女2「それで?二人はどうなったの?」
律(そ、そうだ。ちゃんと聞いてれば『二人は付き合うことになった』ってわかるはずだ!)
梓(・・・どうなったの?)ドキドキ
律(そうしたら最悪、セックス中毒のレッテルは張られないで済むかもしれない・・・!!)
女1「先生が説得しても『気持ちいいことだからやめられません』とか『別に相手は誰でもいい』みたいなこと言ってたらしいよ」
梓(うわぁ・・・)
女2「マジでぇぇぇ!?!?」
梓(マジでぇぇぇぇ!?!?)
律(今は耐えろ、耐えるんだ!この先の話が肝心なんだ!さぁ言え、女1!)
女1「マジマジ!」
女2「それでそれで!?」
律(よし、言え!律と秋山さんは付き合うことになったらしいって言え!!)
女1「それがさー」
女2「うんうん!」
女1「その後も話してたっぽいんだけど、それ以上盗み聞きできなくて職員室出てきたんだってさ」
女2「あ、そうなんだー」チェー
律(おいぃぃぃぃ!!何肝心なところ聞き逃してるんだよぉぉ!!!)
梓「襲ったら殺しますよ?」ニコッ
律「襲わねぇぇぇ!!」ボソボソ
女2「あーでも納得した」
女1「なにが?」
女2「いやー女3から律と秋山さん退学になるって聞いたからさー。そういうことだったんだ」
律(おひれはひれぇぇぇぇ!!!!)
梓「先輩サイッテーです!!」
律「違うっての!!っていうか静かにしろよ!聞こえるだろ!」ガバッ
梓「んー!んー!」
律「こら、暴れるなっての!」
女1「そこのベッド、誰かいるの!?」シャー
梓律女12「」
女12「レイプ!?」
律「・・・」
律「ちげぇぇぇぇぇ!!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
音楽室
律「はぁぁぁぁ・・・・」
澪「律、どうしたんだ?盛大な溜息をついて」
梓「ムギ先輩、ちょっとやりすぎですよ?」
紬「えぇ、反省してるわ♪」
律梓(してねぇぇぇぇ!)
律「全く、梓と友達の誤解解くのに30分もかかったぜ」
唯「あれ、本当だ、もう4時だねー」
紬「あと少しでこの戦いも終わりね・・・」
律「そうそう、梓は13回だからな」
唯「あれ?あずにゃん1回増えてるね?」
梓「むっ、そんなこと言ったら律先輩だってさっき2回も間違えてましたよ?」
紬「へー」ニコニコ
澪「ふーん」クスクス
梓「どうしたんですか?」
唯「あずにゃんはりっちゃんが合計で何回間違えてるのか知らないんだよね?」
梓「えぇ、わかりません」
唯「15回だよ♪」
梓「それって・・・つまり・・・」
澪「まただな、律?」
律「・・・くそっ!」
紬「なんだかりっちゃんの罰ばかり考えている気がするわ」
律「そうだろうよ、澪は35回分の罰だし、唯に至っては100回分だぞ?」
唯「しかたないよ、流石のムギちゃんだってそんなにたくさん罰は思い浮かばないよ?」
律「何が気に食わないって・・・唯の罰が全部私に跳ね返ってきてるんだよなー・・・?」
唯「えー?そう?」
律「明らかにそうだろうが!」
梓「まぁまぁ、いいじゃないですか」
律「そんなんで窘められると思うなよ?」
梓「元々そういう役回りなんですし」
律「コノヤロー!」
澪「それにしても・・・罰って、どうするんだよ?」
唯「それはムギちゃんに任せましょう!」
梓「そうですね、辛くてキツくて恥ずかしいのがいいと思います」
律「梓っ、私にだけ厳しくないか!?」
梓「あれ、今なんか声がしたような・・・」
律「いないものとされてる!?」
紬「じゃあ、そうねー・・・」ウーン
律「な、なんだよ。あまり変なのは嫌だぞ?」
紬「もう、そんなに変なこと言わないわよ?」プンスカ
律「お前、昨日からの発言を振り返ってみろコノヤロー」ナニガプンスカダ
紬「これと言っていい罰が思いつかないのよね・・・もったいない・・・」
澪「まあ、あれだけ罰考えたらそうもなるよな」
ガチャ
和「みんな元気?」
律「おうっ!?和か!おう、元気だぜ!」
澪「どうしたんだ?」
和「ちょっとね」
唯「えーと、その右手に光る剃刀は何?」
和「大したことじゃないから気にしないで」
律「いや、すげー気になるんだけど」
和「あら・・・ちゃんと言われた通りやってるみたいね?」
紬「えぇ、もちろんよ♪」ゴゴゴゴ・・・!
和「そう、じゃあこの剃刀は必要ないわね」
律「お前何するつもりだったんだよ!?!?」
和「いいからいいから」
唯「ねー和ちゃーん」
和「何よ、どうしたの?」
唯「りっちゃん、これから罰なんだけど・・・何かいいのないかな?」
律「え゛・・・和にそれ考えさせるのかよっ」
和「あら、私の罰はイヤ?」
律「だってお前のって、なんていうか、こう・・・地味にイライラしそうなんだもん」
紬「この地味な罰を受けた者のやるせなさ、存分に味わうといいわ♪」ニコッ
律「怖ぇよ!語尾に『♪』つけても誤魔化しきれてないから!!」
和「さっきから地味地味って言ってくれるじゃない・・・!」
梓「いや、それは・・・(実際地味でしょうよ)」
和「えー、律への罰には道具を使います!」
澪「頑張って派手にしようとしているのが涙ぐましいな」
和「うん?」ニコッ
澪「いえ、なんでもないです」コワイ・・・
和「この縄で!」
律「どの縄だよ!どっから持ってきた!?」
唯「いけー!和ちゃん、やっちゃえー!」
律「あおるなぁぁ!」
和「この縄でぇ!!!・・・右足を縛り、ある程度の長さを持たせてから左足も縛ります」
梓「うわ地味」
和「・・・」ニコッ
梓「ひっ」
唯(地味だなー・・・)
澪(地味すぎる・・・)
紬(っていうか足縛ってどうするの)
律「えーと、いいぜ?(これのどこが罰なんだか)」
和「じゃあ律、足元失礼するわね」
律「お、おう」
和「よいしょ」シバリシバリ
律「・・・なあ、和?」
和「何かしら?」シバリシバリ
律「その縄・・・ちょっと短くないか?」
和「ふふふ・・・こうすることでいつもより若干歩幅を小さくして歩かなきゃいけないのよ!」ドウダ!
梓「・・・」
唯(和ちゃん・・・)ホロリ
澪(うわー・・・)
和「どう?普段通りに歩こうとするとビターン!ってなるのよ!」
紬(おへそが茶を沸かすわ、沸騰寸前だわ)
律「そんなーそりゃ大変だー(っていうか今座ってお茶してるから歩かないし)」
梓「律先輩、棒読みにも程があります」
唯「わざわざ縄使わなくても、両足の靴紐を縛ればよかったのに」ボソッ
紬「きっと盛り上げることで精一杯だったのよ」
和「うるさいわよっ!・・・律」
律「なんだ?」
和「それ、家に帰るまで解いちゃ駄目だからね」
律「ちょっとした不審者じゃないか!」
梓「それは元からですよ」
律「さっきからひでぇな!?」
澪「えーと、とりあえず律の罰は終わったってことでいいな?」
和「ふふふ、その縄があなたを苦しめるのは少し先のことよ?」
律「いや、苦しまない。絶対苦しまない」
唯「和ちゃんもこの遊び、最後まで見てく?」
和「私はあくまで様子を見にきただけよ」
梓「じゃあもう行っちゃうんですか?」
和「えぇ、仕事があるからね。それじゃ、最後まで頑張ってね」バタン
律「・・・自らの地味さを曝け出して去っていったな」
唯「そこが和ちゃんのいいところでもあるんだよ」
澪「さり気なくひどいな。でも、なんかわかる」
…
…
梓「残り時間もあと少しです!」
律「よし、状況を確認しようぜ」
唯・・・125回
澪・・・40回
律・・・15回
梓・・・13回
紬・・・6回
澪「うーん、ムギの勝ちかもな」
紬「えへへー」
唯「待って!勝負は最後までわからない!」
梓「わかってください、ぶっちぎりで最下位を独走してるくせに何言ってるんですか」
律「でも、確かになー。残り15分だから、ムギが何回か間違えれば梓の勝ちってこともありえるかも」
唯「私の最下位は変わらないってことだね♪」
律「よし、最後にみんなだんまりってのは無しにしようぜ」
澪「積極的に喋るってことか?」
律「おう!積極的にっていうか、いつも通り会話をするんだ」
梓(つまり日常的な会話か・・・それもムギ先輩が間違えそうな話題・・・)
澪(ムギをトップから引きずり下ろすには・・・)
唯(やっぱりあの話題しかない、よね・・・?)
律(お前ら、わかってるな?今までムギがどんな時に英語を使ってしまったか)
紬「?」ニコニコ
澪(私達は興奮してテンションが上がったときに間違えてしまう傾向にある)
唯(ムギちゃんのテンションが上がる話題っていったらこれしかないよ・・・!)
梓「そういえばこの間・・・」
律澪唯「!?」
紬「どうしたの?」
梓「私、憂に言われたんです」
唯「へ、へー。なんて?」
梓「唯先輩にあまりべたべたくっつかない方がいいと思うって」
紬「・・・!」
梓「意味がわかりませんでした・・・最初は」
紬「最初は・・・つまり、今はわかるのね?」
梓「えぇ、憂は私に焼きもちをやいているんだなーって」
紬「なんてナイスなシュチエーションなの・・・!」
梓「は、はい?(よし、8回!)」
紬「でもよく考えて?本当の自分の気持ちを偽っては駄目よ?」
梓「へ?」
紬「とにかく、憂ちゃんとはタイミングを見計らってちゃんと話し合った方がいいわ」
梓「そ、そうですか・・・(はい、9回!)」
唯「あー、憂で思い出した!!私もムギちゃんに相談に乗って欲しいことがあるんだよ!」
梓(唯先輩、バトンタッチです・・・!)
紬「?あら、何かしら」
唯「(任せてあずにゃん!)・・・あのね、私はいつまで憂と一緒にお風呂に入ればいいのかなーって・・・///」
紬「!?」
律澪「まだ一緒に入ってるのか!?」
唯「ほえ?うん。・・・でもねー」
紬「うんうん」フンフン
律(うおー熱心だな、ムギの横顔)
唯「和ちゃんにそろそろお風呂くらい一人で入りなさいって言われちゃったんだよ」
澪「そりゃ言われるって」
唯「うー・・・どうしたらいいかな?」
紬「私はいつまでも一緒に入っていればいいと思うわ!個人の自由だと思うわ!」
唯「私も本当はそうしたいんだけどね。頭とかも人に洗ってもらった方が気持ちいいし」
紬「ソープ・・・!?」
律「待て、おいムギ待て」
紬「ごめんなさい、続けて?」
唯「(へへっ!10回だよ、ムギちゃん!)・・・うん、それでね、私としてはこれからも憂とお風呂に入りたいの」
紬「いいと思う」
唯「でもそれじゃ大人になれないって言われたんだ・・・」
紬「さっきも言ったけど、私は個人の自由だと思う。どっちかが恥ずかしいって思うまでは一緒に入ったら?」
唯「え?もう恥ずかしいんだけど・・・一緒に入っちゃ駄目なのかなぁ?」
紬「」
梓「?」
律(話題を引っ張るのはいいが・・・ムギは憂ちゃんが好きだって言ってたろ。あまりムギが傷つくようなことは言うなよ?)
澪「えーと、ごめん。私達もわからないぞ?」
唯「憂と一緒にお風呂入るのは好きなんだけど・・・恥ずかしいんだ///(ムギちゃんもう一回くらい英語使わないかなー)」
紬「それはどういうこと!?」ハァハァ
唯「あのね、私の体を見てくるの。ジーって!何かついてる?って聞くと、ううん何もついてないよって言うんだ」
唯「それが最近毎日で・・・その、ちょっと恥ずかしい///」
律(うわぁぁ、こいつ地雷踏みやがったぁぁ!!)
紬「エクセレント!!」
律「」
梓(・・・11回)
澪(ムギ、もうゲームのことなんて忘れてるんじゃないか?)
律(バカだった。心配した私がバカだった)
紬「いい、唯ちゃん!!」
唯「は、はいぃ!?」
紬「なんとしてでも憂ちゃんとお風呂に入り続けなさい!また何かあったら報告すること!わかったわね!?」
唯「う、うん・・・(すごい熱意だー)」
紬「私から出来るアドバイスはそれだけよ」
唯「ありがとう、ムギちゃん!(これで12回!)」
澪「おい、いいのかよ」
律「まぁ、唯だしいいんじゃないか?」
澪「それもそうだな。姉妹だしな」
律「ってことは姉妹じゃないと許されないってことか?(よし、後はまかせろ!)」
唯(りっちゃん、澪ちゃん・・・任せたよ!!)
澪「べ、別にそうは言ってないだろ!///」
律「だよなー、もしそう言ってたら矛盾しちゃうもんなー?」ニシシ
最終更新:2010年01月23日 00:26