アットウィキロゴ
澪「おおおおおい!みんなー!」

和「こんなに生存者が・・・おーい!」

唯「和ちゃん!澪ちゃん!」タタッ

律「まじかよ!」タタッ

澪「律・・・唯・・・!」

唯「和ちゃ~ん、会いたかったようう」ギュウ

和「唯・・・無事でよかった」ナデナデ

律「澪!」

澪「り、りつう・・・」ガシ

律「良かった・・・澪」

澪「うわぁぁぁんりつぅ・・・」ギュウウ

律「よしよし・・・グスッ・・・」


律「そうか・・・大変だったんだな・・・」

澪「うん・・・私たち以外のみんながいなくなっちゃって」

唯「でも、あの無線の声、和ちゃんたちだったんだね~」

和「こっちには唯たちの声がちゃんと聞こえたわ。だからここまで頑張れたの」

律「しかし二人の話を聞くと・・・ここも危ないのかな」

和「確かなのは・・・私たち生存者以外にこの島にだれかいるってこと。
  ”他の者たち”が、ね・・・」

澪「(和・・・あのことは言わない方がいいよね?)」

和「(ええ・・・今言っても不安をあおるだけだわ)」

唯「とりあえず二人とも休みなよ~。ここは食料もあって木の実も毎日とれるんだよ」

和「じゃあお言葉に甘えて、少し休もうかしら」

紬「すぐ近くの森の中できれいな泉も見つけたのよ。体を洗えるわ」

律「そうだな。後で案内するよ・・・ところで澪」

澪「・・・なに?」

律「そろそろ離れてくれない?」

澪「ヤダ」

律「」





律「(澪・・・ずっと怯えてたな・・・私から離れようとしないし
   他の誰かがみんなをさらったかもしれないからか・・・?)」

澪「スースー」

律「(やっと寝たか・・・)」

律「(この島は一体何なんだろう・・・この事故も・・・
   何か普通とは違う気がする。いや飛行機が墜落する時点で普通じゃないんだけど
   そうじゃなくて・・・どこかおかしい)

律「(消えた添乗員・・・。まったく見つからない死体・・・。それにムギの足・・・)」

和「律・・・?まだ起きてるの?」

律「ん・・・和こそ寝ないのか?」

和「昼に少し寝させてもらったからね。それに・・・夜寝るのはちょっと」

律「和・・・。お前たちに一体何があったんだ?」

和「話した通りよ。一緒にいた人たちが不自然にみんないなくなって・・・
  私は他の誰かにさらわれたんじゃないかって思う」

律「他の誰か・・・ね。いったい誰なんだよ・・・」

和「わからない」

律「じゃあなんで誰かがさらったなんてわかるんだ?ただはぐれただけかも知れないだろ?
  そんなこと言うから澪があんなに怯えてるんじゃないのか?」

和「・・・いずれ話すわ」

律「やっぱり話してないことがあるんだな・・・」

和「ごめんなさい。」

律「話したくないんなら私は聞かない。
  でも、和が起きてるのはみんなを守るためだろ?」

和「・・・」

律「私も付き合うよ!」

和「ありがとう律・・・」




律「ふわあ~。結局なんもなかったな」

和「ええ、よかった」

律「みんな起き始めたから私たちは寝ようぜ・・・眠い」

和「ええ・・・」

紬「二人とも・・・私たちのために起きててくれたのね。ありがとう」

律「いいって。勝手にやったんだから」

紬「二人とも寝てて。あとは私たちがやるから」

律「そうかー。じゃあいつもの木の実回収はムギ指揮頼んでいいかな・・・」

紬「ええ、任せて!」

律「ありがとう・・・お休み」


……

唯「みおちゃ~ん」

澪「唯・・・おはよう。」

唯「これからみんなで森に木の実とりに行くんだけど一緒に行く?」

澪「も、森の中に・・・。やめた方がいいよ・・・危ないぞ」

唯「大丈夫だよ~。今まで危ない目にあったことないし」

澪「でも・・・」

唯「それにちょっとした丘もあって景色がよくて気分転換になるよ!」

澪「ごめん・・・気持はありがたいんだけど、森の中に入ろうとすると
  ものすごく怖いんだ」

唯「ううん。怖いならしょうがないよ。澪ちゃんは和ちゃんとりっちゃんと
  お留守番だね!救助の人が見えるかもしれないからよろしくね!」

澪「・・・そうだ!唯」

唯「なに?」

澪「丘があるって言ったよね?これ・・・持って行ってくれないか?」ゴソゴソ

唯「無線機?」

澪「うん。移動中も何度か試したんだけど、どこからも反応なかった。
  でも高いところなら遠くと通信できるかもしれないだろ?」

唯「うん。わかった!丘に登ったらやってみるね!」

澪「ありがとう。頼んだよ」

紬「じゃあ澪ちゃん。行ってくるわね」

唯「またあとでねー」

ゾロゾロゾロ



丘の上

唯「ふう!ここなら無線機使えるかな」

紬「つけてみましょう」

唯「ここが電源だったよね」カチッ

ザー、ザザザ・・・

唯「雑音しか聞こえないねー」

紬「唯ちゃん、ちょっと貸して。周波数を・・・」

ザー、ザザザ、オウトウセヨ、ザザ、ワレワレ、ザー

一同「!!!」

唯「誰かの声だ!」

唯「ムギちゃん!」

紬「ええ待って、調整するわ」

ザ、ザザー、ピー、ザザー

紬「難しい・・・」

唯「あ!」

紬「どうしたの?」

唯「ほら。あの森の中に人が!おーい!」



浜辺

律「そっか紬たちは無線機を持ってたのかー」

澪「うん。」

和「期待は薄いけど・・・どこか遠くと交信できたら」

律「だな」

ザッザッ

澪「帰ってきたみたいだぞ」

律「あれ、いつもよりずいぶん早いな」

和「何かあったんじゃない!?」

唯「あ、みんなー!すごいんだよ!」

紬「森で出会ったの!」

澪・和「!!!!!」

そこにはみんなと一緒にさわ子がいた

律「さわちゃん!さわちゃんもいたんだ!」

さわ子「ええ、なんとか無事よ・・・って澪ちゃんと和ちゃん?」


澪「先生・・・無事だったんですね」

和「逃げてきたんですか?」

さわ子「え、ええ、何も考えず必死で抵抗して、気がついたら逃げれてたの」

唯「ねー何の話?さわちゃんと和ちゃんたちは会ってたの?」

紬「あれ・・・でも3人ともその話はしてなかったわよね・・・?」


澪「・・・みんな!そいつから離れろ!!!」

さわ子「・・・」

律「な、一体どうしたんだよ澪!」

唯「そうだよ。さわちゃんがどうしたの?」

和「いいからこっちに来なさい唯!みんなも!その人に近寄らないで!」

唯「和ちゃんまで・・・どうしたの?」

さわ子「澪ちゃん、和ちゃん、あんな怖い目にあったんだから
    取り乱すのもしかたないわ。」

紬「怖い目って・・・?」

さわ子「最初私たちは数人の生徒といたんだけど、その一人がいなくなって、
    その夜は私がさらわれたのよ」


和「そうですね。そして結局私と澪以外全員がいなくなった。」

律「それは聞いたけど・・・さわちゃんがいたなんて全然言ってなかっただろ?」

和「そうね。それが昨日言った”話さしてないこと”の一部よ」

紬「なんで話さなかったの?」

澪「いま説明するよ・・・先生。先生は私たちと同じ
  飛行機の前部に乗ってたんですか?」

さわ子「当たり前でしょ?澪ちゃん達と一緒の墜落現場じゃない」

澪「飛行機は海に墜落していました。」

さわ子「ええ、そうよ」

澪「それなのに先生、まったく濡れてませんでしたよね?」

さわ子「!」

澪「他のみんなはみんなびしょびしょに濡れてました。当然ですよね、
  海に落ちたんだから。」

さわ子「ち、違うの・・・。私は和ちゃんと同じで、投げ出されて森に落ちたのよ」

澪「だから最初に見たとき森から走ってきたんですか?」

さわ子「そ、そうよ!森で和ちゃんを見つけて急いで・・・」

澪「確か和は枝をクッションにして”奇跡的に”助かったんですよね?
  それでもすごく弱ってました。
  先生は落ちた直後から走れたんですか?ずいぶん頑丈なんですね」

さわ子「そ、それは・・・私も枝をクッションに」

澪「和は枝でところどころ服が破れてました。先生の服には傷一つ無かったですよね?
  今だってそう。必死に抵抗した割には服がほとんど乱れてない・・・」


和「わかったでしょ?唯。この人は一緒に墜落してないの。
恐らく別の手段で…」

さわ子「そんなの!状況証拠ばかりじゃないの!」

澪「見たいんですか?証拠が」

さわ子「!」

和「私たちが唯達を探すために荷物をまとめた時、これを見つけた」

唯「それ、修学旅行のしおり?」

和「そう。これには引率の教員達の名前も載ってる」
さわ子「…」

和「もうわかりますよね?先生。先生の名前がこれには載っていません。」

唯「そんな…」

澪「先生は飛行機に乗ってなかった。でも私達がこの島で先生と会うことで、
頭で勝手に考えちゃったんだ。先生も乗ってたんだって」

和「まさか先に島にいたなんて考え浮かぶわけないからね…」

律「…!なんなんだよ!説明しろよさわちゃん!」

紬「さわ子先生…」

和「教えてください。先生がこの事故にどう関わっているのか。
私達が助かる方法…すべて!」

さわ子「…言えないわ」

律「言えないだって?」

さわ子「ええ、これはあなたたちのためでもあるの」

澪「なにが私達のためなんですか!?大勢の生徒を…犠牲にして…」

さわ子「勘違いしないで。ここにいる以外の生徒はすべて
生存を確認して保護した。死者は一人として出てないわ」

和「それを信じろと…?」

唯「なんで、先生はそんなことするの?」

さわ子「それは…島の意思よ」

律「はあ!?何言ってんだ?」

和「わけのわからないことでごまかさないで!」

さわ子「ごまかしてないわ。本当よ」


さわ子「でも、島の意思についてあなたたちに語るにはまだはやい
私は失礼するわ。」

律「どこに行く気だ!?」
さわ子「仲間のところに、ね」

澪「仲間って、誰だ?」

さわ子「語るにはやいって言ったでしょ?じゃあね」
律「待てよ!」

さわ子が俊敏な動きで森に飛び込み走っていく

律「おい!」ダッ

和「待って律!」ガシッ

律「和!?なんで止めるんだよ!
あいつは私達が助かる方法を知ってそうなんだぞ?」

和「そうだけど、あの人の動き見たでしょ? 足元が不安定な森の中であの速度で走るには
恐らく相当な訓練をしている。深追いは危険よ」

律「くっ…!」

唯「さわちゃん…悪い人だったの?」ジワ

紬「唯ちゃん…」

澪「それは断言できないけど鍵を握っているのは間違いないよ」

唯「私…さわちゃんが悪い人とは思えないよ」

律「私だって思いたくはないよ。
でもさ、いい人が飛行機を墜落させるか?」

紬「りっちゃん、まだ飛行機を落としたのが先生とは決まってないでしょ?
本当に事故だったのかも」

和「意図的にせよ事故にせよ、墜落現場に先回りしてたんだから、
墜落のことは知ってたはずよ…」

澪「島の意思ってなんなんだろう…」

律「そんなもん…ただの出まかせだろ島に意思なんて…ばかばかしい!」

紬「…そうだわ!」

律「どうした、ムギ?」

紬「先生のことでごたごたしてて言うの忘れてたんだけど、丘の上で無線が反応したのよ」

澪「ほんとか?」

唯「あ、忘れてたあ!」

和「それで、どうだったの?」

唯「ムギちゃんがいじってる時に私が先生をみてけて、そのまま帰って来たんだよ」

律「そうか!じゃあ早くもう一回行こう!
ムギ、無線が反応したところに案内してくれ!」

紬「ええ」

和「私も行くわ!生徒会で無線使ったりして少し詳しいから
役に立てると思う」

律「わかった。一緒に来てくれ!」

唯「私も行ったほうがいい?」

和「唯たちはここで待機してて。大人数だとかえって動きづらくなる」

唯「わかったー」

澪「気をつけて…」

律「おう!行ってくるからな!」


4
最終更新:2010年01月21日 01:52