345. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:37:58.38 ID:B1xkSSrI0
ともかく、今は逃げないといけません。こっちはムギ先輩が6匹もってたとしても、11匹。それに、ここは広くはありませんし、外に出ないと……。

「ゆい先輩、ムギ先輩、ともかく、ここから出ましょう」

「ええ。でも、この数を相手にするのは……」

「任せなさい!!」

フンス、と気合を入れる、ゆい先輩。

「では、早速、準備をっと」

ゆい先輩はギターをセットします。

「では、ミュージックスタート!!(true my heartを想像ください。分からないなら、あずにゃん  きしめんでググッてください)」

久しぶりの音楽を使った攻撃ですね。ゆいぐるみはありませんが。

「気をつけて、そろそろ来るから」

ゆい先輩が私達に言います。

「何がですか?」

「見て、梓ちゃん。何かくるわ」

ん?なにか、文字みたいのがワンリキー達に向かって、迫ってきます。

「!?  避けろ、お前ら」
346. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:38:54.25 ID:B1xkSSrI0
「くらえ、ゆいちゃん真拳奥義『あずにゃん・弾幕』」

『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』
『あずにゃああああああああああああああああああああああああああん』

「リキーーーーーーーーー」

「マンキーーーーーーーー」

何匹かのワンリキー達は避けきれずに直撃しました。

「今のうちだよ。逃げよう」

「え、ええ。納得しかねる部分もありますが」

私はゆい先輩を右手に抱え、左手で、ムギ先輩の手を握り、逃げ出します。

「ずるーい。私も手をつなぐ〜」

「なにのんきなこと言ってんですが」

「逃がすな、追えー」

残りのワンリキー達も私達に襲い掛かります。

「大丈夫。まだ、私の奥義は終わってないよ」

そういえば、まだ、音楽は止まってませんね。そして、また、文字がワンリキーたちに向かってきます。

『あずにゃんはゆいの嫁』
『あずにゃんならゆいの横で寝てるよ』
『あずにゃんペロペロ』

なんていうか、大いに文句を言いたい文字が私達の道を塞ぐ、ワンリキー達を跳ね飛ばします。

「さあ、早く逃げよう」

「はい」

「ええ」
347. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:40:08.60 ID:B1xkSSrI0
「くそ、逃げられたか」

「お前らはあいつらを追え」

「はい。指揮官は?」

「俺は先に上にいる。邪魔者たちの掃除をしないとな」

「分かりました」

348. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:42:11.05 ID:B1xkSSrI0
「待ちやがれ」

「しつこいですね、あの連中は」

「どうする?戦う?」

「戦うっていっても、廊下は狭いですし。……ちょっと、止まってください!」

少し前のところのドアが跳ね飛ばされ、中から、ガラガラ1匹とカラカラが3匹が出てきました。後ろからは、ロケット団3人とワンリキーとマンキー8匹くらい。どうすれば、いいんでしょうか、って考えてる場合じゃありませんね。

「出てきて、ハッサム、ニューラ。ここは強行突破です。ムギ先輩は後ろを頼みます」

「任せて。出てきて、カポエラー」

「あずにゃん、私は?」

「ゆい先輩は私の頭の上でじっとしていて下さい」

「えー。あずにゃん、ひどくない?」

「いいですか、ゆい先輩。ゆい先輩は秘密兵器なんです」

「秘密兵器!」

「だから、ここで、おいそれと使うわけにはいかないんです」

「そうだね。じっとしてるよ」

私はゆい先輩を肩車します。
349. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:43:03.56 ID:B1xkSSrI0
「ありがとうございます。ハッサム、シザークロス。ニューラ、こおりのつぶて」

向かってくる、カラカラ達を跳ね飛ばします。

「ガラガラ」

「ニューラ」

ガラガラはもってるホネをニューラに投げつけて、ニューラは跳ね飛ばされる。

「あれはホネブーメラン!?」

「気をつけて、戻ってくるわ」

「分かってます。ニューラ、避けて」

「!?  あずにゃん、それは駄目だよ!!サムちゃん、援護して」

「何で……あっ!!」

ニューラがホネブーメランをかわした所に、ガラガラがすてみタックルを仕掛けにきます。

「ハッサム、バレットパンチで援護してください」

ハッサムは素早く、ガラガラを跳ね飛ばします。

「よしよし。あずにゃん、よくできたね」

ナデナデ。

「だから、撫でないで下さい」

「2人とも、今のうちに」

「ええ、そうですね」

私達は再び、逃げ出しました。

350. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:43:45.80 ID:B1xkSSrI0
「もう少しで、甲板です」

「そうね」

「頑張れー、あずにゃん、ムギちゃん」

「もう少し、緊張感を持って下さい」

やっとの思いで、甲板に出ました。これで、一安し……!?

「ようやく、ご到着か」

私達が甲板に出ると、ロケット団の連中がたくさんいます。空には、オニドリルやピジョン。ロケット団の周りには、カラカラ、ガラガラ、ワ
ンリキーやマンキー。そして、その周りには……

「あ、あ、あ、あ、あずにゃん、これ」

「ゆい先輩は見ちゃ駄目です!!」
351. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:45:09.13 ID:B1xkSSrI0
周りを見ると、ボディーガードの人達やポケモンが血を流して倒れている……なんていうと、まだ、いい方で、中には腹を貫かれた人や首のないポケモン等、まさに地獄絵図です。

「……ひ、ひどい」

ムギ先輩も青ざめています。

「さて、楽しもうか、こい、バンギラス」

今、ゆい先輩もムギ先輩もショックで動きが鈍ってます。私が何とかしないと……。

「来て、みんな」

私はゆい先輩以外のメンバーを出します。それでも、全然足りないですけど、でも、これくらい出さないと対抗できませんし。

「くっくっくっ。2人は完全に戦意喪失してるのに、1人で戦う気か?いい度胸だ」

「イーブイ、みずのいしでシャワーズに進化してください」

「あの時のイーブイか。そいつも、後でいただくとするか。さあ、始めようぜ、パーティーを」

その言葉をきっかけに、私達に向かって、突撃しだしました。

「シャワーズ、オーロラビームをカラカラ達に、デルビル、かえんほうしゃでワンリキー達に、ハッサムはシザークロスでバンギラスに攻撃して下さい。ニューラは私達の護衛をお願いします」

それぞれ、私の指示で攻撃を始めます。

「頑張るね〜、嬢ちゃん。でも、無駄だぜ」

私の横から、オニドリルが私に向かって、ドリルのようなクチバシで攻撃を仕掛けます。

「ニューラは……!?」

ニューラはデルビルの技をかわして、ムギ先輩を捕まえようとする、ワンリキー達と戦っています。つまり、私はここで終わりってことですか……。

「……ゆい先輩」

私は涙ぐみながら、自分の最後を悟って、眼をつぶった。
352. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:46:29.52 ID:B1xkSSrI0
「ゆいちゃん真拳奥義『ゆいぐるみガード』」

私を貫こうとした、クチバシは5個くらいのゆいぐるみでガードされました。

「大丈夫かい、あずにゃん。涙をお拭き」

ゆい先輩は私にハンカチを渡してくれます。

「あ、ありがとうございます。ゆい先輩は大丈夫ですか?」

「うん。あずにゃんや皆が頑張ってるのに、私だけ、怖がってるわけにはいかないよ。それに……」

「それに?」

「あずにゃんを泣かすなんて、絶対に許せないもん」

「……ゆい先輩」

「さて、これからは秘密兵器の出番だよ。皆にこんなことしたあなた達を絶対に許さないよ。ゆいちゃん真拳究極奥義を発動するよ」

「究極奥義?テメーみたいなクソガキに何ができる。バンギラス、ハッサムごときにてこずるな。サッサと、あのガキを殺せ」

「バンギラス」

バンギラスはとがったいわでハッサムを突き刺そうとするもハッサムはそれをかわし、バレットパンチを繰り出しています。

「頑張って、サムちゃん。……さて、あなた達が馬鹿にした究極奥義を発動するよ。ゆいちゃん真拳究極奥義『ドキドキ☆新婚☆生活』」
353. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:47:33.16 ID:B1xkSSrI0
「だから、何なんですか、その名前は」

「まあまあ、気にしない。この奥義はある夫婦の新婚生活を再現することで敵にダメージを与えるんだよ!」

「自信満々に言われても……」

「それよりも、ムギちゃんを」

「そうでした。大丈夫ですか、ムギ先輩」

「ええ。この子が守ってくれたから」

「ニューラ」

「よくやりましたね、ニューラ」

ナデナデ。

「あー、ずるい。私にも、ナデナデして〜」

「変なこと言ってないで早く倒してください」

「ちぇー。じゃあ、サッサと倒して、ナデナデしてもらおっと。それじゃ、始めるよー」

ゆい先輩の掛け声で、周りの光景が変わります。どこかの部屋みたいですが……。

「本当は一戸建てにしたかったんだけど、やっぱり新婚さんだからね。お金がないんだよ」

「は、はあ。なんでもいいんですけど」

「何なんだ、この光景は」

「落ち着け。慌てれば、あいつの思い通りだ」

「なにか、あそこにいるぞ」

団員の1人が指差す方向には、もう、恒例というべきなんでしょうか。私とゆい先輩(大)がいます。

「では……スタート!!」

354. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:49:35.53 ID:B1xkSSrI0
『唯先輩、朝ですよ。起きて下さい。遅刻しますよ』

『起きるから、キスしてよ〜』

『馬鹿なこと言ってないで、起きて下さい。朝ごはんですよ』

『……う〜、分かったよ〜』

顔を洗って、席に着く。

『いただきます』

『はい』

モグモグ。

『……どうですか?(ドキドキ)』

『うん。おいしいよ。どんどん、うまくなるね』

『ありがとうございます』

『うんうん。さすが、私のお嫁さんだよ』

『な、何を言ってるんですか。早く食べないと遅刻しますよ』

『ふ〜ん。あずにゃんは私に早く行ってほしいんだ〜』

『べ、別にそんなこと言ってませんよ』

『じゃあ、どういうことなのかな〜』

『そ、それは……えーと、そう。学校でちゃんと準備しないと、生徒の皆さんに迷惑をかけるからです』

『そうだね〜。大変だよ。朝から、生徒に勉強を教えて、夜から、お嫁さんに夜の勉強を教えなきゃいけないんだからね〜』

『あ、朝から何を言い出すんですか、もう!!』

『ごめん、ごめん。そんなに怒んないでよ。……さて、準備をしようかな』
355. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:50:04.15 ID:B1xkSSrI0
玄関にて、出勤に。

『それじゃ、行ってくるね』

『いってらっしゃい』

『……』

『……』

『……』

『……あの、行かないんですか?』

『いってっしゃいのキスは?』

『……しなきゃ駄目ですか?』

『いつもしてくれるじゃん』

『……う〜、分かりました』

チュッ(唇に)。

『じゃ、行ってくるね。今日は金曜日だし、早く帰ってくるね』

356. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:51:04.62 ID:B1xkSSrI0
「朝から、熱すぎだよ〜。行くよ、デルビル」

「デル」

「くらえ、ゆいちゃん真拳協力奥義『アツアツ☆火炎放射』」

デルビルの口から、今までとは威力の全然違う、かえんほうしゃがワンリキー達に浴びせます。

「この奥義は新婚生活を通じて、私とあずにゃんの愛の力を仲間に与えて、ダメージを与えるんだよ〜」

「もう、何がなにやら、何ですけど、ゆい先輩は教師っていう設定なんですか?」

「そうだよ〜」

「くそ。何なんだ、こいつらは」

「ワンリキー達が一撃だと!」

「次、行くよ〜」
357. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:51:36.26 ID:B1xkSSrI0
『……これでいいかな?』

『どれどれ。……うん、美味しいよ』

『あ、ありがと。でも、憂にはまだまだ、敵わないし…』

『そんなことないよ。これなら、お姉ちゃんも喜んでくれるよ』

『そ、そうかな』

『自信をもちなよ、梓義姉ちゃん』

『もう。その呼び方、やめてよ〜』

『フフフ、ごめんね、梓義姉ちゃん』

『う〜い〜』

『わ〜、怒らないでよ、梓ちゃん』

『まったく、もう』
358. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:52:06.66 ID:B1xkSSrI0
「私も会話に入りたいよ〜。いっくよ〜、ニュー太」

「ニュラ」

「くらえ、ゆいちゃん真拳協力奥義『お料理☆さみだれぎり』」

ニューラがオニドリル達にそのツメで次々と切り裂いていきます。

「クソガキーーーー。バンギラス、さっさとしろ!」

「バンギラス」

バンギラスはハッサムに攻撃を仕掛けますが、ハッサムはゆい先輩を守るためか、防御に徹して、耐えています。

「サムちゃん。もう少しだから、頑張ってね。次行くよ〜」

359. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:53:40.54 ID:B1xkSSrI0
夕方・突然の夕立

『あずにゃん、ごめんね。駅まで傘、持ってきてくれないかな?』

『分かりました。でも、タクシーで帰ってくればいいんじゃないでしょうか?』

『お金、もったいないし、私はあずにゃんと帰りたいんだよ〜』

『はあ。分かりました。ちょっと待っててくださいね』

しばらくして。

『お待たせしました』

あずにゃんが傘を持ってやってきた

『……はあ』

『どうしたんですか?』

『どうして、傘を2本持ってきたの?』

『どうしてって、持ってきてって、頼んだんじゃないですか』

『頼んだんだけどね。1本にしてくれれば、相合傘で帰れたのに』

『な、何を言ってるんですか』


360. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:54:08.97 ID:B1xkSSrI0
『ま、せっかく、あずにゃんが持ってきてくれたんだもんね。ありがとね』

ナデナデ。

『こ、こんな人がたくさんいる場所で撫でないでください』

『人がいなきゃいいの?』

『そういうことを言いたんじゃありません』

『まあ、いいや。せっかくだし、たまにはお寿司でも食べていこうか』

『……え』

『そこに美味しいのができたんだよね〜』

『そ、そうですね。お寿司、美味しいですもんね』

『……』

『ど、どうしたんですか。早く、お寿司を食べに……』

『やーめた』

『はい?どうしたんですか、急に?』

『だって、家に帰れば、お寿司よりも美味しい食べ物があると思うんだ。だから、早く帰ろう』

私はあずにゃんの手を握って、帰路に着く。

『な、何を言ってるんですか。それに、傘は……』

『たまには、相合傘で帰ろう。もっと、くっついてさ』
361. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:55:10.24 ID:B1xkSSrI0
「相合傘っていいよね。いくよ、ブイ太」

「シャワズ」

「くらえ、ゆいちゃん真拳協力奥義『ラブラブ☆ポンプ』」

シャワーズのハイドロポンプがカラカラ達に命中し、次々とカラカラ達をふっ飛ばしていきます。

「どうだい、あずにゃん。あと少しだよ〜」

「は、はい。あ、あの、ところで、もう、技やめにしません?」

「え、どうして?もう少しで全滅なのに」

「私にはちょっと、刺激が……」

「あ、なるほど。刺激がなさ過ぎるんだね。もう、あずにゃんたら。先に言ってくれればいいのに〜」

「え、いや、ちが……」

「まったく、あずにゃんたら、大胆なんだから。その大胆さを、想像にじゃなくて、もう少し、私に向けてくれればいいのに。もう、照れ屋さん」

「クソガキがーー。来い、サンドパン」

「サンドパン」

「あのガキの首を切り裂け」

サンドパンがゆい先輩に向かって、突撃する……が、カポエラーによって、阻まれる。

「ムギ先輩!!」

「ゆいちゃん。納得しかねる部分も多々あるけど、早く、トドメを」

「うん。では、次、スタート!!」
362. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:56:42.25 ID:B1xkSSrI0
夕食後・浴室にて

1人でお風呂に入っているあずにゃん。

『唯に美味しいって、言ってもらっちゃった』

体を洗いながら、1人、呟く、あずにゃん。初々しいねえ。

『嬉しかったかい?』

『それはもう……って、何でいるんですか!!』

『なんでって、お風呂に入りに?むしろ、それ以外に何かあるかな?掃除?』

『そうじゃなくて、今、私が入ってるんですけど』

『そうだね、知ってるよ』

『知ってるなら、どうして、入ってきたんですか!』

『私は夜の生徒の健康状態とかを知っておかなきゃいけないんだよ。発育状態とかもね、先生として』

『手をワキワキしないでください』


363. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:57:19.14 ID:B1xkSSrI0
『さてさて、どれくらい成長してるかな〜』

『や、やめて下さい。だいだい、毎日、やってるじゃないですか』

『そうだっけ?じゃあ、今日はやめようか』

『え?』

『サッサと出て、寝ようか』

『あ、あの……』

露骨に慌ててる、あずにゃん。可愛いな〜。

『どうしたんだい、あずにゃん。早く出て、寝よう』

『あー、うー』

『何が言いたいんだい、あずにゃん。先生には分かんないよ?』

『………がいします』

『ん?なにか、言ったかな?』

『お願いします』

『何をお願いするんだい?』

『わ、私の成長具合を、た、確かめてください、唯先生』

『仕方がない生徒だね。いいよ。明日は休みだし、たっぷりと確かめてあげるよ。ベットでね』
364. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 19:59:32.60 ID:B1xkSSrI0
「ハラホロヒレ〜」

「どうしたの、あずにゃん。急に顔を真っ赤にして、頭から、湯気が出て、目をグルグルさせて、倒れて……ハッ、まさか、ロケット団の仕業だね。よくも、あずにゃんを……!!」

「どうみても、ゆいちゃんのせいよね」

「許さないよ、ロケット団。サムちゃん、いくよ」

「サム」

「さあ、いくよ。 ゆいちゃん真拳協力奥義『煩悩☆ヘッド』」

私の力でハッサムの頭にエネルギーが溜まります。そして、バンギラスに向かって、たしか、アイアンヘッドって名前だっけ。とにかく、バン
ギラスに向かって繰り出します。

「バンギラス」

その技は、お腹に命中し、バンギラスの巨体は倒れてしまった。やったね。それと同時に、景色が変わり、また、あの、おぞましいサントアンヌ号の光景に戻っちゃった。

「馬鹿な、全滅だと……」

「ど、どうしますか、指揮官」

向こうは慌てふためいているね。それはそうだろうね、あれだけ、優勢だったのに、後は指揮官のあの人のポケモンしかいないんだもん。

「チッ、ここは退くぞ。おい、クソガキ。テメーの名前はなんて言うんだ」

「私の名前はゆいだよ〜」

「ゆいか。次に会う時はテメーの前で、ツインテールのガキを犯して、テメーを絶望させてから、殺してやる」

負け犬っぽいことを言って、ロケット団の連中はトリポケモンを出して、逃げ出していった。

「やれやれ、私達の完全勝利だね」

その後、警察やら、いろんな人が来て、私達は救助された。

365. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 20:00:50.11 ID:B1xkSSrI0
2日後、ポケモン大好きクラブにて

「いや〜、よくやってくれたのう、君達」

「えへへ〜、すごいでしょ」

「本当に疲れました」

「あずにゃんは途中から、寝ちゃってたじゃん。私とサムちゃんのトドメの技を見てないんだし」

「そうでしたっけ?途中から記憶がないんですよね。目が覚めたら、病院のベットでしたし。途中までは覚えてたんですけど……」

「まあ、どっちにしても、紬君を守ってくれてありがとう」

「いえ、いいんですよ。私にとっても、大切な先輩ですし。守るのは、当然です。あれ、そういえば、ムギ先輩は?」

「紬君はすでに、旅立ったよ。梓君には申し訳ないって言っておった」

「そうですか」

それは仕方がないでしょうね。いつまでも、クチバにいても、仕方がないし、嫌な記憶もありますし。早く、この町を離れたいと思うのも分かります。

「それで、梓君にはこれをあげよう。今回のお礼じゃ」

会長さんは私にボールを渡します。

「なんですか、これは?」
366. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 20:02:15.49 ID:B1xkSSrI0
「これにはミニリュウが入っておるんじゃ。まあ、今回のお礼だと思ってもらってくれ」

「あ、ありがとうございます」

「やったね、あずにゃん」

「はい!」

「もう、退院したのかな?」

「はい。特に異常もないため、すぐに退院できました」

「それじゃ、もう、出発するのかい?」

「そうですね」

「え〜、もっと、のんびりしようよ〜」

そうも言ってられません。2日ものんびりして、皆に差をつけられてしまいます。とりあえず、いけるところまで行きます!!」

「うぅ、あずにゃんが燃えてる〜」

「そういうわけで、私達はもう行きますね」

「うむ。頑張るんじゃよ」

「はい!!」
367. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/09(木) 20:11:44.76 ID:B1xkSSrI0
クチバ編?  「サントアンヌの死闘」終了

なんとなくの設定  

ゆいちゃん真拳奥義  威力は小〜中  あずにゃん分消費量  小    補助技・防御技・回復等もある

ゆいちゃん真拳超奥義  威力は中〜大  あずにゃん分消費量  中  ちょっと特殊な技・基本的に攻撃のみ

ゆいちゃん真拳究極奥義  威力は大  あずにゃん分消費量  大      ゆいの感情が高ぶった時に発動  
370. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:19:17.82 ID:Z0uVs9wc0
前回までの状況(トレーナとポケモン)
梓          ゆい  ハッサム  デルビル  イーブイ   ニューラ ミニリュウ

澪          ゼニガメ

律          リザード  サワムラー  ニョロゾ

ムギ        フシギソウ  カポエラー

純          うい

イワヤマトンネル編?  「VSさわ子  動き出す関係」  以下、投下
371. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:19:54.81 ID:Z0uVs9wc0
トキワシティのある施設にある捕獲班部長の部屋

『また、失敗なの?』

山中さわ子は報告を聞き、そう言った。マコトほどの男が2度も失敗するとはね。しかも。同一人物に邪魔されたって、話しだし。

『それがこの女ね』

その写真には、ツインテールのなんともコスプレさせがいのある女の子と幼稚園くらいの女の子が写っていた。

『この程度のガキにやられたの?』

さわ子はマコトに言った。

『そいつらはただのガキじゃない。特に、幼稚園児みてーなガキはな』

『でしょうね。あなたが負けるんですもの』

『任務には失敗したが、勝負に負けたわけじゃない』

『どっちでも、いいわよ。それよりも、あなたにはやってもらいたいことがあるの』

『なんだ?』

『伝説のポケモンの捕獲』
372. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:30:39.14 ID:Z0uVs9wc0
「今日はここでお泊りですね」

ここはいわやまトンネルの手前の宿泊所。クチバから、ハナダを抜け、ここまで来たんですけどね

「疲れたね、あずにゃん」

「ゆい先輩は全然歩いてませんけどね」

とりあえず、受付後に部屋に。

「さて、これから、どうしましょうか」

外に出るのもいいんですけど、ちょっと、暗くなってきましたし。

「じゃあ、温泉に入ろう」

「……温泉ですか」

「どうしたの?」

「いえ。……なんか、お風呂とかって、聞くと、なにか、とっても、恥ずかしいことがあった気がするんですけどね」

「?  そんなこと、いいから、早く行こうよ」

「そうですね」

373. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:31:36.36 ID:Z0uVs9wc0
とりあえず、温泉の脱衣所の前に。

「なんか、嫌な予感がするんですよね」

「また〜?」

「いえ、さっきのようなではなく、おつきみやまの宿泊所で……」

「ああ、女子大生の人達だね。また、会いたいよね〜」

「私はごめんですけどね」

とりあえず、脱衣室に入る。見回すと、女子大生みたいな人はいない。

「ふう〜、今回はゆっくり出来そうですね」

「つまんな〜い」

「平和が一番なんです」

服を脱いで、温泉に入ります。中には、4人の小学生くらいの女の子がいました。まあ、いいんですけどね。

「あずにゃん、髪、洗って〜」

「はいはい」

私がゆい先輩の髪を洗っていると、小学生の女の子達が寄ってきました。
374. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:33:01.01 ID:Z0uVs9wc0
「この子、可愛いね〜」

「何歳なのかな?」

「お姉ちゃんの妹なの?」

「でも、全然似てないね〜」

女の子達がゆい先輩に寄ってきます。なんとも、微笑ましい光景ですね。

「違うよ〜。私は妹じゃないし、年は君達よりも上で18歳なんだよ」

「へ〜、そうなんだ」

「くすくす。大人ぶってるよ。可愛いね〜」

「大人ぶってるんじゃなくて、大人なんだよ」

「そうだね、大人だね〜」

ナデナデ。

小学生にからかわれるゆい先輩。いつも、私をからかってるんだから、新鮮ですね。

「ねえねえ、お姉ちゃんは何歳なの〜?」

「いくつに見えます?」

「う〜ん、中学生かな?」

若く見られてるってことかな?それとも、子供っぽく見られてるってことかな?
375. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:33:53.78 ID:Z0uVs9wc0
「どうして?」

「「「「胸」」」」

「なっ!!これでも、17歳です」

「「「「へー」」」」

「何なんですか、その残念そうな目は!!」

「へへーん、君達はやっぱり子供だね。あずにゃんは可愛いから、これでいいんだよ!」

「ゆい先輩は黙ってて下さい」

「あーん、あずにゃん、冷たい〜」

「2人はどんな関係なんですか?」

「それは、トレーナーとポケモ……」

「恋人〜」

「え。……お姉ちゃんって、ロリコンなの?」

「ロリコンは犯罪だって、お母さんが言ってた」

「私達も狙われちゃうのかな」

「大丈夫だよ、あずにゃんは私にメロメロだから」
376. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:34:31.31 ID:Z0uVs9wc0
「さっきから、人を変態扱いしないで下さい!!わ、私とゆい先輩はそんな関係じゃ……」

「恥ずかしがらないでもいいのに……」

「ゆい先輩!」

「うぅ、分かったよ〜」

シュン。

「あ、いえ、ちょっと強く言い過ぎましたね。落ち込まないで下さい」

「なんだか、よく分かんないけど、いいコンビだね」

「そうだね」

「まあ、とにかく、この子はこんな姿でもポケモンなんです」

「えー、そんなポケモン見たことないよ」

「見たことなくても、そうなんです」

「むちゃくちゃだよ、お姉ちゃん」

「ボールは脱衣所にあるので、後で見せてあげます」

「ほんと?約束だよ、お姉ちゃん」

「じゃあ、私達は先に出るから、ロビーに来てね」

「はい、分かりました」

377. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:36:42.26 ID:Z0uVs9wc0
そして、入浴後、ロビーで、いつもの動作を子供達に見せます。

「わー、すごいね」

「ごめんなさい。さっきは失礼なことを言って」

「いいんだよ、分かってもらえれば」

「お姉ちゃん達は何をしてるんですか?」

「私達はポケモンマスターになるために旅をしてるんです」

「ポケモンマスターに?じゃあ、バッチとかも持ってるの?」

「はい。……これですね」

「わー、すごいねー」

「私も大活躍したんだよ」

「今までの旅の話を教えて下さい」

「いいですよ。じゃあ、どこから、始めましょうか」
378. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:37:20.77 ID:Z0uVs9wc0
山中さわ子は偶然にも、梓達と同じ、宿泊施設に来ていた。理由は伝説のポケモンの1匹、サンダーがいるとされる、むじんはつでんしょで、サンダーを 捕まえる任務があったためだ。

『骨が折れる仕事だったわ』

ロケット団の戦力アップとしては重要なことだろうけど、捕獲には相当の団員の犠牲があった。まあ、それはいいんだけどね。その捕獲任務も終わり、ゆっくり、温泉にでも入りたいと思って、ここに数名の女の団員とともに宿泊している。

『きつかったですよね〜』

『マコトさんとさわ子部長がいなきゃ、どうなってたことか』

『褒めても、何も出ないわよ。……ん?』

『どうしたんですか?』

『面白いものがいたわ』

さわ子が指差す方向には子供達に何かを話してる、ツインテールの女の子が居た。

『あいつは報告書の……』

『どうしますか、さわ子部長』

『そうね。……いいことを思いついたわ』
379. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:38:01.41 ID:Z0uVs9wc0
「……もう、一時間も経っちゃいましたか。そろそろ、やめますか」

こうして、振り返ると、ゆい先輩とも長く旅をしたんですね。初めはどうなることかと思いましたが、今ではなくてはならないそんざ……って何を考えてるんでしょうか。でも、そう考えても問題ないくらい、私を助けてくれましたし。きっと、ゆい先輩がいなかったら、私はここにはいなかったですし……って、私はさっきから、ゆい先輩のことばっかり考えていますね。どうしたんでしょうか。

「えー、まだ、いいじゃん」

「そうだよー、もっとしてよー」

私がそんなことを考えていると、女の子達が話しかけてきました。

「別にいいですけど、時間は大丈夫ですか?」

「うん。だから、続きー」

「おつきみやまの話をしてー」

「はいはい。じゃあ、続きを……」

「私も、一緒に聞かせてもらえないかしら?」

いきなり、大人びた声がしたので、びっくりして、その声の方を見ると、髪の長い眼鏡をかけた綺麗な女の人が立っていました。
380. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:39:06.84 ID:Z0uVs9wc0
「あの、どちら様ですか?」

「あ、失礼。私は山中さわ子。さっき、あなた達の会話が聞こえてきたから、悪いと思ったんだけど、聞かせてもらってたの」

「そうなんだ〜」

「いいよ、お姉ちゃんも一緒に聞こう」

ゆい先輩と女の子達に温かく迎えられる、山中さん。でも、私には1つの疑問が生まれました。この人はいつから、聞いていたのでしょうと。さっきまで、近くに人がいませんでしたのに。私の気のせいかな?でも、それだけじゃない。なにか、私の勘なのだけど、この人は、何回も会ってるのロケット団の1人よりも、なにか、別の意味で違った恐怖を感じます。

「どうしたの?怖い顔してるよ、あずにゃん」

「べ、別になんでもないです」

「それで、私から、提案があるんだけど、聞いてくれる?」

「何ですか?」

「話を聞くのもいいんだけど、バトルを見せてくれない?」

「バトル?」

「だって、あなたみたいな、ポケモンのバトルなんて興味あるじゃない?」

「そういえば、そうだね」

「ゆいお姉ちゃんのバトル見た〜い」

私は再び、疑問が出てきました。だって、私がゆい先輩をポケモンだと証明したのは、だいぶ前です。その時には山中さんは確実にいなかったです。仮にいたとしたら、とっくに、私達の会話に入ってきてもいいはずですし。
381. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:39:39.24 ID:Z0uVs9wc0
「いいよ、見せてあげる」

「ちょっと、ゆい先輩」

「な〜に、あずにゃん」

「勝手に決めないで下さい。この子達にも予定があるかもしれませんよ。それを置いても、夜ですし」

私は山中さんから、早く離れたかった。だって、今までのどの敵よりも怖い気がしましたから。

「私達は大丈夫だよ」

「そうだよ、ちょっとくらいなら」

「ほら、皆も言ってるし、大丈夫だよ」

「それじゃ、外に出ましょうか」

皆、山中さんの誘導で、外で、バトルをすることになりました。ポケモンも全員回復していますが、なにやら、不安です。
382. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/11(土) 19:40:40.78 ID:Z0uVs9wc0
とりあえず、近くの森の中に。街頭もないので真っ暗です。

「真っ暗だね〜」

「ちょっと、怖いよね

「おばけ出そうだよね」

「おばけ!?あずにゃ〜ん、怖いよ〜」

ギュッと、抱きついてくる、ゆい先輩。でも、怖そうではないので、ただ、抱きついてきただけでしょう。

「ここで、バトルですか?」

「ええ」

さっきから、この人の放っているオーラが怖いです。何か、異質なものを感じます。

「それじゃ、始めましょう」

「え、ええ」

「あずにゃん、よけて!!」

私はその声を受けて、奇跡的に素早く避けることができました。私がいたところにはサイドンの鋭いツメが刺さっていました。後、一歩遅れていたら……


最終更新:2011年08月03日 16:56