唯「それじゃ、素敵などじょうすくいを見せてね?」ニコニコ

梓「・・・やればいいんですよね、やれば」

澪「私も恥ずかしいけど、やるしかない、よな・・・」

紬「もちろん♪それじゃ、どうぞ」

梓「」ホイサホイサッ

澪「」ホイサホイサッ


唯「ぷー!変なのっ!」ケラケラ

律「こりゃ傑作だ」ゲラゲラ

紬「軽音部の中でも真面目な二人が、こんな・・・」ブフフフ!

梓「わ、笑うなです!」ホイサホイサッ

律「・・・」シラー

唯「・・・」シラー

紬「・・・」ホジホジ

澪「やっぱり笑ってくれ!余計居たたまれない!」ホイサホイサッ

唯「わかればいいんだよ♪」フンスッ

梓「くっそー・・・」ホイサホイサッ

澪「で、これいつまでやればいいんだ?」ホイサホイサッ


紬「だいたい3分くらいかしら」

澪「3分も!?」ホイサ!

律「おーおー、通行人が奇妙な目で見てるぜ」

唯「これは屈辱だね」

女1「あれって秋山さんじゃない?」

女2「まさか、あんなキモいことを秋山さんがするハズないでしょ」

女1「それもそっか。キモ過ぎるもんね」

梓「死にたい」ホイサホイサッ

澪「消えたい」ホイサホイサッ

律「何故かあの二人が愛おしく見えてきたぜ」


紬「奇遇ね、私もよ」

唯「私も!馬鹿な子ほど可愛いみたいな?」

律「ちょっと違うけど、まぁそんな感じかな」

梓「なんですってー!」ホイサホイサッ

澪「この!覚えてろ!」ホイサホイサッ



澪「恥ずかしくて死ぬかと思ったよ」

梓「私なんか2回くらい死にましたよ」

紬「うふふ、二人ともお疲れ様」ブフッ

澪「労いながら笑うな」

律「それにしても、お前らきっと明日から学校の人気者だぜ?」

唯「キモいって色んな人に言われてたね?」

梓「言うなです!こんなの明日になればみんな忘れてますよ!」

紬「それはどうかしら」

梓「むむっ」


紬「確かに唯ちゃんとりっちゃんが同じことをしていたらみんな明日には忘れるかもしれない・・・」

紬「でもどじょうすくいをやっていたのは澪ちゃんと梓ちゃんよ?真面目なイメージのある二人の奇行・・・インパクトは大きいはず」

律「普段の私達のイメージって・・・」ズーン

唯「あ、ムギちゃんとりっちゃん」

紬「何かしら?」

律「なんだよ」

唯「ムギちゃん
は3回、りっちゃんは4回ね」

律紬「・・・」ズーン


只今
澪・・・6回
梓・・・5回
律・・・4回
紬・・・3回
唯・・・0回




律「それじゃ、私達こっちだから」

澪「また明日なー」

唯「うん!またねー!」

紬「明日の放課後まで白熱しそうね」ウフフ

梓「これ以上罰を受けるわけにはいかないです・・・!」

律「梓は案外こういうの弱いんだよなー?」ニシシ

梓「うぅ・・・」

律「ま、私もリーチかかってるから人のこと言えないんだけどな」タハハ

律「・・・あ゛」

澪唯紬梓「5回」

律「あああぁぁぁぁぁぁ!!!」


紬「帰り際に油断したわね?」

唯「やっぱりりっちゃんには敵わないね!」

律「うるっせぇ!」

澪「やーいやーい」

梓「律先輩もここでどじょうすくいしたらいいですよ」

律「一人でか!?」

紬「待って、どんなものにするかを決めるのは私よ」

梓「すみません、出すぎた真似を・・・」

紬「わかればいいのよ、わかれば」



澪「何このショートコント」

唯「それで?りっちゃんには何をしてもらうの??・・・あ、あと澪ちゃん8回」

澪「・・・」ヤッチマッタ

律「8回?最初の4文字と後の3文字で分けたらってことか?」

唯「そうそう」

律「うーん。・・・そういう名前のものだし、1回として数えようぜ。だから澪は7回な」

澪「助かった・・・(?)」ホッ

紬「それで、りっちゃんの罰なんだけど・・・明日一日は眼帯をしてもらいます」

律「なんだそれ」

紬「つまりアイパッチ」

梓「いや、そういうのいいから」

澪「っていうかムギ、4回な」

紬「」

律「えっと、じゃあ私は明日眼帯をしてくればいいんだな?」

紬「えぇ、期待してるわ」

律「その期待に応える努力のしようがないから普通に眼帯してくるからな」

澪「家に眼帯あるのか」

律「あぁ、確か救急箱の中に入ってたはずだ」


梓「っていうか眼帯って・・・ムギ先輩、もしかして変なフェチですか?」

唯「あずにゃん、6回」

梓「あ・・・」

澪「もう余計なことは喋らないほうがいいかもしれないな・・・」

紬「私はそういう性癖があるわけじゃないわ。ただ、りっちゃんには眼帯が似合うと思うの」

律「へー(バリバリそういう性癖だと思うのは私だけか?)」ホジホジ

梓「これ以上失言したくないので・・・私はこれで」ススッ

律「おーう!また明日な!家でも英語使わないようにしろよ!?」

梓「どんだけ!?」サヨナラー

紬「それじゃあ私も帰ろうかしら。戦いは家に帰っても続いているのね・・・萌えるわ!」

澪「ムギ、漢字の変換が間違ってるぞ」

紬「いいえ、あえての変換よ。それじゃね」サヨナラー



澪「」

唯「じゃあ私もそろそろ帰るかなー。じゃね!」

律「おーう!また明日なー!」

澪「・・・なぁ律?」

律「ん?なんだ?」

澪「この遊び、結構難しいな」

律「おう、予想以上だったぜ。」

澪「予想以上というと、唯の強さもな」

律「あぁ、無茶苦茶強いな」

澪「どこかで訓練してたとか?」

律「いや、どこでだよ。さてと・・・」ピッ

澪「?」


只今

澪・・・7回
梓・・・6回
律・・・5回
紬・・・4回
唯・・・0回



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


唯の家!



唯「ただいま!」

憂「お姉ちゃん、おかえり」

唯「えへへーちょっと遅くなっちゃった。ごめんね?」

憂「ううん、全然大丈夫だよ」

唯「今日ねーみんなで面白い遊びをしてたんだー」

憂「へーどんな遊び?」

唯「えーとね」

コトコトコトコト・・・

憂「あ、いけない!・・・ごめんね、お姉ちゃん。晩御飯食べながら聞かせて?」

唯「うん!」

憂「それじゃ、私ちょっとキッチンに行ってくるね!」

唯「あー!憂ってば!1回!」

憂「何が!?」

唯「あ、なんでもない!それじゃ、お部屋に行ってるねー」

憂「?う、うん!出来たら呼ぶね」

唯「うん、楽しみにしてるね♪」

憂「はーい(私のお姉ちゃん可愛すぎだろ)」




唯「美味いですなぁ!」モグモグ

憂「毎日食べてるのに、大げさだよ」タハハ

唯「だって本当に美味しいんだもーん」モグモグ

憂「だからーもうっ///・・・そういえばさっき言ってた面白い遊びって?」

唯「あぁ!そうだった!あのね、英語を使っちゃいけないゲームなんだぁ」

憂「英語を使っちゃいけない?」

唯「そうそう、がいらいご?を使っちゃいけないの」

憂「じゃあ今さっきお姉ちゃん、ゲームって言ったけど・・・」

唯「うん、アウトだね!」

憂「今のも・・・」

唯「そうだね。でももうお家だからいいんだ!」

憂「そっか。・・・間違って使っちゃったらどうなるの?」

唯「5回につき1回罰ゲームだよ!」

憂「でも外来語なんて生活に普通に馴染んでるものだし、数も多いから・・・大変そうだね?」

唯「そうそう、結構難しいんだよねー」

憂「でしょー」

唯「うん、あずにゃんと澪ちゃんなんてもう既に罰ゲームしてるからね!」

憂「そうなの!?どんな?」

唯「校門の前で3分間どじょうすくい!」

憂「・・・手厳しい」


唯「それに帰り際りっちゃんも罰ゲームになっちゃうし」

憂「律さんはどんな罰ゲームなの?」

唯「明日、眼帯してくるんだってさー」

憂「・・・その罰ゲーム考えてるの、ムギさんでしょ?」

唯「ピンポン!なんかちょっと変態くさい罰ゲームだよねー。楽しいからいいけど」

憂「お姉ちゃんは?」

唯「へ?」モグモグ

憂「お姉ちゃんは何回間違って英語使っちゃったの?」

唯「まだ0回だよ?」

憂「嘘ぉ!?」


唯「へへーん」ブイッ

憂「すごいね!」

唯「ありがとう!・・・でも今はお家だから英語使いたい放題なんだ!」

憂「いいの?」

唯「いいんだよー、りっちゃんは家に帰ってもゲームは続いてるなんて言ってたけどねー」

憂「じゃあ続けないと、ほら。さっきまでのは聞かなかったことにしてあげるって!」

唯「いいのー憂の前では自然体でいたいよ?」

憂「お姉ちゃん・・・///」ポッ

唯「テレビ!テーブル!そして・・・チョップスティックでイートするディナー!」

憂「ここは大柴家ではありません、平沢家です」

唯「えー、いいじゃんいいじゃん。ギター!」

憂「わかったから」


唯「ギターギターギターギター!!」

憂「」

唯「ライス!ミート!ベジタブル!」

憂「お姉ちゃんが精神的なリバウンドを・・・」

唯「憂ガール!」

憂「憂ガール!?」

唯「えへへーやっぱり好きなこと言えるって気持ちいいなー♪」

憂「よ、よかったね?」

唯「うん!」

憂「そうだ、ご飯食べたならお風呂入ってくれば?」

唯「そうだね!いざ行かん、バスルーム!」ダダダッ!

憂「・・・私のお姉ちゃん可愛すぎだろ」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


次の日~教室~


唯「おはよう!」

律「おっす、はよ!」

紬「今日は遅刻ギリギリじゃないのね?」クスクス

唯「ムギちゃんひどいよー!」キャッキャ

律「いや、実際珍しいだろ?」

唯「そんなことは・・・っていうかりっちゃん隊員!」

律「な、なんだよ」

唯「本当に眼帯してきたんだね!?」

律「うううるへー!仕方ないだろ!罰なんだから!///」

唯「あはは、似合うよりっちゃん!」クスクス

紬「私の目に狂いはなかった」

律「目っていうかお前そのものが狂ってるからな」

唯「でも可愛いね?」

律「そうかよ///」ヘイヘイ

紬「でもさっきは大変そうだったわね?」

律「ホントだよ!みんなに『それどうしたの!?』なんて聞かれちゃうんだぜ?」

紬「仕方がないわ。だってりっちゃんが眼帯してくるなんて・・・ケンカでもしたのかと思っちゃうわよ」

律「お前の仕業だという事を忘れるなよ?」

紬「~~♪」ナンノコトヤラ


唯「りっちゃん、見にくそうだね?」

律「あぁ、そうなんだよ・・・。次にどんな罰がくるか今からビビってる私がいるぜ」

唯「まず間違えないようにした方がいいよー」

紬「唯ちゃんの言うとおりだわ。それに・・・りっちゃんへの次の罰の内容はもう決まってるわ」

律「へー、なんだよ?」

紬「眼帯」

律「前が見えない!」

唯「」ケラケラ

律「唯、お前もなんか言え!」


紬「仕方がないわね・・・じゃあ、包帯にしようかしら」

律「なんで私だけ『○帯』縛りなんだよ。何かしら帯びてないと駄目なのかよ」

紬「・・・何度も言うけど、りっちゃんにはそれがお似合いなのよ」

律「意味わかんねぇ!」

紬「いつかわかるときがくる・・・そう、いつか・・・」

律「きません。一生きません」

唯「でも眼帯に包帯に松葉杖のりっちゃんは確かに見てみたい!」

律「松葉杖が追加されてる!?」

紬「松葉杖!?・・・いいわ!素晴らしいわ!」メモメモ

律「こらぁぁ!!お前らぁぁぁ!」

唯「きゃー」キャイキャイ

紬「うふふ」エヘヘ


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最終更新:2010年01月23日 00:15