梓「先輩方おはようございます!」

唯「あ゛?」

律「……チッ」クッチャクッチャ

澪「閉めろよ早く。センコーにバレんだろ」

梓「す、スイマセン……」バタン

紬「ハァ……」ジャラジャラ


梓(またみんなでドンジャラしてる……)


梓「あの、先輩方……そろそろ一限目の授業はじまりますよ」

唯「……あ゛?」ガシッ

梓「ひっ」

唯「あ゛?」ギロッ

梓「ご、ごめんなさい」

澪「その辺にしといてやれ」

律「しゃーねぇ、かったりぃけど一応出とくか出席単位やべぇしな」

紬「じゃあこの続きは放課後で」

梓「今日も一日がんばりましょう!!!」

唯「あ゛ぁ?」ユッサユッサ

梓「スイマセンスイマセンスイマセン (TωT)」


……


梓「……はぁ、絶対入る高校間違えた……」


憂「せんせぇートイレェww」

先生「先生はトイレじゃありませ~んwww」

生徒「っせーな死ねよ糞ハゲ」

憂「もれるから行っていい?」

憂「おいにゃんあず行こう」ガシッ

梓「にゃっ、なんで私まで……」

憂「くるよね? トイレいきたいよね?」

梓「べ、別に……」

憂「ア゛??」

梓「いくけど……」



女子便


憂「……はぁーやべぇやんべ」ガサガサ

梓「……」

憂「……ふぅ~、キレたらまじやばいから私」

梓「……」

憂「一本いる? マイセンだけど」

梓「いらないです……」

憂「しょんべんしないの?」

梓「でないし」

憂「あ、そう」スパー

梓「あのー……平沢さんってもしかしてお姉さんいたり」

憂「憂でいいよ、てかダチじゃん?」

梓(ダチじゃないし……)

憂「何? お姉ちゃんしってんの? あ、そうかにゃんあず軽音か」

梓「うん……そうなんだけどさ」

憂「じゃあ何? ギターとかひけるべ?」

梓「まぁ、そこそこ」

憂「お姉ちゃんうまくね? そうでもない?」

梓「わかんない……ほとんど弾いてるとこみたことないし」

憂「ふーん、まぁあのギターぱくったやつだしね」

梓「パク!?」

憂「嘘だし。ちゃんと金で買ったよ」

梓「……ほんとかなぁ」

憂「このあとどうする? ゲーセンいく?」

梓「授業もどろうよ」

憂「あのハゲうぜーよ」

梓「ちゃんと勉強しないと……」

憂「っせーな!! いい子ちゃんかよにゃんあず」

梓「ひっ!!」ビクビク

憂「てけ頭いいだろにゃんあず」

梓「そんなことないよ」

憂「まじ? 7の段とか言えちゃう系?」

梓「九九は全部言えるよ」

憂「やべぇな……」ゴクリ

梓「あと都道府県もいえるよ!」

憂「ア゛? 調子のんなよ」

梓「ご、ごめ……」

憂「そろそろもどっか」

梓「あ、あのー、一つ聞きたいんだけど。平沢さ……憂さんは唯先輩と仲いい?」

憂「は? いいけど何?」

梓「あのさ、出来ればだけど……出来ればでいいんですけどギターの練習するように……いってくれれば嬉しいなぁって」

憂「まじかよ。わかった今晩しばいとくわ」

梓「いやいやいやそこまでしなくても!!」

憂「にゃんあずおもしろいね」


……


キーンコーンカーンコーン

先生「お前ら邪魔くせぇから早く帰れよ」

生徒「きっしょ。おい帰ろうぜ」

憂「帰るわ。そっち軽音部いく感じ?」

梓「う、うん。一応ね」

憂「じゃね。今晩にゃんあずの代わりにお姉ちゃんしばいとくから安心して」

憂「てか一緒殴る? 来る?」

梓「それはホントにいいですので勘弁してください……」

憂「まじかよ」

梓「てかあの怖い唯先輩を殴るなんて……」ブルブル

憂「あいつ転ばしてマウントとれば結構いけるw」

梓「無理無理無理ムリ!!」

憂「まぁがんばれや」



部室


ガチャ…

梓「あのー……おつかれさまでーす……」ソローリ


澪「……」

紬「……」

律「……」

唯「……」ギロッ


梓(なんでいつもこんなに一触即発な空気なの……)

澪「おい閉めろ」

梓「はいです……」


律「唯の番だぞ……ww」

唯「……チッ」

紬「がんばって~ww」

澪「早く抜けよ唯。あと10秒、9、8、7www」

唯「あ゛?」ソローリ

ガシャン!カラカラ

律「っしゃあああああ!!」

澪「うぇえええい! はい唯罰ゲーム!」

紬「唯ちゃんジェンガヘッタクソすぎね!!」

唯「……チッ」

梓(むやみに空気悪くするのやめてほしいなぁ……)

唯「……帰る」

律「おいおい約束は守れよさすがに。ヒクわ」

唯「……ぁ゛?」

梓「あの、罰ゲームって……」

律「負けたやつが生徒会のやつボコりにいこーぜって」

梓「や、やめましょうよぉ……」

澪「ビビリか? なぁビビリか? お前それでも軽音部かよ」

梓「軽音部だからこそですって……」

紬「そろそろお茶淹れるね」

律「飲んだら唯いけよ。派手にやってこいよ? あと写メ送れな」

唯「……チッ」

唯「あずにゃんお前ついてこい」ボソッ

梓「……(TωT)」

澪「今日は何茶だよ」

紬「さぁ? 登校途中ひろったなんか緑のなんか変な、変な草みたいな……ゲフwww」

律「自分でわらっちゃってるよこいつ」

澪「今日のはまじで飲めるんだろうな……」

梓(もう嫌だ……お腹いたくなるの嫌だ……)

紬「入ったよ~♪」

澪「唯先飲めよ」

唯「あ゛?」

律「あ?じゃねぇよ。罰ゲームのついでだ」

唯「あずにゃん飲みたいって言ってるけど」

梓「!!?」ブンブンブンブン

紬「はいどぉぞ♪」

唯「飲む?」

梓「……」

唯「飲ましてあげようか?」

梓「の、のみます……あ、自分でデキマスンデ……」

梓(また変な色して……これ飲めるのかな)

紬「……くっさwww今回は失敗だわ」

律「野草博士のムギでも無理なもんは無理か」

梓「……」ゴクゴク

梓(糞まずいゴミ汁を飲みながら先輩たちの紹介です)


紬「うふふ、くっさwww梓ちゃんよく飲めるね」


梓(この人はムギ先輩)

梓(実家は裕福なのになぜか飛び出して一人ひもじい生活を送っているそうです)

梓(美容室でまゆげを整えるお金すらないっぽいです)

梓(変な草をひろってのませてきます)

梓(パスタと野草が主食らしいです)



梓(やばいこの汁、舌がしびれる……)



梓(次です)


澪「おい律ぅ。ちょっと飲んでみよう。ほらお前そういうキャラだろ」

律「近づけんなしww」


梓(この黒髪ロングの人は澪先輩)

梓(おっぱいがでかくてやばい人です)

梓(そのとなりは律先輩。元気いっぱいの不良です。よくバタフライナイフをチラつかせています)

梓(ふたりはとても仲が良くて、よく喧嘩をしています)

梓(あれ、喧嘩するって仲いいことなんだよね?)

梓(まぁいいや。とにかくふたりとも怖いです)

梓(私は律先輩によってほとんど拉致に近い形で軽音部へ連れてこられました)

梓(おかげでさんざんな目に会う毎日です)


梓「……」

梓(そして最後の一人……)


唯「あ゛?」

梓「唯先輩です。憂さんのお姉さんです」

梓「マジでヤバい人です」

梓「どれくらいヤバいかっていうと……マジでやばい」

梓「目を合わせることすら危険です」

唯「……? なにボソボソいってんのあずにゃん」ガシッ

梓「ひいいいい! 声に出てた!!!」

唯「あ゛?」

梓「スイマセンスイマセンスイマセン!」

唯「なんか悪口いってたよね?」

梓「い……イッテマセン」

唯「……」

梓「おしっこしたいです」

唯「……チッ」

澪「離してやれ。また漏らすだろソレ」


梓(解放されるための術を編み出しました)

梓(まぁ入学当初あまりもの恐怖で漏らしてしまっただけなんですけどね)


梓「よかったよかった……なんとか逃げれたよ」テクテク

唯「……」ツカツカ

梓「えっ! なんでついて来てるんですか!!」

唯「このまま一緒に生徒会いくから」

梓「あれって冗談じゃないんですか!!?」

唯「…………冗談でジャンガなんてすっかよ……ッ」

梓「……!」ゴクリ

唯「……」

梓「……いや、勝手にいってくださいし」

唯「あ゛?」

梓「スイマセ……」


梓(こんな感じで私はあの中ではとても立場が弱いです)



女子便


唯「あずにゃんさぁ」

梓「は! はい何ですか!」チョロチョロ

梓(珍しいな唯先輩から話かけてくるなんて)

唯「あずにゃんギターうまいよね」

梓「え、そうですか///」

唯「いつから弾いてるの?」

梓「えっと……小学生のころからです」

唯「まじか……やべぇな」

梓「唯先輩は高校入ってからですか?」

唯「まぁ、ね……眼鏡に『なんかやれや糞社会のゴミどもが』って言われたから」

梓「えっ……眼鏡って?」

唯「これからボコしに行く奴だろうが。あいつまじやべぇから気をつけろ」

梓「それ……大丈夫なんですか」

唯「眼鏡とは腐れ縁でさ、ちょいちょい殺り合ってるからね」

梓「殺り合ってるんですか……やばいっすね」

唯「でもあいつまじ完璧無欠」

梓「……そんなにですか? 唯先輩でも厳しい感じですか?」

唯「喧嘩はともかく、あいつまじ頭いいよ。公立高校とか進学校とか余裕でいけたもん」

梓「……まじ………ですか……!」ゾクッ

唯「やべぇよ……相手して右腕一本ですんだらラッキーだね」

梓「は……意味が……」

唯「あずにゃんビビってるなら帰ったほうがいいよ」

唯「生徒会相手にしたらまじやけどじゃすまないから」

梓「喧嘩うるのやめましょう」

唯「……いや、今回ばっかりは引けない事情があるんだよこれがな」

梓「そんな……」

唯「行く?」

梓「……唯先輩はひとりでも行くんですよね?」

唯「いくけど。ジェンガは絶対だから。それウチの掟」

梓「……いきます」

唯「あずにゃん……」

梓「唯先輩をひとりでそんな危険なとこにいかせられません!」

唯「あずにゃんはいい子だね……不良するにはもったいないよ」

梓「え、不良じゃないです」

唯「ここくるってことは不良でしょ」

梓「……あ、ソウナノカナ」

唯「てかもらさないうちに全部出しといて。アイツら若干潔癖入ってるからぶちまけたらヤバいよ」

梓「は!はい!」ピッ ピッ

唯「……よし、行くか……」

梓(ドキドキしてきた)


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最終更新:2011年08月25日 21:23