―――スラム街

唯「はぁ…はぁ(あそこだ!)」

「…ひさしぶりだな唯…私だ……」

唯「!?」 

目加田「と言っても君は覚えていないだろう
     噂は色々聞いているよ
     君の力は私が思っていた以上だった
     もしや記憶は戻っているかね?」

唯「ちょっとずつ……だけど」

目加田「どうやら君について本当の事を
     話す時がきたようだ……
     だがその前に1つ頼みがある
     センターから君に会いに来た女を
     覚えているか?」

唯「りっちゃんのこと?」

目加田「そうだ…彼女は今囚われの身になって 
     ファクトリーにいる……
     彼女を救い出してくれないか?
     行方不明の少女を探し外へ出た彼女を
     センターは脱走罪としたんだ」


……ちょ……やめろっ離せ!……

……ほら、行くぞ!……

……うるさいな!わかってるよ!……

唯「りっちゃん……」

目加田「お願いだ、唯……
     彼女を救い出してくれ
     そうしたら私は全てを君に話そう……
     彼女は地下の収容所にいる
     ヴァルハラとセンターを結ぶ通路の
     1番西の通りにいる男に聞けばわかるだろう」



第六章 リッチャン!!


―――ヴァルハラ~センター間通路

男「目加田のおやじから話は聞いたぜ
   ここは通してやらぁ」

唯(りっちゃん……今行くよ!)

プシューッ

「来ましたね平沢 唯」

唯「!!……梓ちゃん…」

梓「コロシアムでの恨み、ここで
  はらさせてもらいます!!」

唯「私だって!!よくも和ちゃんを!!」

……生きてほしいの……

唯「あ……」

戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「でやああああ!!」ツルッ

ドシーン!!

梓「い、いたたた」

梓「しまっ……」

唯「………えい!!」ゴチッ!!

唯のゲンコツが梓の頭に炸裂!

梓「きゅう………」

戦士 中野 梓に とどめをさした

唯「しばらくそこで寝ててもらお~!」

キラッ

唯(ん?……あそこのあるのは?)

唯「ピラー!!」

唯はかせいのピラーを手に入れた

……
………

プシューッ

声「ゴリヨウカイスウヲオシテクダサイ」

唯「このエレベータだね」

唯「えーっと……」ポチッ


―――B7F

唯「どこに行けばいいの~!?
  迷っちゃったよぅ」

唯「ここも行き止まり……」

唯の目の前には固く閉ざされた

鉄格子が立ち塞がっていた

ツンツン……

何かが唯のお尻をつついた

唯「!?」バッ

唯「あ、悪魔!?」

唯「坤竜丸!」スラァ

「ちょ!ちょっとタンマ!!」

唯「へ……?」

「あたし、ナジャっていうの!あんた、迷ったんでしょ?」

唯「ま、迷ってなんかないもん」

ナジャ「さっきから同じとこグルグルしてるのに?」

唯「う……」

ナジャ「うふふ……」

唯の背丈の半分ほどしかないナジャは

唯の顔をまじまじと見上げる

ナジャ「あんた……可愛い……
     気に入ったわ!」

ナジャ「仲魔になってあげる!」

唯「え!?いや、でも……」

ナジャ「何よ!美少女が遠慮する
     もんじゃないわよっ」

ナジャ「えへへ……行こっ!」    

妖精 ナジャが仲魔になった

……
………

ナジャ「あんた、名前は?」

唯「唯だよ!平沢 唯!」

ナジャ「ユイ……あはっ!変な名前~」

唯「むっ」

ナジャ「ユイ、収容所に行きたいんでしょ?
     あたしがいいとこ教えてあげるっ」

ナジャ「ここを通ればファクトリーの収容所に行けるわ」

唯「ホント!?」

……
………

ナジャ(あっいるいる!マヌケな見張りがいるわ
     あんなやつ相手にしないしない!
     こっちよこっちっ)

唯(うわぁ……頭が二つ付いてるよ~)

ナジャ(シーッ!声が大きい!)

悪魔「ここの通路は……
    通すわけにはいかないわねぇ
    通すわけにはいかねえな」

悪魔「通ろうとする子は好きにしていいって
    通ろうとするヤツは好きにしていいと」

悪魔「言われてるのよぉオォーッホッホッホ
    言われてんだよぉヒィーッヒッヒッヒ」

唯(ぶ、不気味……)


―――強制収容所

「来たか……唯」

唯「み、澪ちゃん!?どうしてここに!?」

澪「唯……
  悪いけど彼女を助け出させるわけには
  いかないの」

澪「律は勝手にセンターを
  抜け出した罪で牢に入れられた……
  律の言う事もわかるけど
  センターの法を破ったら罪になる
  どんな法でも従わなければいけない
  どんな罪でも償いは必要……」

唯「澪ちゃん……?何言ってるの…?」

澪「法を破ろうとするなら……
  唯、あんたと戦うしかない
  センターの命令には逆らいたくないんだ」ギュッ

澪はグローブを装着して身構える……  


戦士 秋山 澪が 一体出た

ナジャ「ふーん……いつの時代も人間って
    同じ種族同士で殺し合うんだね」

唯「!!……澪ちゃん!やめて!!」

澪「はっ!!」ドムッ

唯「うげぇっ!…ごほっごほっ……」

ナジャ「ユイ!!大丈夫!?」

澪「なるべくならその可愛い顔を傷つけたくない……
  唯、法に従うんだ!!」ガッ

唯「きゃあっ!!」

唯「間違ってる……そんなの間違ってる!!」

唯「法って何!?センターって何!?
  死んだ人をないがしろにしたり……
  傷つけるのが法なの!?」

澪「…………」

唯「そんなのに従ってたら……
  人間じゃないよ!!」

澪「黙れぇ!!」ボゴォ

ナジャ「…………」

唯「う………」

唯「澪ちゃん……私はメシアでもヒーローでもないよ…」

唯「一人の……人間なんだよ!!」

ナジャ(ユイの目つきが変わった……)

唯「…………」スラァ 

ナジャ(!!……このままじゃ澪って子が!)

ナジャ(タルンダ!)

光が唯を包み込む

唯「あれ……力が……」シャッ

バキィ――……ン

……
………

唯「はっ……澪ちゃん!!」

澪「ま……参った……」

澪「唯と戦ってみて決心がついたよ
  どんな法でも従わなければいけないけど……
  間違った法は直すべきだ
  私はもうセンターのやり方に
  従うのをやめる……」

唯「澪ちゃん……」  

澪「私は自分のなすべき事をしようと決めたよ
  律を助けてあげて……」

澪「だけど今の律は正気じゃない……
  連れ出すのは難しいと思う」

唯「どういうこと!?」

澪「律はこの先の牢屋だ……
  行けばわかるよ」

澪は足を引きずりながら去って行った

ナジャ(ユイ……あんたの力……)

……
………

唯「りっちゃん!!助けに来たよ!!」

律「ん?なんだ……唯か……
  お前には用はねぇよ、帰ってくれ……」

ナジャ(強力な催眠術か……)  

唯「りっちゃん!!」

唯「もう……りっちゃんのばかぁ!!」

ナジャ「ユイはあの人のこと……好きなの?」

唯「え……な、なにを……」

ナジャ「でもホントは好きなんでしょ?
     あたしにはわかるわかる……」

唯「………」

ナジャ「あたし…あなたの心には
     いられないみたい……」

ナジャ「じゃあ……リツにあたしの力をあげれば……
     あたしがリツの中にいれば… 
     ユイが彼女を思えばあたしを
     思う事になるわ……」

唯「ナジャ?何を言って……」

ナジャ「決めた!決めた!
     彼女に……あたしの力をあげる!」パァァ

唯「えぇ!?」

ナジャは光の玉となり律の体内に吸い込まれた……

唯「ナジャ……」

律「ん……ぅあれ?
  私何してたんだ……?」

唯「りっちゃん!!良かった……」

律「唯!!唯じゃないか!!」

律「唯が助けてくれたのか……ありがとな」

唯「なんか……安心したら力抜けちゃったぁ」へたっ

唯「zzz……」

律「唯………」

律「牢屋から出してくれ………」


―――ヴァルハラ~センター間通路

律「目加田に会ったのか!?」

唯「うん、りっちゃんと一緒に来いって」

律「早く目加田の所へ行こうぜ!!
  あいつは真実を知ってるはず……」

律「あたしの知りたい本当の事を……」

律「ん?……あそこに立ってるのは……澪!!」

澪「唯!!律!!」

澪「大変だ!ヴァルハラが魔王アバドンに
  飲み込まれたんだ!」

唯&律「ななななんだってー!?」

澪「どうもセンターがやらせたらしい……
  千年王国を完成させるためには
  もはや手段を選ばないみたい」

律「う、嘘だろ……」

澪「このままセンターを放っておくわけにはいかない!
  誰かが…何とかしなきゃいけないんだ……」

唯「……?」

律「澪、お前何か知ってるだろ」

澪「……破壊される」

唯「い……今なんて?」

澪「よく聞いて……
  センターは平和な千年王国を造ると
  言っているけどそれは一部の
  選ばれた人間だけが生きる世界……」

澪「そもそもミレニアムは千年王国へ
  行ける人間を選び出すために造られたんだ」

澪「それが終わるとミレニアムは用無し……
  ………[全て破壊される!]………」

澪「ヴァルハラ・エリアの運命は
  明日の全てのエリアの運命なんだよ……」

唯「そんな……そんなことって……」

律「澪ぉぉ!!お前知ってて今までなんで言わなかった!!」

澪「………ゴメン」

律「ゴメンで済む問題じゃ……」グッ

律「ゆ、唯……?」

唯「澪ちゃんを責めてもヴァルハラは帰ってこないよ……」

律「………」

律「センターへ行くぞ!!」

澪「入り口が封鎖されてるよ……」

律「う……じゃあどうすればいいんだぁぁ!!」

澪「ホーリータウンへ行けば何か分かるかもしれない」

澪「アバドンを倒せばヴァルハラも元に戻るかも……」

律「どっちにせよ時間は無いみたいだな……」

澪「私はミレニアムの人達にこの事を呼びかける!!
  唯と律はヴァルハラを頼む!」

律「そんなのわかってらぁ!!行こう!唯!」

唯「澪ちゃん、また後で!!」

澪「ああ、気を付けて!!」

……
………

律「はぁ……はぁ…遅いぞ唯!!」

唯「ま、待って……りっちゃん速すぎる……」

「おい!お前唯じゃないか!!」

唯「へ?」

唯の背後から声が聞こえた

「オレだ、オレだよ……
 ケルベロス様だよ」

唯「ケルベロスーー!!無事だったんだ!!」

唯「おーいりっちゃーーん!!」

……
………

ケルベロス「ったくひどい目にあったぜ……
        オレまでヴァルハラと一緒に
        アバドンに飲み込まれる所だった……」

律「マダムはどうしたんだ?」

ケルベロス「館ともども飲み込まれたよ……
        マダムには世話になったが
        助け出す時間は無かった……」

律「そっか……」

ケルベロス「オレを仲魔にしないか?
       オレはおまえらみたいな強いヤツが好きなんだ
       ……ああ、マダムも強い人だった……
       なあ、いいだろう?
       オレを仲魔にして損はしないぜ」

唯「もちろん!一緒に戦おう!!」

律「ケルベロスがいてくれたら心強いな!」

ケルベロス「ふふ、今 後 と も よ ろ し く」

ケルベロス「ところでお前ら、何か食うもの持ってないか?
        さっきちょうどメシを食おうとしてたところに…」ぐううう

唯&律「ない」

ケルべロス「クゥ~ン クゥ~ン」

律「急に犬になるんじゃない」


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最終更新:2011年07月30日 02:41