- 237. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/15(月) 15:18:09.17 ID:bsB1nekY0
- シルフカンパニー前
ギャラドス「……ドス」
ギャラドスはういの拳の前に倒れた。
うい「ふー、それにしても、ギャラドスも強かったね」
純「それにしても、どっちも強かったわね。こんなポケモンを育てるなんて、曽我部ってのが真面目にポケモントレーナーになったら、どうなってたことか」
うい「そうだね」
曽我部「それは光栄ね」
その時、曽我部さんが私達の前に現れた。
純「なっ……!?な、何で、ここに」
曽我部「……ギャラドスもか」
曽我部さんは私の問いに答えずにギャラドスをボールに戻しました。
曽我部「今回はあなた達、姉妹にやられたわね。次に会う時は容赦しないからね」
そう言うと、テレポートで姿を消しました。
純「なんなのよ、一体。でも、ギャラドスも、ってことは……」
うい「お姉ちゃん達が勝ったってことだね」
純「そうなるわね。あー、疲れた」
私はその場を去ろうとする。
うい「あれ?梓ちゃん達に会っていかないの?」
純「この戦いが終われば、もうポケモンリーグよ。嫌でも会うわよ。それに……」
うい「それに?
純「もう、疲れた。眠い。サッサと寝ることにしたい。以上」
うい「……そうだね。私も眠いや」
私達はヤマブキシティを出て、ホテルに向かう。
純「後、脇役はこんなものでいいのよ」
うい「それは……自虐的過ぎない?」
- 238. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/15(月) 15:19:40.36 ID:bsB1nekY0
- シルフカンパニー・屋上
梓「やっと終わりましたね」
私達は屋上の端に座り、景色を眺めます。煙が晴れた時には曽我部さんはいなくなっていました。それにしても、逃げ出すためのポケモンまで用意しているとは、さすがといったところですかね。
律「綺麗な星だな」
そういえば、もう夜でしたね。
澪「綺麗な夜景だな」
たしかに、いろいろな建物がライトアップしていて、綺……麗です……ね。
紬「この景色を私達が守ったのね」
律「まあ、ほぼ梓とゆいだけどな」
ゆい「えへへへ」
澪「頑張ったな、あず……ん?」
梓「Zzzzz」
律「あれ?寝てるよ、梓」
澪「疲れたんだろ。いろいろあったからな」
律「さて、次はいよいよ、ポケモンリーグか」
紬「そうね。最高のバトルをしましょうね。誰と当たっても」
ゆい「私も頑張るよー」
私達は夜空の下で、今回の戦いを労いながら、ポケモンリーグでの最高の戦いを約束した。
- 239. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/15(月) 15:23:53.26 ID:bsB1nekY0
- ハナダの洞窟・前
曽我部「まさか、ここまでやられるとはね」
彼女達の力を侮っていたのかもしれない。忠告は受けていたけれど。だけど……まだ、伝説の3匹の鳥ポケモンは私の手中にある。
曽我部「まだ、終わったわけじゃないわ」
さわ子「いいえ、終わりよ」
曽我部「!?」
背後には眼鏡をつけた髪の長い女の人……山中さわ子とサカキ、ロケット団の面々が立っていた。
曽我部「これはこれはさわ子さん。どうしたんですか、一体」
さわ子「やってくれたわね、私達を利用するなんてね」
曽我部「利用だなんて、人聞きの悪い。有効利用と言ってください」
サカキ「フ、やられたよ、お前には。お前は強い。だが、まともに戦えるポケモンもいない、今の状況なら、お前を倒せる」
曽我部「……」
さわ子「大人しく、降参しなさい」
AYU「降参するのはあなた達じゃない?」
場違いな女の声がこの場に響いた。
- 240. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/15(月) 15:34:47.30 ID:bsB1nekY0
- さわ子「……AYU」
AYU「やっほー」
AYU様のが立っていた。
サカキ「……お前は」
AYU「大人しく降参してくれないかな?」
さわ子「嫌よ。大体、あなたは……」
サカキ「やめろ。……分かった」
さわ子「サカキ様!!」
サカキは私をAYU様のところに押し出す。
AYU「あなたは賢いね。ついでにあなた達には私の仲間達のの駒になってもらうね」
さわ子「なっ!!!」
AYU「大丈夫〜?」
曽我部「なんとか……」
AYU「さてと。私はもう行くね。多分、あなたと会うのもこれが最後だけど、仲間達によろしくね」
曽我部「AYU様……」
AYU「私が失敗したら、よろしくねー」
フードを被った、AYU様は姿を消した。
さわ子「あいつは一体、何者なの。そして、あなたは何の目的であいつの仲間なの?」
???「うるさい女だ。サッサと、サカキを含めたロケット団を連れて行け」
突然、男の声が響いた。
曽我部「……ワタル」
サカキ「……ワタルだと」
ワタル「久しぶりだな、曽我部。これで、サッサと回復させて、こいつらを連れて来い」
曽我部「分かってるわ」
私は素早く手持ちを回復させる。
さわ子「なっ……!?」
曽我部「さて、皆さん。形勢逆転ですね。でも、安心して下さい。大人しく私達に従うなら、前のように儲けさせてあげますよ」
私の声が冷たく、響いた。
- 241. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/15(月) 15:35:33.47 ID:bsB1nekY0
- VSロケット団編⑦ 「VS曽我部・後編」 終了
- 244. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:33:52.76 ID:owK35QNS0
- 前回までの状況(トレーナとポケモン)
梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ カイリュー ポリゴン2 プテラ ラプラス
澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ
律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ゴローニャ ゴルダック
ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス
純 うい カビゴン ゲンガー エレブー カイリキー
VSポケモンリーグ編① 「抽選会」
- 245. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:36:06.11 ID:owK35QNS0
- 梓「ここがセキエイこうげんですか」
私達はヤマブキでの戦いの後、警察等からのお説教とかで1週間位、時間を潰されました。1週間で釈放されたのは、どこかの企業からの圧力とかなんとか。まあ、それはいいんですけどね。そして、ポケモンリーグに出場するため、セキエイこうげんにあるポケモンリーグの本部にやってきました。
梓「やっとの思いでここまで感慨深いですね」
ゆい「そうだね」
律「そういえば、梓。最後のバッチは?戦っていなかっただろ?」
梓「それは……ほら」
私はグリーンバッチを見せます。
梓「シルフカンパニーで、サカキっていう人に会って、もらいました」
ゆい「その人、ロケット団のボスだったんだよ」
律「おいおい。まじかよ……サカキっていうのはめちゃくちゃ強いはずじゃなかったか?」
梓「私が入った時には、曽我部さんにやられた後でしたので、割と楽に……」
律「運がいいなー」
澪「話もいいがサッサと受付をすまそう」
律「そうだな」
私達は受付に向かいます。
受付のお姉さん(以下、受)「ポケモンリーグへの参加ですか?」
律「はい」
受「では、バッチを見せてください」
私達は8個そろったバッチを見せます。
受「結構です。それでは名前を登録するので、それぞれお願いします」
律「田井中律です」
澪「秋山澪」
紬「琴吹紬」
梓「中野……」
ゆい「あずにゃん」
梓「ちょ、なにを言ってるんですか」
受「かしこまりました。田井中律さんは60番・秋山澪さんは61番・琴吹紬さんは62番・中野あずにゃんさんは63番の番号です。それぞれ、抽選会で使うので失くさないようにしてくださいね」
- 246. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:37:14.87 ID:owK35QNS0
- 梓「いや、登録名の変更を……」
ゆい「あんまり我侭言っちゃだめだよ」
梓「誰のせいですか!とにかく、登録名の変更を!!」
受「……分かりました。では、もう一度、おっしゃってください」
梓「何で、そんなにめんどくさそうなんですか。……中野梓でお願いします」
受「かしこまりました」
その後、簡単な個人情報(出身地等)を登録しました。
受「それにしても、運がいいですね」
梓「何がですか?」
受「参加者の定員は64名なので、後、1人でおしまいなので」
梓「それは危なかったですね。……参加者に鈴木純って人はいますか?」
純はあの戦いの後、逃げたみたいで、会うことが出来なかったですからね。
受「個人情報なので、ちょっと……」
ゆい「なら、仕方がないね」
梓「法律ですからね」
律「まあ、来てるなら会えるだろ。それより、スタジアム、見に行こうぜ」
澪「荷物をおいてからでもいいじゃないか」
受「準備等があるので、早く見学した方がいいですよ」
梓「じゃあ、サッサと行きましょうよ」
受「場所はこの建物を出て、まっすぐです」
紬「ありがとうございます」
私達はバトルが行われるスタジアムに向かいました。
- 247. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:38:00.95 ID:owK35QNS0
- 主催者スタッフA(以下、ス)「もう、そろそろ、エントリー終了の時間だぞ」
スB「本当はもう、時間的に締め切っててもいいんだが……」
スC「スポンサーが伸ばせって言うんだから、仕方がない。それに、64人に達してなかったしな」
スA「64人にどんな意味があるんだ?」
スB「64にはいろいろあるんだよ」
スA「そうか。なら、仕方がないな」
???「すいません」
スC「なんだい、お嬢ちゃん。そんなローブみたいなもん被っちゃって」
???「受け付けはまだ出来ますか?」
スB「ああ。お嬢ちゃんで最後だ。案内してやろう」
???「ありがとうございます」
スB「いいって、これが仕事だし。ところで君の名前は?」
???「私の名前はAYUです」
スB「いい名前だね」
AYU「ありがとうございます」
スB「それじゃ行こうか」
AYUはスBに連れられて、受付に向かっていった。
- 248. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:39:00.07 ID:owK35QNS0
- ポケモンスタジアム
梓「広いですねー」
中央にはフィールドがあり、周りには観客席があります。例えるなら、国立競技場といったところですか。
ゆい「ここで戦うの?なんだか、ワクワクするね」
澪「ここで戦うのは準々決勝からだよ。それまではここの外の小さいところで戦っていくんだ」
紬「ベスト8になれば、派手に紹介されるわ」
律「まあ、別にされなくてもいいけどな」
アナウンス『只今、参加者が全員エントリーされましたので、今日の夜7時からの開幕式とともに抽選会を行います。遅れないようにお願いします』
梓「今日の……。随分、急ですね」
澪「まあ、早い分にはいいじゃないか。そろそろ、ホテルに荷物を置きに行こう」
律「そうだな」
私達はホテルに向かいました。
- 249. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:39:43.97 ID:owK35QNS0
- 開会式!!
偉い人「うんたら、かんたら」
律「何で、真夏の終業式の校長先生の話くらい長いんだよ」
澪「しっかり聞けよ、律」
紬「でも、長いわね。もう、30分かしら?」
梓「まだ、10分ですよ」
ゆい「Zzzzz」
律「ゆいはいいなー。梓の腕の中で寝ていられて」
澪「……注意とかされないのか!?」
紬「一応、ポケモンよ。一応ね!」
梓「何で、皆さん、急に怒ってるんですか?」
- 250. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:41:12.09 ID:owK35QNS0
- 抽選会!!
開会式が終わり、私達は流れるプールみたいな所に案内されました。そこには釣竿がたくさんあり、番号が貼ってあります。
スD「では、受付で渡した番号があるところに座って下さい」
澪「皆、場所が違うみたいだな」
律「じゃあ、後で会おうぜ」
紬「ええ」
律先輩達はそれぞれの場所に向かいます。
梓「私も行かないと」
ゆい「Zzzzzz」
私も番号の所に向かいます。
純「あ、梓。久しぶりね」
うい「久しぶり〜」
梓「久しぶりって……どうして、急にいなくなったのよ」
純「眠かったから」
梓「何よ、その理由」
うい「お姉ちゃん、寝てるんだ。寝顔も可愛いでしょ?」
梓「うん……って、違う!全然、そんなことないよ」
純「(うんって言ってんじゃん)そんなことより、早く座りなよ。そこなんでしょ、席」
梓「え?」
純「梓だけだよ、座ってないの」
梓「あ……」
気がつくと、周りの視線が私に集まっています。
梓「あう……」
私は慌てて席に着きます。
- 251. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:42:31.98 ID:owK35QNS0
- 司会者(以下、司)「ではこれから、抽選会を行います。皆さんの前に釣竿がありますね」
司会者は同意を求めます。
司「それで、プールに1〜32の数字の書いてあるコイキングをそれぞれ2匹放します。同じ番号のコイキングを釣った人が対戦相手となります」
純「めんどくさっ!」
梓「まあまあ。普通のくじより楽しそうじゃない」
うい「そうだよー」
ゆい「Zzzzzz」
梓「いい加減に起きてください」
私はゆい先輩の体を揺らします。
ゆい「……うう、後、五分」
梓「そんな、テンプレみたいな台詞はいいんで起きて下さい」
ゆい「……仕方がないなー。……って、ここはどこ?」
梓「抽選会会場です」
うい「おはよう、お姉ちゃん」
ゆい「あ、うい。おはよう。で、ここで何やってるの?」
うい「かくかくしかじか」
ゆい「へえ、楽しそう。私も釣りたいー」
梓「いいですよ、やっても」
ゆい「でも、あずにゃんもやりたいでしょ?」
梓「それはまあ……。記念ですし」
ゆい「だから、一緒にやろう」
梓「仕方がないですね。そうしましょう」
私はゆい先輩を抱きかかえて、釣竿を握ります。
うい「……チラッ」
純「はいはい。あんたも来なさい」
うい「♪」
- 252. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:44:07.75 ID:owK35QNS0
- 司「では、今から、コイキングを放流します」
司会者の声とともにコイキングが放流されます。
司「ちなみに、番号はランダムなので、最初に釣ったからといって、若い番号が出るわけではないので、ご注意下さい。また、釣ってから、他
人に番号を教えるのはやめてください」
梓「まあ、何でもいいんですけどね」
純「1回戦であんたと当たったりしてね」
梓「まさか。さすがにそれはないよ」
純「そうよね。……っと、釣れた」
純とういは勢いよく、引っ張り上げます。
梓「もう、釣れたの?番号は?」
純「慌てなさんな。番号は……9か」
うい「まあ、妥当なところだね」
梓「早く、私達も釣らないと……」
ゆい「慌てない、慌てない。釣りは忍耐力が大事だよ」
梓「そんなのんきなものじゃない………ん?」
私の竿に反応がありました。
ゆい「わわわ、どうしよう、あずにゃん」
梓「冷静に一二の三、で引っ張り上げましょう」
ゆい「そうだね。じゃあ……」
梓・ゆい「一二の三!!」
私達は思いっきり、引っ張りあげました。そして、元気なコイキングが釣れました。
純「番号は?」
梓「今、見るよ。どれどれ……」
コイキングには『1』の文字が書かれていました。
純「へえー。たしか、1の人って、開幕戦としてあのスタジアムで戦えるんでしょ?」
梓「そうなの?」
純「そうなの?って、開会式で言ってたじゃない」
梓「ごめん。聞いてなかった」
ゆい「私も寝てたし」
純「……いいコンビね」
ゆい「えへへ」
梓「けっして、褒められてはいませんよ」
純「とりあえず、報告しに行かないとね」
梓「そうだね」
- 253. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:45:14.12 ID:owK35QNS0
- 私達は受付に来ました。
梓「あ、律先輩」
律「よう、梓。それと……鈴木さんだっけ?」
純「あ、純でいいですよ。先輩ってことは、私より年上ですね」
律「梓と同い年なら、そうなるな。よろしくな、純」
梓「まあ、話は後にしてサッサと済ませちゃいましょう」
律「そうだな」
律先輩と純と私は受付にコイキングを渡します。
受「それではお預かりを……あら?」
梓「どうしたんですか?」
受「本当はまだ教えちゃいけないんだけどね。これも偶然ってことで、あなた達には教えてあげるわ」
梓「?」
後ろで待っている、律先輩と純も怪訝そうな顔をします。
受「あなたの1回戦の相手は……田井中律さん。つまり、あなたの後ろにいる人よ」
律・梓「えええええええええ」
私達の絶叫が会場に響きました。
- 254. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:46:42.13 ID:owK35QNS0
- 抽選会後・紬の部屋
澪「それにしても、因果なものだな。1回戦から、律と梓が戦うなんてな。……ジャンケンポン」
澪・グー、紬・パー、ゆい・パー
ゆい「まあ、いずれは当たる訳だけどね。……ジャンケンポン」
紬・チョキ、ゆい・グー
ゆい「その上、開幕戦を飾るなんてね。……私、1番目をもらうね」
紬「そうよね。しかも、1回戦なのにあそこで戦えるなんてね。……私、2番目をもらうわ」
澪「私は3番目か……」
私達はそれぞれのデッキをシャッフルする。
澪「そういえば、律達はどうしたんだ?」
ゆい「あずにゃんは部屋で明日のメンバーを考えてるよ。……私は『あずにゃん』を召喚。『あずにゃん』がいる時、『平沢 唯』を特殊召
喚。『平沢 唯』に『あずにゃん』をチューニングして、『ゆい☆あず』をシンクロ召喚。カードを1枚、伏せてターンエンド」
澪「ゆいはこんなところで遊んでていいのか?」
ゆい「1人でゆっくり考えたいんだって」
紬「りっちゃんも部屋に籠ってるしね。……私のターンね。カードをドロー。手札から、魔法カード『融合』を発動。『琴吹 紬』と『中野 梓』を融合。『紬☆梓』を融合召喚。カードを1枚伏せ、ターンエンド」
澪「まあ、私達も何でこんなところで遊んでるんだって話だけどな。私のターン、カードドロー。『中野 梓』を召喚。手札から魔法カード
『憧れの先輩』で手札から、『秋山 澪』を特殊召喚」
ゆい「私はあずにゃんの邪魔できないしね。……罠カード発動『強制送還』。このカードで、『澪ちゃん』を手札に戻すね」
澪「くっ。手札から、魔法カード『二重召喚』を発動。この効果で『秋山 澪』を召喚。これで、エクシーズ召喚を……」
紬「梓ちゃんも後で迎えに来るみたいだし、問題ないわ、ゆいちゃん。あ、ごめんなさい。罠カード『神の宣告』を発動。このカードで、『秋
山 澪』の召喚を無効ね」
澪「何で、私ばっかり邪魔されるんだ」
ゆい「弱い者から潰す」
紬「それが戦いのセオリーよ」
澪「……」
こうして、3人の夜が更けていく。
- 255. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:48:24.77 ID:owK35QNS0
- 律の部屋
律「梓には私の手持ちポケモン、全匹見られてるわけだが……」
それでも、まだボックスにいるしな。
律「さて、どうしたものだろう」
梓のメンバーで怖いのは……ハッサムか。必ず、メンバーには入れてくるだろう。
律「まあ、こっちにはリザードンもいるから、問題なしだな」
それと、梓の手持ちを見てきた限り、かくとうタイプも外せない。
律「それにしても、久しぶりだな。梓と真剣に戦うのも」
回想
旅立つ日の1週間前
律「ケンタロス、とっしんだ!」
梓「ミルタンク、かわして、ころがるです!!」
ミルタンクの横からの攻撃にケンタロスは対応できずに、そのまま攻撃を喰らい、気絶した。
律「くっそー」
梓「これで、500勝500敗ですね」
律「ふん。ずっと、こっちが勝ち越してたんだから、問題ないな」
梓「私がまだ慣れてない時の成績なんて当てになりませんよ」
律「うるせー」
私は一息入れる。
律「……この決着はポケモンリーグでな」
梓「でも、旅の途中で会って、私が勝っちゃうかもですよ」
律「そんなのはノーカンだ、ノーカン」
梓「都合がいいですねー」
律「何とでも言え。……必ず、ポケモンリーグに来いよ」
梓「私より、律先輩の方が心配ですけどね」
律「口の減らない後輩だ」
回想終了
律「……ここで決着をつけてやる」
私はメンバー選びを続けながら、夜を過ごした。
- 256. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:49:54.51 ID:owK35QNS0
- 梓の部屋
梓「ゆい先輩を迎えに行かなければいけないので、早くメンバーを選びたいところですが」
一体、どうしたものでしょうか。
梓「私のメンバーの最大の弱点はかくとうタイプ。これを突破できなければ、どうしようもありません」
さて、どうしたものでしょうか。
梓「それにしても、いきなり律先輩ですか」
私の他に、63人もいて、律先輩に当たるとはすごい運ですね。
梓「まあいいです。次は……1001回目の戦い」
真剣に取り組まなくちゃ。徹夜してでも。
こうして、私の夜はふけていきました。
- 257. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:51:33.54 ID:owK35QNS0
- 次の日
ゆい「大丈夫?眠そうだけど」
梓「ついつい、徹夜してしまって。迎えにいけなくてすいません」
紬「それはかまないわ〜」
梓「そう言って、もらえればいいんですけどね」
紬「メンバーは決まったの?」
梓「一応。教えませんけど」
紬「教えてくれてもいいのに」
梓「次に戦うかもしれないのになにを言ってるんですか」
紬「厳しいわね」
ゆい「澪ちゃん達は?」
紬「別の所で食事をしてるわ」
ゆい「一緒に食べればいいのに」
紬「さすがにそれは……ね?」
梓「見ててくださいね」
紬「何を?」
- 258. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:52:41.30 ID:owK35QNS0
- 別の場所
律「はあ、眠い」
澪「寝られなかったのか?」
律「メンバー選びに時間がかかったからな」
澪「随分、慎重だな」
律「それはそうだろ」
澪「あの約束は一番成績が良かった場合だぞ」
律「わーってるよ。まあ、そんな約束なんかよりも重要な約束があるんだ。そのための戦いさ。今回は」
澪「はあ?」
律「まあ、見てろよ」
律・梓「「最高のバトルを見せてやる(あげます)!!」」
- 259. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:55:04.17 ID:owK35QNS0
- 会場
実況者(以下、実)「いよいよ、ポケモンリーグが開幕です。その幕を開く、最初の戦いが今始まろうとします」
ファン「「「「「あっずにゃ〜ん」」」」」
澪「何なんだ、あれ」
紬「何でも、ハナダジムでのパファーマンスからファンが増えたとか。ネットでも月刊あずにゃんの公式ホームページで全ジム戦中継されてるし」
澪「許可得てるのか?」
紬「もらってないに決まってるじゃない」
澪「決まってたのか」
純「あのー、ここにいてもいいんですかね、私」
紬「梓ちゃんの友達なら、私達の友達よ」
純「あ、ありがとうございます」
澪「それにしても、老若男女たくさんいるな」
紬「それだけ人気ということよ。月刊あずにゃんの購読者も多いし」
キモオタ「死ね、ゴキブリ。てめえのせいでけいおんがつまらないんだ」
澪「何なんだ、あの太ってて、汗臭い、顔も不細工な男は」
紬「ああいうのはほっときましょう」
ファン「「「「りっちゃーーん」」」
澪「律にもいるのか」
紬「それはいるわよ。あんまり、数は多くないけど、月刊りっちゃんも発刊されたし」
澪「詳しいな、ムギ」
紬「気のせいよ」
うい・純(楽しい人達だな)
- 260. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:56:39.65 ID:owK35QNS0
- 実「さあ、いよいよ、選手入場です。なお、今回の試合は開幕戦でもあるため、ここで行われますが、ここでの試合は準々決勝から行われるのでご注意ください。それでは、まずは田井中律選手の入場です」
ファン「「「「「ワーワー」」」」」
澪「律が入場してきた」
紬「頑張って、りっちゃーーーん」
律は私達に気づいたのか、手を振ってきた。
ファンA「お、俺に手を振ってくれたぞー」
ファンB「ば、馬鹿、俺だよ」
ファンC「いや、俺だよ」
澪「なんか、喧嘩し始めたぞ」
紬「よくあることよ」
実「続いて、中野梓選手の登場です」
ファン「「「「「「あっずにゃ〜ん」」」」」」
澪「こっちもすごいね」
キモオタ「ひっこめー、ゴキブリー」
澪「あっちも1人で頑張ってるな」
紬「梓ちゃーーーーーーーーーーん」
純「あずさーーーーー」
うい「おねえちゃーーーーん、梓ちゃーーーーーーん」
- 261. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:58:36.49 ID:owK35QNS0
- 律「来たか……」
梓「……律先輩」
律「覚えてるだろ、約束」
梓「ええ。今回が1001戦目の戦いです」
律「決着をつけよう」
梓「はい!!」
ゆい「ええと……どっちも頑張れー」
梓「ゆい先輩も戦うんですよ」
ゆい「おっと、そうだった」
澪「律にとって、梓のハッサムとゆいをどうにかしないと勝てないな。この2匹が勝つと、梓のペースになる」
紬「そうね。今回の戦いはアイテムの使用は禁止だから、イーブイを事前にどう進化させたかが重要だわ」
澪「ああ」
純「でも、ハッサムはほのおタイプで積むと思いますけど」
澪「うん。純ちゃんの言うとおりだ。律はリザードンも持ってるしな」
紬「でも、それは梓ちゃんの頭にも入ってるわ。どう対抗していくか、楽しみね」
審判「ルールを説明します。使用ポケモンは6匹。交代は技によるものを除き、互いのモンスターのどちらかが気絶した時とします」
ゆい「???」
梓「つまり、私がゆい先輩を交換したい時はゆい先輩が気絶するか、相手を気絶させるかじゃないと、交代はできないんです。つまり、弱点が
不利だと厳しい状況に陥るので、相手の戦略を読んでいかないといけません。そういう意味では高度な読み合いが重要になってきます」
ゆい「なるほどねー」
審判「トレーナーによる、アイテムの使用は禁止です。よろしいですね」
ゆい「あずにゃん、イーブイは?」
梓「事前に進化させてあります」
審判「勝利条件は相手ポケモンの全滅です。準備はよろしいですか?それでは……」
審判・律・梓「「「決闘(デュエル)!!!」」」
- 262. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:58:35.54 ID:owK35QNS0
- 律「来たか……」
梓「……律先輩」
律「覚えてるだろ、約束」
梓「ええ。今回が1001戦目の戦いです」
律「決着をつけよう」
梓「はい!!」
ゆい「ええと……どっちも頑張れー」
梓「ゆい先輩も戦うんですよ」
ゆい「おっと、そうだった」
澪「律にとって、梓のハッサムとゆいをどうにかしないと勝てないな。この2匹が勝つと、梓のペースになる」
紬「そうね。今回の戦いはアイテムの使用は禁止だから、イーブイを事前にどう進化させたかが重要だわ」
澪「ああ」
純「でも、ハッサムはほのおタイプで積むと思いますけど」
澪「うん。純ちゃんの言うとおりだ。律はリザードンも持ってるしな」
紬「でも、それは梓ちゃんの頭にも入ってるわ。どう対抗していくか、楽しみね」
審判「ルールを説明します。使用ポケモンは6匹。交代は技によるものを除き、互いのモンスターのどちらかが気絶した時とします」
ゆい「???」
梓「つまり、私がゆい先輩を交換したい時はゆい先輩が気絶するか、相手を気絶させるかじゃないと、交代はできないんです。つまり、弱点が
不利だと厳しい状況に陥るので、相手の戦略を読んでいかないといけません。そういう意味では高度な読み合いが重要になってきます」
ゆい「なるほどねー」
審判「トレーナーによる、アイテムの使用は禁止です。よろしいですね」
ゆい「あずにゃん、イーブイは?」
梓「事前に進化させてあります」
審判「勝利条件は相手ポケモンの全滅です。準備はよろしいですか?それでは……」
審判・律・梓「「「決闘(デュエル)!!!」」」
- 263. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/16(火) 21:59:19.83 ID:owK35QNS0
- VSポケモンリーグ編① 「抽選会」 終了
最終更新:2011年09月22日 21:34