- 666. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/09(金) 02:12:44.63 ID:e3jUc0TB0
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時代劇風の短いコントを終えると、いよいよ二人は気持ちが急いてきた。
身支度を整え、鞄を持ってドアを出ようとする。
その直前、唯が不意に律の肩を叩いた。
唯「あの、りっちゃん」
律「ん? 何だよこんなときに」
唯「……どうもありがとう」
律「……へへっ、おー」
両手でカイロを包みながら、唯はほんの少し照れくさそうに笑った。
それに見入った律も思わず頬が緩み、礼の言葉を受け取る。
何ともくすぐったい空気が流れ、体がもどかしくなる。
律「…………あっ、ほ、ほら、行くぞ! 遅刻するっ!」
唯「……あっ、あっ、そ、そうだね! 早く行こうっ!」
どうしたらよいか分からない空気を振り切るように、まっしぐらに教室まで走って行く。
律は、隣の唯をなるべく見ないようにしながら、思いを巡らせていた。
律(うあーっ、何だったんだよあの空気……)
律(唯がらしくなく照れていたから……なんか私まで、なんか……)
律(〜〜〜っ、なんだよこれ……)
律(……でも、唯が照れていたのは……ちょっと、可愛かったかも)
律(って、何考えてんだよ私!?)
律の【可愛い】ステータスが 1/5 → 2/5 にアップしました!
※アイテムに「律からもらった使い捨てカイロ」が加わりました!
- 667. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/09(金) 02:13:14.00 ID:e3jUc0TB0
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律のカイロで何とか寒さをしのいだ唯は、眠らずにしっかりと真面目に授業を受けた。
ブラウスの冷たさが、よい刺激となっているようだった。
放課後になり、すでにぬるくなったカイロをそれでも大切そうに手で弄びながら、唯は窓の外の陰鬱な景色に見入っていた。
唯「うわぁ……まだどーどー降ってるよぉ……」
雨の勢いは衰えることなく、滝のように降り注いでいた。
校庭の土はどろどろとし、濡れそぼっているのが分かる。
ぴん、ぴんと音を立てて窓に打ち付ける雨粒と、薄暗い空模様が唯の気持ちを不安にさせた。
唯「こわいなぁ……早くやんでくれればいいのに……」
ぷるり、とまた震えながら、唯は思案していた。
唯「うう、これからどうする?」
*選択肢*
A:「これからもっとひどくなるかもしれないよ! 早く帰ろう!」
ギー太をしっかり守って、早く家に着こうっと。
B:「こういうときこそ皆とまったりしたいよね」
部室に行ってティータイムと練習! 音楽室へ。
C:「図書室とか行ってみようかな。時間を潰せそう!」
たまには雨の中読書もいいね。図書室へ。
D:「せっかくだから学校の中を探検っ! 面白いものが見つかるかも?」
うふふ、ちょっとわくわくしてきたよ! 廊下を歩いてみる。
- 668. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) 2011/09/09(金) 02:15:57.30 ID:NgjqZN0v0
- たまには部活でB
- 690. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/11(日) 01:34:46.23 ID:oHP1UfUW0
- →B:「こういうときこそ皆とまったりしたいよね」
部室に行ってティータイムと練習! 音楽室へ。
唯「そういえば、りっちゃんとのこととかあって、最近部活に顔出していなかったしねー……」
唯「よっし! 部活に行って雨で憂鬱な気分を吹き飛ばそうっ!」
おー、と意気込むと、唯は早速ギー太を肩にかけ、歩き出した。
教室の中で談話するクラスメイトに手を振りながら、廊下へと出て行く。
逸る気持ちを抑えられないかのように、唯の足は自然と速くなる。
唯「あっ、そうだ」
そこで唯の足は止まった。
ふと思い付き、うーんと思案する。
唯「今日って皆も部活来るのかなぁ? 私だけだったら嫌だなー」
唯「うーん、どうしようか?」
*選択肢*
A:「悩んでいられないよ! 早く部活に行きたいっ!!」
思い立ったら吉日! 早く行こうっと。全速力で部室へ、
B:「しばらく部活に出ていなかったし、皆にやる気を見せよう!」
早めに行ったら驚かれるかなー? 早歩きで部室へ。
C:「……ま、いいか。とにかく部活行こうっと」
皆とお話ししたいなぁ。てくてくと歩いて部室へ。
D:「あんまり早く行くのもね……皆来ていないかも知れないし……」
久々の部活はどうなるのかな? のんびりと部室へ。
E:「適当に歩きながら向かおうかな。皆を見つけられるかもだしね」
寄り道しながら部室に行くよ!
- 691. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/11(日) 01:38:49.42 ID:6DsY4onSO
- B
- 694. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/11(日) 02:34:15.66 ID:oHP1UfUW0
- →B:「しばらく部活に出ていなかったし、皆にやる気を見せよう!」
早めに行ったら驚かれるかなー? 早歩きで部室へ。
そう決意すると、逸る気持ちのまま、唯はスキップするように部室へと向かった。
ドアの前にたどり着き、ゆっくりと扉を開く。
そっと隙間から顔を覗かせ、中を見渡すと、一つの見慣れた後ろ姿があった。
唯「……あっ。うふふっ」
唯の方に背を向けており、どうやらこちらには気づいていない様子だ。
唯は、音がしないようゆっくりとドアを閉め、おそるおそる目的の人物へと近づいて行く。
雨にもかかわらず、相変わらず綺麗な黒髪が揺れると同時に、ため息が聞こえた。
澪「……唯の奴、今日はちゃんとくるんだろうな……?」
腰に手を当てながら、またはあと息をつく澪。
修学旅行ぶりの友の姿に、唯は自然と笑顔になった。
*選択肢*
A:「きーたーよーーーーっ!! 澪ちゃーん!!」
えへへ、澪ちゃんとも久しぶり! ここはちょいと派手に! 澪に飛びつく。
B:「こんにちは澪ちゃん! やってきました!」
いつも通り元気よく挨拶! 部活頑張るよ!
C:「あのう……ごめんね、昨日来られなくて……」
ちゃんと謝んなきゃね。澪に声をかける。
D:「わたし、ユイーさん。いまあなたのうしろにいるのぉっ!!」
薄暗い空模様、放課後。うふふ、最高のシチュエーションだね! 澪を驚かす。
- 695. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) 2011/09/11(日) 02:38:03.64 ID:PeAhvlYK0
- D
- 703. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/11(日) 03:24:17.37 ID:oHP1UfUW0
- →D:「わたし、ユイーさん。いまあなたのうしろにいるのぉっ!!」
薄暗い空模様、放課後。うふふ、最高のシチュエーションだね! 澪を驚かす。
唯はにんまりとし、何やら企んでいるような表情になった。
抜き足、差し足でそろりと歩み寄りながら、声をか細くする。
唯「……わたし、ユイーさん」
蚊の鳴くような声でぽつりと言う。
すると澪の肩が大げさなほどに縮みあがった。
唯「いま……あなたの……」
とん、とん、と近づきながら徐々に声を太くしていく。
澪は縮こまらせた体制のまま、固まったように動かない。
唯「…………うじろにいるのぉおおおっ!!」
澪「ぎゃあああああっ!!!!!」
唯が唸り声を上げると、澪は頭を抱えて絶叫した。
しばらくそのままの体勢で固まっていたが、ふとした拍子に蹲り、耳を両手でふさぎながらぶつぶつと呟き始める。
澪「……ぃやだよこわいよぉ、やめて、やめてよぉ、ごめ、ごめんなさぃ、こわ、こわいよぉやだよこわいよっ……うっ、ふあっ、ふぐっ」
唯「み、澪ちゃん?」
澪「うっ、ぐすっ、ふ、えええええんっ」
唯「えっ、えっ、み、みおちゃんっ!?」
弱弱しい声で何事かを言ったかと思うと、突然澪が弾かれたように泣きだした。
ひっ、ひっ、としゃくりあげながら、目じりからはぽたぽたと絶え間なく涙が零れ落ちている。
澪がここまでになってしまうとは思いもよらなかった唯は、困惑しながら頭を抱え込んだ。
*選択肢*
A:「じゃ、じゃーんっ! どっきりでした〜! あ、あははは……」
うそ、うそだから澪ちゃん泣きやんで! 必死に取り繕う。
B:「ご、ごめんなさいいい!! 全部私の仕業ですっ!!」
あの凛とした澪ちゃんをこんなにしちゃった……。勢いよく頭を下げる。
C:「み、澪ちゃん! 私だよ! 唯だよ、分かる?」
とりあえず澪ちゃんを泣きやまさなきゃ……ここに私がいるよ!
D:「大丈夫? 澪ちゃん……私がいるから大丈夫だからね!」
まずは落ち着かせないといけないしね。……驚かせたことは内緒にしとこう。
E:「ど、どうしよう……でも、どうすればいいか分かんないし……」
不安でおろおろ。とりあえず、自然に泣きやむまで待とう……。
- 707. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2011/09/11(日) 03:47:29.68 ID:LPuuMMPE0
- 乙!久しぶりの澪好感度イベントで手痛い失敗はしたくないな…
冒険したい欲求を抑えてC
- 724. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/12(月) 01:01:01.49 ID:6W3+PvqZ0
- →C:「み、澪ちゃん! 私だよ! 唯だよ、分かる?」
とりあえず澪ちゃんを泣きやまさなきゃ……ここに私がいるよ!
澪に駆け寄り、肩に手を置きながら必死で訴えかける唯。
しばらく唯の声が聞こえていないようだった澪も、顔を覆う手を解き、そっと視線を上げる。
瞳一杯に涙をため、目の辺りが腫れているように赤くなっている。
それを見た唯は、「もえもえきゅん……」と思わず呟いた。
澪「ゆ……ゆい……か? ゆい……なのか?」
唯の呟きに反応するように問いかける澪の手を握り、「そうだよ!」と勢いよく答えた。
澪はわずかに安堵したような表情を見せたが、またすぐに心配そうにきょろきょろを辺りを見回す。
澪「ユイー……ユイーさんは……?」
唯「へっ? 唯はここだよ!」
澪「ユ、ユイーさんがまだいるのかっ!? ど、どうしっ、わ、わたしっ……う、うしろっ……」
唯「えっ? ……あっ、ユイーさんは、もういないよっ!? わ、私と澪ちゃんだけだよっ?」
澪「ほ、ほほほ、ほんとうに……?」
唯「う、うんうん! 本当だよっ」
澪「よ、よかった……」
唯が苦し紛れに頷くと、澪は安堵の余りまた目じりに涙をためていく。
澪「よかった……ほんとうによかったよぉ……」
唯「うんうんっ! よ、よかったねっ!」
澪「こわっ……わたしっ、こわ、くて……っ」
唯「わ、私がいるから平気だよ! 心配いらないよっ!」
澪「ゆ、ゆいぃ……」
ぎゅっと唇をかみしめながら、涙が流れるのを耐えている澪に、唯は内心冷や汗をかきながら勇気づけていた。
*選択肢*
A:「大丈夫だよ……私、ここから離れないから! どーんと安心してよ!」
不安げな澪ちゃんに、たくさん元気づけるんだっ!!
B:「よしよしっ……もう大丈夫だからねー」
とにかく安心させよう! 胸を貸すよ!
- 726. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/12(月) 01:02:28.92 ID:FM+DOF3SO
- しゃー!
A!!
最終更新:2011年09月30日 01:43