アットウィキロゴ
紬「行くわよ、マタドガス。ヘドロこうげき!」

マタドガスの口から、汚いヘドロをポリゴン2に向かって、吐き出します。

梓「ポリゴン2、避けて下さい!」

ポリゴン2はその攻撃を横に移動しながら、かわします。

紬「かまうことないわ、マタドガス。続けて」

マタドガスは何発ものヘドロをポリゴン2に向けて、発射してきます。


純「ああしつこくされると、接近できなくて辛いですよね」

澪「でも、ポリゴン2は遠距離でも十分対応できるし、問題ないだろうな」


梓「ポリゴン2、れいとうビームです!」

ポリゴン2はそのヘドロの波をかいくぐりながら、冷気のビームを発射します。

紬「マタドガス、スモッグ!」

マタドガスは排気ガスを出しながら、その攻撃をかわします。

梓「まだ、行きますよ。トライアッタク!!」

ポリゴン2はそのガスを浴びつつも、炎、氷、電気の三つの光線をマタドガスに発射します。

マタドガス「ドガス!!」

マタドガスはその攻撃が命中するも、あまりダメージを受けている様子ではありません。

梓「なら、もう、一発です!!」

ポリゴン2はもう一度、トライアッタクを発射しようとします。

紬「マタドガス、えんまくよ!!」

マタドガスは黒い煙を出しながら、左右に動きます。それにより、フィールドの半分は煙に覆われました。

梓「これじゃ、命中できない……」

紬「フフフ」

澪「トライアッタクを命中させるのも難しいが、どこから攻撃が来るかも分からない」

律「嫌な戦術だな」

うい「でも、効果的ですよね」


梓「どうすべきか……」

紬「2人で頑張って考えてね。もっとも、考えつく頃には私の勝ちだけどね」

煙の中から、ヘドロがポリゴン2に迫ってきます。

ポリゴン2「ポリ!」

ポリゴン2はその攻撃をかわすも、顔色が悪そうです。

紬「どうやら、さっきのスモッグでどく状態になったみたいね」

梓「くっ……」


澪「おまけに状態異常か……」

純「これは辛いですね」


梓「どうすれば……」

ゆい「あずにゃん、あずにゃん」

いつの間にか、私の頭の上にいた、ゆい先輩が話しかけてきました。

梓「何ですか?」

ゆい「私にいい戦略があるんだけど……」

梓「……とりあえず、聞かせて下さい」

ゆい「まずね、マタドガスに攻撃をさせるの」

ゆい先輩はゴニョゴニョと話し始めます。

ゆい「その攻撃をしてきた場所を辿れば、マタドガスがいるはずだよ」

梓「……なるほど」

紬「作戦会議は終わったかしら?」

梓「どうでもいいですけど、悪役みたいですね」

紬「一度、悪役みたいになるのが夢だったの~♪」

梓「……まあ、いいです」

紬「まあ、それはともかく攻撃をしないと勝てないわよ」

梓「分かってますよ」

梓(とは言っても、現状は厳しいですね。なら……)

梓「ポリゴン2、でんじはです!」

ポリゴン2は煙の中に、弱い電気を発射します。

紬「無駄よ。マタドガスには当たらないわ。今度はこっちの攻撃よ……」

梓・ゆい「「ゴクリ」」

紬「なんてね。梓ちゃん達は私が攻撃を仕掛けてきて、それでマタドガスの場所を把握して、反撃しようとしたんでしょ?」

梓「うっ……」

紬「甘いわよ、梓ちゃん。こっちが攻撃しなくても、ポリゴン2はどくでジワジワと倒されるんだから、余計なことをしないで私は待ってるわ」

梓「くっ……」

さすがはムギ先輩ですね。これでは手の施しようがありません。

澪「これは……辛いな」

律「この場合はなりふりかまわず、攻撃をするんだよ」

純「でも、当たりませんよ」

澪「いや、この場合はその方が効果的かもしれないな」

純「え……?」


梓「もう、こうなったら、やけくそです!ポリゴン2、トライアタックです!!」

ポリゴン2は所狭しと、煙の中にトライアタックを何発もぶち込みます。


澪「どうせ、このまま、何をしないでいても毒でやられるんだ。なら、勝算は低くても攻撃をしていくしかない。だから、一見、無駄のように思えるが……」

律「この場合は一番いい……か」


紬「無駄よ、梓ちゃん」

ムギ先輩の言うとおり、そのトライアタックは全然マタドガスには命中していません。

梓「さ、さすがはムギ先輩ですね」

一体、どうしたら……そうだ!!

梓「怖いんですか?」

紬「はい?」

梓「怖いから、攻撃してこないんですよね。がっかりですよ、ムギ先輩がそんなにチキンだったなんて」

紬「なんですって……!?」


律「攻撃してこないなら、攻撃してくるように挑発するか……」

澪「果たして、ムギに通用するか……」


よし!ムギ先輩には申し訳ないですけど、この挑発に乗ってくれれば……。

紬「マタドガス、攻撃!」

梓(やった!)

紬「……なんてね♪」

梓「……え?」

紬「そんな挑発に乗らなくてもね」

ポリゴン2「ポリ~」

ポリゴン2は大分、ダメージが蓄積されているみたいです。おそらく、あまり時間は残されていませんね。

梓「ポリゴン2、攻撃を続けてください!!」

ポリゴン2の必死の攻撃もマタドガスに命中することが出来ずに、気絶しました。

審判「ポリゴン2戦闘不能。マタドガスの勝利です」


梓 ポリゴン2 ひん死

紬 マタドガス


紬「戻りなさい、マタドガス」

ムギ先輩はマタドガスをボールに戻します。

梓「マタドガスをここで下げますか……」

紬「だって、対策されちゃうじゃない」

梓「む……」


澪「たしかにこのまま場に残したら、梓はマタドガスに対抗できるのを出してくるだろうな」

律「しかも、常に頭にマタドガスを置いて、次のバトルに望まなければいけないわけだ」


純「……強いですね」

うい「……そうだね」


紬「来て、フーディン」

梓「来てください、プテラ!」

梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ

紬 マタドガス フーディン


実況『さあ、紬選手はフーディンを、梓選手はプテラを出してきましたー』

梓「プテラ、アイアンヘッド!」

プテラの鋼鉄のような頭でフーディンに向かいます。

紬「フフフ。フーディン、テレポート」

プテラの攻撃が当たる瞬間、フーディンの姿が消えました。

梓「あれ?フーディンは……」

ゆい「あそこだよ、あずにゃん」

ゆい先輩はプテラの上を指差します。

プテラ「プテ!?」

プテラもフーディンの居場所に気づいて、びっくりしています。

紬「フーディン、サイコキネシス!」

フーディンはプテラの上から、強い念力をプテラに送り、プテラは頭を抑えるようにして、地面に墜落しました。

紬「甘いわね、梓ちゃん」

梓「くっ……」


澪「強いな。梓がまったく戦わせてもらえない」

律「ああ。ムギはまったく、梓の土俵に乗ってこない」

うい「だから、梓ちゃんは紬さんの土俵に乗るしかない」

純「その結果がこれか……」


梓「まだです!!」

プテラ「プテ!」

プテラはまだ戦意の失っていない目で、フーディンを睨みつけます。

梓「プテラ、もう一度、アイアンヘッド!!」

プテラはさっきよりも勢いをつけて、フーディンに向かいます。

紬「……フーディン、リフレクター」

梓「!?」

紬「どうせ梓ちゃんのことだから、テレポートをしてきたと仮定した対策を考えてたんでしょうね。でも、遅いのよ」

プテラの鋼鉄のように固い頭が、光の壁に激突します。

紬「戦いとは常に相手の先を読むものなのよ」

梓「……たしかにそうですね」

ピキピキ

梓「でも、読みきれないものもあるみたいですよ」

紬「!?」

ピキピキ、ガッシャーン。

プテラの頭がリフレクターの壁を破り、そのままフーディンに激突し、スタジアムの壁まで飛ばされ、気絶しました。

梓「プテラの力までは読みきれなかったみたいですね」

紬「……フフフ、やるじゃない」

審判「フーディン戦闘不能。プテラの勝利です」

梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ

紬 マタドガス フーディン ひん死


実況『さあ、ここまで一進一退の攻防が続いています。次に紬選手の出すポケモンが命運を握りそうだー』

紬「来なさい、デンリュウ」


梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ 

紬 マタドガス フーディン ひん死 デンリュウ


梓「プテラ、一旦距離を置いてください」

プテラは上空に飛翔し、デンリュウから離れます。


澪「まずは様子見か」

純「相手は弱点ですからね。それに何をしてくるか分かりませんし」


紬「臆病なのね、梓ちゃんは」

梓「む!!」

ゆい「あずにゃん、落ち着いて、落ち着いて」

紬「まあ、いいわ。デンリュウ、コットンガード!」

デンリュウはふわふわしたわたげで、体を包み込みます。


澪「相手が何もしてこないなら、積み技か」

律「まあ、当然といえば当然だわな」


梓「(このままじゃ……)プテラ、ストーンエッジ!!」

プテラはとがった岩をデンリュウに突き刺すべく、デンリュウに接近します。

梓「いっけー!」

紬「……デンリュウ」

デンリュウは自分の体力を使って、身代わりを出します。そして、プテラはその身代わりにストーンエッジを当ててしまいます。

梓「なっ……!?」

紬「デンリュウ、かみなり!!」

空からかみなりがプテラに向かって落ちてきて、プテラに命中し、そのまま、プテラは気絶します。

審判「プテラ戦闘不能。デンリュウの勝利です」

梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死

紬 マタドガス フーディン ひん死 デンリュウ


梓「次のぽけもんは……これです!」

実況『さあ、梓選手の次のポケモンは……サンダースです!!』


梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース

紬 マタドガス フーディン ひん死 デンリュウ


紬「……サンダースね」

梓「行きますよ……サンダース、シャドーボール!!」

サンダースは黒い塊をデンリュウに向かって投げつけます。

紬「ふん。デンリュウ、ひかりのかべ」

デンリュウはひかりのかべを作りだし、シャドーボールの威力を弱めます。

紬「デンリュウ、きあいだま!!」

デンリュウはこんしんの力を使って、作った玉をサンダースにぶつけにいきます。

梓「無駄です!!サンダースには当たりません」

サンダースは素早くフィールドを駆け巡り、その攻撃をかわします。

紬「フフフ、やるじゃない、梓ちゃん」

梓「どうもです」

紬「それでこそ、倒しがいがあるわ。デンリュウ、シグナルビーム!」

デンリュウは不思議な光をサンダースに狙いを定めて発射してきます。

梓「サンダース、かげぶんしんです!!」

サンダースは分身を作り出し、シグナルビームはサンダースの残像に命中します。


律「いつの間にか、攻守が逆転してるな」

澪「ああ。ムギが後手に回ってるよ」


梓「サンダース、かげぶんしん!」

サンダースはさらに分身の残像を増やします。

紬(……うかつには攻撃を仕掛けられない。でも、このままでいるわけにもいかないか)

紬「やるじゃない、梓ちゃん」

梓「ありがとうございます」

紬「これもゆいちゃんのおかげかしらね」

梓「え……」

ゆい「そうかな~。でへへ~」


澪「現状が厳しいから、トレーナーの梓を揺さぶってきたな」

純「抜かりがありませんね」


紬「2人の仲の良さの前には私じゃ太刀打ちできないわね」

ゆい「えへへ~」

梓「……サンダース、背後からシャドーボール!」

フィールドにいた残像の中のデンリュウの背後から、サンダースが飛び出し、黒い塊をぶつけます。そして、デンリュウは突然の攻撃に反応で
きずに、気絶しました。

梓「余計なおしゃべりはやめた方がいいですよ」

紬「……その方が良さそうね」

審判「デンリュウ戦闘不能。サンダースの勝利です」


梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース

紬 マタドガス フーディン ひん死 デンリュウ ひん死


実況『まさに一進一退の攻防だー』

梓(一進一退といっても、未だにムギ先輩が先手を取っている状況。なんとかしないと)

紬「次は……これよ」

実況『紬選手の次のポケモンはクロバットだー』

梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース

紬 マタドガス フーディン ひん死 デンリュウ ひん死 クロバット


律「ムギとしては計算外だろうな。ムギの中では、『そ、そんなことありませんよ』と言って、梓が顔を真っ赤にしてるうちに反撃をしたかったんだろうが」

澪「それだけ、梓も成長してるってことだろ」


紬「行くわよ、クロバット」

クロバット「バット」

梓「こっちも負けませんよ。サンダース、10万ボルト!」

サンダースの強い電撃が空中のクロバットに向けて、浴びせにいきます。しかし、その攻撃をクロバットは軽やかに避けます。

梓「なら、もう一度、かげぶんしんです!!」

サンダースはフィールドにたくさんの自分の残像を見せます。


純「まるで、忍者みたいですね」

澪「言いえて妙だな」

律「だが、同じ戦略がムギに通じるかな?」


26
最終更新:2011年09月21日 19:37