9月23日


チュンチュン

アキヨ「・・・!?」ガバッ

さわ子「あら、おはよう」

アキヨ「ここは・・・?」キョロキョロ

さわ子「春子ちゃんとこの道場よ」

姉「よいしょっと」

アキヨ「・・・」

さわ子「それじゃ、後でね」

アキヨ「?」

さわ子「学校に来るでしょ?学園祭の準備」

アキヨ「・・・はい」コクリ

姉「行きましょうか」

さわ子「はい。アキヨちゃん、みんなによろしくね~」

姉「ばいばーい」フリフリ

ガラガラッ ピシャ

アキヨ「帰るつもりだったのに・・・」ピッ

美冬「」スヤスヤ

アキヨ(・・・6時前・・・みんなを起こすべき・・・?)

ちか「」スヤスヤ

チュンチュン

アキヨ(寝よう・・・)バタリ

多恵「」スヤスヤ

三花「」ムニャムニャ

アキヨ(枕投げを・・・している・・・所まで・・・覚えてるけど・・・)ウトウト

慶子「」スヤスヤ

潮「」スヤスヤ

アキヨ「」スヤスヤ

夏「っくしゅん」

姫子「」スヤスヤ

いちご「」スヤスヤ

夏「ぅん・・・?・・・ここどこ・・・・・・あ」

冬「」スヤスヤ

夏(ゆめ・・・じゃ・・・なかった・・・)

風子「」スヤスヤ

夏「・・・よかった」

冬「」スヤスヤ

夏「・・・」モゾモゾ

冬「ぅ・・・」クルッ

バシッ

夏「いっ・・・た」

冬「」スヤスヤ

夏(いつつ・・・今までの・・・報い・・・かな・・・)

唯「」スヤスヤ

夏「・・・寝よ」

澪「」スヤスヤ

夏「」ウトウト

律「」スヤスヤ

夏「」スヤスヤ

紬「・・・?」ノッソリ

梓「」スヤスヤ

紬「・・・」ガサゴソ

ピッ

紬「・・・」ボケー

パタン

紬「・・・」ゴソゴソ

チュンチュン

紬「」スヤスヤ



―――――昼・3年生のクラス


「あぁ・・・また・・・予定が合わなかったなぁ・・・」

「いいなぁ、みんなでお泊り・・・」

エリ「今度は行こうね」

「・・・」

「次って・・・あるの・・・?」

エリ「あ・・・」

三花「紬ちゃんが・・・」

「・・・うん」

アカネ「・・・」

潮「おーい、としみー!」

としみ俊美「「 はーい! 」」

潮「ふふ」

信代「人を呼んで遊ばないでくれるかな」

俊美「えぇと、どっちのとしみ?」

信代「野点班のとし美ね」

とし美「はいはい、なんでしょう」

潮「けいこが呼んでるよー」

圭子慶子「「 え? 」」

信代「いい加減にしときなさい」ビシッ

潮「いて」

とし美「潮ちゃん、遊びで呼んだだけなの?」

俊美「・・・」ジー

圭子「私たち呼んでないよね?」

慶子「・・・ねぇ?」ジー

潮「あはは、屋台班から差し入れー」

圭子「・・・これは、知らない料理だね。同じ屋台班の俊美ちゃん知ってる?」

俊美「ううん。これメニューに無い料理だよ」

信代「野点班のとし美と慶子も食べてよ」

とし美慶子「「 いただきまーす 」」

エリ「私たちの分ある?」

潮「無いんだー。まだ食べたことが無い人優先だから、悪いね」

三花「がっかり」

アカネ「えっと・・・なんだっけ。ひらーなんとか」

風子「ヒラヤーチーだよ」

エリ「そうそれ。おいしかった」

「薄い生地だね。お好み焼きを質素にしたみたい」

信代「まきもまだ食べてないでしょ?どうぞ」

まき「いただきまーす」

潮「味はどう?」

とし美「変わった味だね・・・。おいしいけど」モグモグ

慶子「うん」モグモグ

信代「今新作作っててさ、後でもってくるよ」

エリ「新作?楽しみ!」

風子「楽しみにしてくれると作り甲斐もあるよ」

信代「そうだね」

潮「そっちの作業状況はどう?」

アカネ「2年生も来てくれてるから、概ね順調」

信代「そっか。よかった・・・って、純は?」

三花「ジャズ研へ練習に行ったよ。2時間後にまた後で来ると言ってた」

信代「そっち方面も頑張ってるんだ」

圭子「・・・」モグモグ

まき「・・・普通だね」モグモグ

潮「・・・人それぞれ個人差はあるよねー」

エリ「?」

信代「それをいちごに習って、作ったの潮」

風子「自分を励ましているんだね」

潮「」グサッ

純「お腹すいたー」フラフラ

アカネ「もうそんな時間なんだ・・・」

三花「あっという間だね」

純「その空になったお皿にはなにが載っていたんですか?」

春子「ひらやちーだって」

風子「違うよ、ヒラヤーチーだよ」

三花「ふぅちゃん細かいね」

純「惜しい事をしたぁ」グゥウ

春子「そろそろお昼休憩にしない?」

信代「そうしようか・・・。って、なにしてんの純?」

純「お腹がすいて動けないです」フゥ

三花「そういえば、私たち朝ごはんも碌に食べて無かったね」

春子「バタバタしていたもんなぁ」

まき「どうしてバタバタ?」

風子「学校に九時集合だったでしょ?起きたの八時半だったの」

俊美「あの後どうしたの?私たちを見送る散歩の後ね」

潮「枕投げして、夜中に雑談して、眠りについたよ」

まき「そういうの・・・参加したかったぁ・・・」

圭子「遅くまで話していたとか?」

ちか「なんの話し~?」

純「それ!なんですか!?」

いちご「ポーポー。またの名をチンビン」

「「 ? 」」

風子「ブフッ」

純「食べていいですか!?」

ちか「どうぞ」

純「はむっ」

信代「こうやって巻くんだ・・・」

まき「私もいただきます」ヒョイ

三花「あ、わたしも!」ヒョイ

いちご「・・・どうして笑ったの」

風子「バカにしたわけじゃないよ!」

いちご「・・・それじゃどうして?」

風子「変な事言ってるなぁって」

春子「ヒラヤーチーを言った風子も変になるよ、それだと」モグモグ

いちご「風子の分は・・・無い」

風子「いいよー。勝手に取るから」

純「もう一ついただきます」ヒョイ

風子「あ・・・」

ちか「残念でした」

俊美「ちゃんちゃん♪」

純「おいしい~」モグモグ

潮「ちゃんちゃん♪って効果音はなに・・・?」

とし美「・・・」ジー

俊美「・・・あ」

エリ「俊美ちゃん、こんな事いうんだ~」

ちか「ほぉ~」

ますみ「俊美は・・・言う・・・」

アカネ「意外・・・」

俊美「・・・」ソワソワ

風子「そんな事より私の・・・なんだっけ?」

いちご「・・・」

ちか「チンビンだよ」

風子「もう一つ名前があったよね?」

信代(いちごに言わせようとしてるな・・・)

いちご「教えない・・・。絶対に・・・」

風子「諦めない・・・。絶対に・・・」

いちご「無駄な決意・・・」

春子「いや、無駄な攻防だよ」

純「黒糖入っていますよね」

ちか「よく分かったね!すごいよ純ちゃん!」

慶子「私もなんとなく分かった」

三花「私も分かってた!」

潮「私も分かっていた!」

ちか「作っているところみたでしょー」

潮「はい」ニンマリ

信代「嬉しそうだね・・・」

圭子「それで、遅くまで話をしていたの?」

慶子「う、うん・・・」

潮「姫ちゃんがねー」ニンマリ

ちか「そうそう姫ちゃんがねー」ニコニコ

とし美「姫ちゃん・・・?姫子さんだよね?」

春子「そう。姫ちゃんが夜中うるさくって~」

まき圭子ますみ俊美「「「「 え・・・ 」」」」

つかさ「・・・」ポロッ

コロコロ

風子「サイコロ落ちたよつかさちゃん」

英子「サイコロじゃないよ。ただの箱だよ」

潮「結構いい事も言っていたよね」ニンマリ

いちご「・・・」

エリ「ちょっと感動しちゃったり」

アカネ「驚いたり」

風子「怒ったり」

信代「怒ってはいない」


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最終更新:2011年10月05日 20:26