…………
………
……

《4ばんどうろ》


アロエ「ミルホッグ、“シャドーボール”!!
ムーランド、“とっしん”!!」

ミルホッグ「ミルー!」ビュワッ

ムーランド「ムー!!」ダダッ

アーケン「アーケ!?」

律「そんな勢いだけの真正面からの攻撃なんざ効かないぜ!!
“アクロバット”!!!」

アーケン「アーケ!!!」ビュンッ!

ムーランド「…!」

ドガアア!!!!

ムーランド「ムー!!?」ビュオ!

ミルホッグ「ミル!?」

アロエ「しまった! まだ“シャドーボール”は発射されてない!!
今、飛んでくるムーランドにぶつかったら…」

ムーランド「ムー!?」

ドシャッ!!

ミルホッグ「ミルー!?」

カッ!!!!!

ドオオオオオオオオオン!!!!!!!!

ミルホッグ「」バタッ

ムーランド「」バタッ

アロエ「…!!」

アロエ「二匹とも戦闘不能か…」

ピカッ!!

アロエ「!」

アーケン「アーケ…!」メキメキ…

律「これは…」

アロエ「進化が始まったんだ!!」

ピカアアッ!!!!!

アーケオス「アーケェエ!!」

律「アーケオス…!!」

アロエ「…!
…ふっ、大したもんだね。こんなにも速く進化させるとは」

律「いやあ、アロエさんのご指導のおかげですよ」

アロエ「…ふっ。なんにしろ、これで行けるね」

律「…はい!」タッ

アーケオス「アーケェエ!!」

アロエ「もう行くのかい?」

律「もうプラズマ団がいるかもだし! アデクさんにも追いつきたい!
ありがとうございました!! アロエさん!!!」

アロエ「ああ! アデクさんによろしく頼んだよ!!」

アーケオス「アーケェエ!!!」バサッ!

ビュオンッ!!!!!

律「うっおお…!?」

アーケオス「アーケェエ!!!」

律「すげえな…、マサキのピジョットに乗って以来だ。ひこうポケモンで空を飛ぶのは…」

ビュオ!!!

律「…決まりだな、お前の名前は『フォウル』だ!」

フォウル「アーケェエ!!!」

律「行くぜ、フォウル!!
目指すは“こだいのしろ”だぁ!!!」

ビュオオオ!!!!!!!!!




Episode.34 fin



Episode.35




《リゾートデザート》


フォウル「アーケェ!」スタッ

律「着いたのか? ここが“リゾートデザート”…!
この奥に“こだいのしろ”があるんだ!!」

フォウル「アーケェ!」

律「ん? ああ、ありがとうな、フォウル。
……? なんだよ?」

フォウル「アーケェ!」クイクイッ

律「誰かいる…?」

ザッザッ…

フォウル「アーケ…!!」ジリッ

律「…! アデクさん!」

アデク「! 律!?」

律「やっと追いつきました!」

アデク「そうか…おぬしもプラズマ団を……。
それにしても、そのアーケオスは…」

律「へへ、こいつのおかげでここまで来れたんですよ!」

アデク「なるほどな…」

律「……アデクさん」

アデク「む?」

律「会う前は色々と聞きたいことがあったんだけど、もう聞く必要もないです」

アデク「……」

アデク「…律よ」

律「はい?」

アデク「前にも聞いたが…、ライモンで会うより前に、わしとおぬし……会ったことがあるか?」

律「……へへっ、ううん! あれが初めてですよ、アデクさんに会ったのは!」

アデク「ふむ、そうか。
…まあ今気にすることでもなかったな。今は……」

律「行きましょう! “こだいのしろ”へ!!」

アデク「うむ!」

………
……

《こだいのしろ》


律「ここか…」

アデク「む…プラズマ団はいないみたいだな。少なくともここには」

律「そうですね…、奥に行ってみますか」

ザッザッ…

アデク「…むう、やはりいないな」

律「おかしいなあ…」

ズズ……

アデク「…! 律! 下だァ!!」

律「し、した?」

ズズズ……

律「な、なんだこれ!? アリ地獄!!?」

ズズ……

律「うっ…、足が……!」

アデク「今助けるぞ!!」ダッ

ガシイッ!

アデク「ぬぐっ…!」

律「だ、ダメだ…! 砂が重くて、足が抜けない!!
しかも動けば動くほど、砂に埋もれて……」

ズボッ!

律「…うわあっ!?」シュッ

パッ!

アデク「しまった…!」

ズズズ……

律「うわあぁぁぁ……」


ドシャッ!

律「うわっ! …っとと……」

律「……あれ? 生きてる……」

律「………はぁ、なんだ…。アリ地獄じゃなかったんだな……」

律「ここは…さっきの所から落ちて、下の階に来たのか?」

律「アデクさんは…まあ大丈夫か。
とりあえずここを動かずに……」

ザッザッ……

律「! アデクさんか?」

ザンッ

「やっと来たか、待ちくたびれたぞ」

律「…!! シルバー!!!」

シルバー「……」

…………
………
……

《リュウラセンのとう》


タッタッタ……

アララギパパ「随分と上ってきたが…、まだそれらしいのはいないな!」

ハチク「N…と言ったか。そやつが来ているのだろう?」

唯「はい! プラズマ団の王様なの!」

アララギパパ「王様か…。案外、塔の最上階にいたりしてな」

唯「最上階って……何階あるの~!?」

ハチク「…!」ピタッ

唯「ふぇ!?」キキッ

アララギパパ「どうした?」

ハチク「…どうやら、そう簡単には行かせてくれないようだ」

ゾロゾロ……

下っ端たち「ククク……」

アララギパパ「…! なんて数だ!! ぱっと見で30はいるぞ!?」

唯「あわわ…」

ハチク「敵と遭遇するたびに、一々三人で相手にしていたら効率が悪いな。ここは分担しよう」

唯「?」

ハチク「ここは私とアララギ博士が引き受けよう。君はこのまま上を目指しなさい」

唯「!」

ハチク「いいですよね、アララギ博士!」

アララギパパ「ああ、いいとも!」

唯「…」

アララギパパ「なあに、心配はいらないさ! 所詮は下っ端どもだ! 数が多いだけさ!」

ハチク「だが、そうだな。このフロアは四階だ!
塔は七階建て! 最上階にNとやらがいるのならば、まだ先だ!! この上にも下っ端たちが待ち伏せているかもしれない!!」

ハチク「だから、これを持って行け!!」ブンッ

唯「!!」パシッ

唯「モンスターボール!?」

ハチク「私の手持ちの二匹だ!
もし敵に出くわしたら、迷わずボールを投げて、君は先へ進むんだ!!」

アララギパパ「私の二匹も渡そう!」パシッ

唯「!」

下っ端「おいおい、俺たち無視して話進めてんじゃねえよ?」

アララギパパ「お前たちの相手など、これからいくらでもしてやる」カチャ

ハチク「さあ行け!!」

唯「あ…、ありがとうございますっ!!」

タタッ



―五階―

下っ端たち「侵入者発見だぁーっ!!!」ドダダダダ!!!!!

唯「お願いっ!!」ボム!

クマシュン「クマー!」

バニリッチ「リニー!」



―六階―

下っ端たち「おらおらぁぁ!!!」ダダダダダ!!!!!!!

唯「ごめんね、頼んだよっ!」ボム!

エンブオー「ブォーッ!!」

ダイケンキ「キィーッ!!」



《リュウラセンのとう最上階》


タッタッ…

唯「はぁはぁ…」

唯「着いた……、最上階…!!」

スタスタ……

唯「…!」

「来たね、待っていたよ」

唯「Nくん…!」

N「……」

………
……

《こだいのしろ》


律「……」

シルバー「……」

律「…へっ、待ってたのかよ?」

シルバー「ああ。そのためにサキにこのことを伝えるように言ったんだからな」

律「そうか…」カチャ

シルバー「……」カチャ

ボム!!

モール「リュー!!」

リングマ「グマー!!」

律シルバー「“きりさく”だァ!!!」

ガキイイン!!!!!!

モール「リュー…!」ギギ…

リングマ「グマー…!」ギギギ…

シルバー「…後退しろ、リングマ!」

リングマ「グマー!!」バッ

モール「!」

リングマ「グマー!!」スタッ

モール「……」

シルバー「……ふ」

シルバー「止めにきたのか? 俺が伝説のドラゴンポケモンを捕まえるのを」

律「……」

シルバー「まあそうだろうな。
ポケモン解放のためにしていることだ、当たり前か」

律「…違う」

シルバー「!」

律「私はお前を止めに来たんじゃない!
唯だって多分…」

律「そもそも私は、“ポケモンリーグ”でお前たちと決着することに決めたんだ!
だから、ここに来たのは…お前の気持ちを確かめるためだ!!」

シルバー「俺の気持ちだと?」

律「お前だって、こんなことをする理由ってもんがあるんだろ?」

律「私が止めにくることが分かってたってことは、自分のしていることが間違ってるって思ってんだろ!?
それでも続ける理由を聞かせてくれよ!!」

シルバー「……」

シルバー「ああ、あるさ。
ポケモン解放をする理由、そしてチャンピオンを超える理由……揺るぎのない理由が!!」

律「……」

シルバー「誰にでもある、ごく普通の理由さ」

シルバー「俺が動くのは、大切な人のためだ!」

律「大切な人…?」

シルバー「あいつ…、」

シルバー「Nだよ」

律「N…」

シルバー「あいつは俺の“理想”の姿なんだ」

律「…どういう意味だよ?」


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最終更新:2011年08月06日 00:31