四英雄により「神の眼」が破壊されてから数年後。



憂「お姉ちゃん、起きて」

唯「うーん、もうちょっとぉ……」

憂「もう、今日は和ちゃんに会いにノイシュタットに行く日でしょ? 和ちゃんを待たせちゃうよ」

唯「のどかちゃん……? はっ、そうだった!」ガバッ 

憂「おはよう、お姉ちゃん。朝ご飯できてるからね」

唯「おはよう、憂! ありがと~」

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唯は称号:「だらしない姉」を取得しました

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憂は称号:「できた妹」を取得しました

……

唯「よし、準備もできたし、しゅっぱ~つ!」

憂「お~!」

唯「あれ、憂、おたまとフライパンも持ってくの?」

憂「うん、途中モンスターが出たら危ないから、リリスさんに撃退法を教えてもらったんだ」

唯「おお~、頼もしいですなぁ」

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憂は称号:「チート妹」を取得しました

……

ワールドマップ
BGM

スキット 「和ちゃん」

唯「和ちゃん元気かな~」

憂「手紙読む限りだと元気そうだし、順調みたいだね」

唯「すごいよね~、剣士になるんでしょ?」

憂「うん、すごいよね! きっと和ちゃんならなれるよ」

唯「そうだね!」

スキット 「モンスター」

唯「ふんふ~ん♪」

憂「お姉ちゃ~ん、早く行こうよ~?」

唯「まぁまぁ憂、久しぶりのお出かけなんだから、楽しんで行こうよ~」

憂「ふふ、そうだけど……最近このあたりに凶暴なモンスターが出るらしいから、あんまりゆっくりしてると危ないよ?」

唯「えっ、そうなの!? は、早く行こう憂!」ダッ

憂「あ、お姉ちゃんちょっと待って……ふふ、もう」



白雲の尾根


唯「なんか霧が出てきたね?」

憂「最近霧がよく出るようになってきたよね……ここを抜けて坑道を通ればノイシュタットだよ!」

唯「よ~し、早く行こう!」

憂「おー! ……?」

唯「どうしたの、憂?」

憂「なんか、うめき声みたいなのが聞こえる……」

唯「……ほんとだ。なんだろ、動物かな?」

憂「……来る!」

オーガ「グォォォォォォ!!!」

唯「ひいっ!? も、モンスター! 大きすぎだよ!?」

憂「……きっとこいつが、最近出るっていうモンスターだよ!」


オーガ「グォォォ!」ブン

憂「くうっ……!」カキン

唯「う、憂~……!? 逃げようよ!」

憂(なんて力……! 確かに逃げるしかないかも……よし)

憂「秘技、死者の目覚め!」カンカンカンカンカン

オーガ「ウガァァァ!?」

憂「今だ、逃げようお姉ちゃん!」

唯「う、うん!」ダッ

オーガ「グ……ウォォォォ!!」ドシンドシン ブン

憂「は、速い――きゃあっ!?」ドサッ

唯「憂! だいじょう――」

オーガ「グルル……」ノス ノス

唯「ひっ!? こ、来ないで……!」

憂(……このままじゃお姉ちゃんが……させない!!)

憂「はああぁぁぁぁぁっ!!」ダッ

オーガ「――!?」

憂「お姉ちゃんは、私が守る!」


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                  厶イ: 〈∧: : : :>‐|: :i: : :.|ァ'てハ`ヽ     -‐  | .::::::リ ..................................................
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憂「超奥義! サンダーーソーーーード!!」ビーーーーーーー  ( 参考 )
オーガ「ウガァァァァァァァァァ!!」ドサッ


憂唯「「やったぁ~!!」」

アイテム獲得
高純度レンズ ×1

レベルアップ
唯 Level 3
憂 Level 7


唯「こ、怖かった……ありがと~、憂」

憂「うん、お姉ちゃんが無事でよかった」

唯「これ……すごい小さいのにきれいなレンズだね~」

憂「多分、純度が高いから、飲み込んだモンスターがすごく凶暴になったんじゃないかな?」

唯「ぴかぴか~♪」

憂「ふふ、気に入ったんだねお姉ちゃん」

?「ちょっとそこのお二人さん」ヌッ

憂「……はい? どちら様ですか?」

唯(おお……なんかすごいハードな格好の女の人が現れたよ)

?「そのレンズ、譲ってもらえないかしら。私はそれを集めているのよ」

唯「え……う~ん……」

?「……だめかしら? なんなら、お金は出すわ。これぐらいでどう……?」ゴニョゴニョ

唯「――!」

唯「どうぞお納めくださいっ!!」つつ高純度レンズ

憂「お姉ちゃん!? いいの?」

?「ふふ、ありがとう。じゃあ、これが対価よ」

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10000ガルド手に入れました

唯「おおぉ……! おかね~!」

憂「そんな! こんなにいただけません!」

?「いいのよ。それじゃあね」サッ

憂「行っちゃった……」


ノイシュタット
BGM

唯「ついた~!」

憂「ついたね! 和ちゃんの通ってるところはあっちだよ」

唯「おー! 待っててね和ちゃん!」



剣士修練所

唯「ここかな~?」

憂「和ちゃんどこだろう……?」

?「久しぶりね、二人とも」

唯「あっ、和ちゃーん!」ダキッ

和「ふふ、相変わらずね唯」ヨシヨシ

憂「お久しぶりです、和さん」ペコ

和「そんなにかしこまらなくてもいいのよ。昔みたいに呼んで」

憂「……じゃあ……和ちゃ~ん!」ダキッ

和「憂も相変わらずね」ヨシヨシ

和「せっかくだから、ノイシュタットの街に出て歩きましょう」

唯憂「「うん!」」



ノイシュタット市街


スキット 「和の仕事」

憂「和ちゃん、調子はどう?」

和「まずまずってとこかしら。もうすぐ剣士になれそうよ」

憂「そっか、よかった! 剣士ってどんなことをするの? 悪い人をやっつけるとか?」

和「まあそんなとこね。兵隊みたいなものよ。盗賊の取り締まりとか、モンスターの討伐とかもやるわ」

唯「おお、強いんだね和ちゃん……かっこいい!」

和「唯も護身術ぐらいは身に付けたほうがいいわよ。最近凶暴なモンスターも多いんだから」

憂「あはは……実はさっきも」

和「……襲われたの?」

唯「憂がやっつけてくれました!」フンス

和「あんたがいばってどうすんのよ……やっぱり不安ね」


露店前

店主「へいへいいらっしゃ~い、出土品だよー!」

憂「出土品?」

和「『神の眼の騒乱』で地形が変化したから、最近いろんなものが発掘されるのよ」

唯「へえ、行ってみようよ!」

店主「いらっしゃい!」

憂「わあ、きれいな壷……こっちは剣かな? いろんなものがあるね」

唯「あ、これ……ギター?」

店主「おっ、お客さんお目が高いですねぇ。こいつはかなり年代もののギターでっせ。しかもここにレンズが埋め込まれてて綺麗でしょう」

唯「へえ~、かわいいね♪」

?『はあ!? なんでかわいいんだよ!?』

唯「……え?」

憂「お姉ちゃん、どうかしたの?」

唯「え、いや……なんか聞こえたような……」

?『……お前、私の声が聞こえるのか?』

唯「――! ギターがしゃべった!?」

憂和店主「「……は?」」

唯「……え? 聞こえないの?」

店主「これはそうゆう機能は備えておりませんが」

?『……お前以外には聞こえないはずだから不審者に思われるぞ?』

唯「え、そうなの? えーっと……こ、これ買います!!」

憂「え!? お姉ちゃんギター弾けるの?」

唯「い、いや弾けないけど……」

店主「まいどあり! 10000ガルドになります」

和「高いわね……ぼったくりもいいところ――」

唯「はいどうぞ!」つ10000ガルド

店主「確かに頂きやした」

和「ちょっと、唯!? そんな大金どこで……」

憂「さっきモンスターが純度の高いレンズを落として、それを売ったんだよ」

和「そう、それで……」

唯「ギターゲットしました! 行こう、憂、和ちゃん!」ダッ

和「ちょ、唯、待ちなさい!」


ノイシュタット市街

唯「どうしてしゃべれるの?」

?『……レンズに人格を投射してあるんだよ。それで、精神の波長が合う奴だけが私の声を聞き取れるんだが……』

唯「じゃあ、わたしとあなたは似た者同士なんだね!」

?『誰が似たもの同士だー!!』

和「唯、さっきから何を言ってるのよ?」

憂「もしかして、ほんとにそのギターと話してるの?」

唯「うん! なんか、わたしだけが声を聞き取れるみたいだよ」

憂「すごいね、お姉ちゃん!」

和(言葉を話すギター? それってまるで、四英雄が使ったって言われている――でも、なんで楽器なのかしら)

唯「せっかく買ったから、練習しなきゃね~」

憂「お姉ちゃん、何か弾いてみて?」

唯「ん~、こうかな?」ポロロン

唯「あれ? 意外と弾ける……なんか頭のなかに自然と入ってくるような」

憂「すごいね! お姉ちゃん、才能あるんじゃないかな?」

唯「いや~、それほどでも」テレテレ

?『うぬぼれんなよー、精神が同調してるから私の感覚が流れ込んでるだけだ』

スキット 「高純度レンズ」

和「そういえば、純度の高いレンズを売ったって言ってたわよね? 誰に?」

憂「え~っと、通りすがりの人で……」

唯「髪を染めて、かなり激しい格好の女の人だったよ~」

和「明らかに不審者じゃない」

唯「でも、ほんとにお金はたくさんくれたし、いい人じゃないかな?」

和(そんな大金をはたいてまで高純度のレンズを集める……何か怪しいわね)

スキット 「ギターの名前」

唯「そういえば、あなたの名前はなんていうの?」

?『……はっ。名乗るつもりはねーよ』

唯「うーん、じゃあ……ギターだから、ギー太にしよう!」

?『はあ!? 勝手に決めんな! だいたい私は女――』

唯「ギー太かわいいねぇ~」スリスリ

?『人の話を聞けー! あと頬を擦り付けんなー!!』


クジ引き店前

唯「クジ引きだ~。一等賞は……クルージング? いいな~、お船乗りたい!」

憂「あ、クジ券あるよ? やっていく?」

和「あら、いつ間に持ってたの」

憂「さっきの店主さんからもらったんだ。100ガルドにつき一枚だから、100枚!」

唯和「「100枚!?」」


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最終更新:2011年09月25日 22:49