アットウィキロゴ
シルフカンパニー・屋上

梓「やっと終わりましたね」

私達は屋上の端に座り、景色を眺めます。煙が晴れた時には曽我部さんはいなくなっていました。それにしても、逃げ出すためのポケモンまで用意しているとは、さすがといったところですかね。

律「綺麗な星だな」

そういえば、もう夜でしたね。

澪「綺麗な夜景だな」

たしかに、いろいろな建物がライトアップしていて、綺……麗です……ね。


紬「この景色を私達が守ったのね」

律「まあ、ほぼ梓とゆいだけどな」

ゆい「えへへへ」

澪「頑張ったな、あず……ん?」

梓「Zzzzz」

律「あれ?寝てるよ、梓」

澪「疲れたんだろ。いろいろあったからな」

律「さて、次はいよいよ、ポケモンリーグか」

紬「そうね。最高のバトルをしましょうね。誰と当たっても」

ゆい「私も頑張るよー」

私達は夜空の下で、今回の戦いを労いながら、ポケモンリーグでの最高の戦いを約束した。


ハナダの洞窟・前

曽我部「まさか、ここまでやられるとはね」

彼女達の力を侮っていたのかもしれない。忠告は受けていたけれど。だけど……まだ、伝説の3匹の鳥ポケモンは私の手中にある。

曽我部「まだ、終わったわけじゃないわ」

さわ子「いいえ、終わりよ」

曽我部「!?」

背後には眼鏡をつけた髪の長い女の人……山中さわ子とサカキ、ロケット団の面々が立っていた。

曽我部「これはこれはさわ子さん。どうしたんですか、一体」

さわ子「やってくれたわね、私達を利用するなんてね」

曽我部「利用だなんて、人聞きの悪い。有効利用と言ってください」

サカキ「フ、やられたよ、お前には。お前は強い。だが、まともに戦えるポケモンもいない、今の状況なら、お前を倒せる」

曽我部「……」

さわ子「大人しく、降参しなさい」

AYU「降参するのはあなた達じゃない?」

場違いな女の声がこの場に響いた。

さわ子「……AYU」

AYU「やっほー」

AYU様のが立っていた。

サカキ「……お前は」

AYU「大人しく降参してくれないかな?」

さわ子「嫌よ。大体、あなたは……」

サカキ「やめろ。……分かった」

さわ子「サカキ様!!」

サカキは私をAYU様のところに押し出す。

AYU「あなたは賢いね。ついでにあなた達には私の仲間達のの駒になってもらうね」

さわ子「なっ!!!」

AYU「大丈夫~?」

曽我部「なんとか……」

AYU「さてと。私はもう行くね。多分、あなたと会うのもこれが最後だけど、仲間達によろしくね」

曽我部「AYU様……」

AYU「私が失敗したら、よろしくねー」

フードを被った、AYU様は姿を消した。

さわ子「あいつは一体、何者なの。そして、あなたは何の目的であいつの仲間なの?」

???「うるさい女だ。サッサと、サカキを含めたロケット団を連れて行け」

突然、男の声が響いた。

曽我部「……ワタル」

サカキ「……ワタルだと」

ワタル「久しぶりだな、曽我部。これで、サッサと回復させて、こいつらを連れて来い」

曽我部「分かってるわ」

私は素早く手持ちを回復させる。

さわ子「なっ……!?」

曽我部「さて、皆さん。形勢逆転ですね。でも、安心して下さい。大人しく私達に従うなら、前のように儲けさせてあげますよ」

私の声が冷たく、響いた。


VSロケット団編⑦ 「VS曽我部・後編」 終了





梓「ここがセキエイこうげんですか」

私達はヤマブキでの戦いの後、警察等からのお説教とかで1週間位、時間を潰されました。1週間で釈放されたのは、どこかの企業からの圧力とかなんとか。まあ、それはいいんですけどね。そして、ポケモンリーグに出場するため、セキエイこうげんにあるポケモンリーグの本部にやってきました。

梓「やっとの思いでここまで感慨深いですね」

ゆい「そうだね」

律「そういえば、梓。最後のバッチは?戦っていなかっただろ?」

梓「それは……ほら」

私はグリーンバッチを見せます。

梓「シルフカンパニーで、サカキっていう人に会って、もらいました」

ゆい「その人、ロケット団のボスだったんだよ」

律「おいおい。まじかよ……サカキっていうのはめちゃくちゃ強いはずじゃなかったか?」

梓「私が入った時には、曽我部さんにやられた後でしたので、割と楽に……」

律「運がいいなー」

澪「話もいいがサッサと受付をすまそう」

律「そうだな」

私達は受付に向かいます。

受付のお姉さん(以下、受)「ポケモンリーグへの参加ですか?」

律「はい」

受「では、バッチを見せてください」

私達は8個そろったバッチを見せます。

受「結構です。それでは名前を登録するので、それぞれお願いします」

律「田井中律です」

澪「秋山澪

紬「琴吹紬

梓「中野……」

ゆい「あずにゃん」

梓「ちょ、なにを言ってるんですか」

受「かしこまりました。田井中律さんは60番・秋山澪さんは61番・琴吹紬さんは62番・中野あずにゃんさんは63番の番号です。それぞれ、抽選会で使うので失くさないようにしてくださいね」

梓「いや、登録名の変更を……」

ゆい「あんまり我侭言っちゃだめだよ」

梓「誰のせいですか!とにかく、登録名の変更を!!」

受「……分かりました。では、もう一度、おっしゃってください」

梓「何で、そんなにめんどくさそうなんですか。……中野梓でお願いします」

受「かしこまりました」

その後、簡単な個人情報(出身地等)を登録しました。

受「それにしても、運がいいですね」

梓「何がですか?」

受「参加者の定員は64名なので、後、1人でおしまいなので」

梓「それは危なかったですね。……参加者に鈴木純って人はいますか?」

純はあの戦いの後、逃げたみたいで、会うことが出来なかったですからね。

受「個人情報なので、ちょっと……」

ゆい「なら、仕方がないね」

梓「法律ですからね」

律「まあ、来てるなら会えるだろ。それより、スタジアム、見に行こうぜ」

澪「荷物をおいてからでもいいじゃないか」

受「準備等があるので、早く見学した方がいいですよ」

梓「じゃあ、サッサと行きましょうよ」

受「場所はこの建物を出て、まっすぐです」

紬「ありがとうございます」

私達はバトルが行われるスタジアムに向かいました。


――――

主催者スタッフA(以下、ス)「もう、そろそろ、エントリー終了の時間だぞ」

スB「本当はもう、時間的に締め切っててもいいんだが……」

スC「スポンサーが伸ばせって言うんだから、仕方がない。それに、64人に達してなかったしな」

スA「64人にどんな意味があるんだ?」

スB「64にはいろいろあるんだよ」

スA「そうか。なら、仕方がないな」

???「すいません」

スC「なんだい、お嬢ちゃん。そんなローブみたいなもん被っちゃって」

???「受け付けはまだ出来ますか?」

スB「ああ。お嬢ちゃんで最後だ。案内してやろう」

???「ありがとうございます」

スB「いいって、これが仕事だし。ところで君の名前は?」

???「私の名前はAYUです」

スB「いい名前だね」

AYU「ありがとうございます」

スB「それじゃ行こうか」

AYUはスBに連れられて、受付に向かっていった。



ポケモンスタジアム

梓「広いですねー」

中央にはフィールドがあり、周りには観客席があります。例えるなら、国立競技場といったところですか。

ゆい「ここで戦うの?なんだか、ワクワクするね」

澪「ここで戦うのは準々決勝からだよ。それまではここの外の小さいところで戦っていくんだ」

紬「ベスト8になれば、派手に紹介されるわ」

律「まあ、別にされなくてもいいけどな」

アナウンス『只今、参加者が全員エントリーされましたので、今日の夜7時からの開幕式とともに抽選会を行います。遅れないようにお願いします』

梓「今日の……。随分、急ですね」

澪「まあ、早い分にはいいじゃないか。そろそろ、ホテルに荷物を置きに行こう」

律「そうだな」

私達はホテルに向かいました。


開会式!!

偉い人「うんたら、かんたら」

律「何で、真夏の終業式の校長先生の話くらい長いんだよ」

澪「しっかり聞けよ、律」

紬「でも、長いわね。もう、30分かしら?」

梓「まだ、10分ですよ」

ゆい「Zzzzz」

律「ゆいはいいなー。梓の腕の中で寝ていられて」

澪「……注意とかされないのか!?」

紬「一応、ポケモンよ。一応ね!」

梓「何で、皆さん、急に怒ってるんですか?」


抽選会!!

開会式が終わり、私達は流れるプールみたいな所に案内されました。そこには釣竿がたくさんあり、番号が貼ってあります。

スD「では、受付で渡した番号があるところに座って下さい」

澪「皆、場所が違うみたいだな」

律「じゃあ、後で会おうぜ」

紬「ええ」

律先輩達はそれぞれの場所に向かいます。

梓「私も行かないと」

ゆい「Zzzzzz」

私も番号の所に向かいます。

純「あ、梓。久しぶりね」

うい「久しぶり~」

梓「久しぶりって……どうして、急にいなくなったのよ」

純「眠かったから」

梓「何よ、その理由」

うい「お姉ちゃん、寝てるんだ。寝顔も可愛いでしょ?」

梓「うん……って、違う!全然、そんなことないよ」

純「(うんって言ってんじゃん)そんなことより、早く座りなよ。そこなんでしょ、席」

梓「え?」

純「梓だけだよ、座ってないの」

梓「あ……」

気がつくと、周りの視線が私に集まっています。

梓「あう……」

私は慌てて席に着きます。

司会者(以下、司)「ではこれから、抽選会を行います。皆さんの前に釣竿がありますね」

司会者は同意を求めます。

司「それで、プールに1~32の数字の書いてあるコイキングをそれぞれ2匹放します。同じ番号のコイキングを釣った人が対戦相手となります」

純「めんどくさっ!」

梓「まあまあ。普通のくじより楽しそうじゃない」

うい「そうだよー」

ゆい「Zzzzzz」

梓「いい加減に起きてください」

私はゆい先輩の体を揺らします。

ゆい「……うう、後、五分」

梓「そんな、テンプレみたいな台詞はいいんで起きて下さい」

ゆい「……仕方がないなー。……って、ここはどこ?」

梓「抽選会会場です」

うい「おはよう、お姉ちゃん」

ゆい「あ、うい。おはよう。で、ここで何やってるの?」

うい「かくかくしかじか」

ゆい「へえ、楽しそう。私も釣りたいー」

梓「いいですよ、やっても」

ゆい「でも、あずにゃんもやりたいでしょ?」

梓「それはまあ……。記念ですし」

ゆい「だから、一緒にやろう」

梓「仕方がないですね。そうしましょう」

私はゆい先輩を抱きかかえて、釣竿を握ります。

うい「……チラッ」

純「はいはい。あんたも来なさい」

うい「♪」

司「では、今から、コイキングを放流します」

司会者の声とともにコイキングが放流されます。

司「ちなみに、番号はランダムなので、最初に釣ったからといって、若い番号が出るわけではないので、ご注意下さい。また、釣ってから、他
人に番号を教えるのはやめてください」

梓「まあ、何でもいいんですけどね」

純「1回戦であんたと当たったりしてね」

梓「まさか。さすがにそれはないよ」

純「そうよね。……っと、釣れた」

純とういは勢いよく、引っ張り上げます。

梓「もう、釣れたの?番号は?」

純「慌てなさんな。番号は……9か」

うい「まあ、妥当なところだね」

梓「早く、私達も釣らないと……」

ゆい「慌てない、慌てない。釣りは忍耐力が大事だよ」

梓「そんなのんきなものじゃない………ん?」

私の竿に反応がありました。

ゆい「わわわ、どうしよう、あずにゃん」

梓「冷静に一二の三、で引っ張り上げましょう」

ゆい「そうだね。じゃあ……」

梓・ゆい「一二の三!!」

私達は思いっきり、引っ張りあげました。そして、元気なコイキングが釣れました。

純「番号は?」

梓「今、見るよ。どれどれ……」

コイキングには『1』の文字が書かれていました。

純「へえー。たしか、1の人って、開幕戦としてあのスタジアムで戦えるんでしょ?」

梓「そうなの?」

純「そうなの?って、開会式で言ってたじゃない」

梓「ごめん。聞いてなかった」

ゆい「私も寝てたし」

純「……いいコンビね」

ゆい「えへへ」

梓「けっして、褒められてはいませんよ」

純「とりあえず、報告しに行かないとね」

梓「そうだね」

私達は受付に来ました。

梓「あ、律先輩」

律「よう、梓。それと……鈴木さんだっけ?」

純「あ、純でいいですよ。先輩ってことは、私より年上ですね」

律「梓と同い年なら、そうなるな。よろしくな、純」

梓「まあ、話は後にしてサッサと済ませちゃいましょう」

律「そうだな」

律先輩と純と私は受付にコイキングを渡します。

受「それではお預かりを……あら?」

梓「どうしたんですか?」

受「本当はまだ教えちゃいけないんだけどね。これも偶然ってことで、あなた達には教えてあげるわ」

梓「?」

後ろで待っている、律先輩と純も怪訝そうな顔をします。

受「あなたの1回戦の相手は……田井中律さん。つまり、あなたの後ろにいる人よ」

律・梓「えええええええええ」

私達の絶叫が会場に響きました。


20
最終更新:2011年09月21日 01:40