- 291. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/16(火) 18:56:08.47 ID:lX6HjqoP0
-
ゆっくりと立ち上がり、それじゃあねと手を振って歩き去ろうとする唯。
梓はしばらく考え込みながらその背中を見送っていたが、やがてはっとなって唯に呼びかけた。
梓「ゆ、唯せんぱーい! お弁当のことで来たんじゃないですかー?」
すると、唯がびくりと立ち止まり、その場でUターンして梓の傍まで寄ってくる。
唯「そ、そうだった! 大事なことを忘れていたよっ!」
梓「忘れ過ぎです! もう……」
唯「えへへ、あずにゃんも忘れていたよねー?」
梓「……べ、別に覚えておく必要がなかったからですっ」
唯「うう、あずにゃん冷たい……」
やりとりを交わした後、梓は教室と廊下に視線を配って、それから唯の方を向いた。
梓「憂も、純の後に購買に行ったんですよ。……まだ、戻っていないみたいですけど」
唯「……そっかー。ああ、じゃあ今日は購買だったんだなぁ……ありがとねあずにゃん」
梓「い、いえ……唯先輩も、早く行った方がいいですよ」
唯「……うーん、そうだねー」
唯は足を止め、少し考えた。
*選択肢*
A:「うん、じゃあ売り切れないうちに行ってくるね! ありがとあずにゃん!」
あずにゃんにお礼を言って購買へ。間に合うかなー?
B:「ねえねえあずにゃん! 久しぶりだし、一緒に食べない?」
あずにゃんはお弁当持ってきたんだよね。ちょっと見せて〜♪
C:「……あれ、なんかお腹空いていないかも? 教室に戻るね」
お腹が空き過ぎたせいかな? 逆にあまり減っていないかも。
D:「じゃあ、二人が戻ってくるまで待とうかなー?」
憂と純ちゃんの顔も見ておこうかな? ちょっと待っていよう。
- 295. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) 2011/08/16(火) 19:24:45.36 ID:3CiqOUmwo
- B
- 327. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/25(木) 02:30:49.90 ID:5A3uf+tL0
- →B:「ねえねえあずにゃん! 久しぶりだし、一緒に食べない?」
あずにゃんはお弁当持ってきたんだよね。ちょっと見せて〜♪
思案顔の唯が一転、朗らかな表情で梓の方を向いた。
梓は虚をつかれたようにびくりと上体を起こす。
梓「え……唯先輩と一緒に、ですか……?」
唯「うん! もちろんだよ! ……だめ、かな?」
梓「そ、そんなことはない、ですけど……その、二人で?」
唯「うん。……あ、でも、もし嫌だったらいいよ? 二人が嫌だったら、憂と純ちゃんも一緒に食べる?」
歯切れの悪い梓の返事に、唯が気遣うような視線を向けた。
梓はその視線を受けて、小刻みに頭を振る。
梓「べ、別に嫌ってわけじゃないですけど……」
唯「けど?」
梓「け、けど…………唯先輩こそ、どうなんですか」
唯「ほえ? 私?」
梓「……本当は、他に一緒に食べたい人とか……いないんですか」
唯「ええ? 何言ってるの?」
梓「別に、そのっ、久しぶりだからって気を遣ってくれなくてもいいですからっ」
小さい体をさらに小さくしながら、声を絞り出す梓。
それを見て、唯は眉を寄せながら首を傾げる。
- 328. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/25(木) 02:31:22.57 ID:5A3uf+tL0
-
唯「……どうしたの、あずにゃん? やっぱりちょっと変だよぉ」
梓「そ、そんなことないですっ!」
唯「むー、あずにゃんと食べたいからあずにゃんを誘ったに決まってるでしょ?」
梓「そ、そうですか……?」
唯「あずにゃんこそ、どうなの? おっけー? それともヤだ?」
梓「……唯先輩さえよければ、おっけーじゃなくもなくもなくもないです」
唯「うう、分かりづらいよあずにゃん」
梓「唯先輩が理解できてないだけですよ」
唯「し、しどいぃ……あずにゃーん……」
梓「……ふふっ」
梓の顔からまた小さく笑みがこぼれ、唯もつられて笑顔になった。
それを皮切りに、二人はゆっくりと立ち上がり顔を見合わせる。
唯「よーしっ、じゃあ食べよっかあずにゃん!」
梓「……はいっ。……ところでどんな風に食べます?」
唯「あ、そっかー。そうだねえ……」
*選択肢1*
A:梓の教室で食べる。
B:屋上で食べる。
C:部室で食べる。
D:中庭で食べる。
*選択肢2*
E:「あずにゃんのお弁当をいただき! だよっ!」
梓のお弁当を分けてもらう。
F:「そうだそうだ、これがあったんだよ!」
昼食代わりに京都土産を食べる。
※八ツ橋(小)or 手作り最中を消費します。
G:「あずにゃん、よかったらこれどうぞっ! その代わりにウインナーちょうだいっ」
梓のお弁当と京都土産を物々交換。
※八ツ橋(小)or 手作り最中を消費します。
H:「そうだ、まだお昼買っていなかったよ! あずにゃん、ちょっと待っててね!」
大急ぎで購買へと向かう。
- 350. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2011/08/26(金) 10:59:17.40 ID:qhxdtvtu0
- ほい集計
A5 B3 C1 D9
E0 F1 G12 H6
348までの集計でこんな感じ
同数はないから選択はDGってとこか
- 353. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/29(月) 00:07:18.14 ID:Um09OLrk0
- →D:中庭で食べる。
G:「あずにゃん、よかったらこれどうぞっ! その代わりにウインナーちょうだいっ」
梓のお弁当と京都土産を物々交換。
※八ツ橋(小)or 手作り最中を消費します。
唯が顎に指を添えながら考えていると、梓の教室の中から、いくつもの好奇の目が唯に向けられていた。
先輩である唯の傍で立つ梓を微笑ましげに、羨ましげに見ている。
中には口元に手を添えて、内緒話までし始める生徒もいた。
唯は、その視線にはたと気付き、また横でもじもじとしている梓にも気がついた。
唯「どうしたの、あずにゃん?」
梓「……い、いえ、何でも……えーっと……」
梓は同級生たちの様子をちらりと一瞥し、少しばかり頬を染めながら歯切れ悪く答える。
梓「……あ、あの……ここじゃちょっと……恥ずかしいので、別なところがいいです」
唯「恥ずかしい? 別に、ここでも私は大丈夫だよ!」
梓「い、いえそうじゃなくて……と、とにかくっ、私はここじゃない方がいいです……」
唯「? ふーん、そっかあ、じゃあ別のところにする?」
梓「そ、それでお願いしますっ!」
唯「?? うん、分かったよ〜。うーん、じゃあどうしようかな……」
必死な様子の梓に首をかしげつつも、唯は再び昼ごはんについて考え始めた。
ふと廊下の窓の向こうを見て、はっと思いつく。
唯「あっ、ねえねえ、中庭なんてどうかな?」
梓「あ、中庭、ですか?」
唯「今日晴れてるから、きっと気持ちいいよぉ〜」
期待のこもった目でおどけるように言う唯を見て、梓は思わずくすりとした。
梓「いいですね、じゃあちょっと待っていてください。お弁当とってきます」
唯「ほいほーい」
梓「……ちゃんと、ここで、待っていてくださいね? くれぐれも教室に入ったりとかはしないでくださいね?」
唯「ほえ? 何で?」
梓「い、いいですからっ! こ、ここで待っててくださいっ!」
言うなり脱兎の勢いで駆けだし、自分の席からひったくるように弁当袋を手にすると、ダッシュで唯のところに戻ってきた。
教室の中の二年生と唯は、呆然としながら梓を凝視していた。
梓「……はぁ、はぁ……じゃあ、行きましょうか」
唯「あ、あずにゃん……本当にどうしたの?」
梓「な、何でもないですっ、気にしないでください」
唯「……? 変なあずにゃん」
梓「変なのは唯先輩の方ですよ……ところで唯先輩、肝心のお昼ご飯はどうするんですか?」
唯「えっへっへ……ちょっと考えがあってね」
梓「……?」
自分の鞄を探りながら、にやりとする唯に、今度は梓が怪訝そうな顔をした。
- 354. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/29(月) 00:07:48.93 ID:Um09OLrk0
- それから二人は、上履きのまま中庭に到着し、肩を並べながら手頃な場所を探した。
唯「あ、そこのベンチでいーい?」
梓「はい」
中庭の端に設置されているベンチを見つけ、二人は腰を下ろした。
意外にも中庭に人は見当たらなかった。
少し湿った風を肌で感じながら、心地よさそうに唯は深呼吸する。
そんな唯を横目で見ながら、梓はせっせと弁当袋を開ける。
それに気付いた唯が、物欲しそうに視線を送る。
梓「……なんですか、唯先輩……あげませんよ?」
唯「そ、そこまで意地汚くないよ! ただ……」
梓「? なんですか?」
唯「あずにゃんのお弁当さんと、ちょっとトレードをしたいなー……って」
梓「け、結局同じことじゃないですか! それに、唯先輩今日お弁当ないんですよね?」
唯「大丈夫! ちゃんとすごいものもってきてるから!」
梓「すごいものって…………」
唯「うふふ、きっとあずにゃん喜ぶよ! そりゃっ!」
*選択肢*
A:「京都土産の八ツ橋だよ! 定番でいいでしょ? 食べて食べて!」
京都といえば八ツ橋だよね! これならきっとあずにゃんも喜んでくれるよ!
※八ツ橋(小)を消費します。
B:「京都土産だよ! えへへ、これ面白いんだ〜。まずね、これをね……」
手作り最中をあげるね。おばさん直伝の食べ方を教えちゃおう!
※手作り最中を消費します。
C:「それはね……私の愛だよ! さっそくあずにゃん分補給〜」
うふふ、食べ物だけがトレードじゃないんだよ! なんだか久々だなあ。
D:「な、なーんてね? えへへ。……うん? 視線を感じる……?」
あ、あはははは……ごまかすように見上げたら、何か視線が……?
- 355. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/29(月) 00:10:00.15 ID:BI39LCRbo
- B
- 362. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/29(月) 01:36:18.59 ID:Um09OLrk0
- →B:「京都土産だよ! えへへ、これ面白いんだ〜。まずね、これをね……」
手作り最中をあげるね。おばさん直伝の食べ方を教えちゃおう!
※手作り最中を消費します。
唯が勢いよく最中の箱を取り出してみせると、梓は目を見張った。
梓「わっ。……それ、なんですか?」
唯「じゃーん! 京都のお土産でーす!」
梓「……あの、それを、私に、ですか?」
唯「もちのろんだよ! えへへ、早速食べようよ!」
梓「……はいっ、いただきます」
梓が頷くのを確認すると、唯はぺりぺりと素早く包装を外し、箱を開けた。
並んでいる小袋から一つを手に取り、梓に手渡す。
梓「これ、なんなんですか? 最中……?」
唯「うふふ、まずは開けてみてよ〜」
梓「分かりました……ちょ、ちょっと唯先輩! なんで唯先輩も開けているんですか!?」
気づくと同じように小袋を開けている唯を梓が素早く制する。
唯「えぇ〜、いいじゃーん。私も食べたくなっちゃって……」
梓「……だ、だめですっ! 私が貰ったんですからっ!」
唯「ぶーぶー。あずにゃんって実はくいしんぼだよねえ」
梓「なっ……」
唯「分かったよう、じゃあ一個だけ! この最中、食べ方が変わっているからあずにゃんに見本を見せてあげようと思ってたんだ」
梓「あ、なんだそういうことですか……」
唯「……よっぽどとられたくなかったんだねえ……ぷ、うふふ……」
梓「んにゃーっ!! ち、違いますっ!!」
- 363. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/08/29(月) 01:36:55.90 ID:Um09OLrk0
-
赤い顔で反論する梓を微笑ましく見ながら、唯は教わった通りに最中を作って見せた。
梓は興味深そうにしながら、見よう見まねで最中を形作る。
唯「わっ、あずにゃん上手〜!」
梓「……なんか楽しいですね。最中も皮がぱりぱりしていて美味しいですし」
唯「でしょ〜? えへへ、よかったあちゃんと教えられて……」
梓「唯先輩に何かを教わるなんて、初めての体験です。あっという間に覚えちゃいましたけど」
唯「むうー! あずにゃん、まだまだだからね? 私の方が最中の形綺麗だもん」
梓「私の方が綺麗ですよ! 唯先輩、餡子がはみですぎじゃないですか!」
唯「あ、あずにゃんも最中の皮がぼろぼろだよ!」
梓「それは今食べているからですよ!」
軽い言い合いを終えると、唯はぷう、と息をはき、そっと最中の箱を手に持った。
「はい、あとはあずにゃんの」と言うと、おずおずと梓に向けて差し出す。
梓はそんな唯の様子にまた笑みをこぼすと、一言礼を言って膝の上に置いた。
それから何やらごそごそとし出すと、唯に体を向けた。
梓「はい、どうぞ唯先輩」
唯が振り返ると、皿代わりにした弁当箱の蓋に、おにぎり、卵焼き、ウインナー、サラダ、煮物と全種類のおかずを一つずつとフォークを載せて、梓が差し出してきていた。
唯「えっ? あ、あずにゃん……こ、こんなに盛らなくてもいいよ?」
梓「……ふふ、トレードっていったのは唯先輩じゃないですか」
唯「……いいの?」
梓「はい。……その代わり、最中はあと全部私のですからね」
唯「……うん。えへへっ」
梓「……どうしたんですか?」
唯「ううん。あずにゃんに喜んでもらえてうれしいなって」
梓「そ、それは、まぁ……」
唯「ありがと、ね?」
満開の笑顔を向けられ、思わず梓は目を逸らしたが、やがて小さく「……はい」と絞り出すように言った。
それを聞いて唯は鼻歌を歌いながら弁当を平らげ、梓も最中の箱を大事そうに抱えながら昼食を終えた。
梓「(……結局、純とのこと、聞けなかったな……)」
梓「(……でも、そんなことどうでもよくなるくらい、楽しかった)」
梓「(……私、寂しかったのかな)」
梓「(…………唯先輩は、私のことちゃんと考えてくれてた)」
梓「(……信じても、いいのかな……?)」
梓の【楽しい】ステータスが 1/5 → 2/5 にアップしました!
梓の【気になる】ステータスが 2/3 → 3/3 にアップしました!
これにより、梓の【好き】ステータスが 0/5 → 1/5 にアップしました!
【気になる】ステータスは繰り越され、 0/3 となります。
最終更新:2011年09月30日 01:26