- 364. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:22:40.00 ID:olpfB58+0
- 前回までの状況(トレーナとポケモン)
梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ カイリュー ポリゴン2 プテラ ラプラス
澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ
律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ゴローニャ ゴルダック
ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス
純 うい カビゴン ゲンガー エレブー カイリキー
ポケモンリーグ編⑥ 「準決勝・梓VS澪」
- 365. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:23:17.06 ID:olpfB58+0
- 律「はあ……はあ……間に合ったな」
紬「はあはあ、そうね」
うい「あの、私……純ちゃんの所に戻りたいんですけど」
律「気持ちは分かるが、一緒に見ようぜ、梓達の頑張りを」
紬「そうよ。あのままあそこにいても、きっと、ういちゃんも気が滅入っちゃいそうだし」
純「戻ってくる頃には純ちゃんだって目を覚ますさ」
うい「……皆さん」
律「さあ、さっさと席に着こうぜ」
紬「そうね」
- 366. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:24:25.89 ID:olpfB58+0
- 梓「澪先輩……戦う前に言っておきたいことがあります」
澪「? 何だ?」
梓「私は今まで、澪先輩とここで戦うことを目標にここまで来ました」
澪「……過去形だな」
梓「はい。……私は今日、澪先輩を越えます! ゆい先輩達と一緒に!!」
ゆい「そんな、私と一緒にだなんて……」
テレテレ。
梓「達ですからね!間違えないで下さい」
澪「……そうか。楽しみにしてるぞ」
梓(……オーラが変わった!?)
審判「早く、試合を開始して下さい」
梓「す、すいません……」
澪「じゃあ、行くぞ」
梓「はい」
澪「来い、カメックス!!」
梓「来てください、ガルーラ!!」
梓 ガルーラ
澪 カメックス
実況『さあ、重要となる初戦は梓選手はガルーラ、澪選手はカメックスだー』
うい「いきなり、カメックス!? カメックスって、澪先輩のエースでよね?」
紬「それは間違いないわ」
律「何か狙いがあるにしても、問題はないな」
うい「どういうことですか?」
紬「澪ちゃんのメンバーを例えるなら、全匹の強さがヤマブキの事件で戦ったギャラドス級の強さよ」
律「某テニス漫画風にいえば、全員が手○クラスだって話だ」
うい「うーん、それでも、何か理由がありそうな気がしますけどね」
紬「何かあるにしろ、様子を見るしかないわね」
- 367. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:25:47.71 ID:olpfB58+0
- 梓(澪先輩のカメックスと戦ったことがないから強さが分かりませんが、様子を見るべきか)
澪「……」
梓(いや、ここは攻めるべきだ!!)
梓「ガルーラ、すてみタックル!」
ガルーラはドシドシと、その巨体を揺らし、体当たりを仕掛けます。
澪「……カメックス」
カメックス「カメ!!」
カメックスはそれを真正面から平然と受け止めます。
梓「なっ!?」
澪「ハイドロポンプ!!」
カメックスはガルーラを押し返し、甲羅から生えているロケット砲をガルーラに向けます。そして、すぐさま、濁流のような水をガルーラにめがけて発射します。
ガルーラ「ガル!?」
ガルーラはその攻撃を受け、耐えてはいますが、少しずつ、後ろに押されています。
澪「カメックス!」
カメックスはハイドロポンプを発射していたロケット砲を後ろに向け、手足を甲羅に入れ、ロケット団のように水の勢いを使って、体当たりを
仕掛けます。
ガルーラ「グハッ……」
ガルーラのお腹にその攻撃が命中し、気絶しました。
審判「ガルーラ戦闘不能。カメックスの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死
澪 カメックス
うい「強い……。ガルーラの方が身長も体重も大きいし、こうげき力もガルーラの方が高いのに……」
律「まったく、相手にしてもらえらなかったな」
実況『大事な初戦は澪選手の圧勝だー。さあ、梓選手の次のポケモンは何でしょうか』
梓「来て下さい、サンダース!!」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース
澪 カメックス
- 368. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:28:18.60 ID:olpfB58+0
- 梓「サンダース、かげぶんしんです!!」
サンダースはフィールドの半分に自分の分身で埋め尽くします。
紬「あれは私との戦いで見せた技……」
律「だが、澪に通じるかな?少なくとも、1回は見てるからな」
澪「カメックス、ハイドロポンプ」
カメックスは私の近くを中心に発射します。
サンダース「ダース!?」
梓「サンダース!!」
そのカメックスの攻撃は命中し、私の横を通過し、壁まで飛ばされてしまいました。
梓「ど、どうして……」
澪「簡単なことだろう?サンダースがカメックスにやってくることはでんき技だ。ただ、そのまま攻撃をしても、カメックスには当たらないだろうと考えて、かげぶんしんをしたんだろ?ムギにも通用していたしな。ここまでなら、私もサンダースの場所に見当をつけることが出来なかった。でも、梓はガルーラとの戦いでカメックスの力を見た。とすると、万が一にもカメックスに捕まったら、やばいと考えて、カメックスから離れた距離に本体を置くのは当然のことだ」
梓「む……」
あの一瞬でそこまで考えていたんですか。
サンダース「ダース……」
サンダースはよたよたとフィールドに戻ってきました。
梓「サンダース……」
サンダースの体力を考えても、次の攻撃で決まるでしょう。
梓(多分接近を嫌って、ハイドロポンプをしてくるはず。でも、逆にチャンスです。ハイドロポンプをかわして、同時に10万ボルトを撃てば、攻撃に集中しているカメックスにダメージが与えられますからね)
澪「……カメックス、れいとうビーム!!」
れいとうビーム!?カメックスのロケット砲から発射された冷気のビームは地面を凍らせながら、三ダースに向かってきます。
梓「でも、大方予想通りです!サンダース、かわして、10万ボルト!」
サンダースは冷気のビームをかわしますが、
サンダース「ダース!」
何かに足を滑らせ、転んでしまいました。
梓「な、何が……あっ!!」
下を見ると、地面が凍っています。なるほど。さっきのハイドロポンプで地面が濡れていて、それが凍ってたんですね。
澪「気づいたか、梓。でも、遅いよ!」
カメックスは倒れているサンダースにハイドロポンプを発射し、サンダースは壁まで吹き飛ばされ、気絶しました。
審判「サンダース戦闘不能。カメックスの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死
澪 カメックス
- 369. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:29:57.17 ID:olpfB58+0
- 実況『つ、強い。圧倒的だー。予選よりも格段に強いです。今までの試合では手を抜いていたのかと思われるほどの実力だー』
梓「なら、次はこれです!!」
実況『梓選手の次のポケモンはカイリューだー!さあ、梓選手はここで澪選手の流れを止めておきたいところだー』
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー
澪 カメックス
澪「カイリューか。ちょうどいい。そのポケモンには嫌な思い出があるからな」
きっと、ヤマブギシティでの戦いのことですね。
澪「サッサと倒させてもらうよ。れいとうビーム!!」
カメックスのロケット砲から凍えるビームをカイリューに発射します。
梓「カイリュー!!」
カイリューは空に飛んで、その攻撃を華麗にかわします。
梓「これでこっちの方が有利です。10万ボルト!」
カイリューは強い電撃を地上にいるカメックスに浴びせようとします。
梓「よし!!」
澪「カメックス、ハイドロポンプ!」
カメックスは両手両足を甲羅に引っ込めて、ロケット砲からハイドロポンプを発射し、その勢いで攻撃をかわしました。
梓「なっ!?」
澪「カメックス!」
攻撃をかわすと素早く両手両足を出し、れいとうビームをカイリューに向かって発射します。
カイリュー「リューーーーー」
カイリューは攻撃をして油断をしていたので、その攻撃が命中して地面に落下し、気絶しました。
審判「カイリュー戦闘不能。カメックスの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死
澪 カメックス
実況『つ、強い、強すぎるー。ここまで、梓選手に一切の反撃を許さないー』
澪「カメックス、戻れ」
梓「そ、そんな……」
私は膝をガクッとつきます。
ゆい「あ、あずにゃん……」
- 370. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:36:44.30 ID:olpfB58+0
- 律「澪のことを知らないトレーナーなら、こんな女の子なら余裕で勝てるだろうと思う」
紬「澪ちゃんのことを知ってるトレーナーでも、もしかしたら、澪ちゃんに勝てるかもしれないと思う」
律「でも戦って、それはすぐに勘違いと気付く」
紬「なんて、遠いのかしら……」
うい「お姉ちゃん、梓ちゃん……」
梓「……」
ゆい「あ、あずにゃん……」
アセアセ。
梓「……ふふ」
ゆい「あ、あずにゃん?」
梓「ふふふ、楽しくないですか?こんなに強い澪先輩を倒せると思うと。ワクワクしてきます」
ゆい「……そうだね!一緒に澪ちゃんを倒そう!!」
澪「もう、大丈夫か?」
梓「もちろんです!!さあ、続けましょう」
澪「ふっ。来い、スターミー!!」
梓「来て下さい、ニューラ!」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ
澪 カメックス スターミー
律「どうやら、戦意は喪失してないみたいだな」
紬「ええ」
うい「次の戦い……タイプとしては梓ちゃんの方が有利……」
紬「でも、タイプの有利は当てにならないわ。これまでのバトルから考えてもね」
律「たしかにな」
- 371. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:42:39.89 ID:olpfB58+0
- 梓「ニューラ、シャドークロー!」
ニューラの影から作った鋭いツメがニューラに迫ります。
澪「……スターミー、リフレクター」
スターミーは光の壁を張り、その壁にニューラのツメが突き刺さります。
澪「……残念だよ、梓」
スターミーは動きの取れないニューラに10万ボルトを浴びせます。
ニューラ「ニューーーーラーーーーーー」
梓「ニューラ!!」
澪「フィニッシュだ」
スターミーは体を高速回転させながら、ニューラに体当たりを仕掛け、ニューラは気絶しました。
審判「ニューラ戦闘不能。スターミーの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死
澪 カメックス スターミー
実況『強い、強すぎるー。しかし、澪選手のここまでの成績を見ると、6対3、6対4など、割と安定した勝利をしてきました。これは梓選手の力が足りないだけなのかー』
うい「違うよ。澪さんが圧倒的に強いだけ」
紬「今までは手を抜いていただけね」
律「違うな」
紬「え?」
律「今までも、手を抜いてはいない。それは相手にも失礼だしな。ただ、今は……本気でやっているだけさ」
紬「違いが分からないけど……」
律「他の試合だって、手を抜いちゃいない。負けたら、終わりだしな。でも、今は……全力を出している」
紬「なんだか、よく分からないわね」
律「なんていうか……言葉にしにくいんだよな」
紬「まあ、いずれにしても、今の澪ちゃんのポケモンを倒すのは至難の技よ」
澪「戻れ、スターミー」
ゆい「あずにゃん、これからだよ!」
梓「分かってますよ」
澪「来い、キュウコン!!」
梓「来て下さい、ハッサム!!」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム
澪 カメックス スターミー キュウコン
- 372. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:43:47.98 ID:olpfB58+0
- 実況『さあ、梓選手は残り2匹で、澪選手の6匹を倒さなくてはならないが、このキュウコンにハッサムの相性は最悪だー』
澪「ムギがやった、ゆいの攻略がヒントになったんだ」
梓「? どういうことです?」
澪「ムギはゆいを倒すために、強いのをなるべく残して戦っていた。でも、その結果、他のポケモンに手間取って負けてしまった。つまり、最初から、力でごり押しして、他のポケモンを瞬殺していけば、楽に体力に不安のあるゆいと戦えるということだ」
梓「なるほど。でも、そううまくはいきませんよ」
澪「どうかな?ハッサムじゃ勝てないぞ、キュウコンには」
梓「……澪先輩。私は言いましたよ。ゆい先輩『達』と一緒に澪先輩を倒すって!ハッサム、とんぼがえり!」
ハッサムはキュウコンに体当たりを仕掛け、ボールに素早く、戻ります。
梓「出番ですよ、ゆい先輩」
ゆい「ええっ!?いきなり!?」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー キュウコン
- 373. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:45:29.46 ID:olpfB58+0
- 実況『おっと、梓選手。ここで最大の切り札、ゆいを場に出したぞー』
ゆい「さあて、頑張るよ〜」
ピョコピョコとフィールドに入る、ゆい先輩。
ゆい「さて、澪ちゃん。澪ちゃんもムギちゃんの戦いから学んだことがあるように私もあの戦いで学んだことがあるんだよ。その成果で澪ちゃんを倒すよ」
おお。珍しく、強気な言葉ですね。
澪「それは面白いな。見せてくれよ。キュウコン、かえん……」
ゆい「澪ちゃん、スカートがめくれてるよ!!」
澪「え、本当!?」
澪先輩はスカートを確認します。……澪先輩。
ゆい「今だ!」
ゆい先輩はキュウコンの体を掴み、上空にジャンプします。ゆい先輩はキュウコンの足を持って、キュウコンの首をゆい先輩の肩口で支える体
勢になります。
澪「しまった!?」
律「あの技はたしか、ひらさわ家48の殺ポケ技の1つ『ひらわわバスター』」
うい「でも……ちょっと、厳しい言い方ですけど、お姉ちゃんの身体能力じゃ、あの技は……」
紬「それは大丈夫じゃないかしら。ゆいちゃんにはあれがあるから」
ゆい(落ち着いて、集中するんだ。心を無にするんだ。そうすれば、達することが出来る。新たなる伝説の境地に。あの時の感覚が蘇る。さて、やるよ。……アズサマインド)
ゆい先輩の体が光り輝きながら、キュウコンとともに落下し、ドシンという音が会場に響きながら、着地します。
キュウコン「……キュウ〜」
ゆい先輩が手を離すと、キュウコンは地面に落下し、気絶しました。
審判「キュウコン戦闘不能。ゆいの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー キュウコン ひん死
- 374. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:47:40.34 ID:olpfB58+0
- ゆい「わ〜い、わ〜い」
澪「あ、あんな古典的な手に……」
梓「……澪先輩」
澪「ち、違う。今のは……た、たまたまなんだ」
梓「……まあ、いいです。ゆい先輩、戻ってください」
ゆい「ほーい。じゃあ、その間に充電、充電っと」
ゆい先輩はコアラのように私に登ってきます。
ゆい「ふう〜。極楽極楽」
梓「……行きますよ、ハッサム!」
澪(スルーした……)
澪「……来い、ナッシー!」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー キュウコン ひん死 ナッシー
実況『さて、ようやく、1勝をあげた梓選手。このまま、奇跡の逆転までいくのかー』
紬「スターミーじゃハッサムには厳しいし、カメックスはまだ取っておきたいわね」
律「でも、ナッシーじゃハッサムの技を受け切れないぜ」
うい「それでもいいんじゃないでしょうか?」
律「へえー、どうして?」
うい「ナッシーじゃ、お姉ちゃんとハッサムさんにはどうやっても勝てませんからね。なら、ここはハッサムの動きを封じるなり、多少のダメージを与えておけば、いいってことじゃないでしょうか?」
律「なるほど。まあ、澪にしてみれば、あのキュウコンの時点で6対1のビジョンを見てたんだから、そんな役割のポケモンがいてもいいわな」
澪「ナッシー、ねむりごな!」
ナッシーはこなを発生させ、フィールド全体にまかれます。
梓「……ハッサム!!」
ハッサムは素早くナッシーに接近し、バレットパンチを繰り出します。
ナッシー「ナッシー!」
ナッシーは顔面にその攻撃を受け、壁まで吹き飛ばされて、気絶します。
澪「一撃だと!?」
梓「あんまり舐めないで下さいね。私のハッサムは強いですよ♪」
澪「……梓」
審判「ナッシー戦闘不能。ハッサムの勝利です」
律「強気だな」
紬「でも、梓ちゃんは負けてるのよね」
うい「ええ。この差は大きいですよ」
律「けど、これくらいの気持ちじゃないとな」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー キュウコン ひん死 ナッシー ひん死
- 375. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:51:07.01 ID:olpfB58+0
- 梓「……ピクシー」
ゆい「随分、可愛いポケモンだね」
梓「ああ見えても、いろいろな技を覚えるみたいですからね。気をつけないと」
澪「いくぞ、ピクシー」
ピクシーは口を膨らませ、かえんほうしゃをハッサムに発射します。
梓「ハッサム、まもるです!」
ハッサムはバリアを出し、その攻撃を封じます。
澪「だが、まもるは何度も連続して出せる技ではない」
ピクシーはもう一度、かえんほうしゃの体制になります。
梓「くっ……ハッサム、みがわりです!!」
ハッサムは人形のようなものを出し、ピクシーのかえんほうしゃを避けます。
澪「やるな。だけど、いつまで、持つかな?」
梓「……なら、ハッサム、とんぼがえり!」
ハッサムはかえんほうしゃをかわし、ピクシーに体当たりを仕掛け、ボールに戻ります。
梓「出番ですよ、ゆい先輩」
ゆい「えー」
私はゆい先輩を下ろします。
律「なるほど。ゆいとハッサムを自在に交代させるのか」
紬「自由自在はいいすぎよ。ゆいちゃんは一度出したら、相手を倒すまで戻せないから」
澪「ピクシー、れいとうビーム!!」
ピクシーの手から、冷気のビームが発射されます。
ゆい「わー。 ゆいちゃん真拳奥義『ゆいぐるみ☆ガード』」
ゆい先輩はぬいぐるみを盾に攻撃をかわします。
ゆい「そして、そして、アズサ・マインド!」
ゆい先輩の体から、オーラが発生します。
澪「ピクシー、でんじはで動きを封じろ!」
ゆい「行くよ、ギー太」
微弱の電気がゆい先輩に迫りますが、ゆい先輩はギターをかき鳴らし、その電気を打ち消します。
澪「何!?」
ゆい「ゆいちゃん真拳奥義『ギー太・ブラスト』」
ギー太にエネルギーのような光がたまり、ピクシーに向かって、発射されます。
ピクシー「ピクーーーーー」
ピクシーは避けきれずに直撃し、気絶しました。
審判「ピクシー、戦闘不能。ゆいの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー キュウコン ひん死 ナッシー ひん死 ピクシー ひん死
- 376. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:53:12.06 ID:olpfB58+0
- 実況『さあ、梓選手。ここまで怒涛の反撃を見せています。このまま、逆転まで行くのかー』
梓「ゆい先輩。戻ってください」
ゆい「はいはい。随分、忙しいね」
梓「行きますよ、ハッサム!!」
澪「来い、スターミー!!」
律「スターミーか。タイプとしては不利だけど、どうすんだ?」
紬「考えられるのは最後の1匹が不利だからか、隠しておきたいかだけどね」
澪「スターミー、ハイドロポンプ!」
スターミーはカメックスまでとはいかないまでも強力な水をハッサムに向かって発射します。
梓「ハッサム!!」
ハッサムはハイドロポンプを受けながらも、両手をクロスさせて盾にし、スターミーに向かってきます。
澪「頑張れ、スターミー!!」
梓「いっけー、ハッサム!!」
ハッサムは荒れ狂う水を突き進み、スターミーに近づきます。
澪「くっ……」
梓「ハッサム、シザークロス!!」
ハッサムはスターミーの中央のコアをXに切り裂き、スターミーは気絶しました。
審判「スターミー戦闘不能。ハッサムの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス スターミー ひん死 キュウコン ひん死 ナッシー ひん死 ピクシー ひん死
実況『さあ、梓選手の怒涛の反撃だー。このまま、逆転かー』
ハッサム「ハア……ハア……」
梓(ハッサムにだいぶ、ダメージが蓄積されてますね。勝ったけど、さっきのダメージが効いてるんですね。でも……)
私は胸にうずくまる、ゆい先輩を見ます。
ゆい「ほへ?な〜に、あずにゃん」
梓(……もう少し、ハッサムには頑張ってもらわないと)
- 377. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:55:40.84 ID:olpfB58+0
- 律「次はいよいよ、最後の6匹目を見せるか」
紬「そうね。さすがにカメックスはゆいちゃんにとっておかないといけないからね」
澪「……来い、カメックス!!」
梓「!?」
律「カメックスだと!?」
紬「別に驚くことではないわよ、りっちゃん。最後の1匹がハッサムと相性が悪いだけかもしれないし」
律「そうだけどさ」
うい「それにここで、梓ちゃんの流れを止めておきたいですしね」
澪「カメックス、決めろ、きあいだま!」
カメックスは気合を溜めた、こん身の力の玉で、ハッサムに向かって、発射します。
梓「ハッサム!!」
ハッサムは何とか、その攻撃を横に動いてかわします。
澪「やはり、もう、体力が残り少ないな」
梓「!?」
読まれてる。さすがは澪先輩。でも……。
梓「負けませんよ!ハッサム、バレットパンチ!」
ハッサムは先制をとって、速くて重いパンチを繰り出します。
カメックス「カメ!」
カメックスはその攻撃を片手で軽々と受け止めます。
律「さすが、カメックスだな。相当鍛えられてる」
澪「カメックス、上に放り投げろ!」
カメックスは軽々とハッサムを持ち上げ、上に放り投げます。
澪「打ち落とせ、ハイドロポンプ!!」
空中にいる、ハッサムにむかって、ハイドロポンプが射出されます。
梓「ハッサム!」
ハッサムはそのハイドロポンプに逆らいながら、カメックスに接近します。
梓「シザークロス!」
ハッサムのシザークロスがスターミーに引き続き、胸にXの文字が刻まれます。
梓「勝った!」
澪「まだだ!カメックス、カウンター!」
カメックスは傷つきつつ、技を決めて、油断しているハッサムにカウンターを決めます。その攻撃を受けて、壁まで吹き飛ばされ、カメックス
は気絶しました。
カメックス「……クス」
カメックスはその攻撃を決めて、気絶しました。
審判「カメックス、ハッサム、共に戦闘不能」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス ひん死 スターミー ひん死 キュウコン ひん死 ナッシー ひん死 ピクシー ひん死
実況『さあ、互いに残り1匹。このまま、梓選手の逆転勝ちかー。あるいは、澪選手の逃げ切りかー』
- 378. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:59:10.50 ID:olpfB58+0
- 梓「出番ですよ、ゆい先輩!」
ゆい「うん!」
澪「……因果なものだな」
梓「?」
澪「来いっ、エビワラー!」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス ひん死 スターミー ひん死 キュウコン ひん死 ナッシー ひん死 ピクシー ひん死 エビワラー
律「あれは……」
紬「ゆいちゃんに初めて黒星をつけたポケモン」
ゆい「むむ。今度は負けないよ〜」
ゆい先輩は体にオーラを発生させ、エビワラーに突進します。
エビワラー「ワラ!」
エビワラーはその突進を正面から、受け止めます。
澪「エビワラー、スカイアッパー」
エビワラーはゆい先輩を上空に突き上げるかのようにアッパーを決めにいきます。
梓「ゆい先輩!」
ゆい先輩はその攻撃を両手でガードするも、上空に飛ばされます。
律「上空に飛ばされたが……」
うい「両手のガードでダメージを減らしてる!」
澪「エビワラー、落ちてきたところをとびひざげりだ!」
梓「ゆい先輩、ゆいぐるみでガードです!!」
澪「!?」
ゆい「あ、そっか」
ゆい先輩はぬいぐるみでその攻撃を防御し、飛ばされて、転がるもダメージを減らしました。
律「……梓」
紬「梓ちゃんがゆいちゃんに指示を出すなんて……」
うい「? 前にも指示を出してましたよね?」
紬「ここまでの指示を出したことはないはずよ」
うい「あ、たしかに……」
- 379. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 05:59:49.51 ID:olpfB58+0
- 梓「ゆい先輩、インファイト!」
ゆい「まかせんしゃい」
ゆい先輩は一瞬で姿を消し、エビワラーの懐に入ります。
澪「くっ……、エビワラー、みきりだ」
エビワラーは突然の攻撃でもゆい先輩の攻撃に対応し、その攻撃をかわします。
梓「速い!?」
澪「今度はこっちの番だ!かみなりパンチ!」
エビワラーの電気を溜めた拳がゆい先輩に迫ります。
梓「ゆい先輩、横にジャンプ!」
ゆい先輩は私の声に素早く反応し、かみなりパンチを間一髪かわします。
梓「反撃です!うたって下さい」
ゆい先輩は『ふわふわタイム』を歌い始めます。
澪「エビワラー、マッハパンチ!!」
エビワラーは歌い始めたゆい先輩に物凄い速いパンチを繰り出します。
ゆい「ぐっ……」
ゆい先輩はギー太でガードするも、その攻撃で歌うのを封じられます。
実況『両者、ここまで1歩も引かない攻防だー』
律「こうなると、どっちが先に先制を取れるかが問題だな」
紬「たしかにね」
- 380. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 06:01:55.76 ID:olpfB58+0
- 梓「ゆい先輩!」
ゆい「うん。そろそろ、決めるよ」
澪「エビワラー、インファイト!」
エビワラーはゆい先輩の懐に入り、防御を無視して、パンチを繰り出します。
梓「ゆい先輩、ゆいぐるみでガードを……」
しかし、ゆい先輩はゆいぐるみでガードをしないで、ギー太でガードをします。すると、ギー太は光り輝きます。
ゆい「エビワラー君。君はとっても、とっても、強かったよ。じゃあね」
ギー太の輝きが1ヵ所に集まり、エネルギーとなり、ビームとなって、エビワラーに発射されます。
澪「よけろっ!」
律「無理だ。避けきれない」
ゆい「ゆいちゃん真拳奥義『ギー太・ブラスト・カウンター』」
エビワラーはその攻撃をまともに受け、フィールドの外の壁に激突し、気絶しました。
審判「エビワラー戦闘不能。ゆいの勝利です。澪選手のポケモンは全滅。よって、梓選手の勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 サンダース ひん死 カイリュー ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ゆい
澪 カメックス ひん死 スターミー ひん死 キュウコン ひん死 ナッシー ひん死 ピクシー ひん死 エビワラー ひん死
実況『大逆転だー。圧倒的な不利な状況をひっくり返して、梓選手、決勝戦進出だー』
澪「そ、そんな……」
澪先輩はドサッと膝をつきます。
梓「……澪先輩」
澪「……梓」
梓「は、はい」
澪「……強くなったな」
梓「……ありがとうございます」
澪「次は……」
梓「?」
澪「……次は負けないからな」
梓「……はい」
澪先輩はそれだけを言うと立ち上がり、目に涙を浮かべながらフィールドを去りました。
- 381. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/09/11(日) 06:02:58.58 ID:olpfB58+0
- ポケモンリーグ編⑥ 「準決勝・梓VS澪」 終了
最終更新:2011年09月22日 21:43