1. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:26:25.19 ID:xE4Eh5D70
初めて、ここに投下するので、至らぬところもあると思いますが、温かい目で見てくれれば幸いです。

注意    駄文(へたくそなので注意してください)
        多少(?)のキャラ崩壊
        ポケモンの世界をベースにけいおんのキャラが出てきますが基本的には唯と梓しか
        出てきません(他キャラが出てこないわけではありません)

前回(トキワ)まではアニキャラ板(個別)で書いてるので、良ければ、見てください。
2. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:27:47.96 ID:xE4Eh5D70
主人公  梓  手持ちポケモン  ゆい  ハッサム

あらすじ(念のため)  
  ポケモンマスターになることを夢見て、律、澪、ムギとともにオーキド博士の助手として、勉強し、
いざ出発の日になり、本来なら、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメ、ピカチュウから好きなのを1匹
もらえるはずだった。しかし、たまたま、研究所の前で行き倒れてたところを保護されてたゆいが
梓を逆指名。周りに流されたこともあり、梓はゆいを選び、律はヒトカゲ、澪はゼニガメ、ムギは
フシギダネを選び、旅が始まる(ピカチュウは梓がゆいを選んだことで、本来、選ぶべき、3匹のみ
とするため、選択肢から除外)。トキワでは、ゆいが前に助けたハッサムがゆいに恩を返すために
仲間となる。

次から、トキワの森編、投下
3. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:29:42.97 ID:xE4Eh5D70
「戻れ、ハッサム」

「くっ、君は強いな。ほら、500円だ」

「どうもです」

しかし、不思議なシステムですね。ポケモンバトルに勝つとお金がもらえるんですから。まあ、
負けたら、お金を払うんですけど。

「また勝ったよ、あずにゃん。今ので、5000円貯まったよ。これも、私のおかげだね」

「戦ってたのは、ハッサムですけどね」

「ハッサムは私のおかげで仲間になったんだから私のおかげだよね」

「まあ、そうですけど。ゆい先輩は戦わないんですか?」

「私はいいんだよ〜」

「強くなれませんよ」

「私はあずにゃんのそばにいることができればいいんだよ。それに、私は戦わなくても強いよ」

「自信がないって、言ってませんでしたっけ」

「そうだっけ?」
4. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:30:13.25 ID:xE4Eh5D70
今、私たちはトキワシティを出発し、トキワの森といわれる所にきています。ここを抜ければ、ニビ
シティなんですけど…。
「不気味な森ですね」
「そうだね。早くここを出て、次の町で美味しいもの食べたいよ〜」
「それは別にいいんですけどね」
まあ、早く、この森を抜けませんと、野宿になっちゃいますから。
「早く、行きましょう、ゆい先輩。……あれ?ゆい先輩がいない」
さっきまで、ここにいたはずなのに。
「どこに行ったんだろう?」
辺りを見回してみます。あ、あそこに何かと一緒にいます。あ、あれって。

5. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:32:56.61 ID:xE4Eh5D70
「いや〜、君は可愛いね〜」

「キャタ」

キャタピーです。ここには、虫ポケモンが良く出るって聞いたけど、うぅ〜気持ち悪いです。

この子、可愛いよ〜。仲間にしようよ、あずにゃん」

「絶対に嫌です」
このままじゃ、虫タイプしかいないメンバーになっちゃいます。

「絶対に嫌だって。ごめんね、あずにゃんがひどいこと言って」

「キャタピ(あれくらいの年頃の女の子は私を嫌うものですよ。気にしないで下さい)」

「嫌われることになれちゃ駄目だよ。あずにゃんは私が説得するよ。あずにゃんは私がお願い
すれば、聞いてくれるから」

「キャタピ(いいんです。そもそも、私はあなた方の仲間にはなれないのです)」

「どうして?」

「キャタピ(私には将来を誓い合ったキャタピーがいて、バタフリーになったら、一緒に子供を
作ろうって、約束しているのです。だからこの地を離れるわけには行かないのです)」

「そっか。なら、仕方がないね。ところで、その子って可愛い?」

「キャタ(それはもう)」

「うんうん。その子を大切にしなきゃ駄目だよ」

「キャタピ(もちろんです。あなたにもそういう人がいるのですか?)」

「もちろんだよ。あそこにいる可愛い女の子がいるでしょ。名前はあずにゃんっていうんだよ」

「キャタピ(なるほど、あなたと彼女はとってもお似合いですね)」

「えへへ〜、ありがとね〜。お礼にクッキーをあげよう」

「キャタ(できれば、葉っぱのほうがいいんですがね)」

「それは残念だね。美味しいのに。ちょっとだけでも駄目かな?」

「キャタ(残念ながら、虫なので)」

「そっか。虫も大変だね」

「キャタ(慣れればいいものですよ)」

「でも、虫になったら、あずにゃんに嫌われちゃうからな〜」

「キャタ(それは仕方がないことですよ。……む、逃げた方がいいですよ)」

「どうして?」

「キャタ(それは……、あぶない!)」

「危ないです、ゆい先輩!」

「えっ…。わっ!?」
6. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:35:14.52 ID:xE4Eh5D70
ゆい先輩はキャタピーに体当たりされて飛ばされました。ゆい先輩がいた場所には、鋭い槍
みたいななにかを地面に刺している黄色と黒のあれは……。

「スピア」

「スピアー?!何で、急に」

「キャタピ(ここら辺はスピアーのテリトリーなのです。では、私はこれで)」

「あ、逃げないでよ」

「スピア」

地面から、針を抜き、再び、ゆい先輩に襲い掛かろうとしています。……このままでは!?

「…くっ。いけっ、ハッサム」

「ハッサム」

「バレットパンチ!!」

ハッサムの攻撃で、スピアーは吹っ飛んでしまいました。

「スピア」

スピアーは勝てないと思ったのか、方向を変えて、逃げ出しました。ふう〜、危なかったです。

「大丈夫ですか、ゆい先輩」

「わ〜ん、怖かったよ〜、あずにゃ〜ん」

ぎゅっと、ゆい先輩が抱きついてきます。

「怪我とかはありませんか?」

「うん」

「そうですか。それはよかったです。それにしても、良くやってくれましたね、ハッサム」

私はハッサムの頭を撫でます。スキンシップは大事だって博士も言ってましたし。

「また、よろしくね。戻れ、ハッサム」

「ジー」

「ん?どうしたんですか、ゆい先輩」

「私も撫でていいよ、あずにゃん」

「?  どうしてですか」

「サムちゃんをゲットできたのは私のおかげなんだよ。つまり、サムちゃんが活躍できたのも、私の
おかげなんだよ。だから、褒めてもいいんだよ〜」
7. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:36:46.45 ID:xE4Eh5D70
ドキドキ。きっと、このあとのあずにゃんは……。

『それもそうですね。撫で撫でしてあげます』

『わ〜い』

えへへ〜、こう考えるのはちょっと都合がよすぎるかな?でもでも、それくらいなら、望んでもいい
かな?

「ゆい先輩」

「ん、な〜に〜?」

さあ、いつでも褒めていいよ〜。

「駄目ですよ、人(?)の手柄を横取りしちゃ」

えっ?!」

ちょっと、想像と違うよ。

ハッサムをゲットできたのは、確かにゆい先輩のおかげですけどね。でもこのハッサムが活躍
したのはこの子の力なんですよ。だいたい、ゆい先輩は助けてもらったんですから、ちゃんと
お礼を言わないと」

確かにあずにゃんのいうとおりだね。反省しよう。
8. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:40:03.88 ID:xE4Eh5D70
「大体、ゆい先輩はボーっとしすぎなんですよ。キャタピーなんかに助けられるなんて。だいたい、ずっと、戦わないでいるから、こんなことになるんですよ」

「む、そこまで、言うことないんじゃないかな。私はとっても、強いんだよ」

「トキワシティにいた時は自信はないって言ってたじゃないですか」

「そ、それは、そうだけど。私だって、ゆいちゃん真拳を使えば、とっても強いんだよ!」

「じゃあ、どうして使わないんですか?」

「うっ……、それを使うと、私の大切なものがなくなっちゃうんだよ」

「口では何とでも言えますよね」

「……うぅ〜」

「さて、時間もなくなっちゃうし、そろそろ出発しますか。ん?どうしたんですか、ゆい先輩」

「……」

「あの、どうしたんですか?……もしかして、怒ってます?  すいません、少し、言い過ぎましたね。ゆい先輩はいてくれ…」

「……分かった」

「はい?」

「分かったよ、あずにゃん。私がすごい役に立つってことを証明してあげるよ」

「はい?いきなり何を……」

「待ってて。今、私がすごいポケモン捕まえてくるから」

「あ、ちょっと待って下さい」

私はあずにゃんが止めるのを聞かずに駆け出す。なんとしても、すごいポケモンをゲットして
あずにゃんを見返して、あずにゃんに褒めてもらうんだ。
9. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:44:45.25 ID:xE4Eh5D70
「行っちゃった。……どうやって、ポケモンをゲットするんでしょう?モンスターボールも持って
いかないで。まあ、ボールを持ってても、ピカチュウくらいの大きさのゆい先輩じゃボールを持つ
のも無理でしょうけど。はあ〜、今日はこの森で野宿になりそうですね」

とりあえず、テントでも建てとこうかな。あ、後、今日の夕食は何にしよっかな。

勢いよく出てきたはいいものの、これからどうしよう。

「もう疲れたよ〜」

ポケモンは全然現れないし。もう、帰ろうかな〜。でも、勢いよく、飛び出しておいて、何も、
捕まえられないっていうのもな〜。

「どうしよう……」

ムシャムシャ。

「ん、なにか、聞こえる」

草の中から、様子を見てみる。黄色の芋虫さんみたいのが草を食べてる。普通の芋虫よりも
大きいので、多分、ポケモンだろう。

「よし、あれを捕まえよう」

そうすれば、きっと……。

『よくやりましたね、ゆい先輩』

なでなで。

『えへへ〜』

うんうん、きっと、こうなるよね。さ〜て、ゲットしますか。
10. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:47:55.27 ID:xE4Eh5D70
そうだ、芋虫さんなんだから、餌で釣ろう。……ん、芋虫さん?そういえば、あずにゃんはキャタピー(っていうんだっけ?)が嫌だって
言ってたな。ということは、あの芋虫さんを捕まえても、褒められないじゃない。

「もう、いいや。帰ろう」

また別の機会に褒められればいいや。

「ん?そういえば、私が来た道ってどっちだっけ?」

も、もしかして……。

「迷っちゃったのかな…」

あらためて、周りを見ると暗くてジメジメしてて、気持ち悪いよ。

「わ〜ん、あずにゃ〜ん。どこにいるの〜」

大きな声で叫んでみても、反応はない。こんなことなら、役に立つところを見せてやるなんて、言
わなきゃ、よかったよ。

「く〜ん」

ん?何か聞こえる。あ、あの草むらの方からだ。私は慎重に草むらの影から見てみると、その音は
ダンボールの中から聞こえてくる。近づいてみると、ダンボールには「可愛がってください」って、
書いてある。中を見ると、く〜ん、と鳴いてる、真っ黒な犬さんがいる。

「どうしたの?おなか減ったの?困ったな。……そうだ、クッキーをあげよう」

クッキーを取り出し、犬さんにあげます。始めは警戒して食べようとしなかったけど、よっぽど、
お腹が減っているのか勢いよく食べ始めました。

「美味しい?ひどいね、君みたいに可愛いわんちゃんんを捨てるなんて。じゃあ、私は行くね」

「わんっ!」

「わっ?!」

いきなり、急に体当たりしてきた。

「いきなり何するの!!って、あっ!」
11. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:49:31.83 ID:xE4Eh5D70
私が体当たりされて飛ばされた場所には、鋭い槍みたいななにかを地面に刺している黄色と黒
のあれは……。さ、さっきも見た、あ、あの蜂さんは。

「スピア」

そうです、スピアーです。しかも、さっきは一匹だったのに、今度は10匹くらいいる。も、もしかして、
さっきの仕返しかな。こっちを思い切り睨んでるし。ど、どうしよう、た、戦うしかないのかな。

「わんっ(私が気を引いてる間に逃げてください)」

ワンちゃんは私に襲いかかろうとするスピアーにひのこを出します。

「逃げろって、言われても…。あっ、私が言葉が分かるってことは君、ポケモンなんだね」

「スピア」

「の、のんきにしてる場合じゃないね。うぅ〜、あずにゃ〜ん」

スピアーの針が私に向かって、突っ込んできます。ああ、さようなら、私の人生。せめて、最後にあずにゃんとキスしたかった。

12. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:51:19.01 ID:xE4Eh5D70
「バレットパンチ」

私は急いで、ハッサムを出して、スピアーをふっ飛ばしました。

「大丈夫ですか、ゆい先輩」

「あ、あずにゃ〜ん」

「まったく、心配かけて」

「うぅ〜、ごめんなさい。でも、どうしてここが」

「あの場所から、そんなに遠くない場所ですからね。それに、スピアーの大群が飛んでいくのが
見えましたから。でも、数が多すぎですね」

さすがにこの数はハッサムでも……。

「わん」

「あ、さっきのワンちゃん」

「ワンちゃん?あのデルビルのことですか?」

「捨ててあったの。それで、私を助けてくれたの」

「それはひどいですね。って、そんなこと言ってる場合じゃありませんよ。早く逃げないと……」

「スピア」

私達の周りにも、スピアーが・・・・くっ、数が多すぎます。
13. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:53:50.22 ID:xE4Eh5D70
「……こうなったら、ゆいちゃん真拳を出すしかないよ」

「今は冗談を言ってる場合では……」

「まあ、見ててよ。……出てきて、ゆいぐるみ!!」

ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
ゆい先輩の掛け声とともに、たくさんのゆい先輩の姿をした、ヌイグルミが落ちてきました。
すごいですね〜。でも……。

「ヌイグルミなんか出しても意味ないじゃないですか」

スピアーもはじめは警戒してましたが、すぐに攻撃態勢に入ってますし。

「慌てないで、これからだよ。では、ミュージックスタート(ふわふわ時間を想像して下さい)」

ゆい先輩がギターを弾き始めると、どこから、ドラムとかの音楽も聞こえてきました。でも、それだけじゃなく……。

「わっ!ゆい先輩のヌイグルミが……」

音楽に合わせて、ゆい先輩のヌイグルミがスピアーに群がり、攻撃を始めました。

「アアアアア」

ヌイグルミたちはパンチやキック、噛み付きや舌でなめたりとやりたい放題です。なんとなく、スピアーには同情しますけど。ゆい先輩の歌が進むとともに、スピアーが1匹、1匹と倒されて行きます。

「す、すごい。あれだけいたスピアーが一気に……」

でも、何故でしょう。まったく、尊敬できません。

「ふわふわ時間、ふわふわ時間」

というところになったら、スピアーに群がってたゆいぐるみ(もうめんどくさいのでこう呼びます)が消えていきました。さっきの攻撃で、かなりの数のスピアーが倒されてますが、まだ、数匹残ってます。

「よくやりました、ゆい先輩。後はハッサムが……」

待って。まだ、この奥義はまだ終わってないんだよ〜。上を見てごらん」

「上?」

上を見てみると、さっきのゆいぐるみが、ぷかぷかと浮いてます。

「ゆいちゃん真拳奥義『ゆいぐるみスコール』」

ゆいぐるみが、残っているスピアーに降り注ぎます。……どんな地獄絵図ですか。

「スピアアアアアアアアアアアアア」

残っていたスピアーも、今の攻撃で、全滅しました。
14. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:55:24.03 ID:xE4Eh5D70
「ふう〜、終わったよ」

「え、ええ」

まさか、これほど強いなんて。どうして、今まで、この技を出さなかったんでしょうか?

「怪我はない?あずにゃん」

「は、はい」

「そう。それはよかったよ〜」

「そんなことより、ゆい先輩がこんなに強かったなんて、私、さっきまで、誤解……」

バタッ。
15. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:56:33.61 ID:xE4Eh5D70
「どうしたんですか、ゆい先輩!!」

急にゆい先輩は倒れてしまいました。私は急いで、駆け寄って、ゆい先輩を抱き起こすと、ゆい先輩の顔は真っ青です。

「……うぅ」
「だ、大丈夫ですか、ゆい先輩」

どうしたんでしょうか。そういえば、さっき、この技を使うと大切なものがなくなるって。まさか、い、命とか。きっと、ゆ、ゆい先輩は自分の命を削って私を助けてくれたんだ。今まで、ちゃらんぽらんでやってきたのは、こういうことだったんですね

「ご、ごめんなさい、ゆい先輩。さっきは意地悪を言って」

「……うぅ、あずにゃ〜ん。だっこして」

「はいです」

もう最後だもんね。こんなことなら、もっと、抱っことかしてやればよかったです。そんな思いもあって、私はぎゅう〜っと抱きしめました。

「……ゆい先輩」

もう、マサラタウンに帰ろう。私は大事なポケモンを死なせてしまったんだから。
16. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:58:01.96 ID:xE4Eh5D70
「あずにゃ〜ん、苦しいよ〜」

私が、そんな決意をしていると、のんきな声が聞こえてきます。

「ゆい先輩、生きてたんですか!」

「人を勝手に殺さないでよ。私の大切なものがなくなって、ちょっと倒れちゃっただけだよ」

大切なものって命じゃない?あ、よくあるオチで、エネルギー使いすぎちゃっておなか減った〜ってやつですね。

「ゆい先輩、おなか減ったんですか?」

「ん?そういえば、もう、そろそろご飯だね。あずにゃん、今日のご飯はな〜に?」

あれ?これでもない?
「ゆい先輩の大切なものって何ですか?」

「それはもちろん、あずにゃんだよ」

そんな、満面の笑みで言われても…

「どうしたの?顔、真っ赤だよ」

「そ、そんなことより、大切なものって何ですか?あの技を使うとなくなるって」

「それはね、あずにゃん分だよ〜」

「……なんですか、それは」

「詳しくは分かんないけど、私の技を出すための源だよ」

「分からないって…。で、それはもう大丈夫なんですか?」

「今、抱っこしてもらったから大丈夫だよ。あ、キスもしよっか。そうすれば、たくさん貯まるから」

「結構です」

まったく、心配して損しました。……でも、何事もなくてよかったです。
17. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17:59:05.67 ID:xE4Eh5D70
「く〜ん」

あ、そういえば、デルビルがいたことを忘れてました。

「この子は捨てられてたんですよね」

「うん」

「私達と一緒に来る?」

「ワンッ」

「もちろんだって」

私は頷いて、モンスターボールをデルビルに投げて、ゲットしました。

「やったね、あずにゃん。これで、3匹目だよ」

「そうですね」

全然少ないんですけどね。
18. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 18:00:40.06 ID:xE4Eh5D70
「あずにゃん、あずにゃん」

「何ですか?」

「私のおかげで、デルビルもゲットできたし、スピアーも退治できたんだから、褒めてもいいんだよ〜」

ゆい先輩は胸を張って誇らしげにしています。たしかに、今日、ゆい先輩はものすごく活躍しました。だから褒めても、いいかもしれません。

「そうですね〜。でも、ゆい先輩のおかげで、こんな森で野宿しなきゃいけませんし。だから、褒めるのはまた今度ですね」

「ええっ!でもでも、私は2個良い事して、悪いことは1個なんだよ。合計して、良い事を1個した事になるんだから、私の頭を撫でて、褒めてもいいんじゃないのかな?」

「駄目ですよ。ゆい先輩はとっても悪い事したんですから」

「え?どんなこと?ねえ、あずにゃん」

すっごく困った顔をして、ゆい先輩が聞いてきますが、私は無視し、

「それは教えません。さて、荷物のある場所に戻りますか」

「あ、待ってよ、あずにゃ〜ん」

だって、私の勘違いとはいえ、さっきはあんなに心配させるし、ゆい先輩がいない間、どんなに寂しくて心配だったか。だから、ちょっとくらい、意地悪してもいいですよね。
19. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 18:02:29.39 ID:xE4Eh5D70
トキワの森編はここまでです。
次はニビ編ができればいいな。
22. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2011/05/17(火) 18:23:51.74 ID:9PJveVxAO
ゆいは幼稚園児時代の唯を想像したら良いのかな?


>>22
それでもいいかもしれない
私の中では、高校生の唯をピカチュウくらいにしたって感じなんだけど、ピカチュウって意外に小さかったと、今になって思ってるから
24. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:28:25.12 ID:l4NtlJZA0
主人公  梓  手持ちポケモン  ゆい  ハッサム デルビル  
          
注  今回、結構グダグダかもしれない

以下、ニビシティ編?  「新たなるライバル」投下
25. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:29:49.13 ID:l4NtlJZA0
それは、ゆいが旅立つ前日のこと…

『えいっ』

ビューンっと、棒みたいなものが私に向かって飛んできます。私はよけきれずに、おでこに……
バーン。

『イテッ』

バタン。避けきれずに、おでこに命中し、倒れちゃった。う〜、痛い。

『ゆい、戦闘不能。勝者、うい』

『大丈夫、お姉ちゃん?』

私はういの手を借りて、起き上がる。

『大丈夫だよ。ありがとね、うい。結局最後までういには勝てなかったよ。やっぱり、ういはすごいよ』

『そんなことないよ。お姉ちゃんはもっと、強いよ』

『ふむ、相変わらず、ういは強いのう』

『あ、村長さんたちだ〜。こんにちは〜』

『こんにちは』

『うむ。それにしても、どうしてこう、姉妹で差がついたのかのう』

『えへへ〜』

『褒められてはないよ、お姉ちゃん』
26. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:31:41.57 ID:l4NtlJZA0
ここは、私の住んでいる島、キョウアニアイアイ諸島っていわれてるらしいけど、そこにある村が私の故郷なんだ。今、私は妹のウイと一緒に立派なポケモンになるための修行中なんだよ〜。といっても、明日には、トレーナーを探すために旅立つんだけどね。

『しかし、本当に大丈夫かのう。ういは問題ないが、ゆいはまだまだ、修行が必要じゃからのう』

『大丈夫だよ〜。私は強いもん』

『でも、ゆいは口だけだもんな』

『そうだよな。成績も最下位だし、全ての分野でトップクラスのういとは違うよな』

『これ!そういうことは言うもんじゃない。ゆいよ、後で、私の家に来なさい』

『は〜い』
27. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:32:39.52 ID:l4NtlJZA0
『お姉ちゃん、さっきのことは気にしない方が……』

『さっきのこと?えーと、何だっけ?』

『覚えてない。…さすが、お姉ちゃん。さっきの人たちの悪口だよ』

『ああ〜。別に気にしてないよ。ほんとのことだし。でもね、いつか、最高のトレーナーを見つけてきっと、強くなって見せるよ』

『お姉ちゃん……』

『だから、約束だよ、うい。次に私達が会う時は、全力で戦おう。いつもみたいに手を抜かないで』

『いつもって……。別に私は』

『私はういのお姉ちゃんなんだよ。それくらい分かるよ。でも、今度会う時は、きっと、別々のトレーナーになってると思うんだ。だから、私
達が手を抜いたら、迷惑かけちゃう。それはいけないことだよ』

『……分かったよ。今度、会う時は全力で戦おうね、お姉ちゃん』

『うん。約束』

28. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:34:11.85 ID:l4NtlJZA0
『来たよ〜、村長さん』

『うむ』

『で、用事ってな〜に?』

『やはり、心配だからのう。今からでも、やめにはせんか』

『それは村長さんでも無理だよ〜。私は最高のパートナーを見つけにいくんだ。これはもう決めたことなんだ』

『やっぱりのう。ゆいはそう言うだろうと思ったよ』

『用事はそれだけ?じゃあ、もう行くね。明日は早く起きないといけないから早く寝ないとね』

『待て。ゆいよ、お前には1つ、これだけは言っておく。お前がどんなトレーナーに就こうとも、トレーナーとの絆を大切にしなさい、これだけは忘れないでほしい。これが、わしから、ゆいに向ける最後の言葉じゃ』

『は〜い。じゃあ、おやすみなさ〜い』

『やれやれ、本当に分かっておるのかのう』
29. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:35:31.20 ID:l4NtlJZA0
「……ムニャムニャ。分かってるよ……そんなことは……」

「もう、いい加減起きて下さい!!」

「ふえ。もう、朝?もうちょっと寝かせてよ〜」

「寝ぼけないで下さい。もう、ニビシティですよ」

「う〜ん、あれ、いつの間に!?」

「いつの間に、じゃありませんよ。起きて、1時間くらいしたら、『疲れたから、抱っこして〜』っていうから、抱っこしたら、急に寝始めるんですもん」
「それは、きっと、あずにゃんの腕の中が気持ち良かったからだよ〜」

「……」

「ん?また、顔真っ赤だよ?」

「気にしないで下さい」
30. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:36:31.67 ID:l4NtlJZA0
私たちは、何とか、気味の悪いトキワの森を抜け、ニビシティに到着することができました。トキワシティでは、挑戦することはできませんでしたが、このニビシティで始めてのジム戦に挑戦することになります。今から、緊張しますね。

「さて、ポケモンセンターに行って、早速……」

「美味しいものを食べるんだね!!」

「違います。ニビジムに挑戦するんです!」

まったく、いつものんきなんですから。

「え〜。でも、おなか減ったよ〜。ご飯食べないと力出せないよ〜」

「我侭言わないでください。それに、ゆい先輩が戦わなくても、私には、ハッサムとデルビルが……」

ぐう〜。

「……」

「あ〜、あずにゃんのおなかの音だ。可愛いね〜」

「……そうですね。まずは、きっちりと食事をして、万全を期して、ジムに挑戦すべきですね。ゆい先輩、まずは食事にしましょう」

「あ、ごまかした」

「うるさいです。嫌なら、ゆい先輩にはあげません」

「ごめんなさい」
31. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:38:12.57 ID:l4NtlJZA0
私達はポケモンセンターでの回復を済ませ、お昼を食べることに。

「じゃあ、ここで食べますか」

私は、ファーストフードとして、カントー地方などの全国展開してるチェーン店に来ました。

「えー。せっかく、ニビシティに来たんだから、美味しいもの食べようよ〜」

「駄目です」

「ぶう〜ぶう〜、あずにゃん、最近冷たいよ〜」

「別に冷たくしてるわけではありません。いいですか、ゆい先輩。これは切実な問題なんです」

「どういうこと?」

「ゆい先輩は旅に出るのに必要なものは何だと思います?」

「う〜ん。……あ、わかった。パートナーとの相性!つまり、私とあずにゃんの相性だね。それなら、バッチシだよ」

「全然違いますから、勝手に興奮しないで下さい」

「え、違うの?う〜んと、え〜と、そうだ!パートナーとの絆だね。それもバッチシだよ」

「それも違います」

「ええ?!これも違うの。う〜、じゃあ、一体何なのさ」
32. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:39:31.83 ID:l4NtlJZA0
「それはですね、お金です」

「お金?あずにゃん、たくさんトレナーに勝ったじゃん。お金も結構たまったと思うけど」

「確かに、貯まりましたよ。でも、ニビシティの後はおつきみやまに行くんですよ。だから、その準備で結構、お金がかかるので、あんまり、無駄遣いはできないんです」

「世知辛い世の中だね」

「そうなんです。だから、我慢して下さい」

「でもでも、せっかくニビシティに来たんだし、ここでしかできないことをしたいよ」

「それはそうですけど」

お財布の中だって、余裕があるわけじゃないんだし。う〜ん、そうだ。一度、入ってみたいところがあったけ。

「ゆい先輩、博物館はどうですか?」

「博物館?そこには、何があるの?美味しいものある?」

「美味しい物はありませんけど、見たいものがあるので」

「分かった、じゃあ、そこに行こう」

「でも、ジム戦が終わってからですよ」

「うぅ〜、仕方ないね。じゃあ、私は頑張って応援するよ」

「そうして下さい」

また、訳の分からない技を使われるのもごめんですし。
33. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:40:27.24 ID:l4NtlJZA0
私達はそんなこんなで、お昼ご飯を済ませ、早速ニビジムへと向かいます。

「あずにゃん、ニビジムのジムリーダーさんはどんなポケモンを使うの?」

「確か、岩タイプですね。何でも、とっても我慢強い人だとか。名前はタケシっていうらしいです」

「ふ〜ん。……ねえ、その人って、男の人?」

「まあ、そうでしょうね」

タケシって、名前の女の人もなんだかな〜って、気になりますし。

「……むう〜」

「どうしたんですか、ゆい先輩。なんか、不機嫌になってますけど」

「だって、そのタケシっていう人が、かっこよくて、もし、あずにゃんが惚れちゃったら、嫌だなって。駄目だよ、あずにゃん。私がいるのに浮気しちゃ、嫌だからね」

「浮気以前に私たちはそんな関係でもありませんけどね」

「もう、恥かしがらなくてもいいんだよ〜」

「はいはい」
34. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:41:20.67 ID:l4NtlJZA0
なんだかんだで、ニビジムに到着しました。初めてのジム戦。緊張しますがやってやるです。

「ねえねえ、あずにゃん」

ゆい先輩は私の頭の上で、話しかけてきます。(基本的に、ゆい先輩は私の横や後ろを歩くか、肩車みたいに私の頭のところにいます。まあ、早い話、サトシさんのピカチュウみたいな位置にいると考えてください)

「なんですか、ゆい先輩。人がせっかく気分を高めてるのに邪魔しないで下さい」

「ごめんね。でも、ジムのドアに貼り紙がしてあるよ」

「貼り紙?」
35. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:42:27.53 ID:l4NtlJZA0
確かに何か貼ってありますね。ふむふむ、『本日は都合により、ジムリーダは不在のため、お休みさせていただきます』なるほど、お休みですか。……って、お休みですか!!

「そんな〜」

「お休みなら仕方がないね。さあ、あずにゃん。遊びに行こう!」

「行きません」

「あう〜、さっきから冷たいよ〜」

さて、これから、どうしましょうか。やっぱり、まずはレベルを上げるために特訓ですかね。デルビルもゲットしたばかりですし。

「あずにゃん、あずにゃん。さっき、博物館行くっていってたよね。そこなら、いいでしょ?行こうよ、あずにゃん」

「それもいいですね」

たしかに、私が行ってみたいところだから、行くのは構わないんですけどね。でも、ジム戦が終わって、ゆっくりと見学したいですし。まあ、たまにはのんびりするのもいいかもしれません。

「そうですね。じゃあ、博物館に行きますか」

「わ〜い。じゃあ、早くいこっ、あずにゃん」
36. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:43:27.70 ID:l4NtlJZA0
そして、博物館に。

「ここが博物館?何があるの、あずにゃん」

「たしか、いろいろなポケモンの化石やスペースシャトル、後、つきのいしがあるそうです」

「……それって、面白いの?」

「ここでしか見られないって、昔、博士の助手をしてた時に聞いたので、一度見てみたいなって。それとも、ゆい先輩は嫌ですか?」

「そういうわけじゃないんだけど。まあ、いいや、行こうよ、あずにゃん」

とりあえず、中に入ることに。

「すいません、いくらですか」

「18歳未満の方は500円、一般は1000円になります」

むむ、ちょっと高いですね。前に聞いた時は50円って聞いたんですが。まあ、これも不景気のせいなんでしょうね。
37. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:44:52.48 ID:l4NtlJZA0
「じゃあ、18歳未満、1枚お願いします」

「1枚ですか?そちらのあなたの頭にいる、お子様の分はよろしいんですか?」

「あ、いえ、この子は……」

「む、失礼だね。私は子供じゃないよ。私はこれでも、18歳なんだよ。それで、あずにゃんの恋人なんだよ〜」

「そうなんですか?とっても、お似合いですね」

ナデナデ。

「えへへ〜」

「な、何を言ってるんですか。この子はこんな姿でも、一応はポケモンなんです」

「そうは申されましても、証明するものがなければ……」

「仕方がありません。行きますよ、ゆい先輩」

「ちょっとだけにしてね、あずにゃん」

私はゆい先輩にボールを向ける。すると、ゆい先輩はボールの中に戻っていきました。

「出てきてください、ゆい先輩」

私は再び、ボールから、ゆい先輩を出します。

「ふう〜、相変わらず、ボールの中は窮屈で嫌だよ」

「あの、これで、信じてもらえましたか?」

「そうですね。まあ、いいでしょ。では、500円です」

私はお財布から500円を渡します。

「はい、ありがとうございます。ところで、そこのちっちゃいポケモンさんはなんて言うんですか」

「私はゆいっていうんだよ」

「じゃあ、ゆいちゃん。可愛い恋人さんと仲良く見学してきてくださいね」

「なっ!?」

「うん。じゃあ、またね〜」
38. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:45:53.90 ID:l4NtlJZA0
「ふう〜。まったく、受付だけで疲れました」

「あ。あそこに何かあるよ。早くいこっ、あずにゃん」

「ゆい先輩はいつも元気でうらやましいです」

「えへへ〜。私はあずにゃんと一緒だといつでも元気になれるよ」

いつも思うけど、言ってて、恥かしくないのかな。

「わ〜、いろんな化石があるね」

「そうですね」

ここにはカブトプスやオムスターなどの化石が並んでいます。う〜ん、古代からポケモンがいるだなんてすごいですね。

「この大きな鳥さんは何かな?」

「これは、プテラですね」

「ふーん。いっぱい化石があって面白いね。2階には何があるのかな」

私たちは2階に来ました。

「ここには、スペースシャトルがあるね。あ、後、ただの石が飾ってある」

「それはつきのいしっていうんですよ。なんでも、おつきみやまに、昔落ちてきたとか」

「ということは、おつきみやまに行けば、見つけられるのかな?」

「そうですね〜。できれば見つけたいですね」

まあ、現実問題、厳しい気もしますけど。
39. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:47:50.24 ID:l4NtlJZA0
「さてと。ある程度、展示物も回りましたから、もう行きましょうか」

「もうちょっと待ってよ〜。まだ、全部飲み終わってないよ。待ってて、すぐに飲むから」

私たちは展示物の見学を終えて、休憩スペースでジュースを飲んでます。

「すいませんです。ゆっくり飲んでいいですよ」

まだ、時間もありますからね。まったく、タイミングが悪いですね。ニビジムが休みだなんて。用事なら仕方がないんですけどね。

「そういえば、聞いたか?」

私がそんなことを考えてると近くに、男の人、2人がやってきました。

「何を?」

「ニビジムのことだよ。まさか、マサラから来た、3人のトレーナーにぼろ負けするんだからな」

澪先輩達のことでしょうか?うぅ、やっぱり私が一番遅いんですね。まあ、速さは競ってませんけど。

「ああ、聞いたよ。しかも、その後に、トキワから来たトレーナーにも負けたんだろ。そのうえ、全員女の子だってよ。まったく、うちのジムリーダーは弱いね」

へえ〜、トキワシティ出身の子も来てるんですね。しかも、女の子らしいですし、一度、会ってみたいものです。
40. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19:48:35.89 ID:l4NtlJZA0
「あずにゃ〜ん、全部飲めないよ〜」

「別に残しても、いいですよ」

「もったいないよ」

私は、ゆい先輩から缶を受け取りました。後、4分の1くらい残ってますね。まあ、これくらいなら、飲めるかな。たしかに残すのはもったいないですし。

「ねえねえ、あずにゃん。これって、間接キス?」

「ブー」

「あずにゃん汚いよ。急に噴き出すなんて」

「ゴホゴホ。……急に変なこと言わないで下さい」

「照れてるの?あずにゃ〜ん可愛い〜」

「うるさいです。もう、行きますよ」



最終更新:2011年08月03日 16:40