憂「って何? また無駄遣いしたのお姉ちゃん?」
唯「えへ~、知らないの憂? おっくれってる~」
唯「じゃん! いま女子高生達の間で大流行してる携帯型育成ゲーム機だよ!」
唯「みてみて~見た目可愛いでしょ?」
. /ヽ_/ヽ
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三│ l .三
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ヽ.ー─'´)
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憂「小さいね。なんだか目に悪そう……」
唯「大丈夫だよ! ゲームっていっても万歩計みたいな物らしいから!」
憂「それならいいけど……のめり込むのもほどほどにね?」
唯「うふふふ、早速つけてみるね!」
唯「ボタンここかな?」カチッ
ピローーン♪
梓『ん……むにゃ』
梓『にゃ……ふぁ~ぁ』
唯「……か、可愛い~!!」
憂「なんか思ったより……可愛いね!」
唯「でしょ~?」
梓『……ふぁ』
唯「画面の中でごろごろしてるよ~……はぅー」
憂「これだけなの? 説明書は?」
唯「憂読んでー」
憂「えー……お姉ちゃんこういうのは自分で読まなきゃ……」
憂「えっと、なになに」ガサガサ
当ゲームは後輩育成シュミレーションゲームです。
本体を持って歩いたり、本体をなでたり、ミニゲームをしたり
入手したアイテムをプレゼントとして与える事で彼女との愛情が深まります。
とっても仲良くなると、何かイイコトがあるかも?
憂「だってさ。ふーん……」
唯「へぇー、そういうゲームなんだ」
憂「へぇーってお姉ちゃん。知ってるんじゃないの?」
唯「ポケットアズニャンっていう名前だけクラスの子から噂で聞いてさ」
唯「どこもかしこも売り切れらしいよー」
憂「そうなんだ。あ、まってまだ書いてある」
※本機には赤外線とお持ちの携帯電話とを通信することで、より深く楽しむことができます。
※携帯コンテンツのご利用には別途料金が発生する場合もございます。
憂「最近のゲームってよくできてるんだねー」
唯「携帯電話?」
憂「うん。とりあえず初期設定しないと進まないみたい」
唯「憂やってー」
憂「自分でして」
唯「えっと、最初は……右ボタン二つとLRを同時押ししてスタートします」
唯「んしょ」カチッ
唯「これでいいのかな?」
ピロリロリロリロリロ
憂「!」
唯「わぁ……」
梓『んー……にゃむにゃむ……』
梓『ふぁ……あ、おはようございます』
唯「しゃべった!!」
憂「しゃべった……」
梓『まずは携帯電話と赤外線通信して、お名前を教えてください』
唯「唯! 私唯だよ!」
憂「お姉ちゃん違う違う。赤外線するの」
唯「そっかそっか♪」
唯「えっと、この縦縞模様のとこ?」
憂「そう書いてあるよ。携帯のほうは赤外線受信にしておいて」
唯「ほいっと」
唯「あ、メッセージが表示されたよ」
憂「ほんとだぁ」
お名前を入力してください【 】6文字まで
唯「ゆ、い……っと」ポチポチ
憂「送信押して」
唯「うん」
赤外線送信中しばらくお待ちください。
唯「まだかなまだかな」
憂「これで名前で呼んでくれるの?」
唯「うふふふふふ」
送信完了。
梓『唯……唯先輩?』
唯「わぁ……先輩だって! 聞いた憂!? 私のこと唯先輩って。うふふ」
憂「お姉ちゃんにもついに後輩ができたんだね。よかったねお姉ちゃん」
唯「って、ゲームの話だけど」
憂「う、うん」
梓『これからよろしくお願いします』
唯「大事にするよぉ~」
憂「それじゃあ私お風呂入ってくるね」
憂「お姉ちゃん、明日休みだからって夜更かししちゃダメだよ?」
唯「うんわかってるわかってる♪」
憂「目悪くならないように、ゲーム一日一時間までって約束してね?」
唯「ゲームじゃないよ! ポケットアズニャンだよ!」
憂「……大丈夫かな」
……
梓『ふあー眠くなってきました』
唯「んもう、さっき寝てたじゃん!」
梓『唯先輩は寝ないんですか?』
唯「まだ寝ないよー♪」
梓『おやすみなさぁーい……』
唯「え……」
梓『zzz』
唯「寝ちゃったし……そっか!時計が組み込まれてるんだ!」
唯「うーん、とりあえずわかんないし説明書読もっかな……めんどくさいけど」
唯「あずにゃんの友好度をあげるには……っと」ペラリペラリ
唯「その①おやつをあげよう!」
唯「あれ、でも持ち物何も持ってない……」
唯「持ち物を手に入れるには……っと」ペラリペラリ
唯「持ち物手に入れるにはたくさん歩こう!」
唯「えぇ~~……歩くの嫌い……」
唯「一緒にお散歩するとなにか拾ったりするんだ……へー」
唯「なになに、歩数が増えていくにつれ、台詞や行動が増えます」
唯「友好度もあがっていきますので、たくさん歩きましょう……」
唯「そっかぁ……」
唯「じゃあ明日からいっちょ頑張ろうかな……」
唯「でもこれ手でしゃかしゃか振るだけでも一応歩数は増えるんだね」シャカシャカ
唯「……疲れた、こんだけ振ってやっと500歩か」
唯「あ、そうだ! 学校にもつけていけば歩数ふえるね! あったまいいー♪」
唯「よし、今日のところはおやすみあずにゃん!」
梓『zzz…』
唯「か、可愛い……うひひ」
翌朝
ピロリロリロリロ
唯「んぅ……うるさ……」
ピロリロリロリロ
唯「んー……いま何時……」
唯「あれ、目覚ましまだじゃん……何が鳴ってるの」
ピロリロリロリロ
唯「あ、あずにゃんか……」
梓『おはようございます唯先輩!』
唯「おはよぉ……朝から元気だねぇ……私眠いよぉ」
梓『おはようございます唯先輩!』
梓『おはようございます唯先輩!』
唯「あはは、おんなじことしかしゃべんないや」
唯「……起きちゃったし……お散歩いこうかな」
梓『今日も元気にがんばりましょう!』
梓『一日のスタートはバランスの良い朝ごはんから!』
梓『しっかり食べてくださいね!』
唯「……あずにゃんってもしかして健康グッズなのかな」
梓『今日も元気にがんばりましょう!』
唯「憂起きてるかな……お腹すいた……」
憂「あ、お姉ちゃん早いね珍しい。今日お休みなのに」
唯「しってるよぉ。あずにゃんがピーピーうるさくって……」
憂「そうなんだ。朝ごはん食べる?」
唯「うん! そうだ、いまのうちにあずにゃん振っとこ」シャカシャカ
梓『お散歩は楽しいですね』
唯「お散歩じゃないよ。あずにゃんはいまシェイクされてるだけだよ」
梓『足元には気をつけてくださいね』
唯「ぷくく……あずにゃんおバカさん」
唯「はぁはぁ……」シャカシャカシャカシャカ
梓『……』
唯「ふぉおおお! もっと速く!!」シャカシャカシャカシャカシャカシャカ
梓『……』
唯「どう!?」
梓『……』
唯「あれ、全然歩数増えてない……」
唯「えー……ずるはダメなの?」
梓『今日はいい天気ですか? 一日晴れるといいですね』
唯「聞いちゃいやしない……いや当然だけど……」
梓『お腹すきましたね。朝ごはん食べました?』
唯「いまから食べるー」シャカシャカ
梓『歩数が一定数に達したのでミニゲームを追加しました』
唯「お!?」
憂「お姉ちゃんご飯できたよー」
憂「……」モグモグ
唯「……」ピコピコ
憂「お姉ちゃん?」
唯「……お、とと……あぶな」ピコピコ
憂「お姉ちゃん!」
唯「! ご、ごめん……つい夢中に」
憂「ご飯冷めるよー?」
唯「はぁい……いただきます」
憂「やっぱりゲームなんだ?」
唯「ミニゲーム。落ちてくるたい焼きを空中でキャッチするだけのゲーム。後で憂もやる?」
憂「う、うん……おもしろいのそれ?」
唯「さぁ……あずにゃんは可愛いけど」
憂「お姉ちゃんあんまりゲーム得意じゃないもんね」
唯「あずにゃんと仲良くなるためにこのあとお散歩いってくるね」
憂「うん。それはいいけど」
唯「けど?」
憂「じーっとそれいじりながら歩いたら危ないよ?」
唯「うーん……そうだね。ポケットに入れとくよ。ポケットアズニャンなんだし」
憂「それがいいね」
唯「今度またどこかで入荷してたら憂にも買ってあげるね!」
憂「ほんと?」
唯「全然どこにも売ってないんだよー! クラスのみんなも手に入れるの苦労してるみたい」
憂「お姉ちゃんすごいね」
唯「私はとんだラッキーガールだったのです。たまたま」
憂「わかったからちゃんと噛んで食べてね」
唯「ごめん……えへへ」
……
唯「うららかお散歩日和~」
梓『♪』
唯「あー、朝から運動するってきもちー……」
唯「今何歩くらいたまっただろう。見てみよ」
梓『アイテムを拾いました。アイテムボタンから確認してみてください』
唯「わぁ! えらいえらい」ナデナデ
梓『にゃっ!? 変なとこ触らないでください!』
唯「おお! そっか、これってなでるのにも対応してるんだ!!」
唯「えへへへへそうとわかればとことんなでちゃうぞー」ナデナデナデナデ
梓『ああんもう! そんなことされたって嬉しくありませんから!』
唯「ういヤツういヤツ」ナデナデ
唯「あ、ところで何を拾ったんだろう」カチカチ
唯「アイテムアイテム……これかな?」
唯「……食べ残しのお魚?」
唯「え……ゴミじゃん」
唯「とりあえず使うってのを選んでみよ」
梓『ふにゃ!? なにするんですか! こんなものいりません!』
梓『馬鹿にしないでください!』
唯「自分で拾ったくせに~!!」
梓『ふーんだ』
唯「あずにゃんひどい……」
梓『……』プイッ
唯「えぇ……拗ねちゃったし、どうしたらいいの」
唯「プレゼント……したらいいのかな」
唯「んー……やりかたわからないから一旦お家帰ろう」
唯「んもーあずにゃんめぇ……」
梓『……zzz』
唯「……はぁ、可愛いよぉ///」ナデナデナデ
……
唯「うーいー、あずにゃんが拗ねちゃった」
憂「え? どうして? 落としたりした」
唯「そういうのじゃなくて、なんか適当に拾ったアイテムをあげたら怒っちゃった」
憂「そうなんだ。ゲームって色々大変だね」
唯「そうだね。あずにゃんのご機嫌治すためにはたぶんプレゼントしないとだめなんだけど……」
唯「プレゼントをするアイテムをゲットしたくても、あずにゃんが拗ねてて拾ってくれない……」
唯「どうしたらいいの……」
憂「うーん? ケータイコンテンツもあるって書いてあったよ?」
唯「そうなの?」
憂「昨日説明書読んだでしょ?」
唯「やってみるよ」
憂「お姉ちゃん。おせっかいかもしれないけど、あんまりゲームで一喜一憂しないほうが……」
唯「わかってるよぉ……」
唯「あずにゃん機嫌なおしてー」
梓『ふーんだ』
憂「そっかぁ最初は友好度が低いから、ちょっと変なことをするだけで仲悪くなっちゃうんだ」
唯「えぇ~!? なにそれひどい」
憂「こういうもんだって割り切ったほうがいいよ」
唯「憂もこれ買ったらぜったいそう簡単に割り切れなくなるよ」
憂「……うーん」
唯「ほらみて!」
梓『……』
憂「不機嫌そうな顔してる」
唯「可愛い!」
憂「かな?」
梓『……』
唯「でも笑ってるほうがもっと可愛い」
憂「どうだろう」
最終更新:2011年09月29日 20:45