・・・

梓「」ゴクゴク

紬「(眠くても日課はこなすのね)」

紬「髪も乾かしたし、そろそろ」

梓「はい・・・。ムギちゃ・・・」スッ

紬「えっ?・・・きゃっ」ドサッ

紬「(あ、あずにゃんたら。押し倒すなんて・・・)」///

紬「き、今日は大胆なのね?」ドキドキ

梓「・・・」

紬「・・・あずにゃん?」

梓「」スゥスゥ

紬「・・・」

紬「そ、そうよね。私ったらなんて勘違いを・・・」

紬「あれだけ眠いって言ってたんだからね」

梓「」スヤスヤ

紬「・・・」ツンツン

梓「んっ・・・」

紬「もう完全に寝ちゃった。・・・これなら」

紬「・・・ダメダメ、私も寝よう」

紬「おやすみなさい」チュッ

紬梓「」スゥスゥ


次の日!

紬「・・・うぅん」ムクッ

梓「」スゥスゥ

紬「・・・ふぅ。今日は少し暑いわね」カラカラッ

紬「うん。いい風」

紬「もう10時・・・。揃って寝坊しちゃった」

紬「・・・」ジーッ

梓「んっ・・・」ゴロン

紬「まだ起こさないでおこう。お買い物は午後でいいしね」

紬「あずにゃんに怒るかもしれないけど家事を済ませちゃおう!」

・・・

梓「」ムスッ

紬「はい。ごはん」スッ

梓「起こしてって言ったのに・・・」

紬「そうだっけ?」

梓「そうです!」

紬「ふふっ。たくさん寝て元気いっぱいね」

梓「むー・・・」

紬「早く食べよう?冷めちゃう」

梓「」グーッ

梓「あう・・・」

紬「ほら、おなか空いてるんでしょ?」

梓「うぅ・・・。いただきます・・・」

紬「いただきます」

梓「夕飯は私が作りますからね!」モグモグ

紬「えー、せっかく純ちゃんが来るんだから一緒に作ろう?」

梓「・・・あ、そっか。純が来るんだった」

梓「(すっかり忘れてた・・・)」

紬「これで食材終わっちゃったから後で買いに行こうね」

梓「あ、はい」

紬「ねぇ、純ちゃんって何好きなのかな?」

梓「んー、雑食ですからなんでも食べると思いますよ」

紬「・・・雑食」

梓「強いて言えばドーナツが好きかな?この前憂の家に泊まった時も欲張って食べてたし」

紬「へぇ。お泊りって修学旅行の時の?」

梓「そうです。・・・あ、そういえば私達もそろそろですね」

紬「ふふっ。京都は楽しかったわよ」

梓「・・・あっ」

紬「どうかした?」

梓「私達が行くとムギちゃん一人に・・・」

紬「・・・あ」

紬「え、えっと・・・。修学旅行って1日だっけ?」

梓「・・・3泊4日くらいだと思います」

紬「3泊・・・」

梓「・・・お留守番、お願いします」

紬「・・・うん」

紬梓「」シーン

梓「え、えっと・・・。ムギちゃんもお泊りしたらどうですか?」

梓「唯先輩もきっと寂しがるでしょうし」

紬「・・・うん。そうしようかな」

梓「そ、そろそろ出かけませんか?お買い物行きましょう!」

紬「・・・そうね。ごめんね、暗くなっちゃって」

梓「いえ、私もムギちゃんの立場だったらそうなっちゃうだろうし・・・」

紬「私のことは気にせず楽しんできてね。京都、始めてでしょ?」ナデナデ

梓「はい!」


スーパー!

紬「純ちゃんなんだって?」

梓「5時に待ち合わせしました。この辺詳しくないらしいので迎えに行きます」

紬「5時かぁ。うーん、なに作ろうかな?」

梓「今日はちょっと暑いですからね。なにか涼しげなものとかどうですか?」

紬「涼しげ・・・。冷やし中華!」

梓「ちょっと早すぎる気が・・・」

紬「じゃあそうめんとか!」

梓「あまり変わってないです!」

・・・

紬梓「ただいまー」

梓「4時か。もう少ししたら迎えに行きますね」

紬「うん。私は準備してるからね」

梓「寝るときですけど純は私の部屋でいいですよね?」

紬「・・・私は?」

梓「御自分の部屋で・・・」

梓「純の隣でその・・・、なんと言いますか・・・」

紬「・・・それもそうね」

梓「では行ってきますね」

紬「うん。車に気を付けてね」

梓「いってきまーす」パタン

・・・

純「おそーい!」

梓「ごめんごめん。・・・って、まだ約束の時間じゃないよ!」

純「梓が私より遅かったのは事実なのだ」

梓「むむっ、屁理屈を・・・」

純「まぁ冗談はここまでにして。今日はよろしくね」

梓「うん。狭いけどゆっくりしていって」

梓「・・・で、その手に持ってる見覚えのあるものは」

純「じゃーん!スーパーオールスターパック第2弾!」

梓「ほんとドーナツ好きだね。この前食べきれなかったじゃん」

純「ふふん、私が何も考えずにこれを持ってきたと思った?」

純「余りは明日の休憩にみんなで食べればいいじゃん!」

梓「」ポカーン

純「えっへん!」

梓「じゃあ前みたいに全部味見できないね」

純「・・・しまった!」

純「部屋ってここから近いの?」テクテク

梓「ちょっと歩くかな。荷物持とうか?ベースもあるし重いでしょ?」

純「んー、じゃあこれお願いしようかな」

梓「ドーナツ重っ!」

純「ありがとう。助かるよー」

梓「・・・でもいいにおい」

純「つまみ食いしちゃダメだよ」

梓「しないよ。ムギちゃんじゃないんだから」

純「えっ。ムギ先輩ってつまみ食いするの?」

梓「(しまった・・・)」

梓「・・・さー、この角を右だよ」

純「あ、ちょっとー」

・・・

梓「ここだよ」

純「おー、奇麗なマンションだね」

梓「ただいまー」カチャ

パタタタタ

紬「おかえりなさーい」

純「おぉ、新婚さんっぽい」

紬「純ちゃんもいらっしゃい。狭いけどゆっくりしていってね」

純「あ、はい。あとこれ、よかったらどうぞ」スッ

紬「わぁ、ありがとう。ドーナツ?」

純「はい。私好きなので」

紬「私も大好き。あ、こんなところじゃなんだから」

梓「荷物預かるね。入って入って」

純「・・・おー、中も奇麗。いいなぁ」

梓「純のは私の部屋に置いておくよ」カチャ

純「うん。・・・ここが梓の部屋かぁ」

純「わー」キョロキョロ

純「ん?花だ」

梓「うん、ムギちゃんがくれたんだ。かわいいでしょ」

純「へぇー、ムギ先輩がねー。ふぅーん」

梓「な、なによ・・・」

純「パンジーの花言葉って知ってる?」

梓「花言葉?知らないけど」

純「パンジーはね、『私を想ってください』なんだってさ」ニシシ

梓「・・・」ポッ

純「愛されてるねー、このー」ウリウリ

紬『お茶入ったわよー』

純「あ、はーい」

純「梓?」

梓「」ポーッ

純「梓ー」フリフリ

梓「・・・はっ!」

梓「そ、そういう意味でくれたんじゃないかもしれないよ!」

純「いや、絶対そうだね。私の乙女の感がそう囁いてる」

梓「・・・じゃあ違うね」

紬「どうしたの?早くしないと冷めちゃう」ヒョコ

梓「す、すぐに行くます!」ドキッ

純「」ニヤニヤ

梓「・・・余計なこと言わないでよ」

純「わかってますよー」

純「わぁ、いいにおいですね」

紬「ふふっ。ありがとう」

梓「ご飯前なのに」

紬「一杯くらいいいじゃない。ねっ」

純「そうだよ。いらないなら梓の分も飲んじゃうよ?」

梓「そ、そうは言ってないでしょ!」

純「・・・はぁ、おいしい」

紬「明日の練習、楽しみね」

梓「はい!みっちり練習しましょう!」

純「もちろん梓も歌うんだよね?」

梓「・・・そ、それはまた今度で」

純「えー、特訓してたんじゃないの?」

梓「してたけど、・・・あまりうまくなってないし」チビチビ

紬「私も聞きたいなぁ」

梓「うっ・・・」

純「ほらほら、ムギ先輩もこう言ってるんだし」

梓「うぅ・・・」

紬「でもイヤなら無理にとは・・・」

純「ダメですよ。ここは梓の為にも厳しくしないと」

紬「あずにゃんの為・・・」

紬「がんばって!応援してるから!」グッ

梓「じゅんー!」

純「でも練習の成果を見せるにはいい機会でしょ」

純「(ふふん、梓も恥ずかしい思いをすればいいんだ!)」

梓「うぅ、昨日の仕返しのつもり?」

純「なんのことでしょー?」シレッ

梓「忘れちゃったの?あっちゃんのことだけどー」

純「忘れてって言ったのにー!」ポカポカ

梓「その仕返ししてるくせにー!」ポカポカ

紬「ふ、二人とも落ち着いて・・・」オロオロ

純「・・・まぁ、仕返しはともかく一度は歌った方がいいんじゃない?先輩達のアドバイスも聞けるしさ」

梓「・・・。・・・そうだね」

紬「そうね。唯ちゃんと澪ちゃんならいいアドバイス聞けるかも」

梓「まったく、最初からそう言えばいいのに」

純「梓が素直に歌わないからでしょー」

梓純「むっ」

紬「はいっ。次喧嘩したら晩御飯抜きにします!」

純「お茶美味しいねっ」

梓「だねっ」

紬「まったく」

紬「(でも妹が増えたみたいで楽しいかも)」クスッ

梓「?」


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最終更新:2011年09月14日 02:43