「姉を探して」
純「憂が探してる人って誰なの?」
憂「……私のお姉ちゃん。船がモンスターに襲われて、海に落ちちゃって行方不明なの」
純「うぇっ!? マジで! ご、ごめん、つらい話させちゃったね」
憂「ううん、いいよ。私、お姉ちゃんは生きてるって信じてるから」
純「そっか……よし、この純ちゃんにまっかせなさい! 絶対見つけてあげるから!」
憂「ふふ……ありがとう!」
……
憂「……! 純ちゃん、あっちを見て! 誰かが襲われてる!!」
純「え? ……ホントだ!」
梓「はあ、はあ、もう……だめ」ドサッ
?「まったく、手こずらせるわね……これはいただいていくわよ」つ高純度レンズ
梓「返して……それは、唯先輩の……」
?「それにしても……あんたもレンズギターを持ってたなんてね。ま、これも足しになるかな」
梓「!? だめ……むったんは……やめて……!」
憂「何をやってるんですか!」
?「ん? あら……邪魔が入ったわね」
憂(派手な格好……でも、前に会った人とは違う! それに、あの人も、襲われてる人も……お姉ちゃんと同じ、レンズのついたギターを持ってる?)
純(うわ、見るからに強そう……でもあの人の持ってるレンズ、かなりの純度っぽい! ちょっと拝借して退散すれば……)
?「まあいいさ、邪魔するってんなら……あんたたちもただじゃおかないわよ」ギロッ
憂「……! 来るよ、純ちゃん!」
純「やっぱこうなるかぁ……よーし、行っくぞー!」
?「さて……このレンズのパワーを試してみるかな? くらいな、エクセキューション!」ゴオォォン
憂純「「きゃあぁぁぁ!?」」
?「はは、こりゃすごいわね。こんな破片だけでレンズギターと同等……いやむしろ上かな?」
憂「くう……何、今の……」
純「あのレンズか……よーし!」ダッ
純「スナイプエア!」ヒュン
?「それ!」ブン ゴチン!
純「ぐはっ!? ちょ、ちょっと! ギターで殴るとかなしでしょ!!」
?「何言ってんのさ、こんなの常識よ?」
憂「純ちゃん、離れて! ……雷神十連撃!!」ビシ ビシ ビシ ビシ……
?「ぐっ……」ガッ ガッ ガッ ガッ……
純(えっ、憂はおたまで殴ってるし……私がおかしいの?)
憂「……やーっ!!」
?「隙あり!」ブン ゴチン!
憂「きゃあっ!?」
?「ふん、なかなかやるじゃん……さ、とどめだよ」つ高純度レンズ
純「……今だ!」
純「本気にさせたね!!」
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純「派手に行くよー、トリックスター!」シュバッ シュバッ
?「くっ!? しまった!」
アイテム獲得
高純度レンズ ×1
レベルアップ
憂 Level 13 獅吼爆雷陣を習得
純 Level 13
純「逃げるよ、憂!」
憂「う、うん! ……さ、私につかまって?」
梓「……うう……」ガシッ
?「ちっ、逃げられるとでも……ふふ、まあいいか。意外とやるじゃない、あんたたち。私の名前はクリスティーナ、覚えときなさい。次は容赦しないわよ?」サッ
純「ほっ……なんとかなったね」
憂「どこか、休めるところまで行かなきゃ……スノーフリアまで戻ろう!」
スノーフリア 宿屋
梓「……うう……あれ? ここは?」
純「おっ、気がついたね」
憂「大丈夫ですか?」
梓「……ゆ、唯先輩!?」
憂「え? ……お姉ちゃんを知ってるの!?」
梓「え……妹さん?」
……
憂「うう……ひっく……よかった、お姉ちゃん……」エグエグ
純「えーっと、話をまとめると……憂のお姉さんが海岸に流れ着いてたとこを梓が助けて、無事にフィッツガルドに帰っていったんだね?」
梓「うん……そのとき、モンスターが落としたその高純度レンズを唯先輩からもらって、そしたらあの怖い人が来て……」
純「へえ、あの人もレンズハンターなのかな?」
梓「高純度のレンズを探してる、って言ってた。私のむったんも盗られそうになったし……唯先輩も、狙われるかもしれない」
憂「そんな……」
梓「ねえ、憂。フィッツガルドに行こう? 唯先輩に、知らせなきゃ」
憂「梓ちゃんはもう大丈夫なの?」
梓「うん、大丈夫。それに……早く会いたいし」
純「じゃ、決まりだね! またあの人が襲ってくるかもしれないし、さっさと行こうよ!」
憂「純ちゃんも来てくれるの?」
純「うん、まあ乗りかかった船だしね~」
純(そしてあわよくばこのレンズを……ふふふ)
梓「……純、いつまでそのレンズ持ってるのさ」ジトー
純「うっ……ご、ごめん! はいどうぞ~」つ高純度レンズ
―――
「言葉を話すギター」
純「梓、さっきから何ぶつぶつ言ってんの?」
梓「え、あ、その……」
憂「もしかして、梓ちゃんもそのギターと話せるの?」
梓「あ……そうだよ。そっか、唯先輩も話せること知ってるんだね」
憂「うん!」
純「ちょ、どういうこと!? ギターとしゃべるって……マジで言ってんの?」
憂「そうだよ。お姉ちゃんも、ギターとお話してた」
梓「このレンズに人格が入ってて、精神の波長が合う人だけが声を聞き取れるんだ」
純(それってあのソーディアンみたいな……うーん、これ結構ヤバい代物なんじゃ……)
―――
「レンズハンター2」
梓「純ってレンズハンターなんだよね?」
純「そうだよ?」
梓「ふーん……これは渡さないからね?」ジトー
純「はは、わかってるって……そんなに警戒しなくてもいいじゃん」
梓「どうだか……」
純「ふふーん、そんなに憂のお姉さんからもらったレンズが大事なの?」
梓「な……そ、そりゃそうでしょ、もらったものなんだし……」
純「よかったね、憂。お姉ちゃん愛されてるよ」
梓「ちょ、そんなんじゃ――」
憂「うん、お姉ちゃん可愛いもんね~♪」
純梓「「……え?」」
―――
「楽しみで……」
憂「♪」
梓「♪」
純「なーんか楽しそうだね……そんなに唯さんに会えるのが嬉しい?」
憂「うん!!」
梓「ち、違うもん!」
純「両極端だな……」
港
純「着いたっと! さ、船に乗って……」
クリスティーナ「待ちな」
梓憂純「「!?」」
クリスティーナ「ふふ、逃がさないわよ? 今度こそそのレンズと、レンズギターをいただくわ」
純「ちょっ……これまずいんじゃないの?」
梓「……今度は、負けません。むったんも、このレンズも、絶対に渡さないんだから!」チャキッ
クリスティーナ「いい度胸じゃない。オーケイ、とばしていくぞてめえらぁ!」
クリスティーナ「くらいな、シャドウエッジ!」シャキン
梓「きゃあっ!? ……負けない、ウォールウインド!」シャキンシャキン
クリスティーナ「ぐっ!」
純「そこだあ、スナイプロア!!」
憂「スラッシュラッシュ!」
クリスティーナ「くっ……!」
純「お……意外といけそう? よ~し、くらえー!」ダッ
クリスティーナ「……ハッ、調子に乗ってんじゃないよ!」ブン ゴチン!
純「ぶっ!?」
梓「そんな!? ギターで殴るなんて……あなたもそのギターのマスターなんでしょ!? かわいそうだと思わないんですか!!」
クリスティーナ「かわいそうも何も、私はこのギターの意思にしたがって動いてるんだ。関係ないわね」
梓「え……?」
奥田『まさか、あのギターに操られているってことでしょうか……?』
クリスティーナ「何ぼーっとしてんだい? 行くわよ、斬光剣!」ブン シャキ‐ン
純憂梓「「きゃあっ!?」」
梓「な、何今の……ギターから衝撃波みたいなのが出た?」
クリスティーナ「もう一発行くわよ、斬崩剣!」シャキン
純「ぐえっ!?」ドサッ
憂「純ちゃん!」
クリスティーナ「よそ見してんじゃないよ!」ブン ゴチン!
憂「うっ!?」ガクン
梓「う……やばいかも」
クリスティーナ「さ、あとはあんただけだ。おとなしくレンズを渡しなさい」
梓「い、嫌です……来ないで、飛燕!」ヒュンヒュン
クリスティーナ「ハッ、当たんないわね。さあ、とどめ――」
憂「――はああぁぁぁぁぁ!!」ダッ
クリスティーナ「な!?」
憂「獅吼――」ドオォォォン
クリスティーナ「しまった、ギターが!」ヒュンヒュン ドサッ
憂「爆雷陣!」ビリビリ
クリスティーナ「ぐああっ!!」ガクン
憂「今だよ、梓ちゃん!」
梓「……うん!」
梓「やってやるです!」
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奥田『すごいの行きますよ!』
クリスティーナ「ぐあああああっ!?」ドサッ
梓憂「「やったぁ~!」」 純「」
レベルアップ
梓 Level 17 雹雨を習得
憂 Level 17
梓「はあ、はあ……やった……」
純「いったた……あーもう散々だよ」
クリスティーナ「うう……」
憂「まだ立つの……!? ギターを回収しなきゃ」ダッ
クリスティーナ「……? ま、待って! そのギターに触ると操られるわよ!」
憂「え?」
レンズギター『チッ……洗脳が解けたか……!』
梓「! ……やっぱり、あのギターに操られていたんだ!」
クリスティーナ「ええ。操られていた間の記憶はあいまいだけど……あれはよからぬことを企んでるのは間違いないわね。触れずに、遠くから壊して!」
梓「よし……いきます、豪烈!」ヒュン
レンズギター『おのれ、地上人――』パキン
……
紀美「私は紀美っていうんだ。あんたたちには迷惑かけちゃったね……」
梓「いえ、操られてたんですし、しょうがないですよ」
憂「あのギターはどこで?」
紀美「私たちは『デスデビル』っていうデスメタルバンドをやってるんだけど――」
梓(あ、その服装とかは操られてたせいじゃないんですね)
紀美「ある日、メンバーの一人が突然、あのギターを持ってきたのよ。あれだけじゃなく、ギター2本、ベース1本、あとドラムスティックが1本」
紀美「今思えば、そのとき既にそいつはギターに操られてたんだろうね。そして、楽器を受け取った私たち全員が洗脳されたわ」
紀美「それ以来、高純度のレンズを集めるために活動を開始した。なんのためにやってんのかはわかんないけど」
紀美「そうそう、あんたの持ってるギターを見つけて、驚いてたわ。他にもあるはずだから、探そう……って他のメンバーにも報告した覚えがあるわ」
梓「……! じゃあ、やっぱり……」
憂「お姉ちゃんが、危ない!」
純「他のメンバーは今どこにいるんですか?」
紀美「あのギターのレンズで通信してたみたいだから……今はわからないわね。お願い、もしまた襲ってきたら、ガツンとやって目を覚まさせてやって」
梓「はい! よーし、早くフィッツガルドに行こう!」
憂純「「おー!!」」
最終更新:2011年09月25日 23:02