唯「絶望した!手袋しながらギターを弾けない世の中に絶望した!」

梓「手袋のせいにしないでください!」

唯「冬の時のギタリストが外で演奏をするであろう!手がかじかんでいては演奏できないではないか!」

梓「ギターは外の日光や風にあまり良くないからあったかい室内でやればいいじゃないですか…」

律「室内音楽だもんな…」


唯「それだけではない!カレーにまろやかさを加えるためにチョコを入れたのに味に失望した!」

律「なぜ入れた…」

梓「カレーにまろやかさなら、ハチミツや玉子を入れるのが普通ですよ…」

唯「はっ…!そうか!物事はより良くしようと手を加えると失敗してしまうという法則があるのか!」


唯「絶望した!工夫しても逆効果な世の中に絶望したー!」


律「まぁ…唯の例えはあれだが、良くあるよな…トイレットペーパーの三角折り…あれ何だったけ?」

梓「ファイヤーマンカットですね」

律「あれさぁ…掃除の人がやったならまだ良いが、普通の人ならケツを触った手で使わない紙を触ってんだぜ?汚ねぇよな…」


梓「まぁ…わからないことはないですが…」


梓「まぁ、よくありますよね…携帯の最新機種も機能が増えすぎて使わないものがありますし、それのせいで携帯のメモリが食われていますね…」

律「確かにそうだな…」

唯「そうだ!この世の中にちょっと工夫したつもりが逆に迷惑になることで溢れているんだ!」

  • 地デジ化
  • ネットのみの予約受付
  • 民法大改正
  • windowうわーなにをするやめろ
  • アニメ実写化をする某テレビ局
などなど


唯「そうなのか!工夫なんてしてはダメなんだ!それなら何もしない方がマシなんだ!」

―「逆になにもしないで放っておく方が害だってあるのよ、唯ちゃん」

唯「む…その声は…ムギちゃん!」

紬「ほら…あそこにいる女性を見なさい!」

さわ子「………」シクシク…

梓「あの…どうしたのですか…?」

紬「彼女は合コンで知り合った男の人にメールのやりとりしていたの…彼女は彼の気を引かせようとしてわざとメールを放置してみたの…そしたら…」

律「ストップ!みなまで言うな!」

梓「あぁ…残念ですね…」

さわ子「………」シクシク…


唯「はは…ムギちゃん…そんなのほんの一例じゃないか…」

紬「あら、そうかしら?じゃあ、あの子を見てご覧?」



澪「律…新しい詩が出来たんだがどう?」

律「ん…なになに…」

『私のハートはドキ☆ドキ 君の瞳はキラ☆キラ
 二人の出会いは出来たてのチュロスのように熱くなるよ
 シュガ☆シュガルーン☆
 …
 などなど』

律「………」

澪「ど…どうだ…?けっこう今回は自信があるんだ…///」



梓(うわぁ…アマアマですね…)

唯「はは…ムギちゃん…澪ちゃんの歌詞がいつもアマアマなのは今に始まったことじゃないではないか…」

紬「でもね…澪ちゃんがこんな風になっても誰もつっこまなかったのよ…」

唯「た…確かに…」

紬「そのせいで彼女の歌詞はだんだんとアマアマな歌詞へ!それも歌うのは気がひけるくらいになってしまったのよ!」

唯「そ…そうだったのか!!」ガーン!

澪「………(涙)」ガーン!

律「澪…気にすんな…」ポンッ


紬「さらに、それだけじゃないわ!この世には手をつけないで放っておいて悪化する方が多いのよ!」


  • 北方領土・尖閣諸島・竹島
  • 「△△、コ〇す!」スレを放っておいたらてんやわんや
  • 非加熱血液製剤が良くないのを後で知ったが、市場に出ちゃったしな…
  • 小政党だし、静香ちゃんぐらい放っておいても…
  • このスレの乗っとりを放っておくと…
などなど


唯「うぐっ……って、最後のは自虐じゃん!」

紬「ごめんなさいね…澪ちゃん…放っておいて…」

澪「……」プルプル

澪「もう…もう二度と作詞してやんないからなっー!」ダッー

紬「あるぇー?(・ε・`)」


梓「これはひどい」


紬「そんなことよりも、唯ちゃん…唯ちゃんのアレ…放置しておいて大丈夫かしら…?憂ちゃんにバレるとヤバいじゃない…?」

唯「ほぇ?」

梓「何についてですか?」


紬「唯ちゃんの引き出しにある…あれ…」

唯「あっ…あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

梓「な…何なんですか!びっくりしましたよ…」

唯「うわああああああああああああああ!!!!!!!!」ダダッ

律「おい!唯どこに行く!」



唯の教室

「ハァハァ…良い匂いがするよ…クンカクンカ…はぁぁーん…最高だよぉ…」ペロペロ

ガラッ

「!!」ビクッ

唯「う…憂…?」

憂「あっ…お姉ちゃんどうしたの?」ササッ

唯「う…憂は…どうして私の教室に?」(憂にあれがバレちゃう…)

憂「ううん、ちょっと立ち寄っただけだよ!」(私が毎日放課後にお姉ちゃんの机を舐めていたのがバレちゃう…)

憂「お姉ちゃんこそどうしたの?部活は?」(舐め回したばかりだから、お姉ちゃんの机をお姉ちゃんが触ったらバレちゃうよ…)

唯「いやー忘れ物だよーあははー!」(憂が帰ってくれないとあれを隠せない…)

憂「そうなんだ~!私が取ってあげるから良いよ!何?」(お姉ちゃんに机は触らせない!)


唯「なんてこったい」



憂「お姉ちゃん!何を忘れたの?ノート?」(ふふ…これで触れまい!)

唯「あっ…あっ…憂はいいよ~私にしか分からないからさ~」(ヒイィ…憂が机の中に手を入れようとしてる!)

憂「いいよ~私がやるから~」ググッ

唯「いや~私がやるよ~」ググッ


律「……何やってんだ…お前ら…?」



唯・憂(ら…埒があかない…)ハァ…ハァ…


律「唯、どうしたんだよ?いきなり叫び声をあげて走り出して…追いかけてたら教室じゃん…」

唯(余計なことを言うんじゃねぇぇぇぇぇ!)

憂「え?どういうこと?お姉ちゃん?」

唯「えっ…あっ…あの…その…」アタフタアタフタ


律「それにしても…どうして憂ちゃんがここに…?」

憂(余計なことを言うんじゃねぇぇぇぇぇ!)

唯「そっ…そうだよ!憂、どういうこと?」

憂「そっ…それは…そっ…そのっ…」


律「?」(何だ、この姉妹…)



律「まったくさぁ…お前らどうしたんだよ…」ねちゃ…

憂「」

律「『ねちゃ…』?」

唯「えっ?」


律「うわっ!何だよ、これは!?」ガタガタ

唯「あっ!律っちゃん!そんなに揺らしたら!」

スポーンッ

コトッ

律「『コトッ』?」


唯「」



憂「何かしら?これは?」

唯「あああああ!!!!!憂は気にしなくてもいいんだよ!!!うん!!気にしなくてもいいんだよ!!」パッ

憂「お姉ちゃん…見せて♪」にこっ

唯「」


唯「は…はいぃ…」(終わった…私は終わった…)

律(唯の口から白いものが出てるぞ…)

憂「こ…これは…」


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最終更新:2010年01月25日 00:15