もしかして使えるんじゃない?」

律「無線か!やりかたはよくわからないけど・・・やってみよう!」

カチャ、カチャ

マイク「ザ、ザーーーー」

唯「音が出てきた!繋がったのかな?」

律「わからないけど・・・とにかく呼びかけてみよう」

律「もしもし!こちらはオーシャニック航空518便、桜高の生存者!
  こちらはオーシャニック518便の生存者!
  誰でも良いから応答して!」

唯「誰かああ!助けてーー!」


律「これを聞いてる人がいたら助けてください!こちらはオーシャニック・・・」

唯「たすけてええ・・・」

マイク「ザ、ザザ、モシモシ、ザザザ」

律「!唯ちょっと静かに!」

唯「!?」

律「今一瞬人の声が聞こえたんだ!」

マイク「ザザザ、コチラ、ザザ、タスケ、ザザーー」

律「き、聞いてください!私たちはオーシャニック518便のせいぞんしゃ・・・」

バチバチッ!!

唯「ひえっ!?」


律「うわ・・・無線機から煙が!ショートしたのか?」

マイク「・・・・・・」

唯「壊れちゃった・・・」

律「でもあれは確かに人の声だったよな?」

唯「うん・・・すごく聞き取り辛かったけど、女の人の声っぽかった」

律「あっちにちゃんと私たちの声聞こえたかな」

唯「きっと聞こえてるよ!これで助かるかも!」

律「うん。でも期待しすぎちゃいけないな。そろそろ荷物を外に出そう。」

唯「うん」


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最終更新:2010年01月21日 01:45