―――ホーリータウン

ニュースキャスター「M.N.N.
             ミレニアムニュースネットワーク
             ミレニアムの最新情報をお伝えします
             本日は大変残念な事を
             お知らせ……ザザ…」

唯「!!りっちゃん!あれを見て!!」

街頭のヴィジョンに澪の顔が映し出される

澪「ミレニアムのみんな聞いて!!
  ヴァルハラはセンターがアバドンに
  飲み込ませた!!なぜか!?
  センターにとってヴァルハラは
  用が無くなったからだ!
  これは……」

……おい、なんだアレ……

……なんだって!?……


律「澪……やってくれるぜ……」

律「さぁ、どうするか」

唯「和ちゃんがね、BARに行けば有力な情報を
   得られることがあるって……」

律「そういや和はどうした?センターに戻ったのか?」

……
………

律「そうか……和は唯を守って……
   あいつらしいな……」

唯「あたしのせいで……あたしのせいで!!」

律「唯……」

律は唯を優しく抱きしめる

唯「りっ……ちゃん?」

律「和はきっと唯のことを責めてなんかいないさ……
  そんなことがあったのに
  一人で私を助けにきてくれたんだな……」

律「ありがとな、唯……
  泣きたいときは思いっきり泣けばいいよ」

唯「う……うあああぁぁぁぁぁん」


―――BAR

律「な、なんかこういうとこって緊張するな」

唯「私も……」

ジャンク屋「なんだ、この前の客じゃないか……」

律「おわああ!!びっくりしたぁ!!」

唯「ねえ!!ピラーの使い方がわかんないんだけど!!」

ジャンク屋「だから俺も知らんって言っただろ……
       だが人形の話なら知ってる」

唯「人形?」

ジャンク屋「確か…花田とかいう男が……」

律「!!……詳しく聞かせてくれ」

ジャンク屋「花田とかいう男が
       魔界へ行くために人形を
       集めてたって話だ
       だけどねむるにんぎょうと間違えて
       おどるにんぎょうを使ったんで
       失敗したんだとよ……」

律「あの時の儀式だ……」

唯「じゃあこのおどるにんぎょうは……」

ジャンク屋「こりゃ驚いた……
       まさかお前らが持ってるなんてな」

律「ありがとよ!!」

ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……」

唯「あ……」

律「なんだ?知ってるヤツか?」

唯「う、うん…和ちゃんとここへ来た時に会ったんだ」

ルイ・サイファー「しかし…ヴァルハラを
          アバドンに飲み込ませてしまうとは
          奴らも恐ろしい事をするな……
          確かアバドンは地下世界に
          いたはずだが……?」

律「ほ、本当かオッサン!!」

ルイ・サイファー「ふふ、嘘をついてどうするかね?」

そう言うとウイスキーの入ったグラスを一気に傾ける

ルイ・サイファー「大教会が地下世界へ通じてると聞いたことがある」

ルイ・サイファー「また会おう……」

ルイ・サイファーは去っていった

律「決まったな」

唯「大教会だね!!」

静かに始まった混乱の中に

見え隠れするセンターの陰謀

唯達は閉ざされた空間

地下世界へと向かう



唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT1:ミレニアム!       完




―――大教会

唯「あ、折れたアタックナイフ……」

唯(あの時も和ちゃんに助けてもらったんだっけ……)

「平沢 唯!!」

律「なんだぁ!?」

唯「あ、梓ちゃん!」

梓「今度こそ負けないです!覚悟!!」

戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「今度こそ……この名刀で!」バッ

唯「!!」

梓(刀……忘れちゃった……)

律「なんなんだお前は!!」

梓「う、うるさいです!でこっぱちは黙ってて
  ください!!」

律「でこっぱちだあぁぁ!?」

ざっぱ~~ん……

梓「きゅう……」

唯「…………」

ケルベロス「お、恐ろしや……」

律「さて、行くか」

……
………

律「これが地下世界行きのエレベーターだな!」ポチッ

プシューッ……

唯「えーと……お、おお……」

律「B60F……」


地下世界……
相次ぐ地盤沈下により
断層ごと地下に沈んでしまった旧東京の姿である
ミレニアムはこの地下世界を塞ぐように建てられているため
太陽の光が旧東京に届くことはない
この地下世界で生きる者たちは悪魔のほか
小さなコミュニティを作りながら細々と生活する
人間もわずかながら存在した
いつの日か、地下世界に光が届くことを信じて……


唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT2:地下世界! 



第七章 キノウノテキハ!?


唯「空が……無いね……」

律「あぁ、地下だからな…息が詰まりそうだ」

唯「街……ボロボロだね」

律「あぁ、話には聞いてたけどこれほどとは……」

唯&律「これが……トウキョウ……」

老人「お前さん方……上から来たのか?」

唯「はい……そうです」

老人「言い伝えで聞いた話じゃが……
   昔数人の女の子がどこからか現れ
   破壊後のトウキョウを駆け抜けて
   去っていった……
   ここがその場所なんじゃよ」

唯「数人の女の子?」

老人「なに、お前さん達を見たら急にその言い伝えを
   思い出しての……ふぁっふぁっふぁ」

唯「……?」   

律「い、行こうぜ唯」

……
………

唯「ねぇ…りっちゃん」

律「んー?」

唯「地下世界の人達……どんな気持ちで住んでるのかな?」

律「さぁ……私だったら絶対ゴメンだね」

唯「そっか……」

律「お……標識があるな」

ジゴク[←旧新宿] [旧赤坂→]ジゴク

律「な、なんだこの趣味悪い落書きは……」

唯「ここには天国は無い…ってこと?……」

律「…………」

唯「よ、よぅしりっちゃん!!どっちの地獄にする~~!?」

律「はは………」

……
………

唯「行くよ!りっちゃん!!」

律「思いっきりな!!」

唯「とりゃああああ!!」ぽーん

唯は離れた場所から看板に向かって

思い切り靴を飛ばす

ボテッ ボテッ

律「……新宿だな!」

唯達は道の選択を靴に託した

全人類の明日への希望は

唯達の小さな体が

背負うことになろうとは

今はまだ知る由もなかった


―――旧新宿

妖精「あ、こ…ここは魔界から来た
    妖精や地霊
    地上から逃げてきた人間が
    住んでいるところです……」

妖精「あ、あの!どこから来たんですか!?
    ミ、ミレニアムから?」

律「あ、あぁ……まぁね……」

唯「りっちゃん!壁を見て!」

律「ん?」

[ここより妖精王オベロンの治める地
王の命に従うこと]

律「ここは妖精の国ってか?」

……
………

「本当に成功するんでしょうね?」

「任せとけって……」

「あ!……来た!」

唯「喉乾いたなぁ~…」

ケルベロス「腹減った……」

律「お、お前らは……」

梓「平沢 唯!
  今度こそあなたの邪魔をしてやるです!」

律「またか!いい加減しつこいぞ!!」

梓「今度はあなたにダメージは与えない……
  邪魔された事さえわからないでしょう
  だけど今までで1番効くはずです!」

梓「さあパック!!」

妖精パック「よーし!今気持ちよくしてやる!
        そーれ!浮気草のつゆだ!!」

唯「わわわっ……」

律「ばか!よけろ!!うわっぷ……」

浮気草のつゆは律にかかった

妖精パック「しまった失敗した!
        ゴメンゴメン……
        じゃ……さよなら~」

梓「も~っ!
  パックの奴失敗するなんて!!」

唯「………」

律「あぁ……長いツインテール……
  小さな体……じゅる…
  ぐへへへへへへ」

唯「げげ……りっちゃん!?」  

梓「ま、まずい…
  来ないで!私に近づかないでえええ!」

梓は逃げていった

律「待ってあたしのマイスウィートハニー!」

梓「いやああああ!!」

唯「り、りっちゃーーん!!」

律は梓を追いかけて行ってしまった

唯「あら~……」

「あ、あの……」

唯「ほぇ?あ!さっきの!!」

唯の後ろにはいつの間にか

旧新宿の入り口にいた妖精が立っていた

妖精の少女「あ、あの…実は……
        パックがかけた浮気草のつゆは
        一目で相手を惚れさせてしまう
        魔法のクスリなんです」

唯「えええええ!?」

妖精の少女「本当はあなたにかけて…
        わ、私アヌーンといいます!
        私に惚れさせるはずだったんです!」

唯「へっ……///」

アヌーン「私、本当は……
      …ご ごめんなさい!」

唯「どうすればりっちゃんは元に戻るの!?」

アヌーン「浮気草のつゆで
      かかった魔法を解けるのは
      妖精王オベロン様だけです
      そ、その……お困りでしたら
      私からオベロン様に 
      魔法を解いてくれるよう
      お願いしてもいいんですけど……」

唯「お願い!!私達、やらなきゃいけないことがあるの!」

アヌーン「で、では私からオベロン様に
      お願いしてみましょう」

ケルベロス「このままだと逆にあの梓ってヤツが危ないかもな」

唯「それはどういう……」

……
………

オベロン「アヌーンから話は聞いた……
      またパックの奴めがイタズラを
      しおって……」

オベロン「私にしかられるとでも思ったか
      1階を出て旧東新宿の方へ逃げていったようだ」

唯「な、なんとかなりませんか!?」


―――旧東新宿


……人間よ…まずパックを捕まえて……
……浮気草のつゆを手に入れるのだ……
     ……よいな……

唯「どこだ~!パック出てこい!!」

唯「こっちかな!?」

唯「なにこの迷路……」

ケルベロス「方向音痴っぷり全開……ぷぷ」

唯「ひ、ひどいなぁもぅ~」

唯「こうなったらしらみつぶしに!!」

ドンッ

唯「きゃっ!!」

「あいた!!」

唯「パック!!」

パック「げげ!!……勘弁してくれよ~!
    悪気はなかったんだよ~!!」

唯「りっちゃんを元に戻しなさい!!」

パック「ひゃ~~!!……くらえっ!!」ポイッ

ケルベロス「……手榴弾だ!!隠れろ!!」

唯「わあああああ!!」

しゅ……シャアアアアアァァ……

唯「花火……」

唯「やられたーーー!!」

……
………

パック「おらーーー!!」ポイッ

唯「きゃあああ!!クモがシャツの中に入ったあああ!!」

唯「取って!!ケルベロス取ってええ」

……
………

パック「そら!!取ってこい!!」ポイッ

ケルべロス(骨!!!!!)

ケルベロス「ワンワン!!!」

唯「ちょ……どこ行くのケルベロス~!!」

……
………

パック「はぁ…はぁ……参った……」

唯「う、浮気草のつゆ……ちょうだい」ぜーぜー

パック「10000魔貨で譲ってやるよ……」

唯「はぁ!?そんな大金持ってないよ!」

パック「じゃああーげない」

ケルベロス「俺は腹が減ってるんだ……
      オマエ オイシソウ……」ガルルルル

唯(ナイス!!)

パック「わわわわかった!!これやるから!!
     助けてーー!!」

唯は浮気草のつゆを手に入れた


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最終更新:2011年07月30日 02:44