律「う、うるせー!///」

聡「何が!?」

聡「まーた人形ごっこかよ。厨房でもそんなことしてる奴いないぜ」

律「そんなの私の勝手だろっ!ところでなんの用だよ!」

聡「ウイイレやろうぜ。ウイイレ」

律「やっ!今忙しいの!なー、ジュリエッタ?」

ジュリエッタ(律裏声)「そうそう!それにサッカーなんて野蛮人がやるものだわ!」

律「ジュリエッタもこう言ってる」

聡「あ、うん。わかった。もういいや」

聡(一度そっちの世界に入ると手付けられないからな…)




ゆいんち!

憂「お姉ちゃん、このぬいぐるみどうしたの?こんなにたくさん」

唯「ムギちゃんのお店で安くしてもらったんだ~えへへ」

憂「いいな~。私も新しいぬいぐるみが欲しいよ」

唯「じゃあ今度そのお店に行こうよ!和ちゃんも誘ってさ」

憂「うん!和さんも意外にこういうの好きだもんね」

唯「そだね~。でもりっちゃんは嫌いなんだって。ぬいぐるみとか可愛いモノとか」

憂「そうなの?なんでだろ?」

唯「さ~?りっちゃんは澪ちゃんの歌詞にも拒否反応示すから」

憂「たぶん弟さんがいるから、女の子っぽいものが苦手になったんだね」

唯「それはあるかも!私は憂が妹で良かった~。憂が弟だったら私までぬいぐるみ嫌いになってたかもしれないし!」

憂「私が男だったとしても、お姉ちゃんはお姉ちゃんのままな気がするよ」

唯「そうかな~。照れるなぁ///」

憂(別に褒めたつもりではないんだけど…まぁいっか)

ぬいぐるみ(唯裏声)「憂ちゃん憂ちゃん。そんなことよりアイスはまだかね?」

憂「ダーメ。ご飯食べてからっ」

ぬいぐるみ(唯裏声)「むー…。ガブガブ!」

憂「ちょっとお姉ちゃん、いたずらしちゃダメだよー」

キャッキャウフフ



あずにゃんち!

梓「伊勢、日向、紀伊、尾張、798号艦」

梓「よし、ぬいぐるみの名前も決まったしさっそく遊ぼうっと」

大和(梓裏声)「長門、大変だ!」

長門(梓裏声)「どうした?そんなに慌てて」

大和(梓裏声)「天城がニューヨークとテキサスにかつあげされた!」

長門(梓裏声)「なんだと!?野郎、うちらを弱小勢力だと思って舐めやがって…」

大和(梓裏声)「乗り込んで奴らに一発かましてやろうぜ、兄弟」

梓母「梓ー!ご飯できたよー」

梓「はーい!今行くー!」

ぬいぐるみを有効活用できない梓であった…。



みおんち!


【ぬいぐるみ】


パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ パシャ パシャ
 ∧_∧     
 ( 澪 )】    
 /  /┘  
ノ ̄ゝ     

澪「ふう…こんなもんかな」

ぬいぐるみ「…」


澪「律も変わってるよなー。こんなに可愛いものに興味がないなんて」

澪「あったかくてモフモフしてて…見てるだけで癒されるっていうのに」

澪(そういえば最近、ぬいぐるみをギューってしてないな)

澪「やっぱり抱き心地が一番なのはマリーだろ」

マリー「…」

澪「むぎゅううううう!」ギチギチ

マリー「…」

澪「もぅ!マリーは可愛いなぁ///」

マリー「…」

澪「あ、写真撮っておこっと」パシャ

マリー「…」



むぎんち!

紬「さて、ぬいぐるみを飾ってみようかしら」

紬「とりあえずここに…」


紬「やっぱりここに置こうかしら…」

紬「いやこっちの方が見栄えが…」

紬「枕元に置いたほうが楽かも…」

紬「角度が…」

紬「光の加減が…」

紬「…」

紬「グウ…」zzz




次の日、音楽室

紬「結局、ぬいぐるみを置く場所が決まらなかったの…」

梓「そんなに悩むものでもないと思いますが…」

唯「私は昨日ずっと憂と一緒に遊んでたよ!憂も新しいぬいぐるみ欲しいって言ってた!」

澪「私は写真を撮ったよ。心行くまで」

唯「写真かぁ!それもありだねっ」

ガチャ

律「ういーす」

唯「あ、りっちゃん」

澪「みんなわかってるな?律の前ではぬいぐるみの話はNGだぞ」ヒソヒソ

唯紬梓「ういっす」ヒソヒソ

律(よし、今日こそは自分からぬいぐるみの話を)

律「き、昨日のぬいg」

澪「ムギ!お茶おかわり!」

律「!?」

紬「はいー♪」

律「実は私もぬい」

梓「天気いいですね!唯先輩!」

律「!?」

唯「雨降ってるよ」

律「ちょ、ちょっと私の話を」

澪「律ごめん!」

律「!」

唯「昨日はりっちゃんの気持ちも考えないで私達ばっかり楽しんで…」

梓「みんなで話し合って、ちゃんと謝ろうって言ってたところなんです」

律「いやそれはいいんだって!だから私も」

紬「りっちゃんのいるところではなるべくそういう話題は避けるようにするから」

律(は、話す隙を与えない…!)

梓「ん?ちょ、唯先輩!」

唯「へ?」

梓「バッグからぬいぐるみが出てますよ!何で持ってきてるんですか!」ヒソヒソ

唯「だって可愛いんだもん」ヒソヒソ

梓「だって、じゃないですよ!また律先輩がふてくされちゃいますよ!」ヒソヒソ

律「ん?」

律(あ、唯のバッグにぬいぐるみが!これはチャンス!)

律「なぁ、唯のバッグに入ってr」

梓「サッカーしません!?サッカー!律先輩好きですよね!」

律「いや雨降ってるし…」

梓「じゃあバスケ!ね、先輩達もやりましょう!」

唯「そ、そうだね!じゃあ体育館にレッツゴー!」

律「ちょっとm」

梓「さささ、澪先輩とムギ先輩も」

ガチャ

ワイノワイノ

律「…」

律「…」

律「うわーん!」



りつんち!

律「どっ」ポロポロ

ジュリエッタ(律裏声)「りっちゃん泣かないで」

律「ジュリエッタ…」

律「もう私はダメだ…もう完全に誤解されちまった…」

ジュリエッタ(律裏声)「りっちゃん…」

律「…」ポロポロ

律「こうなったら完全に隠し通すしかない…!協力してくれるな!ジュリエッタ!」

ジュリエッタ(律裏声)「もちろんだよりっちゃん!頑張ろうね!」

聡(まーたやってる…)

律「よーし、まずは昨日行けなかったファンシーショップに行ってみよっかな!」

律(カチューシャ外して女の子らしくして行こうかな…)

律「…」サッサ

律「んー…へへ///」

律「スカート履いてっと…私服のスカートなんて何年ぶりかな」

律「リラックマポーチを持って」

律「ど、どうかな…///」

ジュリエッタ(律裏声)「すっごく可愛いよ!りっちゃん!」

律「へへへ///」

聡(ね、ねーちゃん…)ポロポロ




ファンシーショップ

律「うはあ!想像以上だぁ!おっ、このキーホルダー可愛い!」

律「うおおお!このテディベア20万もするのか!たっけえ!アハハ」

律(幸せ…)

店員「何かお探しですか?」

律「あ、はい。あの…この子の妹が欲しくて…」

ジュリエッタ「…」

店員「は、はぁ。なるほど」

店員(そっち系かぁ…)

店員「こちらなどいかがでしょう?値段もお手ごろですよ」

律「か、可愛いですね…!」

律「ん?」

ワイワイ

憂「すごーい!広いし綺麗だし言うことないね!」

唯「でしょ~?」

和「結構可愛いものもあるわね。財布大丈夫かしら…」

唯「アハハ、和ちゃん意外とミーハーなんだからっ」

和「意外って言わないでよ…私だって一応女の子なんだけど?」

律「ぐっはあああああ!くはああああああ!」

店員「うおっ」


律(なんであいつらが来てんだよおおおおお!もおおおおお!)

唯「ん?」

憂「お姉ちゃんどうしたの?」

唯「ほら、あの女の子…」

律(や、やばい…見つかった…!)

唯「急に叫んでどうしたんだろ?」

和「さあ?きっとお気に入りのぬいぐるみでも見つかったんじゃない?」

律「ツルセコー!」ズルル!

律「とりあえず、ばれないように距離を置いて…」

唯「あー!」

律「!」


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最終更新:2010年01月22日 03:49