先生「ほら、行って来い」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・♪」タッタッタッ・・・
憂「ねぇ、梓ちゃん可哀想じゃない?」ボソッ
純「でも、ありゃ先生も怒るって」ボソッ
先生「鈴木ー」
純「あ、はーい!」
憂「罰ゲームだからしかたがないとは思うけど・・・」ボソッ
純「っていうかあのおまじないのせいで梓がどんどん不幸になっていってると思うんだけど」ボソッ
憂「私もそう思う・・・」
先生「平沢ー」
憂「はーい」
純「でもさ、逆にラッキーだったんじゃない?」ボソッ
憂「どうして?」ボソッ
純「だって、みんなと授業受けるよりも一人で走ってる方がさ・・・」チラッ
憂「あー、確かにね」チラッ
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」タッタッタッ
先生「よーし、今日は走り高跳びだ。ストレッチは各自やっておくように!」
先生「10分後からスタートするからな。まずは80cmからだ。教科委員、準備よろしくなー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャススーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・♪(もうやだ)」
…
…
憂「で、結局高跳びが始まる頃には走り終わってる梓ちゃんでした、っと」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(憂、呆れてるでしょ!?)」
純「でさー、問題はこの高跳びなんだけど」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス?」
純「それ呟きながら跳べるの?」
梓「」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・(無理かも)」
憂「とりあえず、梓ちゃんは80cmなんて跳べると思うから、パスしちゃえば?」
純「あ、それいいね!っていうかずっとパスし続ければいいじゃん!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・(100cm跳ぶのがやっとな私がパス連発はまずいって)」
先生「おーい、中野!お前の番だぞー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャススーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」
憂「梓ちゃんはパスするそうです」
先生「なっ・・・お前、そんなに高跳び得意だったか?」
純「こんなの梓にしてみりゃ余裕のよっちゃんですよ!さっき走ってきてちょっと疲れたから体力温存したいそうです」
先生「そ、そうか・・・まあいいや」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・(これで全く跳べなかったらすごい怒られるんだろうなー・・・)」
憂「じゃあ次に並んでるのは私達だけど・・・どっちから行く?」
純「えーと、じゃあ私から行くかな」
憂「そっか、いってらっしゃい」
タッタッタッ・・・ピョン
憂「おー余裕だねー純ちゃん!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
純「えへへー、まぁ80cmは余裕っしょ」
憂「私・・・ひっかかったらどうしよう・・・」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(いや、大丈夫だって)」
純「あんたに限ってそれはないって」
憂「そうかなー?よしっ、行ってくるね!」
タッタッタッ・・・ピョーン
純「マリオ!?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(80cmに背面跳び使うかぁ!?)」
憂「えへへーギリギリだったかな?」
純「どこが!?」
憂「なんか棒に当たるのが怖いから程よく手抜きして跳ぶって出来ないんだよねー・・・」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(あーそれわかる」
純「へ?あ、ああ、うん」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・(伝わらない・・・)」シュン
先生「よーし、次は90cmなー」
純「うわ、いきなり10cm上げるとか最低だよあいつ」
先生「鈴木、なんか言ったか?」
純「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」
先生「」
先生「まぁ、いい。中野はこれは跳ぶだろ?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」
先生「もうやだ」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(そろそろ跳ばないとまずいよね・・・って、ワケで。はい!)」キョシュ!
憂「えっと、これもパスでって言ってます」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスぅぅぅぅぅ!?(言ってないよぉぉ!?手上げたの見てたでしょ!?)」
先生「そうか、次の95cmは跳べよー?」
憂「危ないところだったね!」フー
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(今まさに危ない状況だよ!!)」
純「んじゃ、私いってくるねー」
タタタッタタ・・・ピョブシ!
純「げふっ!?」
憂「うわ・・・痛そう・・・跳ぶっていうか、今バーの手前で転んだよね・・・」
純「いったー・・・」サスサス
憂「歩幅が合わなかったら無理に跳ばなくてもいいんだよ?」
純「いやー、これくらいの高さならいけるでしょって思っちゃってさー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
純「おぉ!回復魔法みたい!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャススーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
純「わーい!梓ありがとー!」
憂「私にもやって!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
憂「わぁい!」
先生「こら、平沢早く跳べー」
憂「あ、はいすみません」
タッタッタッ・・・ピョーン!
純「・・・やっぱり余裕だねー憂かっこいー!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・(さすが憂、出来る子だ)」
憂「えへへー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」
先生「んじゃ次は95cmなー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」
純「私成功してないのに!?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス♪」
憂「歩幅が合わなかっただけだもん、純ちゃんなら跳べるって先生も判断したんじゃない?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャススーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」
先生「っていうかまだ鳴らしの段階だからな。100cmからは本番だぞー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」
憂純先生「 う る さ い 」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・」シュン
先生「さ、中野。そろそろ跳べ」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(はい!)」
梓「スーパー・・・!」スッ
梓「カリフラジリスティック・・・!」タタッタッ
梓「エクスピアリ・・・!」タッタッタッ
梓「ドーシャス!!」ピョン!
憂「と、跳んだ・・・!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスで息を見事に合わせたよ・・・!」
純「なにあの言葉数の多いかめはめ波」
憂「やったね!梓ちゃん!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(これいいかも!)」
…
…
純「いったー・・・」
憂「大丈夫?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
純「へへーん、ふっかーつ!」
憂「でもこれで純ちゃんもアウトかー」
純「110cm跳べたんだからいいよー。そもそも115cmなんて無理だって」
憂「たかが5cmだけど、結構高くなるよね」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(うんうん。私がここまで残っているのが小さな奇跡なんだけど)」
憂「そんなことないよー!梓ちゃんはやれば出来る子だったんだよ!」
純「意思疎通!?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(憂ならこれも軽く跳んじゃうんでしょ?)」
憂「そんなのわかんないってばー」ケラケラ
純「いや、私の方が何言ってるかわかんないんだけど!?」
憂「それじゃ、行って来るねー!」
タッタッタッ・・・ピョーン
純「おぉ!また跳んだ!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(憂って本当になんでも出来るなー)」
憂「あー怖かったー」
純「憂すごいよ!あと10cmはいけるんじゃない?」
憂「えー10cmもいけるかなー?」
先生「よーし、んじゃ次は120cmなー」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(私、そろそろ限界なんだけど)」
憂「挟み跳びだからじゃない?背面跳びに切り替えてみれば?」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!?(この場で!?)」
憂「大丈夫だって、きっと出来るよ!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスの力で!」
梓「・・・(確かに)」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(そんな気がしてきた!)」
純「わからない。梓の返事がイエスなのかノーなのかがわからない」
先生「よーし、中野、行け!」
梓「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!(はい!)」
憂「頑張れ!」
梓「スーパー・・・!」スッ
梓「カリフラジリスティック・・・!」タタッタッ
梓「エクスピアリ・・・!」タッタッタッ
純「あの体の捻り・・・!さっきの答えはイエスだったのか!」
梓「ドーガフッ!!」ガシャーン!
先生純憂「」
純「・・・棒を立ててる支柱に蹴り入れるとは・・・」
憂「しかも、マットの外に着地したしね」
先生「平沢、あれは着地じゃない。紛れもなく落下だ」
梓「スーパー・・・カリフラジ、リスティック・・・エクス、ピアリ・・・ドーシャス・・・」ガクッ
先生「うおぉぉいい!!大丈夫か!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
憂「死なないで!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスちゃん!」
先生「しっかりしろぉぉぉ!!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャァァス!」
純「二人とも聞いて、この子の名前は梓です」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キーンコーンカーンコーン・・・
梓「ん・・・ここは・・・保健室・・・?」
律「よう、目覚めたか?」
梓「あれ?律先輩?」
律「おう、梓が体育の授業で倒れたって聞いてなー」
梓「あ、ああ・・・まぁ・・・(既に黒歴史だ)」
律「梓」
梓「はい?」
律「ありがとな、ちゃんと言いつけ守ってくれて」
梓「みんなで決めたことなんだから当たり前です!」
律「そっかそっか、お前はいい後輩だ」ナデナデ
梓「ぶー、律先輩にそんなことされても嬉しくないですよーだ」ツーン
律「なんだよー、寂しいこと言うなよー?」スリスリ
梓「って、ちょちょっとぉ!!///」
律「なんだー?」ニシシ
梓「なんか、普段とちょっとだけキャラ違いません?」
律「だって、すげー嬉しかったんだもん。・・・あと梓、13回な」
梓「・・・そういうところは相変わらずちゃっかりしてるんですね?」
律「へっへーん、そんなにおだてるなよ」
梓「おだててません。・・・あの」
律「んー?」
梓「本当に眼帯してきたんですね」
律「ああ、なんたって言い出しっぺだからな!」エッヘン!
梓「えっと・・・今、何時ですか?」
律「今?3時半くらいかな」
梓「ってことは・・・」
律「おう、帰宅部はもう帰っててもおかしくないな。私も帰りの会終わってからきたくらいだし」
梓「帰りの会って・・・」ショウガクセイカヨッ
律「し、しかたないだろ!///」
梓「もう体は大丈夫なんで、部室にいきましょうか」
律「おう、そうするか」
ガラガラ
律梓「!?」
律「こんな時間に普通保健室にくるか?」
梓「運動部とかじゃないですか?」
律「でも部活始まったばかりだろ?ストレッチしてて靭帯変にしたとかか?」ウッシッシ
梓「いや、それ笑えませんから」
女1「あれー、先生いないや」
女2「まあいいや適当に寝させてもらう?」
女1「そうだねー」
律「あの声・・・もしかしたらクラスメートかも」ボソッ
梓「すごい偶然ですね?」ボソッ
律「・・・別に悪いことをしていないのに出て行けない不思議」ボソッ
梓「私もです、あと先輩。今英語使いましたね」ボソッ
律「う゛・・・しかたがない、なんとなく気まずいからあいつ等が寝てから出て行こう」
梓「どんだけ小心者ですか」
律「今は出来るだけ人に会いたくないんだ」
梓「?その眼帯なら似合ってますよ?」
律「いいや、そういう問題じゃない・・・4時間目に・・・ちょっと、な・・・」ハァ
梓(絶対罰ゲームが関係してるな、こりゃ)
女1「そういえばさ、律と秋山さんの話、あれすごいことになってるよね」
女2「あー聞いた聞いた」
律「」
梓(何があったんだ、何が)
女1「学校でヤってるってだけで驚きなのに・・・」
梓(えーと、はいぃぃ??)
女2「ねーびっくりだよね」
女1「知ってた?あの二人、別に付き合ってるワケじゃないんだってさ」
女2「え?え?どういうこと?」
女1「昼休みにたまたま職員室に行った子に聞いたんだけど・・・」
女2「あ!そういえばあの二人、呼び出し食らってたよね!」
梓(あ・・・言われてみれば)
律(やめろぉぉぉぉ!!)
女1「お互いに気持ちいいからセックスしてるだけって先生に宣言したらしいよ」
女2「マジ!?」
律(ああああぁぁぁぁ!!!)
梓(ちょっ!!///・・・どんな罰ゲーム!?!?)
女2「でも、職員室でそんなこと、よく言ったね?」
女1「個室に入ってたんだけど、扉が開いてて聞こえたらしいよ」
律(あのうんこばばぁぁぁ!!)
梓「・・・変態っ」ボソッ
律「ちげー!!これには深いワケがあるんだよぉ!」ボソボソ
最終更新:2010年01月23日 00:24