1. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/21(木) 06:58:28.24 ID:tWnhOyGT0
前回までの状況(トレーナとポケモン)                                            
梓          ゆい  ハッサム  ヘルガー  イーブイ   ニューラ ガルーラ  ハクリュウ  ポリゴン2  プテラ  ラプラス

澪          ゼニガメ   エビワラー  デンリュウ

律          リザードン  サワムラー  ニョロボン  レアコイル

ムギ        フシギバナ  カポエラー  ギャラドス

純          うい   カビゴン  ゲンガー

前スレ

ポケットモンスターゆい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305361585/
2. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:04:11.22 ID:1zUAUxBko
グレンタウン編③  「思い出」  以下、投下

今回のメンバー  ゆい  ハッサム  イーブイ  ハクリュー  プテラ    ラプラス
3. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:07:38.66 ID:1zUAUxBk0
「どこまで、見渡しても青い海、青い空。なんか、楽しい気分になるよね」

「言ってることは分かりますけどね」

「なんか、テンション低いよ、あずにゃん」

「それは、まあ、あげる理由もありませんし」

「私と一緒にいるんだよ。もっと、あげていこうよ」

「そう言われても……」

私達はセキチクシティを出発し、ラプラスに乗って、グレンタウンに向かっているところです。

「だいたい、何をやってるの?」

「新しく、仲間になったラプラスの技とか能力とかを調べたんですよ。後、どんな戦術で戦うべきかとか」

「そんなの夜にでもやればいいよ。ポイしちゃいなさい」

「そんなことしたら、もう二度とゆい先輩とは口をききません」

「ごめんなさい」

素早く謝る、ゆい先輩。

「やれやれですね。分かりました。何か、お話しでもしますか」

ラプラスの背中では狭いですしね。

「うーん、特にこれといってお話しすることもないんだよね」

毎日一緒にいますからね。

「だから、ここはいちゃつこう」

「はい?」

また、突拍子もないことを。
4. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:08:29.27 ID:1zUAUxBk0
「いちゃつくというのは?」

「だから、私を抱っこしたり、頭をなでたり、もし、あれだったら、キ、キスでも……」

「最後のは却下で」

「あう?。……まあ、いいや。あ?ずにゃ?ん」

ゆい先輩は私の胸の中に飛び込んできます。

「にゃっ。……もう」

「すりす?り」

ほっぺをこすりつけてきます。

「……くす」
5. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:09:33.89 ID:1zUAUxBk0
1時間後

「いくらなんでも長すぎですよ」

「あずにゃんも止めなかったじゃん」

「まあ、そうですけど」

「ラプ(仲がいいなあ)」

「後、どれくらいだろうね」

「まだまだですよ。気長に待ちましょう」

「頑張ってね、ラプ太」

「ラプ」

「ところでさ、あずにゃん」

「なんですか?」

「私と出会う前に、オーキド研究所で澪ちゃん達と助手をしてたんだよね」

「はい」

「その時のお話を聞きたいな」

「別に面白くありませんよ」

「そんなことないよ。私は私と出会う前のあずにゃんがどんな感じだったか知りたいし」

「知っても、特になることはないと思いますけど」

「いやいや、あるよ。もっと、あずにゃんのことが好きになるかもしれない」

「……分かりました。少しだけですよ」

「わーい」

「それじゃ、どこから、話しましょうか」

「とりあえず、助手になった頃とか」

「分かりました。それじゃ……」

6. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:10:49.70 ID:1zUAUxBk0
回想

「ここが、オーキド博士の研究所……」

オーキド博士とは、ポケモン研究に関する第一人者で、マサラタウンに自分の研究所を持つ有名な人で、この人に憧れているトレーナーも多い。

「ここで、頑張って、私もポケモンマスターになろう」

私は気合を入れて、ドアを開ける。

「すいませーん。助手希望なんですけどー」

ドアを開けて、中を見ると、カチューシャをした女の人や黒い髪のロングヘアーの女の人、そして、金髪のウェーブのかかったロングヘアーの
女の人の3人の人がお茶を飲んでいました。

「えーと、何だっけ?」

「助手希望なんですけど、オーキドはか……」

「確保だー!!」

「にゃーー」

7. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:11:15.91 ID:1zUAUxBk0
「そんな感じで、皆さんに出会いました」

「楽しそうだね」

「まあ、つまらなくはないですけどね」

「で、続きは、続きは?」

「そうですねえ」
8. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:11:59.63 ID:1zUAUxBk0
回想

「名前はなんていうんだ?」

「えーと、中野梓です」

「年齢は?」

「年は15歳です」

「好きなポケモンは?」

「それは……」

「尊敬するトレーナーは?」

「えーと」

「とりあえず、落ち着け」
9. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:12:49.42 ID:1zUAUxBk0
私を質問攻めにする、カチューシャの女の人と金髪のウェーブのかかったロングヘアーの女の人を黒い髪のロングヘアーの女の人がなだめます。

「ごめんな」

「あ、いえ、大丈夫です。えーと……」

「私は秋山澪だ。年は16歳だから、中野さんの一個上だな」

「私は田井中律。年は澪と同じ、16歳だ。よろしくな」

「私は琴吹紬よ。年は澪ちゃんとりっちゃんと同じよ」

「皆さん、よろしくお願いします。ところで、オーキド博士は?」

「騒がしいのう、お客さんかの?」

奥から、初老の白衣を着た人……オーキド博士が出てきました。

「あ、博士。助手希望の人が来たぞ」

「またかのう。助手はお前さんだけで十分なんじゃが」

「まあ、そう言わないで、選考だけでも……」

「仕方がないのう。では、簡単な試験じゃ」
10. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:14:02.68 ID:1zUAUxBk0
「し、試験ですか?」

「うむ。律君」

「なんだ?」

「このポッポを使って、この子……すまない、名前はなんだったかのう」

「中野梓です」

「そうか、梓君でいいかの。わしはまあ、知ってると思うが、オーキドというんじゃ」

「よろしくお願いします」

「うむ。それで、律君。君はポッポを使って、この梓君と戦ってほしい」

「おー、分かった」

「でも、私にはポケモンは……」

「安心せい。梓君にはこれを貸そう」

そう言って、博士が渡してくれたのはコラッタです。

「これで戦うんですか?」

「そうじゃ」

「勝てばいいんですか?」

「なんだ?、随分、自信があるじゃないか」

「べ、別にそんなわけでは……」

「勝てば、問題なく、合格じゃ。じゃが、負けても、合格になることもある。とにかく、頑張るんじゃな」

「わ、分かりました」

「それじゃ、外に行こうかのう」
11. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:15:00.90 ID:1zUAUxBk0
「というわけで、テストを受けることになりました」

「合格したの……って、してなかったら、私と出会ってないよね」

「くす。そうですね」

「それで、りっちゃんと戦ったんだよね」

「ええ、まあ」

「それにしても、私達が旅に出る時も、初めて戦ったのも、りっちゃんだし、いろいろと、縁があるんだね」

「不思議な縁ですよね」

「私ももっと早く、あずにゃんに出会いたかったよ。そうしたら、一緒に博士の助手で頑張れたのにね」

「そうなってたら、どうなってたんでしょうね」

「想像も出来ないよ」
12. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:15:34.98 ID:1zUAUxBk0
「でも、私はこれで良かったと思いますよ」

「そうかな?」

「そうですよ。……だって」

「?」

「早く出会ってたら、他の人のポケモンになっちゃうかもしれないじゃないですか」

「あう?、あずにゃん」

テレテレと顔を赤らめるゆい先輩。

「プイ」

「ふふふ、あずにゃん、顔真っ赤」

「う、うるさいです」

「でも、大丈夫だよ。早く出会ってても、私はあずにゃんのポケモンになるよ」

キリッとした、顔でいうゆい先輩。私の腕の中にいるので、距離が近いですね。

「……とにかく、続きを話しますよ」

「そうだね、お願い」

「では……」
13. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:16:47.39 ID:1zUAUxBk0
回想

オーキド研究所・外

「では、戦いを始めよう。準備はいいかのう?」

「おう」

「ちょっと、待って下さい」

「どうしたんだよ。私にびびったなら、手を抜いてやってもいいぜ」

「そうじゃ、ありません。今、初めて、コラッタを使うので状態だけでも見たいので」

「ほう……」

「へえ」

「なるほど」

オーキド博士達はなにか、珍しいものを見るように私を見ます。あれ、なにか、おかしなこと言ったかな?

「あのお……」

「おっと、すまんすまん。好きにしてくれてかまわん」

「は、はい」

私はボールから、コラッタを出します。

「コラッ」

可愛いなあ?。

ナデナデ

「コラッ」

コラッタは私が優しく頭をなでると、気持ちよさそうな顔をします。

14. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:17:17.67 ID:1zUAUxBk0
「むう?」

「何で、急に機嫌を悪くするんですか?」

「だって、……だって、ただ、撫でたかっただけじゃん」

「別にそれだけのためじゃないですけどね」

「私も撫でて?」

「はいはい」

ナデナデ

「えへへ?」

「それじゃ、続きを」

「うん!」
15. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:18:45.58 ID:1zUAUxBk0
回想

さて、周りの状況は……っと。周りは平地。地面には中央部分は土で、特に草とかが生えてはいません。ただ、周りには草が生い茂っています。そして、大きな木が一本生えています。お父さんの話とかを聞くと、周りの環境を利用しろって、言ってましたからね。この状況をどう利用していきましょうか。

「さっきから、中野さん、一生懸命コラッタを撫でてるわね。そんなに可愛いのかしら」

「それはどうかな?」

「え?」

「中野さんの視線を見てみろ。コラッタではなく、周りの、戦う場の様子をしきりなく、見ている」

「たしかにそうね」

(相変わらず、いいところに目をつけるのう)

「じゃあ、澪ちゃんなら、どう戦う?」

「そうだな。……相手はポッポだからな。草むらに隠れて、攻撃するために近づいてきたのを地道に攻撃だな。ムギは?」

「私は澪ちゃんと同じで、草むらに隠れるわね。それであなをほるをさせるわ」

「でも、ポッポはひこうタイプだぞ」

「そうね。でも、草むらにいると思って、地面に近づいてきたところを背後から、攻撃を仕掛けるのよ」

「なるほど」

(ふむふむ、いい戦略じゃ)
16. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:19:17.92 ID:1zUAUxBk0
「ただな。この戦略には一つ大きな問題がある」

「ええ」

「まあのう。律君もそこをついてくるだろうからのう」

「なあ、中野さん、まだー?」

「あ、はい。もう、大丈夫です」

「では、両者、準備はいいかのう」

「はい」

「ああ」

「では……」

「「「バトルスタート」」」

17. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:20:03.55 ID:1zUAUxBk0
「コラッタ、草むらに逃げ込んでください!」

「コラッ」

コラッタはスタコラサッサと草むらに逃げ込みます。

「これから、どうなるかだな」

「ええ」

「やはりそうきたか。ポッポ、かぜおこしだ!」

ポッポはコラッタの逃げ込んだ草むらに翼で風を起こし、攻撃を仕掛けます。
18. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:20:58.09 ID:1zUAUxBk0
「まあ、そうくるよな」

「ええ」

「たいあたりで近づくよりも、かぜおこしで空から攻撃の方が明らかに有利だしのう」

「これをどう乗り越えるかだな」

「博士の野望のためにもね」

「それはまあ……いいんじゃがな」

19. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:21:38.54 ID:1zUAUxBk0
ポッポの攻撃を受けた草むらは風の衝撃で全部、抜けてしまいました。

「これで隠れるスペースが減ったな」

「いえいえ、ここまでは予想通りです」

「ほほう、ならば、もういっちょだ。ポッポ、かぜおこしだ!」

ポッポはコラッタの隠れている、草むらに再び、かぜおこしを仕掛けます。

「コラッタ、逃げてください」

ポッポの攻撃を受けた草むらは風の衝撃で全部、抜けてしまいました。

「逃げてばかりじゃ勝てないぜ」

「……」
20. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:22:42.10 ID:1zUAUxBk0
「一体、何を考えてるんだ」

「といっても、逃げるしかないけどね」

「それはどうかのう」

「「え?」」

「梓君の狙いは逃げることではないと思うがのう」

「でも、この状況では……」

「……いや、ある。1つだけだけどな」

「分かったの、澪ちゃん」

「ああ。だが、これは賭けに近いぞ」

「それは一体……」

「それは……ゴニョゴニョ」

「な、なるほど。でも、それはコラッタにも能力がないと」

「うむ。ポケモンを信じてなければ、できん戦略じゃな」

21. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:27:49.91 ID:1zUAUxBk0
「くそ。どこまで、逃げんだよ」

コラッタは木の近くまで、追い詰められました。

「だが、もう、隠れられる、草むらはない」

「……」

「トドメだ。ポッポ、かぜおこし!」

「……今です!コラッタ、木を駆け上ってください」

ポッポの攻撃と同時に、コラッタは木を駆け上ります。

「一体、何をする気だ」

コラッタは上まで、駆け上り、ポッポに向かって、飛び掛ります。

「コラッタ、ひっさつまえば!」

コラッタはポッポの首筋に鋭い前歯を使って、噛み付き、落下していきます。

バーン

2匹は落下し、煙が巻き起こります。

「どっちが勝ったんだ」

「……」

煙が晴れると、コラッタとポッポは両方目を回して気絶しています。
22. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:28:50.68 ID:1zUAUxBk0
「さっするに、ポッポはコラッタの攻撃で、コラッタは落下の衝撃で気絶したんじゃろう」

「そうでしょうね」

「そもそも、今の戦略はコラッタがポッポの攻撃をよけ続けて、木の所まで誘導しなくてはいけないわ」

「ああ。それだけじゃなく、ポッポよりも高い位置まで、木を登っていくのも重要だ」

「そのうえで、ポッポのいる位置まで、飛んで、ひっさつまえばをポッポに当てる。コラッタの能力を信じてなければ、できんことじゃ」

「で、博士。結果は?」

「もちろん、引き分けじゃ」

「引き分けですか」

「ああ」

「どうした、お互いに不満そうだな」

「あ、いえ、別にそんなことは……」

「なんだよ、不満はないのかよ。私は不満だぜ」

「え?」

「なあ、博士の助手になれよ。決着をつけようぜ」

「そう言われても……」

「な、いいだろ、博士」

「うむ。この実力なら、十分じゃな。合格じゃ」

「え……!?」
23. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:29:46.28 ID:1zUAUxBk0
「おめでとう、梓」

「あ、はい。……梓?」

「嫌だったか?」

「いえ、そうじゃなくて、急に呼ばれたので」

「今日から、仲間だしな」

「よろしくね、梓ちゃん」

「あ、よろしくお願いします」

「よろしくな、えーと、梓」

「はい、よろしくお願いします」

「では、明日から、頑張ってもらうかの」

「よろしくお願いします!!」

「その前に、1つ約束じゃ」

「何ですか?」

「目標はポケモンリーグで優勝すること、という気持ちで頑張ってくれ」

「は、はあ」

「梓ちゃん、梓ちゃん」

「はい?」

「博士は近年、マサラ出身の人が優勝してないから、怒ってるのよ」

「ああ」

「では、これから、歓迎会といくかのう」

「おし。もちろん、博士のおごりだろ?」

「こらっ、律」

「かまわんかまわん。どれ、いっちょいくかのう」

私達はその後、近所のレストランに行きました。
24. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:33:37.52 ID:1zUAUxBk0
「以上です」

「……」

「どうしたんですか?やっぱりつまらなかったですよね」

「……楽しそう」

「はい?」

「楽しそうだね。もっと、お話し聞きたいな」

「それはかまいませんけど……もう、無理ですね」

「何で!?」

「だって、ほら」

私が指差す方向にはグレン島が見えてきました。

「あう?、仕方がないね」

さて、グレンタウンのジムリーダー、カツラさんをどうやって倒しましょうか。私がそんなことを考えていると、

「あずにゃん」

ゆい先輩が声をかけてきます。

「あずにゃんは私と冒険できて楽しい?」
25. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:34:49.11 ID:1zUAUxBk0
「……」

「ドキドキ」

「……どうでしょうね」

「……あずにゃんの意地悪」

顔をプイッと背ける、ゆい先輩。

「くすっ。冗談ですよ」

「むう?」

頬を膨らませるゆい先輩。

「いいもん、いいもん。プンプン」

「怒らないでくださいよ。グレンタウンに着いたらアイスを買ってあげますから」

「アイス!?じゅるり。……ハッ、私はアイスなんかには釣られないよ」

「じゃあ、どうすればいいんですか?」

「私を抱っこしたり、頭をなでたり、もし、あれだったら、キ、キスでも……」

「最後のは却下で」

「でも、さっきから前二つはやってるね」

「そうですね」
「ということは必然的に最後に……」

26. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:38:53.50 ID:1zUAUxBk0
「……」

「ドキドキ」

「……さて、次のジムはどういったメンバーにしましょうか」

「無視はやめてよ?」

「勘弁してください」

「まあ、仕方がないかな。じゃあさ……」

「何ですか?」

「もっと、ぎゅ?って、して」

「まあ、それくらいなら」

「えへへ?」

私はゆい先輩の頭を抱っこしながら、ナデナデします。

「あずにゃん、あずにゃん」

「何ですか?」

「こんな風にもっと、のんびりしていけたらいいね」

「そうですね」

ゆい先輩のそんな願いが近いうちに打ち砕かれることになるとはこの時の私達は知る由もありませんでした。
27. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/22(金) 17:39:30.90 ID:1zUAUxBk0
グレンタウン編③  「思い出」  終了
30. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:09:12.68 ID:pLulvVGw0
前回までの状況(トレーナとポケモン)                                            
梓          ゆい  ハッサム  ヘルガー  イーブイ   ニューラ   ガルーラ  ハクリュウ  ポリゴン2  プテラ  ラプラス

澪          ゼニガメ   エビワラー  デンリュウ

律          リザードン  サワムラー  ニョロボン  レアコイル

ムギ        フシギバナ  カポエラー  ギャラドス

純          うい   カビゴン  ゲンガー

グレンタウン編④  「VSカツラ」 以下、投下

31. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:09:44.32 ID:pLulvVGw0
「そろそろ、グレンタウンですけど……」

「この水、汚いね」

私達がグレンタウンにもう少しで到着というところなんですが、ゆい先輩の指摘どおり、海がだいぶ汚れています。

「なにがあったんでしょうか?」

「そんなことより、これいじょうラプ太に行かせるのは可哀相だよ」

「ですね。ここからはプテラに任せましょう」

私は一旦プテラを出し、上に乗って、ラプラスを戻し、グレンタウンに向かいました。

32. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:10:48.52 ID:pLulvVGw0
グレンタウン・某所

『随分、汚れている海ね』

和はAYUに話しかける。

『せっかくの綺麗な海が台無しだよね』

『それにしても、どうして……』

『あれだよ』

AYUが指差すところにはポケモン屋敷と呼ばれる、家が壊されていた。

『私達がミュウツープロトタイプを作るためにここの資料とかを荒らしたでしょ?それで、ちょうどいい機会だから、ここを壊して、ホテルとか観光施設を造るみたい』

『嘆かわしいわね』


33. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:11:14.74 ID:pLulvVGw0
『もともとは私達のせいだけどね』

『きっかけはそうでしょうけど、やったのは私達じゃないし』

『そうだけどさ』

『それよりも、明日よね。実行日は』

『そうだよー。ヤマブキでの占拠が始まったらね』

『むこうは大丈夫かしらね』

『大丈夫だよ。伝説のポケモンが2匹もいるんだもん。誰も止められないよ』

『唯一止められる可能性があるあの子達もここで足止めというわけね』

『そういうこと。万が一、負けても、私が迅速にヤマブキにサンダーを届けるよ』

『嬉しくないわね。その時は私も始末するんでしょ?』

『……アハッ』

『……いい笑顔ね。それじゃ、私はもう寝るわ』

『おやすみー』

『おやすみ』

34. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:12:08.08 ID:pLulvVGw0
グレンタウン・ホテル

「さて、どうしたものでしょうか」

「どうしたんだい、あずにゃん」

「次のメンバーをどうしようかと思いましてね」

「たしか、もっていけるのは6匹までだったけ?」

「はい。だから、ゆい先輩を除いて、後、5匹を選ばなきゃいけないんですが」

「うーん、難しいところだね」

「ええ。しかも、今回はハッサムは厳しいですしね」

「どうして?」

「ハッサムはむしとはがねタイプ。どっちのタイプの弱点でもある、ほのおタイプを使うグレンタウンのジムリーダーには厳しいんですよね」

「なるほど」

「とりあえずはメンバーには入れときますが、今回は出番がなさそうですね」

「私の次にあずにゃんとのつながりが強いからね。手持ちに入れるのはいいと思うよ。それに、サムちゃんなら、弱点ももろともしないよ」

「そうですね。次に、入れるとしたら、ラプラスですかね。弱点ですし」

「そうだね。私としては最近出番のないヘル太やニュー太、ポリ太も入れてほしいなあ」

「うーん、そうですねえ。ニューラはきついですけど、ゆい先輩がそういうなら、今回のメンバーに入れましょう」
35. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:12:53.08 ID:pLulvVGw0
「だとすると、今回のメンバーは……」

「ゆい先輩、ハッサム、ラプラス、ヘルガー、ニューラ、ポリゴン2ですね」

「……なんとなく、頼りない、っていうのは失礼だけど、そんな感じがする」

「そんなことありませんよ。結局、戦い方しだいなんですから」

「そうだよね」

「それに、私のポケモンにはゆい先輩もいますからね。期待してますよ」

「任せてよ?」

「それじゃ、明日もあるから、寝ましょうか」

「おやすみ?」

「おやすみなさい」

今回のメンバー  ゆい  ハッサム  ラプラス  ヘルガー  ニューラ  ポリゴン2

36. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:13:39.42 ID:pLulvVGw0
次の日・グレンジム

「さて、早速、挑戦しましょう」

「そうだね!」

私はグレンジムの扉に手をかけます。

「失礼しまーす」

中に入ると、普通のフィールドがありますが、誰もいないようです。

「誰もいないね」

「そうですね。もう一度、呼びかけてみましょう。すいませーん」

私がもう一度呼びかけると、奥から、白衣を着た初老の男の人が出てきました。

「なんじゃ、お前さん達は」

「私達はジムリーダーに挑戦しに来たんですけど」

「ジムリーダーにか。つまり、ワシに」

「そうで……あなたがジムリーダなんですか!?」

「ほっほう、そうじゃ。ワシはカツラというんじゃ。よろしくな、梓君」

「よろし……え、どうして、私の名前を」

「お前さん達は有名じゃぞ。知らんのか?」

「まあ、そんな話は聞いたことがありますけど」
37. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:14:39.37 ID:pLulvVGw0
「なんでも、その幼女のようなポケモンにラブラブなロリコンレズ少女という噂だったかな」

「えへへ、ラブラブだって」

クネクネと照れるゆい先輩。

「まったく、嬉しくない噂ですね」

「ええっ!あずにゃんは私とラブラブなのが嫌なの!?」

「いえ、そこではなくてですね」

「ほっほ、冗談じゃよ」

「悪い冗談はやめて下さい」

「ただ、ラブラブなという噂は本当じゃがな」

「えへへ」

「そ、そんなことはどうでもいいです。いいから、勝負しましょう」

「そうじゃな。早速始めようかの。ルールは3対3の点取り試合じゃ」

「分かりました」
38. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:15:23.45 ID:pLulvVGw0
それぞれ、フィールドにつきます。

「さて、梓君」

「何ですか?」

「お前さん達はバトル中もイチャイチャするのかのう」

「もちろんだよ?」

「し、しませんよ、そんなこと」

「ええー」

「何、がっかりしてるんですか」

「ほっほ、それじゃ、行くかのう」

「くっ、なんか、調子が狂いますね」

「それでは両者、準備はよろしいですか」

「ええ」

「いつでもよいぞ」

「では」

「「「バトルスタート」」」

39. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:16:10.87 ID:pLulvVGw0
「まずはギャロップじゃ」

「来て下さい、ラプラス」

カツラさんが出したのはギャロップ。ほのおタイプなので、ラプラスでも十分に戦えます。

「ラプラス、ハイドロポンプ!!」

「やはり、そうくるか。……ギャロップ、とびはねるのじゃ」

ギャロップはラプラスの口から放たれる、激しい勢いの水をかわし、上へと跳んだ。

「かわされましたけど、空中にいては自由に動けないはず。だから、こっちが有利です。ラプラス、空中にいる、ギャロップにハイドロポンプです!」

ラプラスは空中を飛んでいる、ギャロップに再び、ハイドロポンプを発射しようとします。

「くっくっくっ」

「何がおかしいんですか?」

「浅はかじゃな」

「!?」

ギャロップはラプラスと目を合わせます。すると、ラプラスは

「Zzzz」

と寝始めました。
40. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:17:35.94 ID:pLulvVGw0
「これはさいみんじゅつ!?」

「フォッフォッ。弱点をつけたと油断したかな。フィールドもごく普通じゃしな。フィールドを利用していくことも出来ないとなれば、弱点を突いていれば、いいと安心したんじゃろう」

「くっ!?」

たしかにそんな部分もあったと思いますが……。

「寝てしまえば、こっちのもんじゃ。ギャロップ」

落下してくる、ギャロップはラプラスの上に着地します。そして、ラプラスを何度も、踏みつけます。

「ラプラプ」

ラプラスはようやく目を覚ますも、だいぶダメージがたまっています。

「今頃、目を覚ましても遅いぞ。ギャロップ」

「ロップ」

ギャロップは少し、距離をとり、炎をまとって、ラプラスに突進を仕掛けてきます。

「ギャロップ、フレアドライブ!」

ラプラス、ハイドロポンプで応戦です!」

ギャロップは炎をまとい、突進をしつつ、ラプラスの攻撃をかわし、ラプラスに命中し、そのまま、ラプラスは気絶しました。

「ラプラス戦闘不能。ギャロップの勝利です。カツラに1ポイント。1対0」

41. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/07/25(月) 06:18:08.98 ID:pLulvVGw0
「どうじゃ、わしのギャロップは」

「……」

「驚きで、声も出ないか」

「す、すごいですね」

「ん?」

「あそこから、さいみんじゅつを出すなんて、びっくりしました」

「……ほう(こやつ、動じてないな)」

「次は負けませんよ」

「楽しみにしてるぞ」


最終更新:2011年09月22日 21:18