次の日!

紬「・・・結局お昼に起きちゃったね」

梓「・・・まぁ、しかたないですよ」

梓「早速掃除しましょう!」

紬「うん!」

梓「まずはシーツ洗濯して、布団干そう」

紬「いい天気でよかったね」

梓「明日も快晴ですからね。絶好のお天気日和です」

梓「てるてる坊主を吊るさなくても大丈夫そうですね」

紬「・・・なに、それ?」

梓「てるてる坊主、知らないんですか?」

紬「うん。教えて!」ワクワク

梓「えっと・・・。どう説明したらいいか・・・」

梓「布とティッシュで作った人形?でそれを吊るすと次の日は晴れるっておまじないです」

紬「へぇ。おもしろそう」

梓「逆に逆さに吊るすと次の日は雨になるんですよ」

紬「ねっ、あとででいいから作りましょう!」

梓「そうですね。せっかくですし作りましょうか」

紬「うん!」

紬「洗濯物も終わったし、次は部屋のお掃除ね!」

梓「はい!」

紬「・・・でも普段から奇麗にしてるし、軽く掃除機かければ終わっちゃいそうね」

梓「・・・ですね。先にどうぞ、私はゴミまとめてます」

紬「お願いするわね」

梓「よいしょ」ガサガサ

梓「冷蔵庫は・・・、牛乳がもう終わりかぁ。今日買わなきゃ」

梓「ゴミはこれで大丈夫。明日の朝出すの忘れないようにしなきゃ」

紬「掃除機終わったわよー」

・・・

梓「・・・ふぅ。掃除はこんなものですかね」

紬「奇麗になったわねぇ」

梓「さぁ次はお買い物です!」

紬「ラジャー!準備オーケーです!」

梓「では行きましょう!」

紬梓「いってきまーす!」バタン

梓「で、行きたいお店ってどこですか?」テクテク

紬「ふふっ、着いてからのお楽しみよ」

梓「(ムギちゃんの行きそうなお店・・・。400円でお菓子買えるのかな?)」

紬「ここよ!」ピタッ

梓「・・・駄菓子屋さん?」

紬「うん!あずにゃんとも来たかったの!」

梓「とも?」

紬「ちょっと前にりっちゃんに教えてもらったの。これとか10円なのよ!」ビシッ

梓「律先輩とですか、納得です」

梓「(確かに誰かに教えてもらわないと来なさそうだもんね)」

梓「・・・懐かしいです」

紬「やっぱり来たことあるの?」

梓「小さい頃にですけどね。もう何年も来てなかったです」

紬「ねぇ、明日の分を買う前に少しだけ食べない?」

梓「いいですね。味見ということで」

紬「ふふっ、今日はどれにしてみようかな?」キョロキョロ

紬「味見だから100円までね!」

梓「は、はい」

梓「(なんかすごく楽しそう。前来た時もこんなだったのかな?)」

紬「見て!このグミ、当たり付きだって!」

梓「金券の奴ですか。そういえばよく食べましたねぇ」シミジミ

紬「当たり付きをたくさん選んでみました!」ドッチャリ

梓「(・・・うーむ。昔の自分を見ているようです)」

紬「どれだけ当たるか楽しみねぇ」ワクワク

梓「私は普通にスナック菓子を」

紬「お店の前のベンチで食べましょう!」

紬「ではグミから」ペリッ

紬「・・・はずれ」ショボ

梓「まぁそうそう当たらないですよ」

紬「でもおいしい」モグモグ

紬「あずにゃんは何食べてるの?」

梓「味見と言うことで普段食べなさそうなものを」

紬「・・・納豆味のうま○棒っておいしいの?」

梓「・・・」

梓「さ、次行きましょうか!」

紬「う、うん。次はチョコ!プリンみたいでかわいいね」

梓「これは私も好きです。おいしいですよ」

紬「・・・またはずれ」

梓「あ、当たった」

紬「!」

紬「み、見せて!」

梓「はい。10円ですけど」

紬「わぁ・・・。おめでとう!」

梓「ど、どうもです」

・・・

紬「・・・最後の1個です」ゴクリ

梓「・・・はい」

紬「では」ペリッ

紬「」

梓「ど、どうでしたか・・・」ドキドキ

紬「・・・100円」

梓「え?」

紬「・・・100円、当たっちゃった」ブルブル

梓「わぁ、すごいですね!」

紬「食べたのが100円で、100円分当たったから・・・」

紬「永久機関ってこういうこと!?」ズイッ

梓「・・・どうでしょう」

梓「おめでとうございます。100円分はなかなか当たりませんよ」

紬「わぁ・・・」キラキラ

梓「じゃあ交換しに行きましょうか」

紬「・・・」

梓「ムギちゃん?」

紬「ふふっ、使わないで残しておこうと思うの」

紬「あずにゃんと駄菓子屋さん記念に!」

梓「・・・そうですか。なんか恥ずかしいです」

紬「でも駄菓子屋さんで400円って結構な量になっちゃうね」

梓「確かにそうですね。駄菓子屋さんにこだわらずに普通に買いましょうか」

紬「うん!」

・・・

紬「結局いっぱい買っちゃったね」ガサガサ

梓「ムギちゃんは買いすぎです」

紬「だ、だってどれもおいしそうなんだもん」

梓「クスッ。さて、次はお弁当ですね」

紬「うん。力入れて作らないと!」

梓「もう今からワクワクしてます!」

紬「私も!早く明日にならないかなぁ」

梓「みんなも準備に忙しそうですね」



唯憂!

チーン

唯「憂、焼けたよー」カチャ

憂「うん。おいしそうだね」

唯「ふっふっふ、お菓子買うより作った方がおいしいもんね」

唯「ねぇ、味見していい?」

憂「1枚だけだよ」

唯「えへへー。やっぱり憂が作ったクッキーはおいしいなぁ」サクサク

憂「お姉ちゃんと一緒に作った、だよ」

唯「そだね。ほら、憂も」スッ

憂「・・・うん。おいしいね」サクッ

唯「ねっ!」



律澪!

澪「そろそろ起きろ。買い物行かないと」

律「・・・疲れた。もう立ちたくない」

澪「まったく、だらしないぞ」

律「朝まで盛りやがって。性欲怪人め・・・」

澪「だって久しぶりの律の部屋だし」

律「・・・」

澪「じゃああと1時間な。そしたら買い物に行こう」

澪「律のハンバーグ食べたいし」

律「・・・うん」



純!

純「あははっ」パラパラ

純「・・・」

純「・・・はぁ、漫画読み終わっちゃった」

猫「ニャー」

純「おっ、よしよし」ナデナデ

純「餌あげたら明日の準備でもするかな」

純「明日は大人しくしてるんだよ。いいね?」

猫「ニャ?」


――――

紬梓「ごちそうさま」

紬「今日は私が片付けね」

梓「はい。ではてるてる坊主の準備してますね」

紬「楽しみねぇ」カチャカチャ

・・・

梓「では始めたいと思います!」

紬「わー」パチパチ

梓「さっき買ってきた白い布を四角く切って」

紬「う、うん」チョキチョキ

梓「ティッシュを丸めて」

紬「」クシャクシャ

梓「さっきの布で包んで、リボン結んで」

紬「こう?」キュッ

梓「顔書いて出来上がりです!」

紬「簡単ね」カキカキ

紬「できた!」

梓「(ちょっと眉毛が太いような気が・・・)」

梓「かわいくできましたね」

紬「これをもっと作ればいいのね?」

梓「はい。私も作ります」

紬「なんかアルバイトみたいで楽しいね」チョキチョキ

梓「まるで内職です」

・・・

梓「・・・ふぅ。布なくなっちゃいましたね」

紬「ちょっと小さくなっちゃったけどこれで最後ね」

紬「ふふっ、ちっちゃくてあずにゃんみたい」

梓「あとはこれをベランダに吊るせば終わりです」

紬「よいしょ、これでいい?」キュッ

梓「はい。ありがとうございます」

紬「明日晴れますように」

梓「晴れますように」

梓「・・・よし、これでもう安心ですね」

紬「うん!あとはお風呂に入って寝るだけね!」

梓「明日に備えて早めに寝ますよー!」

紬「おー!」

・・・

梓「」ゴクゴク

梓「・・・ふぅ。日課も終わったところで寝ましょうか」

紬「うん。お弁当の仕込みもしてあるし、荷物も準備してあるし・・・」

梓「問題なさそうですね」

紬「そうね。じゃあ寝ましょう」

梓「んしょ、・・・楽しみで眠れなくても無理やり寝ましょうね」

紬「う、うん・・・」

梓「では、おやすみなさい」チュッ

紬「おやすみ」

紬梓「スゥスゥ」



次の日!

チュンチュン、チチチ

梓「・・・はっ!」ガバッ

紬「」スゥスゥ

梓「・・・6時。寝坊した夢見た・・・」

梓「ふぅ。ちょっと早いけどムギちゃんも起こして用意しよう」

梓「ムギちゃん、朝ですよー」

紬「・・・んう、あと5分」

梓「・・・5分ですね。5分経ったらまた起こしにきますからね」

紬「・・・うん」ムニャ

梓「やっぱり楽しみで眠れなかったのかな?」

梓「普段なら起こすけど、今日は特別に・・・」

梓「・・・さて、顔洗って朝ごはんの準備からだね!」

・・・

紬「ごめんね。一人で作らせちゃって・・・」

梓「いえいえ。にしても寝坊なんて珍しいですね、うまく寝れなかったんですか?」モグモグ

紬「・・・うん」///

梓「ふふっ。楽しみにしてましたからね」

紬「お弁当は私が作るからね!」

梓「独り占めはダメです。私も作りますからね」

紬「でも・・・」

梓「一緒に作った方がにおいしいって、知ってますよね?」

紬「・・・そうね。一緒に作ろうね!」

梓「はい!」

梓「それに一人じゃちょっと時間厳しいかもです」

紬「・・・ごめんなさい」ショボ

梓「あっ、別に責めてるわけじゃ・・・」アセアセ

・・・

紬「・・・ふぅ。お弁当完成」

梓「つまみ食いしちゃダメですよ」

紬「もう。しないわよ」

梓「ふふっ、すみません。他の準備もできましたよ」

紬「うん。ちょっと早いけど出発しようか」

梓「そうですね。企画係が最後じゃかっこつかないですから」

紬「じゃあ最後に戸締りと火の元の確認!」

梓「了解です!」

・・・

紬「これで大丈夫ね」

梓「はい。てるてる坊主も仕舞いました」

紬「では!」

紬梓「いってきます!」

パタン


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最終更新:2011年09月14日 02:35