- 122. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 02:53:29.39 ID:M5t55xR+0
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律「……違うよ……」
しばらくした後、空気に紛れるようにして、律の口から言葉が零れ落ちた。
ため息のように聞こえるほど、それは弱弱しく儚かった。
唯「えっ……違う……?」
律「それで……怒っているわけじゃ……」
唯「嘘……で、でも……」
予想外の律の答えに、唯は言いよどむ。
律「きっかけは……そうかもしんないけどさ……でも、違う、違うんだよ」
唯「え……でも、じゃあ、なにが……」
唯が尋ねるように首をかしげると、今度は律が口を噤んだ。
どことなく辛そうな表情の律を前に、唯は辛抱強く待つ。
不意に、律がぽつりと口を開く。
律「……違うんだよ……本当は……お前は、唯は、悪くないのに……私が……」
唯「……えっ? ど、どういう……」
律「……そもそも別に、ここまで怒るようなことでもなかったのに……」
唯「……? りっちゃん?」
律「でも、唯が他の奴といるのを見るとさ……そいつらには本音とか話してんだろうなって思って……」
唯「ふえ……?」
律「……なんか、何か分かんないけど、悔しくてさ……そんなこと思ってたらどんどん唯とこじれていって……」
唯「……りっちゃん」
律「私も……じゃないな、私が、悪かった………………ごめん」
唯「そ、そんなことないよ、私が悪いからっ……」
律「だから唯が謝る必要ないから。私が悪いから……これでいいんだよ」
唯「よくないよっ!!」
- 123. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 02:54:14.49 ID:M5t55xR+0
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捨て鉢な律の言葉に、唯は声を張り上げた。
律は目を丸くして唯を凝視する。
唯「よくないよ、よくないよっ……だって、これじゃりっちゃんの不安をちっとも解決できていないよ!」
律「……そんなこと、ねーよ」
唯「うそ、うそだよ」
律「唯…………」
唯は拳を震わせながら、必死で思案する。
※喧嘩の根本の原因は合っていたようです。よかったですね。
※仲直りまで、あともうひと押し。
唯は、今後どうする?
*選択肢*
A:「あのね、りっちゃん……」
そういえば、なんで私はりっちゃんに相談とかしていないのかな? 律に諭すように説明する。
B:「そうだ、りっちゃん!」
思いついた! りっちゃんと約束をしよう。今度からはちゃんと色々話すから、って!
C:「……ねえね、りっちゃん」
こんな辛そうなりっちゃんみたくないよ……こうすれば、少しは不安が和らぐかな……よしよし。
D:「うううっ、りっちゃああん」
そんな言い方しないで……悲しいよ……う、うわあああん!!
E:「っ……うう……」
なんて言えばいいのかな……こういうとき、言葉が見つからないよ……。
- 132. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/13(土) 05:24:23.52 ID:D2AaPGb40
- 乙!
Cにしよう、いちゃいちゃすれば世界は救われる!
- 141. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 12:04:45.87 ID:jjA13T110
- →C:「……ねえね、りっちゃん」
こんな辛そうなりっちゃんみたくないよ……こうすれば、少しは不安が和らぐかな……よしよし。
唯は呼びかけながら、少しずつ握り拳をほどいていく。
律はそれを見て怪訝そうにしながら、「なに?」と幾分柔らかくなった語気で答えた。
唯は拳をほどいた手を、何かを包む込むような卵型にした。
そのまま、それを律の頭の上にのせる。
律「なっ…………」
唯「……ごめんね、りっちゃん……よし、よし」
艶やかな律の頭を、唯の手が優しく滑っていく。
律「な、ななな何してんだお前っ!?」
唯「ごめんね、私には今これくらいしかできないから……」
律「〜〜〜〜っ!?」
驚きの余り固まってしまう律を、唯は優しい目で見つめる。
唯「……そういえば、りっちゃんに抱きついたことはあるけど……よしよしするのはこれが初めてかな……?」
律「ば、ばばばばばばばか、や、やめろって……」
唯「ちょっとでも、りっちゃんの不安がなくなりますように……えへへ」
律「あ、あほかっ、ちょ、やめろって」
かああっ、と急激に赤くなる律の顔。
それを見て、唯は驚いて口を開く。
- 142. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 12:06:11.03 ID:jjA13T110
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唯「り、りっちゃん大丈夫? 調子悪いの? 熱あるの?」
律「……っ、は、はあ?」
唯「いちごちゃんみたいに顔赤いから……」
律「あ、赤くないし……ていうか、その、離せっつの」
唯「だ、大丈夫なんだったらいいけど……」
律「(よくねえ!)」
唯「も、もし、今後、りっちゃんが具合悪くなったり不安に感じちゃったりしたら……私がいつだってよしよしするから! だから、安心してね……」
律「ちょっ、おい、」
唯「大丈夫だよ、りっちゃん……よし、よし」
律「や、やややややめろおおっ!!!」
唯が殊更丁寧に律を撫でさすろうとすると、律が突然それを振り払い、立ちあがりながら叫んだ。
顔を上気させ、荒い息をつきながら、きょとんとする唯を見下ろしている。
唯「ど、どうしたのりっちゃん」
律「はあ、はあ……お前っ、本当に……」
唯「ふえ?」
律はそこで言葉を切り、大きく息を吸い込んで言った。
律「ばかばかばかばかばかばかばーーーーかあああっ!!!」
唯「ひいっ!?」
律「あほ! 鈍感!! この、ヘンタイっ!! 私はペットじゃねーんだぞ!!」
唯「ふええ? ……でも、りっちゃん喜んでたんじゃ」
律「っ!! ち、ちち違うしっ! この、ばかばーかっ! 覚えてろバカヤローっ!!」
- 143. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 12:08:03.69 ID:jjA13T110
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叫びつくした律は、赤い顔を隠しもせずに、一目散に部屋から出て行った。
一人残された唯は、しばし呆然とする。
唯「り、りっちゃん……」
唯「(……果たしてこれは、仲直りできた、のかなぁ……?)」
唯「(でも、『覚えてろ』ってことは……)」
唯「……へへ……よかった、よかったよぉ」
律が部屋に入ってきたときの陰鬱なもやが、すっきりさっぱりとどこかに消えてしまったようだ。
律と普段接していた時のような、明るくて騒がしい空気が、ほんのりと辺りを漂っていた。
唯は、瞳に熱いものがこみ上げるのを感じながら、思わず笑顔になった。
唯「色んな人に、感謝だね……」
唯は、久々に、心から笑えたような気がした。
- 144. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 12:09:38.13 ID:jjA13T110
- 律は唯の部屋を出てから、ぶつぶつと呟きながら廊下をものすごい勢いで歩いていた。
頬の朱は、まだおさまらなかった。
律「あうう……くそ……」
律「(……結局、仲直り、できた、のか……?)」
律「(……なんかあいつに頭撫でられてから色々有耶無耶になって、どうでもよくなっちゃったし)」
律「(……本当は、部長の私が、ああいう風に不安を取り除かなくちゃいけないのに……)」
律「(……でも、気持ちよかったし……いいか)」
律「……って、何言ってんだよ私っ!?」
律「……顔、あつい……ばーか」
※おめでとうございます!! 仲直り達成です!!
※ただ、再発の不安がなきにしもあらずですね。
※仲直り達成度は、100%です。
仲直りが達成されたため、ハイリターンチャンスに挑戦して頂けます。
*ハイリターン選択肢*
A:おでこ
B:カチューシャ
C:ドラマー
D:部長
- 145. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 12:10:04.18 ID:jjA13T110
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-------仲直りおよびハイリターンチャンスについて---------
・仲直りが上手く行くと、ステータスの伸び率を決定するハイリターンチャンスに挑戦して頂きます。
・仲直りのハイリターンは、以下のような計算方法で決まります。
喧嘩していた日数 × ハイリターンチャンスで引き当てた数字
・この式で算出された数値が、【気になる】ステータスに加算されます。
・喧嘩していた日数の数え方は、達成度の度合によって決まります。
・100%の場合は、喧嘩した日から仲直りした日まで何日過ぎたかを数えます。
今回の場合では、五月の第一日目に律と喧嘩したため、計三日となります。
・120%や200%など、100%よりも上の達成度の場合、喧嘩した日も含めて日数を数えます。
なので今回の場合だと、計四日となります。
・上手く仲直りして、ステータスを伸ばせるよう頑張ってください。
・ハイリターンチャンスは、通常と同様に選択肢から一つ安価で選んで頂きます。
・まったく脈絡のない選択肢が表示されますが、どこにどんな数字が隠されているのかは分からないクジ形式となっております。
・運頼みとなりますが、大きい数字を引き当てられるよう頑張ってください。
・ストーリー中のクジや占いなどのイベントを利用すれば、どこにどんな数字があるかヒントがもらえたかもしれません。
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- 148. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/13(土) 12:37:40.59 ID:KrW4wwbDO
- うーん、Bかな
- 151. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 13:52:17.92 ID:jjA13T110
- →B:カチューシャ
律「(……頭撫でられたから、ちょっとずれてるな)」
律は自分の頭に手をやり、定位置にカチューシャを戻した。
律「(……これで、よし)」
律「(……撫でられるときは、カチューシャ外した方がいいのか?)」
律「(……なんてな。へへ……)」
カチューシャに隠されていた数字は……
1.5(切り上げ)です。
そのため、三日 × 1.5 = 4.5 となり、
さらに切り上げにより数値は 5 となります。
律の【気になる】ステータスが 1/3 → 6/3 にアップしました!
これにより、律の【好き】ステータスが 0/5 → 2/5 にアップしました!
【気になる】ステータスは繰り越され、 0/3 となります。
- 152. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 13:52:49.71 ID:jjA13T110
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律が部屋のドアを開けると、澪達は既に夕食から戻って寝支度を始めていた。
ほんの少し表情が柔らかくなった律を怪訝そうに見ながら、澪は思い切ったように告げた。
澪「り、律……その、唯達の部屋に行かないか? 皆で」
律「は? なんでだよ」
紬「和ちゃんも言っていたんだけど、唯ちゃんが先生に伝えてくれなかったら、私達危なかったわけだし……」
和「……お礼を言いに行くくらい、いいでしょ?」
恐る恐る、といった表情の三人を見て、律は思わず笑った。
律「はは……ま、別にいいだろ」
澪「おい、律……! 唯は」
律「分かってるよ」
和「……なら」
律「……恥ずかしい思いしたから、仕返しだ」
紬「えっ?」
律「ふふん、唯のやつ、今日は一人で寝ればいいんだ」
つきものが落ちたように笑う律に、三人の緊張もほぐれていった。
詳しいことは分からなくても、三人は何となく察していた。
- 153. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 13:53:21.41 ID:jjA13T110
-
一方の唯は蒲団を敷いた後、部屋の中でぼんやりと今月あったことを思い浮かべていた。
唯「(……本当にいろいろなことがあった……)」
唯「(色々な人と疎遠になって)」
唯「(……また、仲直りして)」
唯「(……やっぱり、私、皆といるのが好きだなあ)」
そこで唯はふと思いつき、バッグをごそごそと探り始めた。
唯「よし! 日記に書いてから寝ようっと!」
※「明日に備えて寝る」コマンドを使いきったので、自動的に「日記に書いてから寝る」コマンドが実行されました。
月にあったことを一通り書き終え、唯は蒲団をかぶった。
唯「また、これからもずっと、皆とこんな風にいたいな……」
唯「えへへ。おやすみー」
電気を消すと、唯は瞼を閉じ、夢の世界へと入り込んでいった。
その寝顔はとても、安らかなものだった。
===============唯のにっき!==================
○第一日目○
・りっちゃんと、けんか、しちゃった……。う、ううう。
・他の皆とも……どうすればいいんだろう?
○第二日目○
・澪ちゃんとムギちゃんと仲直りできた! ばんざい!
・買い物をしてハッピーな気分で帰ってきたら……う、憂!? どうしたの?
○第三日目○
・修学旅行です! ち、遅刻しちゃったよう。りっちゃん、姫ちゃん、いちごちゃん、さわちゃん、ありがとう。
・和ちゃんを介抱したよ。でも、どこか切なそう?
○第四日目○
・憂と純ちゃんと電話でお話しした。あずにゃん、怒っているのかな?
・りっちゃんと仲直りできたかも! よかったよう!!
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最終更新:2011年09月30日 01:17