【ウール!】
唯「あーずにゃん!」
梓「どうしたんですか、唯先輩?」
唯「えへへ~ウールのマフラー買っちゃった!」
梓「へえ」
唯「これでいつでも、あったかあったかだよっ!」
梓「でも、今6月ですよ?」
唯「………あっ」
梓「ギャグにしても、中途半端な季節ですよね」
唯「だ、だって、安くて可愛かったから…つい」
梓「冬物ですから、安いのは当然ですよ」
唯「うっ…で、でもこれがあればあったかいからあずにゃんに抱きつく必要なしだね!」バーン
梓「べ、別にそんなのこっちから願い下げですよっ」
唯「そんなこと言ってられるのも今のうちだよっ!」
五分後!
唯「あずにゃーん、あづいよー」
梓「だったら、マフラーとればいいじゃないですか」イライラ
唯「うぅ~」
梓「別にとってもいいんですよ?」
唯「それはあずにゃん抱きついて欲しいってことかな?」
梓「ち、ちがいますっ!」
唯「ひどいよ!あの唯先輩が暑さで倒れもいいって言うの?」
梓「自業自得です」
唯「あずにゃんしどい…」
―――――――――――――
1時間後
梓「あーーー」ガリガリ
唯「あずにゃん猫みたい」
梓「う、うるさいです」イライラ
唯「もう、暑いからマフラーとるよっ!」バッ゙
梓「おおっ!」パァァア
唯「よく考えたらマフラーなくてもあずにゃんに抱きつかなけばいいしね」ニヤニヤ
梓「ううぅ…」シュン
唯「あれれ~あずにゃんは抱きついて欲しいのかな~?」
梓「ち、ちがいますっ!あっでも、唯先輩が抱きつきたいならいいですよ。はぁーしかたないなもうー」
唯「本音は?」
梓「………抱きついて欲しいです」
唯「今日はわたしの勝ちだね!あずにゃん!」ダキッ
梓「むぅ//」
唯「やっぱ、あずにゃん分がないとわたしは生きていけないよ~」
梓「わたしはどっちでもいいんですが」
唯「まだ、言う!」バッ
梓「あ、ああ、唯先輩分がなくて、死んじゃうます~」アーレー
唯「やれやれだよっ」ギュッ
梓「ふにゃ~//」
【カール!】
唯「むにゃ、あずにゃんおはよー」
梓「やっと、起きたんですか?」
唯「というかわたし、寮暮らしだったはずが何故あずにゃんと……」
梓「こ、細かいことはいいんですよっ!」
梓「それより、唯先輩寝癖ひどいですよ。カールしまくりです」
唯「えーそうかなー大丈夫だってー」
梓「いやいや、直した方がいいですって」
唯「唯先輩の寝癖はわたしだけのものっ!みたいな?」
梓「…意味わかんないです」
梓「とにかく、直した方がいいですよ」
唯「あずにゃーん、直して?」
梓「それくらい自分でやってくださいよ」
唯「えーあずにゃんのいじわるー。憂は毎日やってくれたのにー」ブーブー
梓(……まったくこの姉妹は)
梓「さあさあ、そろそろ自分のことは自分でしましょうね。わたしのくし使っていいですから」ハイ
クシクシ
唯「あずにゃん」ジーー
梓「どうしたんですか?」
唯「ああっ、わたしのいつも使ってるくしが唯先輩に使われてるっ!みたいな?」
梓「…意味わかんないです」
唯「うそだあー」
梓「ほ、ほんとですって!」
唯「あずにゃんは午後から講義?」
梓「そうですけど」
唯「奇遇だねっ!わたしもだよっ!」
梓「ならべく、一緒になるようにしたんですから当然ですよ」
唯「えへへ~だって、あずにゃんとならべく一緒にいたいもんね」
梓「まだ、少し早いですけど散歩がてら、もう出ませんか?絶好の散歩日和ですよ」
唯「あずにゃーん、今日はくもりだよ?」
梓「いいんですよっ!」ホラッ
唯「唯先輩と一緒なら、どんな天気も最高ですっ!みたいな?」
梓「…ちょっと意味わかりました」
唯「せっかくだから、手つないでこっか?」
梓「なんでそうなるんですかっ」ギュッ
【ミール】
唯「ただいまー」
梓「おかえりです」
唯「…あずにゃんの敬語って変だよね」
梓「…気にしないでください」
唯「思ったんだけど、あずにゃんがわたしの部屋に居候してるんだよね?」
梓「いえ、逆です」キッパリ
唯「じゃあ、この女の人同士で抱きあっている本もあずにゃんの?」
梓「んにゃっ!!どこで見つけてきたんですかっ?ていうかここ唯先輩の部屋ですよね?唯先輩の変態っ//」アワワ
唯「…あずにゃん」
梓「はい、すいません」
唯「これって、おかずだよねーあずにゃん?ムギちゃんが言ってたよっ!」
梓「も、もう、その話はいいですっ///それより、唯先輩のためにおかず作ったんですよ」
唯「あずにゃん///」
梓「って、そっちじゃないですっ!!食べる方ですっ!」
唯「わたし、あずにゃんになら、食べられてもいいよっ!」ワクワク
梓「だーかーら、違いますってば!!」
唯「人を期待させといて、あずにゃんひどいっ!」
梓「まったく、晩御飯のことですよ」
唯「じゃあ、コンビニ行ってくるけど、あずにゃんは何弁当がいい?」
梓「おいっ」グイ
唯「だってーあずにゃんの料理……」
梓「うっ…今回は大丈夫ですっ!」
唯「それ、何回目だっけ?」
唯「とりあえず、何作ったのかな?」
梓「ハンバーグです」ドンッ
梓「形はあれですけど、味はきっとおいしいですよ」
唯「きっとって、あずにゃん味見してないの?」
梓「はいっ!最初に唯先輩に食べてもらいたくて。食べてみてください」
唯「……うん」パクッ
梓「どうですか?」
唯「なんかべちゃべちゃしてる」
梓「…まずい、と」
唯「気持ちだけもらっておきます」
梓「ひどいですっ」パクッ
梓「……ひどい味です」
唯「あずにゃん、料理の本とか見てるの?」
梓「見るわけないじゃないですか!あんなの見たら負けですよ?自分が料理下手って認めてるようなものじゃないですか」
唯「だから、いつまでたっても上達しないんだね!」
梓「……ですよね」
唯「さっピザでも頼もっか?」
梓「……はい」
唯梓「いっただきまーす」
梓「た、たまにはピザもいいですね」
唯「そうだねー。明日からはわたしが晩御飯作るね?」
梓「心配です」
唯「あーーずにゃん?」
梓「が、がんばってくださいっ」
【ロール!】
唯「あーずにゃんにゃん」ゴロゴロ
梓「せっかくの休日に何ゴロゴロしてるんですか」
唯「えへへ~ゴロゴロするの楽しーよ。あずにゃんも一緒にどう?」
梓「いや、遠慮しときます」
唯「猫らしくないよっあずにゃん!このままじゃ猫失格だよっ?」
梓「あっ別にいいです」
唯「そんなあー」
梓「それより、わたしは楽しみにとっておいたロールケーキでも」
唯(えっ)
梓「たしか、冷蔵庫に……」パカッ
唯「わお!誰かがわたしを呼んでいる…行ってくるね!あずにゃん!」バッ
梓「ちょっと待つです」グイッ
唯「ど、ど、どうしたのさ?」
梓「た、の、し、みにとっておいたロールケーキがなくなってるんですよ」ニコニコ
唯「それは残念だねー」ニコッ
梓「ロールケーキが1人で散歩にでも行ったんでしょうか?」
唯「そんなことあるわけないよ?あずにゃん大丈夫?」
梓「ゆーいーせーんぱい」
唯「な、な、何かな?」アハハ
梓「わたしのロールケーキ食べました?」
唯「そ、そういえば前にあずにゃんが勧めてくれた、アルバム聞いてみたよ?」
梓「…どうでした?」
唯「すごくかっこよかったよ!」
梓「ですよね、ですよね。ギターがいいですよね?三曲目のソロとかすごくいいですよ。というか、知ってました?あのドラム………」
――――――――――
――――――
―――
1時間後!
梓「それで…って何ですかこれっ!話そらさないでくださいよ」
唯「あずにゃんがずっとしゃべってたのに……」
梓「そ、それは//……と、とにかく、わたしのロールケーキ食べましたよね?」
唯「……ご、ごめんなさいっ」ペコリ
梓「はあーやれやれ、どうせ唯先輩のことだから、おいしくてついとか言うんですよね」
唯「あずにゃん、バカにされたっ!!……まあ、そうだけどねっ!」
梓「はあー」
唯「なんでわかったのさっ?」
梓「やれやれ」
唯「今から買いにいくから許して~」
梓「わかりました一緒に行きますよ」
唯「あずにゃん、ありがとっ!」
唯「あずにゃーん、こっちから行くと近道だよ~」
梓「そうなんですか?」
唯「それにエッチなホテルも通るんだよっ」
梓「………へえ」
唯「今、期待したね?」
梓「し、してないですっ//いつもの道でいいですよっ!」グイグイ
唯「あずにゃんのいけずぅー」
【ゴール!】
『バルセロナ対マンチェスターユナイテッド。勝つのはどちらか、今キックオフです!!』
唯「どっちが勝つと思う?わたしはもちろんマンUだよっ!」
梓「バルサに決まってるじゃないですか。当たり前ですよ」
唯「あずにゃん、負けないよっ!」
梓「こっちこそっ!」
前半20分
マンU1―0バルサ
実況『おぉーーと、メッシのドリブルだあああー。1人抜く、また1人、パスか、いや自分でいくう!!ここで、シュートだああああ!おしいっ!わずかに枠を外れます。』
解説『ああっ!転がすだけだったんですけどね~』
梓「…そんなのわかってるですっ!」
唯「あずにゃん、解説の人に怒ってもしょうがないよ?」
梓「解説だけじゃなく、実況もですっ!」
唯「負けてるからって怒っちゃダメだよー」ニコニコ
梓「う、うるさいですっ!」
後半30分
マンU1―2バルサ
唯「やったあゴールっ!……?」
実況『ああーーーっと、これはオフサイドだあああっ!!』
解説『ああ、明らかにオフサイドですね。もっと、横からの飛び出しが欲しいですね』
唯「もうっ!さっきも聞いたよっ!!」
梓「負けてるからって怒らないでくださいよ」ニヤニヤ
唯「う、うるさいよっ!」
後半45分
マンU2―2バルサ
実況『おおっと、ここで試合終了の笛だあああ!!』
唯「…引き分けだね」
梓「…引き分けですね」
梓「あっ賭けはどうします?」
唯「あずにゃんが明日の練習にさわちゃんの猫耳メイド服を着ていくってやつだねっ!」
梓「唯先輩がギターの練習をするって方です」
梓「………あれっ?よく考えたら、これって不公平すぎない?」
唯「よしっ、もう一回勝負っ!」
梓「あのー賭けるもの変えません?」
唯「もう遅いよっ!!」
梓「まっ、負けないからいいんですけど」
唯「言ったねあずにゃん、後悔してもしらないよっ?」ピコピコ
梓「次はわたしの本気のチームつかいますから」カチカチ
梓「……………ああ!このままどっちにしろギターの練習しないパターンか」
唯「もう遅いよっ!!」
最終更新:2011年09月28日 20:17