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730. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/12(月) 02:30:58.43 ID:6W3+PvqZ0
→A:「大丈夫だよ……私、ここから離れないから!  どーんと安心してよ!」
      不安げな澪ちゃんに、たくさん元気づけるんだっ!!  


そう意気込んで自分の胸をどんと叩く唯。
それを見て、澪は充血した眼のままきょとんとする。
すると、澪が急に俯き、ぷるぷると体を震わせた。
またぶり返したのかと思い、唯は焦り気味に声をかける。


唯「へ、平気だよ!  ほら、私怖いものなしだし!」

澪「…………」

唯「えーっと、その、大船に乗ったつもりでいてよ!」

澪「…………」

唯「だから、そんなに不安がらなくても大丈夫だよ。ほらいったん席座ろう?」

澪「クッ……」


唯が背中を支えて立たせようとすると、急に澪がしゃくるような音を出した。
唯は怪訝そうな顔で、口元を手で押さえる澪を見る。


唯「澪ちゃん?  どうしたの?」

澪「……ふ、くっ……ふふ、ふっ」

唯「……澪ちゃん?」

澪「くくっ、ぷ、ふふふふっ」

唯「え?  え?  なあにっ?」

澪「ふふふっ、あはははっ!」


731. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/12(月) 02:31:35.80 ID:6W3+PvqZ0

突然、弾けたように笑い出す澪を、ポカンとして見つめる唯。
澪は、心底楽しそうに肩を震わせて笑い、唯と目を合わせた。


唯「ふええ?  澪ちゃん、さっきまで、泣いてっ……?」

澪「ふ、ふふっ、うん、泣いてたよ……でも」

唯「??」

澪「唯が……あの唯が、『どーんと安心して』とか『大船に乗ったつもりでいて』っていって私を元気づけようとしてくれているのを見ると……ふ、ふふふっ、何だかおかしくなっちゃって」

唯「え、えええ?  どういう意味っ?」

澪「だって、私が一番心配している子に、まさか逆に元気づけられるなんて思わないだろ……ふふっ、ふふふっ」

唯「え、ええー!?  ひどーいっ!」

澪「ふ、ふふ……ごめんごめん。でも、元気にはなったよ。……あんまりおかしいから、怖いのとかどうでもよくなってさ……ふふ、ふふっ」

唯「み、澪ちゃんいじわるー!!」

澪「ご、ごめ……悪気はないよ……でも、唯が私を……ふふっ、あはははっ」

唯「もーう!!(むー。また驚かしちゃうもんねっ!  そうだ、そうしようっ!)」


笑う澪をよそに、唯は不穏な決意を固めていた。


澪(ふふふっ……楽しかった)

澪(だって、律とのことであんな不安げな表情をしていたのに……ふふっ)

澪(……そういえば、唯の表情がもう暗くなくなってるな)

澪(…………楽しい、けど……もう、頼られることはなくなっちゃうのかな)

澪(…………何言ってんだろう……平和なのが一番いいに決まってるのに……)


澪の【楽しい】ステータスが  1/5  →  2/5  にアップしました!

※澪が不安を抱き始めたようです。


732. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/12(月) 02:32:26.10 ID:6W3+PvqZ0
それから少ししてようやく澪の笑いがやむと、唯は軽く澪の目元を指で押さえた。
突然のことにどぎまぎしながら「なに?」  と唯に問いかける。


唯「ううん、澪ちゃん、まだ目が赤いなって……皆心配するね」

澪「ん……そうだな、まだ少し目が痛いかも……まあ、唯に涙が出るほど笑わせられたっていえばいいかな」

唯「もうう!  澪ちゃん!」

澪「ふふふっ。なんか、私が唯をからかうのって新鮮かも」

唯「なんか……なんかやだなぁ……」

澪「……私は楽しいよ、唯?」

唯「むー。澪ちゃんがいいならいいけど……」

澪「えっ……」


唯の不意の言葉に思わず澪が目を見張ると、部室のドアが音を立てて開いた。
唯と澪が視線をうつすと、一気に人が入り込んでくる。


律「うっすー。りっちゃんの登場だーい!」

紬「遅れてごめんね〜。今すぐお茶を用意するわね」

梓「こんにちは!  掃除で遅くなっちゃいました……」


次々と入ってきて、久しぶりの部活の雰囲気に目を細める唯。
ふと律と視線が合い、不思議そうな顔をされた。


律「お、唯と澪、先に来てたのか。唯が部活来たの久々じゃん?」

梓「唯先輩、昨日来ていなかったですしね」

紬「本当に久しぶりね……よかったわ」


律と梓が声をかける横で、紬は唯と律を見比べてほっとしたように息をついた。


唯「(そうだ……特にムギちゃんにはすごく心配かけちゃったもんね)」


733. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/12(月) 02:33:19.13 ID:6W3+PvqZ0

唯が紬に笑いかけると、紬も嬉しそうに笑みを返した。
それを見た律が、突然唯の肩を組み、にやりとしながら話しかける。


律「……なーんだよ唯、久しぶりに部活に来たっていうのに、部長の私への挨拶を忘れたか―?」

唯「そんなの知らないよー。だって来づらかったからー……」


唯がじっと律を横目で見ると、律はバツが悪そうにしながらも「そんなの私だって知らないなー?」ととぼけてみせた。
そこでふと律が澪の顔を見て、目元を指さしながら問いかける。


律「……あれ?  澪、お前それどうした?」

梓「あ、本当ですね、目元が赤いですよ」

紬「ちょっと痛そうね……大丈夫?」


三人の問いかけに、澪は唯を見て少し口元を緩めた。


澪「なんでもないよ……ふふ、唯が、ちょっとな」

唯「もう、澪ちゃんやだぁ!」

律「……??」

梓「……な、なんですかね?」

紬「…………」


混乱する三人をよそに、久々に軽音部が動き出した。


*選択肢*

A:今日はやっぱりティータイムだよね!

B:こんな日だからこそ、練習、練習!!


*選択肢A*

C:律の分のケーキを律に渡してあげる。

D:澪のソーサーを席に置いてあげる。

E:梓の席を引いてあげる。

F:紬のお茶入れの手伝いをする。


*選択肢B*

G:一通りギターを弾いて、チェックしてもらおう!

H:声の調子はどうかな?  歌の練習だよ!

I:何人かでセッション!!  合わせるのも大事だよね。

J:一曲全員で合わせてみよう!  リハーサルだね!


789. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/13(火) 01:26:06.75 ID:rWw+QrlC0
>>4
>>・選択肢の中で最も票が多かったもの、選択肢2の中で最も得票が多かったもの、それぞれが採用され、組み合わさります

ってわけで選択肢1と2は分けて集計したほうがいんじゃね?
今回はA確定っぽいから大差ないかもだけど。
A29  (C1  D13  E0  F15)
B14  (G4  H3  I3  J4)

途中変更がありなら、BH→ADにしてる人が1人いるから下のになるが結果は変わらず。
A30  (C1  D14  E0  F15)
B13  (G4  H2  I4  J4)

あずにゃんェ・・・
809. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/20(火) 01:23:07.76 ID:4cmN3ivS0
→A:今日はやっぱりティータイムだよね!

  F:紬のお茶入れの手伝いをする。



唯と澪のかけあいが終わると、三人から好奇や他の感情が混じった視線が注がれた。
それに気付いた澪は、こほんと喉を整えてから空気を変えるように言う。


澪「……うん、じゃあ、皆揃ったことだしれんしゅ……」

唯「うー、澪ちゃんと話してたら喉かわいちゃったよ〜」


澪の言葉を遮るように唯が言った。
呆れる澪を横目に、律がにやりとしながら唯に便乗する。


律「……だなー。こんな日はムギのお茶が飲みたくなっちゃうな〜。こんなときにティータイムしないなんて考えられないな!」

澪「律、お前はさぼりたいだけだろ!」

梓「そうですよ、こんな日だからこそ練習です!」

律「うっ……いやいや、ボーカルの唯の喉の調子が悪いんじゃ練習してもしょうがなくね?」

梓「なくないです」

澪「それに、唯はちょっと喉が渇いただけで、別に調子が悪いわけじゃないだろ」

律「そうかなぁ〜?  なあ唯ー」


ティーポットを手ににこにことする紬の横に立っていた唯は、律の呼びかけに顔を上げる。


唯「なあに、りっちゃん」

律「唯、喉が乾きすぎて痛いんだろ?  もう練習できないくらい絶不調だよな?」

唯「……はっ!  う、うん!  ……ずごぐいだくでれんじゅうにならないよ!  ムギぢゃんのおぢゃをのんだらよぐなるがも!」

澪「うそつけ!  さっき普通に話していただろ!」

紬「あらあら」


急にだみ声で話す唯に、澪が一喝する。
律は得意満面の笑みを見せ、紬の方を振り向く。


律「だよなー!  練習は無理だなー!  もうこりゃティータイムするしかないな!  ってことで、ムギ、お茶〜」

紬「は〜い」


そう言って紬が茶の準備をし始めるのを見て、澪は諦めたように息をついた。続いて梓も肩を落とす。
律はさらに笑みを深くし、同じようにしてやったりの表情をした唯の元に駆け寄る。


律「……よくやったぞ、唯隊員」

唯「はっ!  りっちゃん隊員、当然のことをしたまでです!」


互いに敬礼のまねごとをした後、こっそりとハイタッチをし合い、そのまま楽しそうに話す二人。
その様子をちらとうかがい、ティーポットを両手で支えながらそっと席を離れる紬。


紬「……お湯入れてくるわね」

唯「(……あっ)」


ふわふわとした髪をたなびかせる紬の背中が、少しずつ遠ざかっていく。


810. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/09/20(火) 01:23:36.34 ID:4cmN3ivS0

唯「(……そうだよ、私、ムギちゃんに心配かけちゃったり相談に乗ってもらってばかりで……)」

唯「…………」

律「ん、唯?」

唯「……私、手伝うよっ、ムギちゃん」


少しどもり気味になりながらも、律から離れて紬のところに向かった。
紬は唯の気配に気づき、そっと後ろを振り返る。
そこには、どことなく緊張したような顔をした唯がいた。
紬は眉をハの字にしつつも、微笑みながら言う。


紬「……唯ちゃん。気持ちは嬉しいけど私一人でも大丈夫よ。すぐに美味しいお茶淹れるから待ってて?」

唯「あう……え、えっと……でも……」

紬「…………」

唯「……お手伝いしたいなって…………だめかなぁ……?」

紬「だ、だめなんてそんな……」

唯「あっ、そ、そうだね、私ドジっちゃうかもしれないし……」

紬「……ううん、そうじゃないわ」


珍しく弱気な唯に、紬が優しい笑みを浮かべる。


紬「だって、唯ちゃん、『私の』お茶を飲まないと、喉の具合がよくならないんでしょ?」

唯「……あっ!  ぞ、ぞうだね……」


思い出したように声を濁らせる唯に、また紬はくすりと笑う。


紬「だから、私頑張って唯ちゃんの喉を治すわ……なんてね」

唯「……ムギちゃん……えへへっ」


少し茶目っ気をこめた紬の言葉に、唯も思わず頬が緩んだ。
先日、紬と妙な空気のまま会話が終わったことが気にかかっていたが、それが少しほぐれていくのを唯は感じていた。
紬は、唯と話しながらも、無駄のない手つきで順調にお茶の準備を進めていく。
紬のてきぱきとした仕草に、何となく手持ちぶさたな感を覚えながら唯はそれをじっと見つめていた。


*選択肢*

A:「ムギちゃん!  やっぱり私お手伝いしたいよー」
      引き続き手伝うことをムギちゃんに言ってみよう。

B:「じゃあ、どうせだからお茶の淹れ方教えて?」
      手伝いが必要なければご教授願いますっ!!

C:「三人とも、何してるの?」
      何かを話しているりっちゃん、澪ちゃん。それを見ているあずにゃん。ちょっと行ってこよう。

D:「ふあ……なんか眠くなってきちゃった……」
      もうすぐティータイムだし、起きてなくちゃ……うう、Zzz……。

812. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/20(火) 01:27:38.95 ID:kOH8gIszo
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最終更新:2011年09月30日 01:43