「久しぶりだな、あの、ロングの女はどうした?」
「あなたは!」
「知ってるの、梓ちゃん」
「はい。私達がおつきみやまで戦った奴です」
「あずにゃんにひどいことしようとした人だよ~」
「まさか、こんなところで会えるとはな~。つくづく、縁があるんだな~。どうだい、その女を渡せば、お前だけは、おれの女として、無事に帰してやるぜ」
「誰があなたなんかの……」
「そうだよ、あずにゃんは私のだよ」
「それも違うわ」
「違わないよ!」
「少しは緊張感を持って下さい!!」
「そうだよ、ムギちゃん」
「違うわ、ゆいちゃんのことよ」
「2人ともです!!」
ともかく、今は逃げないといけません。こっちはムギ先輩が6匹もってたとしても、11匹。それに、ここは広くはありませんし、外に出ないと……。
「ゆい先輩、ムギ先輩、ともかく、ここから出ましょう」
「ええ。でも、この数を相手にするのは……」
「任せなさい!!」
フンス、と気合を入れる、ゆい先輩。
「では、早速、準備をっと」
ゆい先輩はギターをセットします。
「では、ミュージックスタート!!(true my heartを想像ください。分からないなら、あずにゃん きしめんでググッてください)」
久しぶりの音楽を使った攻撃ですね。ゆいぐるみはありませんが。
「気をつけて、そろそろ来るから」
ゆい先輩が私達に言います。
「何がですか?」
「見て、梓ちゃん。何かくるわ」
ん?なにか、文字みたいのがワンリキー達に向かって、迫ってきます。
「!? 避けろ、お前ら」
「くらえ、ゆいちゃん真拳奥義『あずにゃん・弾幕』」
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
「リキーーーーーーーーー」
「マンキーーーーーーーー」
何匹かのワンリキー達は避けきれずに直撃しました。
「今のうちだよ。逃げよう」
「え、ええ。納得しかねる部分もありますが」
私はゆい先輩を右手に抱え、左手で、ムギ先輩の手を握り、逃げ出します。
「ずるーい。私も手をつなぐ~」
「なにのんきなこと言ってんですが」
「逃がすな、追えー」
残りのワンリキー達も私達に襲い掛かります。
「大丈夫。まだ、私の奥義は終わってないよ」
そういえば、まだ、音楽は止まってませんね。そして、また、文字がワンリキーたちに向かってきます。
『あずにゃんはゆいの嫁』
『あずにゃんならゆいの横で寝てるよ』
『あずにゃんペロペロ』
なんていうか、大いに文句を言いたい文字が私達の道を塞ぐ、ワンリキー達を跳ね飛ばします。
「さあ、早く逃げよう」
「はい」
「ええ」
「くそ、逃げられたか」
「お前らはあいつらを追え」
「はい。指揮官は?」
「俺は先に上にいる。邪魔者たちの掃除をしないとな」
「分かりました」
―――
「待ちやがれ」
「しつこいですね、あの連中は」
「どうする?戦う?」
「戦うっていっても、廊下は狭いですし。……ちょっと、止まってください!」
少し前のところのドアが跳ね飛ばされ、中から、ガラガラ1匹とカラカラが3匹が出てきました。後ろからは、ロケット団3人とワンリキーとマンキー8匹くらい。どうすれば、いいんでしょうか、って考えてる場合じゃありませんね。
「出てきて、ハッサム、ニューラ。ここは強行突破です。ムギ先輩は後ろを頼みます」
「任せて。出てきて、カポエラー」
「あずにゃん、私は?」
「ゆい先輩は私の頭の上でじっとしていて下さい」
「えー。あずにゃん、ひどくない?」
「いいですか、ゆい先輩。ゆい先輩は秘密兵器なんです」
「秘密兵器!」
「だから、ここで、おいそれと使うわけにはいかないんです」
「そうだね。じっとしてるよ」
私はゆい先輩を肩車します。
「ありがとうございます。ハッサム、シザークロス。ニューラ、こおりのつぶて」
向かってくる、カラカラ達を跳ね飛ばします。
「ガラガラ」
「ニューラ」
ガラガラはもってるホネをニューラに投げつけて、ニューラは跳ね飛ばされる。
「あれはホネブーメラン!?」
「気をつけて、戻ってくるわ」
「分かってます。ニューラ、避けて」
「!? あずにゃん、それは駄目だよ!!サムちゃん、援護して」
「何で……あっ!!」
ニューラがホネブーメランをかわした所に、ガラガラがすてみタックルを仕掛けにきます。
「ハッサム、バレットパンチで援護してください」
ハッサムは素早く、ガラガラを跳ね飛ばします。
「よしよし。あずにゃん、よくできたね」
ナデナデ。
「だから、撫でないで下さい」
「2人とも、今のうちに」
「ええ、そうですね」
私達は再び、逃げ出しました。
「もう少しで、甲板です」
「そうね」
「頑張れー、あずにゃん、ムギちゃん」
「もう少し、緊張感を持って下さい」
やっとの思いで、甲板に出ました。これで、一安し……!?
「ようやく、ご到着か」
私達が甲板に出ると、ロケット団の連中がたくさんいます。空には、オニドリルやピジョン。ロケット団の周りには、カラカラ、ガラガラ、ワ
ンリキーやマンキー。そして、その周りには……
「あ、あ、あ、あ、あずにゃん、これ」
「ゆい先輩は見ちゃ駄目です!!」
周りを見ると、ボディーガードの人達やポケモンが血を流して倒れている……なんていうと、まだ、いい方で、中には腹を貫かれた人や首のないポケモン等、まさに地獄絵図です。
「……ひ、ひどい」
ムギ先輩も青ざめています。
「さて、楽しもうか、こい、バンギラス」
今、ゆい先輩もムギ先輩もショックで動きが鈍ってます。私が何とかしないと……。
「来て、みんな」
私はゆい先輩以外のメンバーを出します。それでも、全然足りないですけど、でも、これくらい出さないと対抗できませんし。
「くっくっくっ。2人は完全に戦意喪失してるのに、1人で戦う気か?いい度胸だ」
「イーブイ、みずのいしでシャワーズに進化してください」
「あの時のイーブイか。そいつも、後でいただくとするか。さあ、始めようぜ、パーティーを」
その言葉をきっかけに、私達に向かって、突撃しだしました。
「シャワーズ、オーロラビームをカラカラ達に、デルビル、かえんほうしゃでワンリキー達に、ハッサムはシザークロスでバンギラスに攻撃して下さい。ニューラは私達の護衛をお願いします」
それぞれ、私の指示で攻撃を始めます。
「頑張るね~、嬢ちゃん。でも、無駄だぜ」
私の横から、オニドリルが私に向かって、ドリルのようなクチバシで攻撃を仕掛けます。
「ニューラは……!?」
ニューラはデルビルの技をかわして、ムギ先輩を捕まえようとする、ワンリキー達と戦っています。つまり、私はここで終わりってことですか……。
「……ゆい先輩」
私は涙ぐみながら、自分の最後を悟って、眼をつぶった。
「ゆいちゃん真拳奥義『ゆいぐるみガード』」
私を貫こうとした、クチバシは5個くらいのゆいぐるみでガードされました。
「大丈夫かい、あずにゃん。涙をお拭き」
ゆい先輩は私にハンカチを渡してくれます。
「あ、ありがとうございます。ゆい先輩は大丈夫ですか?」
「うん。あずにゃんや皆が頑張ってるのに、私だけ、怖がってるわけにはいかないよ。それに……」
「それに?」
「あずにゃんを泣かすなんて、絶対に許せないもん」
「……ゆい先輩」
「さて、これからは秘密兵器の出番だよ。皆にこんなことしたあなた達を絶対に許さないよ。ゆいちゃん真拳究極奥義を発動するよ」
「究極奥義?テメーみたいなクソガキに何ができる。バンギラス、ハッサムごときにてこずるな。サッサと、あのガキを殺せ」
「バンギラス」
バンギラスはとがったいわでハッサムを突き刺そうとするもハッサムはそれをかわし、バレットパンチを繰り出しています。
「頑張って、サムちゃん。……さて、あなた達が馬鹿にした究極奥義を発動するよ。ゆいちゃん真拳究極奥義『ドキドキ☆新婚☆生活』」
「だから、何なんですか、その名前は」
「まあまあ、気にしない。この奥義はある夫婦の新婚生活を再現することで敵にダメージを与えるんだよ!」
「自信満々に言われても……」
「それよりも、ムギちゃんを」
「そうでした。大丈夫ですか、ムギ先輩」
「ええ。この子が守ってくれたから」
「ニューラ」
「よくやりましたね、ニューラ」
ナデナデ。
「あー、ずるい。私にも、ナデナデして~」
「変なこと言ってないで早く倒してください」
「ちぇー。じゃあ、サッサと倒して、ナデナデしてもらおっと。それじゃ、始めるよー」
ゆい先輩の掛け声で、周りの光景が変わります。どこかの部屋みたいですが……。
「本当は一戸建てにしたかったんだけど、やっぱり新婚さんだからね。お金がないんだよ」
「は、はあ。なんでもいいんですけど」
「何なんだ、この光景は」
「落ち着け。慌てれば、あいつの思い通りだ」
「なにか、あそこにいるぞ」
団員の1人が指差す方向には、もう、恒例というべきなんでしょうか。私とゆい先輩(大)がいます。
「では……スタート!!」
『唯先輩、朝ですよ。起きて下さい。遅刻しますよ』
『起きるから、キスしてよ~』
『馬鹿なこと言ってないで、起きて下さい。朝ごはんですよ』
『……う~、分かったよ~』
顔を洗って、席に着く。
『いただきます』
『はい』
モグモグ。
『……どうですか?(ドキドキ)』
『うん。おいしいよ。どんどん、うまくなるね』
『ありがとうございます』
『うんうん。さすが、私のお嫁さんだよ』
『な、何を言ってるんですか。早く食べないと遅刻しますよ』
『ふ~ん。あずにゃんは私に早く行ってほしいんだ~』
『べ、別にそんなこと言ってませんよ』
『じゃあ、どういうことなのかな~』
『そ、それは……えーと、そう。学校でちゃんと準備しないと、生徒の皆さんに迷惑をかけるからです』
『そうだね~。大変だよ。朝から、生徒に勉強を教えて、夜から、お嫁さんに夜の勉強を教えなきゃいけないんだからね~』
『あ、朝から何を言い出すんですか、もう!!』
『ごめん、ごめん。そんなに怒んないでよ。……さて、準備をしようかな』
玄関にて、出勤に。
『それじゃ、行ってくるね』
『いってらっしゃい』
『……』
『……』
『……』
『……あの、行かないんですか?』
『いってっしゃいのキスは?』
『……しなきゃ駄目ですか?』
『いつもしてくれるじゃん』
『……う~、分かりました』
チュッ(唇に)。
『じゃ、行ってくるね。今日は金曜日だし、早く帰ってくるね』
「朝から、熱すぎだよ~。行くよ、デルビル」
「デル」
「くらえ、ゆいちゃん真拳協力奥義『アツアツ☆火炎放射』」
デルビルの口から、今までとは威力の全然違う、かえんほうしゃがワンリキー達に浴びせます。
「この奥義は新婚生活を通じて、私とあずにゃんの愛の力を仲間に与えて、ダメージを与えるんだよ~」
「もう、何がなにやら、何ですけど、ゆい先輩は教師っていう設定なんですか?」
「そうだよ~」
「くそ。何なんだ、こいつらは」
「ワンリキー達が一撃だと!」
「次、行くよ~」
『……これでいいかな?』
『どれどれ。……うん、美味しいよ』
『あ、ありがと。でも、憂にはまだまだ、敵わないし…』
『そんなことないよ。これなら、お姉ちゃんも喜んでくれるよ』
『そ、そうかな』
『自信をもちなよ、梓義姉ちゃん』
『もう。その呼び方、やめてよ~』
『フフフ、ごめんね、梓義姉ちゃん』
『う~い~』
『わ~、怒らないでよ、梓ちゃん』
『まったく、もう』
「私も会話に入りたいよ~。いっくよ~、ニュー太」
「ニュラ」
「くらえ、ゆいちゃん真拳協力奥義『お料理☆さみだれぎり』」
ニューラがオニドリル達にそのツメで次々と切り裂いていきます。
「クソガキーーーー。バンギラス、さっさとしろ!」
「バンギラス」
バンギラスはハッサムに攻撃を仕掛けますが、ハッサムはゆい先輩を守るためか、防御に徹して、耐えています。
「サムちゃん。もう少しだから、頑張ってね。次行くよ~」
最終更新:2011年08月03日 02:55