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187. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:15:09.26 ID:jjA13T110
→A:「あのね純ちゃん、実は……」
    家での憂の様子について伝える。ちょっと気になるし……。


少し強張る唯の声に、純は不思議そうに首をかしげる。
純のポンポンが揺れるのを見ながら、唯は少しずつ話し始めた。


唯「修学旅行から帰ってきたらね、憂、割と普通な感じだったんだ……」

純「あっ、そうですか、なら……」

唯「でもね、時々……ほんのちょっぴり……憂、暗くなることがあって……」

純「えっ……唯先輩がいても、ですか?」

唯「うん……私の気のせいだといいんだけどさ……」

純「……まさか本当に恋愛小説の件を信じているわけじゃ……」

唯「えっ?  えっ、な、なに?」

純「あっ!  ああっ、いや、別に、何でもないですよ!」

唯「ええ〜っ、気になるよお、教えてよ純ちゃーん!」

純「べ、別に大したことじゃないんで!  本当に!」

唯「えーやだやだ!  気になるよ〜」


純にしがみつき、ぶんぶんと腕を振り回す唯に、純も困惑する。
純は少しの間思案すると、ふと思いついたように口を開いた。


純「じゃ、じゃあ唯先輩!  一個訊きますけど……」

唯「うんうん!」

純「唯先輩って、その……」

唯「うんうん!」

純「そ、そのう……」

唯「なあに!?」

純「……こ、恋人いるんですか?」

唯「ほえ?」


188. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:15:56.98 ID:jjA13T110

唯が気の抜けた返事を返すと、二人はそのままの体勢で沈黙した。
唯はぽっかりと口を開け、純は冷や汗をたらしながら引きつった笑みを浮かべている。
少しして、痺れを切らしたように唯の表情が動いた。


唯「こ、恋人……って私に?」

純「……あっ、は、はい、そうです……」

唯「なんでそんなこと訊くの?」

純「え、えーっと……(もし、本当にいたら憂……どうなっちゃうんだろう)」

唯「まあ、そんな人、いないけどねっ!」

純「ほっ……あ、そう、ですか……」


純が胸をなでおろして安堵の息をつくと、唯が途端に閃き、何やらにやにやとしだした。


純「ど、どうしたんですか?」

唯「う、ふ、ふ。そっかあ、そういうことだね」

純「えっ、なにがですか?(……まさかあの小説についての話を知っているとは思えないけど……)」

唯「純ちゃん……うふふ、私に惚れると火傷しちゃうぜ!」

純「なああああっ!?」


得意げに歯を見せる唯に、純は驚愕の声を上げた。
何か言葉を継ごうとするが、上手い言い回しが見つからない。


唯「そっかぁ〜そうなんだぁ〜えへへ、私もモテるんだねえ」

純「ち、違いますからっ!  全然違うし勘違いしないで下さいよおお!  第一私の憧れの先輩は澪先輩ですしっ」

唯「恋と憧れは違うよ?  うふふ……」

純「な、なななな……っ」


189. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:16:30.43 ID:jjA13T110

ぽんぽんを手で弄びながら、不敵な笑みを浮かべる唯に、慌てふためく純。
言葉にならない呻きを上げながら口をパクパクとさせる純を一通り観察した後、唯はふとポンポンから手を離した。


純「(……あっ)」


そして唯は、ふふふ、と年上に似つかわしい優しい笑みを浮かべ、純と向かい合う。


純「(……唯先輩、こんな風な笑顔もあるんだ)」


ぼんやりと見つめていると、唯がふと口を開いた。


唯「なんてねー。冗談だよ〜。びっくりした?  えへへ、おはようのときの仕返し」

純「…………」

唯「純ちゃん?」

純「……な、なんだぁ〜。い、いや分かってましたよ冗談だって!」

唯「えへへ……だよねえ〜」

純「そ、そうですよ……だ、だから別に仕返しは成立していないですからねー」

唯「むー。純ちゃんは手ごわいなあ……」

純「……あはははっ」


それから二人は元の通りに、肩を並べて歩き始めた。
ゆったりとした足取りで校門をくぐりながら、純は先ほどのことについて悶々と考えを巡らせていた。


純「(な、なんだろう……)」

純「(冗談で言っていた時よりも……その後の唯先輩に、ちょっとどきってしちゃった……)」

純「(……き、気のせいだよ気のせい!  でも……)」

純「(恋人がいるかもって不安になる憂の気持ち……なんか、分かる気がする……)」



純の【気になる】ステータスが  2/3  →  3/3  にアップしました!

これにより、純の【好き】ステータスが  0/5  →  1/5  にアップしました!

【気になる】ステータスは繰り越され、  0/3  となります。


190. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:17:09.88 ID:jjA13T110

憂「……純、ちゃんが……そう、だったんだ……」

梓「何だ純か……ってちょっと憂!?」


前を行く二人の30メートルほど後方で、電信柱に二人の乙女が隠れていた。
憂の体がふらりと傾くと、梓は慌てて憂の肩を支えた。


梓「だ、大丈夫?  憂……別に、そんなショッキングな映像でもなかったけど……」

憂「……わ、たしは……少なくとも頭がふらふらする……」

梓「え?  ど、どこが?」

憂「お、お姉ちゃんと純ちゃんが……恋人だったなんて……」

梓「えっ……いや、あれは、たまたま会って、一緒に登校しただけの話じゃ……」

憂「……でも、お姉ちゃん、純ちゃんにしがみついていたし……純ちゃんも何か照れていたし……」

梓「そ、そんなことないって……ほら、また明日、突き止めようよ、ね?」

憂「もし、純ちゃんがお姉ちゃんの恋人だったら……恋愛小説の話をしても、まるで動じなかった純ちゃんの様子にも納得がいくし……」

梓「…………」

憂「……そっか、だから純ちゃん……落ち着いていたんだ……」

梓「…………」

憂「どうしよう……全然知らない人よりはいいけど……でも、私と同い年の子と、なんて……」

梓「…………」

憂「わ、わたし、どうすればいいのかな……二人にこれからどう接すればいいんだろう……?」

梓「……憂」

憂「ど、どうしようっ……」

梓「(……妹だけじゃなく、部活の後輩まで放っといて……)」

梓「(……それで、私達と同じ二年生の純にうつつを抜かしてっ……)」

梓「ゆ、」

梓「唯先輩のばかぁーーーっ!!」


梓の【尊敬】ステータスが  2/5  →  1/5  にダウンしてしまいました。

憂の【尊敬】ステータスが  1/5  →  0/5  にダウンしてしまいました。


191. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:17:36.41 ID:jjA13T110

下駄箱まで来ると、唯と純はいったん別れ、それぞれ上履きをはいた。
校舎に上がり、再び純の姿を認めると、唯はにっこりと手を振った。


唯「じゃあね、純ちゃん。楽しかったよー」

純「あ、あははは……はい」


純の無垢な笑顔を見ながら、唯は歩いて行った。


*選択肢*

A:もう少し純ちゃんと話したいな……。
    純のところに近づいて行く。

B:まだ時間あるし、ちょっとぶらぶらしようっと。  
    適当に校舎内を散歩。

C:皆とは修学旅行ぶりだね!!
    自分の教室へ向かう。

D:もう少しゆっくりしていてもいいかな?
    下駄箱でぼんやりとする。

192. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/13(土) 18:19:06.83 ID:Szz+JZLSO

196. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/13(土) 18:52:36.84 ID:jjA13T110
→C:皆とは修学旅行ぶりだね!!
    自分の教室へ向かう。


唯は踵を返し、歩を進めて行った。
教室の前まで来ると、いつもよりいっそうにぎやかな声が廊下に響いている。
修学旅行のときのテンションが、今もなお続いているのかもしれない。
唯も皆の声を聞くうちに気分が盛り上がり、力強い足取りでドアを開けた。


「あ、唯だ!  おはよう!」

「おはよー、久しぶりー?  かなー?」

唯「えへへ〜。おはようっ!」


クラスメイトに元気よく声をかけると、唯は自分の席の椅子を引き、腰を落ち着けた。
ふと、四つの視線が集まったような気がして、不意に顔を上げた。
教室の時計が目に入る。あと十分ほどでさわ子が教室に入ってくることを示していた。
唯は机に頬杖をつき、じっと考えた。


唯「うーん、どうしよっか?」


*選択肢*

A:律の席に行く。

B:澪の席に行く。

C:紬の席に行く。

D:和の席に行く。

E:このまま座っている。

202. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/13(土) 19:24:15.42 ID:hMqJyn7Zo
C
246. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/16(火) 01:06:20.31 ID:w6MFD1o20
→C:紬の席に行く。


唯「ムギちゃんとは、あの日の夜にちょっとお話ししたきりだしね!」


唯はそう意気込むと、机に手をついて立ちあがり、勢いよく紬の席へと向かった。
紬はいつも通り、姿勢よく前を向いて座っていた。
お嬢様にふさわしく、教室の中という庶民的なシチュエーションであっても、どこか品が漂っている。
唯は、そうっと近寄り、紬の肩に突然手をおいてみせた。
すると紬は、びくりとなって振り返る。


紬「きゃっ!  ……あっ、唯ちゃん」

唯「えへへ。おはよう!  久しぶり」

紬「ふふ、おはよう。久しぶりね」

唯「ほんの少しの間なのに、しばらくムギちゃんの声を聞いてなかった気がするよ〜」

紬「もう……ふふ、唯ちゃんってば大げさよ」


和やかに挨拶を済ませた後、軽く雑談を交わした。
紬がふと教室の時計を一瞥し、唯に向き直る。


紬「唯ちゃん、大丈夫?  あと少しで先生が来ちゃうと思うわ」

唯「うーん、あと少しなら大丈夫だよお」

紬「そ、そう……うん、そうね」

唯「あっ、ごめんね……長居しちゃうの嫌だったかな?」

紬「そっ、そそそそんなことあるわけない!  大丈夫よ!」

唯「……えへへ、そっかー。ならよかったよー。一瞬心配になっちゃった」

紬「ごめんね、唯ちゃん。変に気を遣わせて……なんでもないの、ちょっと気になっただけなの」

唯「うん?  なあに?」

紬「えっと……その、どうして私のところにお話しに来てくれたのかな、って……」


そこで紬は、少し俯き、指をもじもじとさせた。
唯はその言葉を不思議に思いながら言う。


247. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/16(火) 01:06:46.83 ID:w6MFD1o20

唯「どうしてって……ムギちゃんとお話ししたいからに決まってるよー」

紬「そ、そう……うん、唯ちゃんならそうよね」

唯「?  ……ムギちゃん、他に何か気になることでもあるの?」


唯が訊くと、紬は少しの間逡巡していたが、やがて意を決めたように話し出した。


紬「唯ちゃん、その……私だけじゃなくて、他の皆とも会うの久しぶりよね?」

唯「うん、そうだね」

紬「でも、どうしてその……わざわざ私のところに来てくれたのかな、って……」

唯「……ふえっ?」

紬「……あっ、ご、ごめんなさい!  な、何か変なこと言っちゃって……えっと……」


少し頬を染めながら顔の前で手を振る紬に、唯は不思議そうな顔をした。


*選択肢*

A:「理由なんてないよー。ただムギちゃんとお話ししたいなって思ったから……だけじゃだめ?」
    ムギちゃん、なんでそんなこと聞くのかな?  うーん、分からないや……。

B:「そうだそうだ、ムギちゃんに渡したいものがあったんだよ!」
    もってきといてよかった〜。京都土産を渡す。

C:「実は、お礼言いたくて……色々相談にのってくれて、ありがとう!」
    ムギちゃんには本当にお世話になったね……。りっちゃんと仲直りできたし、感謝感謝。

D:「ムギちゃん、修学旅行の夜にお話ししたとき、ちょっと様子が変だったから……気になって」
    何もなければいいんだけど……気になるかも。

E:「ムギちゃんがお話ししたそうだったから……なーんてねっ!」
    教室に入ったとき、色んな視線を感じたんだよね。ちょっとおどけて訊いてみよう!


248. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2011/08/16(火) 01:07:26.58 ID:Py7h3hBTo
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最終更新:2011年09月30日 01:20