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『これでいいね』

『そうですね。じゃあ、火をつけましょう』

そして、劇中の『私』は集めた落ち葉とラフレシアに火をつけ始めます。

『ギャーーーーーーーーーーーー』

ラフレシアが燃えてる間に、焼き芋ができました。

『パクパク、おいしいね』

『そうですね』

『……アーン』

『なんですか、突然』

『食べさせあいっこしようと思って』

『何を恥ずかしいことを言ってるんですか』

『まあまあ。アーン』

『……アーン、パク。モグモグ』

『おいしい?』

『……はい、とっても』

『おっと、そういえば、火を消さなきゃね』


「キャーーーーーーー」

場面が転換し、ちっちゃいゆい先輩がさっきから、燃えて苦しんでる、ラフレシアにどこからか持ってきた消防車のホースでラフレシアに水をあてます。

「ふう~、火はちゃんと消さなきゃね」

いくら、効果はいまひとつとしても、消防車の水はなかなかの勢いなのでそれなりにダメージを与えてますね。

「次が最後かな?ルーレット、スタート!……2だ。では、スタート」


『節分』

『早速、始めようか』

『はいです』

『おにはーそとー』

『ふくはーうちー』

ゆい先輩(大)と『私』はラフレシア……ではなく、後ろにむかって、豆をまき始めます。ラフレシアは安心しきったのか、はなびらのまいで劇中の『私』達を無視し、ゆい先輩(小)に向かおうとします。


「ちゃんと豆まきしないと駄目だよ。じゃないと、鬼さんが来るんだよ」

ゆい先輩(小)は呟きます。ラフレシアの攻撃がゆい先輩(小)に迫る直前に、ラフレシアは後ろから、掴まれたのか、急に動きが止まりました。

「ラフレシア」

ラフレシアが後ろを振り返ると、顔が人みたいで、体全体が青っぽい化け物が立っていました。

「ほら。ちゃんと、豆まきしなかったから、あ○おにさんが来ちゃったよ」

あの、化け物みたいのは、口をパクッと開けて、ラフレシアを襲い掛かりました。

「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

今までで一番の叫び声をあげます。そんな中、劇中の『私』達は……


『豆まきも終わったし、年の分だけ、豆を食べよう』

『なんでも、地域によっては自分の年数よりも一個多く食べると、体が丈夫になって、風邪を引かないっていうところもあるらしいですね』

『そうなんだ~。あずにゃんは物知りだね~』

ナデナデ。

『……えへへ』


と和やかな雰囲気をしています。その一方で、ラフレシアは食べられないように抵抗を繰り返しているんですから、すごい光景ですね。しかし、ゆい先輩の体力が尽きたのか、ルーレットが消えて、劇中の『私』達やあ○おにさんも消えました。

「ラフ……」

ラフレシアも体力は少ないですが、それでも、何とか、立ち上がります。

「さすがに強いね。出てきて、ゆいぐるみ!」

ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン

再び、ゆいぐるみを出す、ゆい先輩。

「でも、ゆいぐるみの奥義はさっき破られたんじゃ……」

「さっきとは違うんだよ、あずにゃん。では、ミュージックスタート(ふわふわ時間を想像して下さい)」

もう一度、ゆいぐるみの攻撃がラフレシアに迫ります。しかし、さっきとは違い、ラフレシアは抵抗できずに、殴られ放題です。

「さっきは体力満タン。でも、今は立っているのもやっと。状況が全然違うよ」

なるほど。確かにそのとおりですね。

「ふわふわ時間、ふわふわ時間」

このフレーズになると、たしか、ゆいぐるみが上に行くんですよね、たしか。そう思って、見ても、ゆいぐるみは上に行かずにラフレシアに集まります。そして、ラフレシアを胴上げし始めます。その高さはだんだん高くなっていき、天井くらいまで上がりました。ラフレシアの重さもあり、すごい勢いで落下してきます。

「くらえ、ゆいちゃん真拳奥義『ふわふわ☆胴上げ』」

ラフレシアは落下してきますが、ゆいぐるみは受け止める気配もなく、そのまま、地面にラフレシアは叩きつけられて、動かなくなりました。

「ラフレシア、戦闘不能。ゆいの勝ち。梓、1ポイント、1対2。よって、この勝負、梓選手の勝ちです」

「やった~」

「すごい。……これが、ゆいちゃんの力なのね。完敗だわ」

ふう~、今回も勝ちましたね。やれやれです。

「やったよ~、あずにゃ~ん」

ピョコピョコッと、駆け寄ってくる、ゆい先輩。

「よくやりましたね」

「そうでしょ、そうでしょ」

ちょっと、興奮して言うゆい先輩。

「私、頑張ったよ、いつもより」

「いつもそうして下さいよ」

「参りましたね」

エリカさんが近寄ってきます。

「まさか、こんなに強いなんてね」

「えへへ~」

「では約束のバッチですね」

私はエリカさんから、レインボーバッチをもらいました。

「素晴しいバトルでしたね」

エリカさんは手を差し出してきます。

「あ、ありがとうございます。エリカさんもとっても、強かったです」

私もその手をギュッと握手を交わします。

「ありがとう。よければ、また、バトルしてね。その時にはもっと、強くなってみせるわ」

「はい。私も今よりも強くなります」

「それは楽しみね」

私達はタマムシジムを後にします。

「明日はデ~ト、デ~ト」

私の頭の上で、楽しそうに、鼻歌を歌うゆい先輩。

「楽しそうですね」

「うん!当たり前だよ~。あずにゃんとデートだもんね~」

嬉しそうに言うゆい先輩。といっても、ずっと、2人(?)で旅をしてるんですから、今更、そんなに喜ばなくても、いい気がするんですが、と言おうとしましたけど……。

「えへへ~」

嬉しそうに笑うゆい先輩を見て、

「私も楽しみです」

そう言いました。


タマムシシティ編① 「VSエリカ」終了




こんにちは、中野梓です。今、私はポケモンセンターの前にいます。

「そろそろかな?」

私は腕時計を見る。9時45分ですね。ゆい先輩との待ち合わせの時間は10時なのでもうすぐ来ますね。どうして、待ち合わせをすることになったのか、昨日のことに遡ります。


昨日の夜

「ルンルンル~ン」

気分よく、鼻歌を歌いながら、明日の準備をしています。

「明日は何時くらいに出ましょうか」

私が問いかけると、ゆい先輩はやれやれ、といった感じで、答えました。

「あずにゃん、分かってないよ」

「何がでしょうか?」

「デートっていうのは、待ち合わせから始まるんだよ」

「そうなんですか?」

「そうなんだよ!」

力強く言う、ゆい先輩。まあ、私自身そんな経験もありませんから、よく分かりませんけど。

「普通にここから、一緒に行ったほうが効率的な気もするんですけど」

「あずにゃんよ。デートに効率性を求めてはいけないんだよ」

「は、はあ」

「とにかく、明日は待ち合わせしてから、一緒に行こう」

「でも、どこでですか?」

「とりあえず、ポケモンセンターで10時に待ち合わせをしよう」

「分かりました」

というわけで、ポケモンセンターの前で待ってるんですけどね。時計を見ると、9時50分。そろそろ、来るでしょうか。

「あずにゃ~ん」

そんな声とともに、ピョコピョコと走ってくるゆい先輩。

「ハア、ハア……お待たせ。待たせたかな?」

「まあ、少しだけですけど……」

「あずにゃん、ここは『私も今来たとこです』って言うところじゃないのかな?」

「なにを言ってるんですか。そんなに形に拘らなくても、楽しければいいじゃないですか」

私が言うと、ゆい先輩は虚をつかれた顔をして、

「そうだね」

と言いました。

「私、デートとかしたことなかったから、ついつい、興奮しちゃって……。そうだね、楽しく行こう」

笑顔で私に言う、ゆい先輩。

「では、行きましょうか」

「待って、あずにゃん」

「何ですか?」

私がゆい先輩の方を向くと、ゆい先輩は手を出してくる。

「手をつないで行こう」

「……はい」

私はゆい先輩の小さい手を握って、タマムシデパートに向かいました。


そして、タマムシデパートに。

「大きなデパートだね」

「そうですね。何階から行きましょうか?」

「えーと、特に決まってないし、1階から、順番に回って行こうよ」

というわけで、1階から、回って行くことにしました。


1階

「ここはサービスカウンターみたいですね」

「そうみたいだね。あ、あそこに案内板があるよ」

「行ってみましょう」

案内板を見てみると、1~5階、それに屋上といった感じで、意外に小さいんですね。まあ、今まで、マサラタウン暮らしで大きな建物もそんなに見てこなかったんですけど。

「あずにゃん、あずにゃん」

「なんですか、ゆい先輩」

「今、私達は手を繋いでるよね」

「そうですね。でも、それが何か?」

「周りから、どう見えてるのかな?もしかして、恋人同士とかに見られてたりしないかな?」

ちょっと、興奮気味に言うゆい先輩。

「どうでしょうね」

多分、仲のよい姉妹か従姉妹同士に見えるんでしょうね。ゆい先輩が同じくらいなら、別の見方もあったのかもしれませんが、容姿が幼稚園児
ではね。さすがにご機嫌なゆい先輩には言えませんけど。

「じゃあ、2階に行こうか」

「はい」


2階

2階にはトレーナーズマーケットとして、ボールやキズグスリ、ドラッグストアとして、タウリンなどの能力値アップの道具や、ディフェンダーなど戦闘中に能力アップさせる道具が売っているみたいですね。

「町のショップとは違うね」

「それはそうですよ。町のショップの本店らしいですし」

「何か、買い物する?」

「そうですね……」

私はバックを見てみる。少し、ボールやきずぐすりも補充しておいた方がいいかもしれません。

「じゃあ、しましょうか」

「うん」

私達はとりあえず、店内を回ることに。

「あ、あずにゃん。これ、な~に?」

ゆい先輩が持っているのは、ディフェンダーですね。

「それはディフェンダーですね。それを戦闘中に使用すると、防御力がその戦闘中だけですけど、防御力が上がるんですよ」

「ふ~ん、なんか、使いづらそうだね」

「そうですね。だから、あんまり使われないんですよね」

「そっか~、あずにゃんは物知りだね」

「そ、そうですか」

「あ、照れてる。可愛い~」

「う、うるさいです。サッサと棚に戻してください」

「はーい」


3階

3階は洋服が売ってるみたいですね。

「あずにゃん、服を買おう」

「そうですね、高いのは無理ですけど、私もほしいです」

「じゃあ、行こう」

私達は洋服売り場に入りました。

「どの服がいいかな?」

私が選んでいると、

「……あずにゃん」

ゆい先輩の沈んだ声が聞こえてきました。

「どうしたんですか?」

「大変なことに気がついたよ」

「何に気がついたんですか?」

「ここには、私に合う服がないんだよ」

「ああ……」

ゆい先輩は18歳といっても、見た目は幼稚園児ですしね。

「では、子供服売り場にでも、行きますか」

「それはさすがに……」

「私もついて行きますし」

「うぅ、なら、いいかな?」

とりあえず、子供服が売ってる場所に来ました。

「どれがいいかな?」

ゆい先輩が1着1着、丁寧に探しています。その、後姿がなんともいえませんね。

「どうしたの?」

「何がですか?」

「何か、ニヤニヤしてたから」

「気のせいですよ」

「そうかな?」

「そうですよ」

「なら、いいけど」

怪訝な顔をしつつも、再び、服を選び始めます。いけない、いけない。どうやら、考えてたことが表情に出てたらしい。自重しないといけませ
んね。そうこうしてるうちにゆい先輩の服も選び終わりました。

「では、レジを済ませて、次の階に行きますか」

「待って、まだ、欲しい物があるの」

「何ですか?」

「下着~。あずにゃんを誘惑できるようなセクシーなのが欲しいんだ」

「……3枚で1000円とかそういうのでいいですよね」

「冗談だから、怒んないでよ~」


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最終更新:2011年08月03日 03:26