・・・・・・



紬「・・・」オロオロ

梓「私がいるからいいよ」

夏「私のせいで怪我したんだから、責任は私にあるんだよ」

冬「夏が無事なのは紬先輩のおかげなんだから、姉としてですね」ウンヌン

唯「・・・」シーン

紬「・・・」アセアセ

梓「押し付けがましいよ夏」

夏「そ、そうなのかな・・・」

冬「責任を果たすべきだと思っています。だから」ウンヌン

唯「・・・」シーン

紬「・・・」チラッ

梓「むぎせんぱいを困らせているだけだから!私だけでいいの!」

夏「梓関係ないじゃん!あたしがフォローするの!」

冬「言いだしっぺである私が夏の分まで」ウンヌン

唯「・・・りっちゃん」チラッ

律「はいはい・・・」

姫子「しょうがないな」

紬「・・・」

律「そのへんにしとけ、梓」ヒョイ

梓「にゃん」

姫子「二人もそのへんにしておいて」ヒョイ

夏冬「「 ・・・はい 」」

紬「・・・」ニコ

律「ほら、ひきつってるだろ」

梓「・・・はい」

姫子「困らせては意味無いでしょ」

冬夏「「 すいません 」」

唯「うむ」

純「ひと段落着きましたね。・・・夕陽も隠れてしまいましたから移動しましょう」

来美「・・・」

千雨「私たちもいいのかな・・・」

憂「うん。春子さんに確認したから大丈夫だよ」



―――――斉藤邸


さわ子「私の監督不行き届きになります。申し訳ありませんでした」

母「いえ、無事だったので・・・それで良しとしましょう」

さわ子「本当に・・・」

母「紬さんの怪我が気になりますが・・・、症状は・・・?」

さわ子「受け止め方がよかったそうで、軽い怪我だそうです」

母「包帯を巻かれていましたが・・・学園祭の演奏は大丈夫でしょうか・・・」

さわ子「病院の診察結果では心配に及ばないとの事です」

母「そうですか・・・」

夏「母さん、ありがと・・・。持って行くね」

母「えぇ、落とさないようにね」

夏「うん。さわ子先生、先に載せちゃいますね」

さわ子「これ、車の鍵」

夏「冬ねぇ、お願い」

冬「?」

夏「かぎ!」

冬「鍵?」

さわ子「私の車の鍵・・・」

冬「あ、はい!」

夏「行くよ、冬ねぇ」

スタスタ

冬「う、うん!」

テッテッテ

梓「お鍋お借りします」

母「えぇ、・・・あ、紬さん」

紬「・・・?」

母「本当に・・・ありがとうございました」ペコリ

紬「・・・!」

母「なんとお礼を言ったらいいか・・・っ」

紬「・・・」アセアセ

梓「・・・」

さわ子「・・・」

母「・・・っ」グスッ

紬「・・・」

梓「あの・・・、食材とか色々ありがとうございました」

母「いえ・・・これくらいの事しか・・・」

紬「・・・」ツンツン

梓「なんですか?」

紬「・・・」フンス!

梓「だ、だめですよ!」

さわ子「どうしたのよ?」

梓「多分・・・私の代わりに持つと・・・」

紬「・・・」コクリ

梓「駄目です。・・・先に行ってます」

スタスタ

紬「・・・」ペコリ

テッテッテ

母「ふふっ」

さわ子「私もこれで・・・」

母「二人の雰囲気も戻って・・・感謝しきれないです・・・」

さわ子「二人が帰ってきたらお話を聞いてあげてください・・・たくさんの景色をみていると思いますので」

母「そうですか・・・。二人から同時に聴けるのは楽しみですね」

さわ子「それでは、失礼します」



―――――道場


夏「よいしょっと」

信代「おつかれさま」

夏「いえいえ・・・。って、律先輩たちはなにをしているんですか?」

慶子「剣道ごっこだよ。ここ道場だからそういう気分になるんじゃないかな」

冬「新聞紙ですから痛くありませんよね」

信代「・・・問題はそっちじゃないんだけどね」


潮「双方、構えて」

律「・・・」スッ

ちか「・・・」スッ

潮「一本目、勝負ッ!」

律「・・・」ジリジリ

ちか「・・・めーんッ!」シュッ

律「・・・」サッ

ちか「!」

律「燕返し!」シュッ

ポス

ちか「いたっ」

潮「一本!それまで!」

律「ありがとうございました」

ちか「・・・ありがとうございました」

律「・・・ふぅ」

澪「・・・ご満悦だな」

潮「次の相手はいませんか!?」

春子「なにしてんの」

律潮ちか「「「 あ・・・ 」」」


信代「そうなるよね」

澪「これ持って行くね」スッ

夏「は、はい」

冬「ここ剣道の道場じゃないんですか?」

慶子「柔道の道場だよ。・・・春子のお父さん師範なんだって」

夏「おぉ・・・という事は春子先輩って強いんですね」

信代「さぁ・・・?」


春子「柔道の場で剣道ごっこするのはよしとしよう
   だけど、みんなが準備をしている横で遊んでいるのがね・・・」

ちか「ごめんなさい」

潮律「「 あはは、ごめんごめん 」」

信代「うわぁ・・・反省の色無し」

春子「律、さっきの燕返しじゃなくてただの小手だから」

律「適当に言っただけだからな・・・」

潮(春子怒ってる・・・?)チラッ

信代(多分・・・)コクリ

春子「柔道にも燕返しがあるんだけど・・・興味ある?」

律「実践してくれるのか!」

潮「・・・ごめんなさい」

春子「・・・よし。律こっち来て」

律「・・・?」

信代「さて、準備しよっか!」

冬「はい!」

夏「冬ねぇは調理したらダメだから!」

慶子「テーブルと座布団運ぼうか」



―――――台所


ジャー

澪「・・・」ゴシゴシ

純「道場で鍋って凄い違和感ですよね」

英子「そうだね。でも、春子さんたちは毎度の事みたいだよ」

純「人が集まる場所ですもんね・・・」

風子「・・・」ゴシゴシ

純「・・・風子先輩どうしたんですか?」ヒソヒソ

英子「・・・ちょっとね」ヒソヒソ

純「無言で材料のしたごしらえ・・・ちょっと・・・違和感ですよ」ヒソヒソ

英子「ふふ・・・そうだね」

純「?」

夏香(泣き疲れちゃっただけなんだけど・・・ね)ジャブジャブ

澪「・・・」ジャブジャブ

律「・・・ひっく」シクシク

澪「怒られたか」

律「・・・うん。体がふわって飛んで・・・次の瞬間天井見上げてた」シクシク

澪「・・・そうか」ジャブジャブ

律「未体験だったのでビックリです」シクシク

澪「体痛めたところとかある?」

律「無いです」シクシク

澪「ど素人の律に怪我させないように・・・。強いんだな」

律「はい・・・。情報に無かったので更にビックリしました・・・」シクシク

澪「これ運ぼうか」

律「はい」



―――――味付け班


唯「こんどは味を統一させるんだね」

憂「うん。予定していた人数を超えちゃったから、なるべく早く作れるように」

唯「そうだよね~」

いちご「・・・」

未知子「いちごさん・・・?ぼんやりしてるけど・・・大丈夫?」

いちご「・・・うん」

グツグツ

憂「もうそろそろいいのでは・・・?」

いちご「・・・うん」

カチッ

唯「うんうん、いい香りだよ~」クンクン

憂「今回は姫子さんのリクエストで味噌野菜鍋です」

姫子「ありがと」

――・・・


さわ子「あなたたち・・・これで何度目の鍋なのよ」

紬「・・・」サンッ

梓「一週間に三回も食べていますね」

さわ子「・・・」

律「あれ・・・、鳥は?」

澪「?」

梓「そこにありますよ律先輩」

律「あったあった・・・。野菜オンリーかと思ってビックリしたぁ」

澪「やさいおんりー」

冬「ブフッ」

律「・・・」

多恵「・・・?」

冬「?」

律「困ってるのはこっちだ・・・。笑う要素あったのか?」

冬「・・・澪先輩がそこを突いたから・・・意味があるんですよね?」

澪「いや・・・ないけど・・・」

冬「あれ?」

律「脈絡ないんだから深読みすんなよ」

姫子「テンション上がってるの?」

夏「はい。楽しいんですよ」

姫子「そっか・・・」

信代「よいしょっと」コト

潮「りつー、準備できたよー」

律「オッケー・・・。ってなんで私なんだよ、さわちゃんが仕切れよ」

さわ子「今さらー?」

律「・・・いいけど。みんなそれぞれに必要なもの揃ってるなー?」

「「 はーい 」」

律「後から『先生!愛ちゃんのお椀が足りません!』とか言っても遅いぞー」

澪「先生かおまえは・・・」

冬「ブフッ」

愛「どうして私なの・・・?」

ますみ「本当に足りてないから」

愛「本当だ」

律「見えてるんだよ」

憂「はい、どうぞ」

愛「ありがとう憂ちゃん」

春子「この妹完璧であった」

夏「・・・ど、どうぞ」

信代「・・・私は足りてるから・・・張り合わなくていいよ」

姫子「・・・」ニヤリ

夏「な、なんですか」

姫子「妹だもんねぇ」

夏「・・・」

唯「りっちゃん!」

律「はいよー。梓」

梓「なんですか?」

さわ子「恒例のヤツよろしく」

梓「・・・せっかくだから趣向を凝らして」

律「凝らさなくていいって」

梓「ぐっ・・・」

紬「・・・」コクリ

梓「普通の事しか言えませんよぉ・・・」スッ

純(それでもやるんだよね・・・)

エリ「いよっ、梓ちゃん!」

唯「いよっ、ご両人!」

梓「誰と誰ですか、宴会じゃないんですよ」

三花「じゃないの?」

アカネ「・・・」

「っぽいよね」

「・・・?」

圭子「そ、そうなんじゃないのかな?」

冬「ある程度まとまった人数が食事・・・飲食を行いコミュニケーションを深める行為をいいますから
  適当だと思います。名目がハッキリしていれば問題ないかと」

夏「・・・」

「「 ? 」」

唯「春菜ちゃんとしずかちゃんは初めましてだね~。夏ちゃんと双子の冬ちゃんです」

冬「あ、よ、よろしくお願します」

しずか「よろしくね」

春菜「夏ちゃんのお姉ちゃんなんだよね?」

夏「はい」

風子「・・・っ」

英子「・・・」

夏香(あらら、また・・・)

律「学園祭の前祭りって事で」

純「4日後・・・だから・・・前々々々夜祭」

梓「コホン・・・。学園祭に向けて頑張っておられると思いますが」

さわ子「うちの進捗状況・・・かなり危ないんだけどね」

「「 うっ・・・ 」」グサッ

紬「・・・」グサッ

夏「あ、あのっ!」スッ

律「どした?」

唯「?」

夏「今日は、本当にすいませんでした」ペコリ

冬「・・・」

律「気にすんなよー、私らの団結力みせてやるよー」

和「・・・」コソコソ

姫子「どうしたの?」

和「学校から戻ってきたのよ」

姫子「そっか・・・」

律「な!総合班長!」

姫子「え?あ、うん」

さわ子「いい返事ね」

つかさ「おぉ・・・」

姫子「・・・?」

和(状況理解してないわね・・・)

夏「さ、梓続きを・・・」

梓「学園祭を大成功させましょうっ!乾杯ですっ!」

「「 か、かんぱーい! 」」

紬「・・・」ニコニコ

梓「さ、どうぞ」

紬「・・・」アセアセ

梓「遠慮しないでください」

紬「・・・」アセアセ

梓「大丈夫です。恥ずかしいことなんてありませんから・・・。はい、どうぞ」

律「見てるこっちが恥ずかしくなるんだよ」

さわ子(よく言ったわよりっちゃん!)

梓「私は仕方なくやっているんです」

律「そうかもしれないけどさ、さすがにこれだけの人の前で食べさせてもらうのは・・・」

紬「・・・」コクコク

夏「そう思って、じゃん!スプーンとフォークをお持ちしました」

梓「スプーンで食べるって?ここは欧州じゃないんだから・・・」フッ

夏「紬先輩の立場を考えてよ、後輩に食べさせてもらうなんて耐えられないよ。文化なんて二の次だって」

梓「む・・・」

夏「これは握られますか?」

紬「・・・」コクリ

律「スプーンで鍋ってのも・・・ちょっと風情が無いな」

梓「ですよね!」

冬「後輩じゃなかったらいい・・・のですか?」チラッ

澪「ゑッ!?」

姫子「とんでもないフリだね」


和「おいしいわね。・・・誰が主催なの?」

憂「律さんだよ」

和「春子のうちが道場やっているなんて知らなかったわ」

春子「言ってないからね」モグモグ

純「紬先輩のところがなにやら賑わって」

和「純、触らぬ神に祟り無し・・・よ」

純「は、はい」

未知子(我関せずが正しいよ)モグモグ


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最終更新:2011年10月05日 20:12