―――岡本事務所

岡本「おう!たまき!戻ってきたか!」

岡本「ん?そちらの姉ちゃんは?」

和「センターのテンプルナイト
  真鍋 和と申します」

唯「岡本さん!あのね……」

……
………

岡本「そうか……
    たまき……いや、唯っていうんだっけか
    お前元々センターの人間だったんだな」

唯「うん……そうみたい」

岡本「まさかお前がなぁ……
    悪魔を退治しに行くなんてよぉ」

岡本「もうここはお前のいるところじゃねぇ……
    早いとこホーリータウンへ行きな!」

唯「岡本さん……今まで…あり」

岡本「うるせぇ!早く行け!!」

唯「うぐっ……うぅ……」

和「唯……そろそろ行くわよ」

唯「うん……」

和「では、失礼します」

岡本「唯!!……いや、たまき!!」

唯「!?」

岡本「お前が誰だろうが……俺の中でお前はたまきだ
    いいかたまき……絶対死ぬんじゃねえ
    悪魔なんかにやられるな……
    またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな!」

唯「うん…!絶対戻ってくるよ!!
  たまき……行ってまいります!!」


―――ホーリータウン

テンプルナイト「センターから話は聞いています
        どうぞお通り下さい」

プシューッ……

ドアが開くと冷気が流れ込んでくる

唯「さ……さぶいでござる……」

和「キングフロストが街全体を凍らせたからよ
  さあ、大教会へ向かいましょう」


―――大教会

唯「さーぶーいー!!ねぇ和ちゃん帰ろうよ~」

和「あんたここに何しにきたのよ!」

唯「なんで和ちゃんは平気なの~?」

和「あぁ、私なら保温機能付きのインナーを着てるから…ほら」

唯「ちょ……和ちゃんだけズルい!!」

バサッ バサッ ズシン!!

唯「おわぁ!!」

和「バジリスク!!」

和「こいつが毒ガスをばら撒いた元凶よ!
  唯!このガスマスクを付けて!!」コーホー

唯「また和ちゃんだけ……」

グルルルル……

バッ!!

唯「!!」

バサッ バサッ……

唯「逃げちゃった……
  このマスクが怖かったのかな」コーホー

和「そんなことあるわけないでしょ!」コーホー

和「キングフロストを倒すのが先決ね」コーホー

……
………

唯「ここも開かないよ~」

和「ほとんど凍結してるわね……」

唯「はぁ……ん?…和ちゃん!!床を見て!!」

和「冷気の流れが見える……?
  唯、これを辿って行くわよ!」

和「この部屋ね……んんん!!」グッ

ガリガリ……ゴゴ……

和が力を思い切り込めると

少しずつドアが開いていく

キングフロスト「ヒイイホオオォォ!!」

キングフロスト「おいらとってもゴキゲンだよ
          なんたって好きなだけ凍らせて
          いいんだもんねー」

和「そこまでよ!」

唯「ぶぇっくし!!!」

唯「は…鼻水が凍ったでござる……」

キングフロスト「なんだー邪魔しに来たのかー?
          凍らせてやるー!ヒーホーー!」

キングフロスト「ヒーホー――!!」ヒョオオオォォ

和「唯!よけて!!」

唯「とっとっと!!」ゴロン! カランッ

唯「あっ!ナイフが……」

ピキピキ……

唯「凍っちゃった……」

和「これを使って!」バッ

唯「ほっほえっ」パシッ

和「見ての通りあいつの弱点は[火]よ!
  その石には火の魔力が込められてるわ!
  隙をみてあいつに投げるのよ!」

唯「わかった!!」

和「私が引き付ける!」

和「マハザン!!」

キイィィ……ブワッ!!

衝撃波が氷を砕きながら

キングフロストに向かっていく

唯「すごい!和ちゃん魔法使えるんだ!!」

ボゴーン

キングフロスト「あいたー!!い、痛いホー!!
          でも……へっちゃらだホー!!」

和「あんまり効いてない……か」

キングフロスト「もう怒ったホー!お前から凍らせてやるー!」

ズン… ズン…

唯(今だ!!)

唯「てーい!!」ブンッ

カッ! ゴオオオオ

キングフロスト「うわちゃちゃちゃ!!あっちぃホー!! 
          体が溶けちゃうホー!!」

和「唯ナイス!!砕け散れ!!」

和「マハザン!!」

キイイイィィ……

……
………

キングフロストが消滅すると

街を包んでいた冷気が収まった

唯「ふぃ~……」

和「助かったわ唯……ありがとう」

唯「いや~そんなことないよ~」

唯「もうこのナイフ……使えないや」

和「センターに戻れば武器を研究してるラボに剣があるわ」

和「一旦外へ出ましょう」


プシュー……

和が大教会より外に出ると

目の前にバジリスクが待ち構えていた

和「しまっ……」

ゴバアァァァ

和「うっ!ゴホッ!!ゴホッ!!
  か・体が痺れ……」

唯「和ちゃん!!」

和「唯…私のさそりムチを使って……ゴホッ」

唯「和ちゃん……そこで休んでて!!」

グルルルル……

ギャアアアァァ!!

唯「わわわっ」サッ

唯「こんの!!」シャッ!! ザク!

ギャア!!

グ…グワアァァァ!!

唯「余計怒らせちゃった!!」

ブンッ

バジリスクの尻尾が唯を襲う

ドゴッ!!

唯「がっ……」

唯「…………」

バジリスク「!?」

唯「…………」シャッ! 

……
………

ギョエエェェ…… バタッ

和(な……なんて強さなの……)

唯「はっ!和ちゃん!!大丈夫!?」

和「何とか……体も動くようになってきたわ」

和「それよりも唯……今の戦いっぷり…」

唯「あ、あははは……なんか夢中で……」

和「それがあなたの能力よ」

唯「へ?」

和「人間だけど、悪魔と対等……
  いや、それ以上の力で敵に立ち向かえる……」

唯「でも!今までそんな力出したこと…」

…君が神の僕となるか…
…悪魔の手先となるか…
…これは大いなる”賭け”だろう
…全ての人間の未来をかけた……


唯(あ、頭が……)

和「まだコントロールできてないのよ…
  じきに思い出すわ」

和「さ、センターに戻って報告よ」

住人「おい、おまえら」

唯「はい?」

住人「おれたち たから さがしてる
    さっき へんな なまくびひろった」

唯「なな、生首!?」

住人「ぶきみ うれない おまえら いるか?」

和「結構よ」

和「さ、行くわよ!」

唯「う、うん!」


―――センター管制室

司教「ホーリー・タウンでの悪魔退治、御苦労様でした
    律から花田の最期について聞きました
    彼は自分の能力に自信を持ちすぎたようですね」

司教「後は目加田だけですが
    一体どこにいるのでしょうか……
    彼は放っておいたら何をするか
    分からない花田以上の危険人物です」

和「目加田博士……」

「司教様!!」

神父「司教様!大変なことが……」


唯はまだ自分の置かれている状況に

現実味が湧かなかった

司教から伝えられたメシアの定め

和が言っていた自分の能力

ヴァルハラでギターの練習に明け暮れた日々が

遠い昔のように感じた……



第二章 ワタシハメシア!? 完



「司教様!」

神父「司教様!大変な事が……」


司教「……御苦労でした
    ……唯よ、また大変な事件が起こりました」

和(次から次へと……一体…)   

司教「ファクトリー・エリアの地下にある
    発掘現場にベテルギウスが現れました
    そのせいでしょうか、食用に飼われている
    牛型ミュータントのデミナンディが暴れ始めました
    このままではファクトリーで働いている
    人々が危険です」

司教「ベテルギウスとデミナンディを倒し
    ファクトリーの人々をお救い下さい
    センター南の入口から地下に入って下さい」



第三章 ロウドウ!


……
………

唯「デミナンディかぁ……」

唯「和ちゃん私ね!初めてギターバトルに勝った時
  岡本さんにデミナンディのステーキ食べさせてもらったの!」

和「そう……それは良かったわね!」

唯「たまたまカジノで勝ったからって理由だったけど」

唯「うふふふ……ステーキ♪ステーキ♪」

和「こ、こらこら……ファクトリーにステーキ食べに
  行くんじゃないんだから!」

唯「しゅん……」

和「あ、そうだ!唯、ラボに行って
  新しい武器を調達しましょう」

唯「了解!」


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最終更新:2011年07月30日 02:32