261. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:27:08.73 ID:qmEGUPh0o
轍「旅の話」

律「・・・」

唯「しょうがないですな」

轍「いいの?」

律「そこで慎重になるのはどうしてだよ」

轍「気軽に聞いていいものかと・・・」

律「記事のネタになりそうなんだろ?」

轍「そうなんだけど・・・、さっきの髪の長い子は触れて欲しくなさそうだったから」

律(読み取るのはやいな・・・何者だよ・・・)

唯「?」

轍「中野さんも俺を避けたわけで」

律「はは、しょうがねえよ」

轍「・・・無理強いはしたくないからさ・・・縁が無かったという事で諦めるよ」

唯「・・・」

律「記事はどうすんだよ」

轍「昨日行った場所で発見があったから、そこをつついていくかな」

唯「・・・」

律「そっか・・・」



・・・・・・



和「一人で読んでいたの?」

姫子「うん・・・私だけ読み取れていないみたいで・・・疎外感を感じたから」

和「教室で一人・・・」

姫子「絵になってたでしょ?」

和「・・・そうね」

姫子「流したよね?」

和「・・・あれ、唯たちよね」

姫子「唯?」


262. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:28:55.19 ID:qmEGUPh0o
律「それじゃーな」

轍「うん、それじゃ」

唯「最後に聞いていいかな?」

轍「ん?」

唯「しんひかりてんって知ってる?」

律「なんだよそれ・・・」

轍「???」

唯「心ひかり展だよ!」

和「心光展でしょ」

轍「!」

唯「そ、そうだよしんこうてんだよ」

姫子「いつぞやの人・・・」

轍唯「「  なんで・・・  」」

唯「姫ちゃんと和ちゃん一緒なの?」

轍「心光展を知っているんだ・・・?」

和「帰ろうとしたら姫子が教室にいたのよ」

姫子「唯・・・姫ちゃんって・・・」

律「雑誌を読んだ」

唯「そうなんだ・・・、姫ちゃん雑誌貸して?」

姫子「小学校以来だよ・・・それ浸透させてほしくないな・・・。はい、どうぞ」

轍「・・・」

唯「ありがと〜・・・えぇとね」ペラペラッ

轍「ここでその言葉を聞くとは・・・」

律「呆然としてんな・・・大丈夫か?」

轍「あ、あぁ・・・」

和「・・・」

唯「あったあった、やっぱり似てるよ」

姫子「あの笑顔の写真?」

轍「か、貸してっ!」

唯「ど、どうぞ」

轍「・・・・・・ここで出会えるなんて・・・」

姫子「?」

唯「やっぱりうまさんだったよ、和ちゃん」

和「・・・偶然ね」

姫子「でも、その雑誌20年前のだよ・・・?」
263. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:30:27.39 ID:qmEGUPh0o
唯「あれ・・・写真に写った人がうまさんに似ていて、写真を撮った人がうまさん・・・?」

律「唯の言葉だけ聞いたら奇想天外な想像してしまいそうだ・・・」

轍「この写真に写っている人は俺のお袋で、撮ったのは親父だよ」

律唯和姫子「「「「  え!?  」」」」

轍「・・・」

唯「すごー・・・い」

律「すげえなアンタのお父さん・・・あの写真は私も惹かれるものがあったぜ」

姫子「・・・うん」

和「当時は恋人同士だったわけですね」

轍「・・・うん」

唯「いい写真だよね〜」

轍「・・・」

律「うむ」

轍「・・・」

姫子「うん、とてもいい写真だと思う」

轍「・・・ありがと」

和「?」

轍「面白い、な。・・・ありがと、返すよ」

唯「はいよ・・・。今でもらぶらぶなんでしょうな」ニヤニヤ

律「そりゃそうだ、こんなにいい写真が撮れる関係なんだからな」ニヤニヤ

轍「うん・・・。親父は・・・お袋を笑顔にさせる事が出来た。
    お袋は親父を信頼しているから、笑顔を出せる事が出来た」

和「・・・」

轍「・・・親父の・・・『最高の一枚』なんだ」

姫子(遠い目をしている・・・?)

律「親のなりそめを恥ずかしげも無く」

和「り、律・・・!」

律「な、なんだよ?」

唯「ど、どうしたの和ちゃん・・・?」

轍「あ、ごめん・・・。いきなりだったから油断してたな・・・気にしないでいいよ」

和「・・・いえ」

律「えぇと?」

唯「?」

姫子「・・・」
264. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:32:17.06 ID:qmEGUPh0o
轍「・・・鎖になっているわけじゃないから大丈夫だよ、ありがとね」

和「そういう訳じゃ・・・」

轍「お袋は俺が幼い頃に亡くなっているんだ
    親父も俺が高校に入った頃に亡くなった」

律「!」

唯「え・・・」

姫子「・・・」

和「・・・」

律「ご、ごめん」

唯「ご、ごめんなさい」

姫子「・・・」

轍「いや、あの世でらぶらぶなら俺も安心・・・って自分の親がらぶらぶってのもなんか嫌だな」

和「キレイな人だから、絵になりますよ」

姫子「変なフォロー・・・」

唯「私の両親もらぶらぶなんだよ」

律「よく旅行に行ってるもんな」

轍「・・・」

和「巧いフォローってどうやるのよ」

姫子「フッてもやらないよ」

唯「また海外行くとか言ってるんだよ」

律「またか!」

轍(バラバラなようで・・・纏まっているんだな・・・)

律「その・・・なんだ・・・私だけでも話してやってもいいぞ」

轍「?」

和「話って?」

唯「夏の旅の話だよ!」

姫子「・・・聞きたいかも」
265. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:33:41.37 ID:qmEGUPh0o
律「無神経な事を言ってしまったお詫びもかねてな!ファーストフードでな!ソーマ持ちでな!」

轍「あ、ごめん」

唯「しょうがない・・・アイスで手をうつよ〜」

和「お詫びする気あるの?」

轍「時間が無いんだよ、今日はもう戻らないと」

律「戻る?帰るじゃなくて・・・」

轍「あぁ、一応旅としてここに来てるからね俺は」

姫子「・・・」

唯「テント?」

轍「うん・・・、キャンプというより野宿だけど」

律「ここらへんでテント張れる場所なんてあったかな」

和「たしか・・・離れたところにキャンプ場があったわね」

姫子「・・・どのくらい離れているの?」

和「えぇと・・・」

轍「俺がテントを張る場所は、バイクで2時間ちょっと」

唯「今から戻っても間に合うの?」

轍「今日は戻ってネタをまとめるだけだから・・・少し食べて寝るだけだな」

律「ふ〜ん・・・」

和「時間が無いってそういう事なんですね」

唯「どうしてそんな事してるの?」

轍「この方がリアリティのある記事が書けるからね」

律「・・・」

姫子(あ・・・面白い事おもいついた・・・けど・・・・・・)

和(・・・唯が言いそうね・・・だけど・・・面白いわ)

唯「むふふ〜」
266. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:35:53.27 ID:qmEGUPh0o

―――――森林公園


澪「河川敷じゃないんだ」

梓「た、たまには違う場所でもいいじゃないですか」

澪「・・・そうだな。いい場所だなここも」

梓「はい・・・開けた場所ですから、のんびりできていいです」

澪「梓は・・・答えを見つけたのか?」

梓「・・・・・・・・・はい」

澪「そっか・・・」

梓「・・・」

澪(やっぱり・・・むぎがいると梓は強くなるな・・・夏の時と一緒だ)

pipipipi

澪「?」スッ

ピッ

梓「・・・」

澪「唯から・・・メール来たんだけど・・・」

梓「どうしたんですか?」

澪「・・・読んで見て、どういう事か分かる?」

梓「?」

『キャンプをします!』

梓「分かりません」

pipipipi

梓「?」スッ

ピッ

澪「律じゃない?」

梓「そうです・・・えぇー・・・」

澪「どうした?」

梓「見てください」

『今週末開催!』

澪「えぇー・・・」
267. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:37:32.73 ID:qmEGUPh0o
―――――夜・山中邸

『もしもし、さわちゃん〜?』

さわ子「なによ・・・もう寝るんだから用件は短めにお願いね」

『早寝はNO NO NOだよ』

さわ子「明日遅刻したらおやつ私が食べるからね」

『そんな!って遅刻なんてしないよ〜』

さわ子「分かったから、なによ」

『今週末って空いてる〜?』

さわ子「今週末って・・・土日よね・・・」

『金曜日の夜から土曜日だよ』

さわ子「学校終わってから・・・?」

『そうだよ』

さわ子「空いてるっちゃ空いてるけど・・・」

『学校は行かなくていいの?』

さわ子「生徒に言われるとおかしな気分になる台詞ね・・・」

『うん?』

さわ子「・・・なにがあるの?」

『キャンプしようよ!』

さわ子「・・・」

『みんなでやろうよ!』

さわ子「あなたたちだけ贔屓しているみたいで気が引けるわ」

『姫ちゃんも来るよ〜、いちごちゃんも誘ったら来てくれそうだよ』

さわ子「・・・」

『どうかな?』

さわ子(・・・このタイミングなのね)

『さわちゃん?』

さわ子「しょうがないわね・・・みんなが乗れる車借りてくるから、ありがたく思いなさいよ」

『ひゃっほぅ!』

『ガンッ』

『あいたぁ!』

『お、お姉ちゃん大丈夫!?』

『だ、大丈夫』

さわ子「あれ・・・?今週末って言ったわよね・・・」

『言ったよ』

さわ子「明日木曜日よ!?」
269. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:46:20.82 ID:qmEGUPh0o
『そうだよ?』

さわ子「あのねぇ・・・」

『楽しみだなぁ〜♪』

さわ子「明日一日で全ての準備しなきゃいけないのよ?」

『ばっちりだす!』

さわ子「・・・」

『ありがとね、さわちゃん』

さわ子「・・・お礼なんていいわよ」

『おやすみ〜♪』

さわ子「えぇ、おやすみなさい」

プツッ

さわ子「唯ちゃんはまだ、むぎちゃんの治療の事知らないのよね・・・」

カチッ

さわ子「よいしょ」ファサ

さわ子「・・・このタイミングなのね」

270. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:48:28.51 ID:qmEGUPh0o
9月10日


さわ子「もぐもぐ」

『・・・発生した台風28号ですが、沖縄を直撃しており』

さわ子「毎年毎年大変ね沖縄は」

『・・・このままの進路を進みますと』

さわ子「・・・」

『11日に通過するものと見られております』

さわ子「このタイミングなのね〜」

『それでは次のニュースです』

さわ子「車の予約・・・するべきかどうか悩むわね・・・」

ピッピッピ

271. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:51:03.88 ID:qmEGUPh0o
―――――3年生のクラス


紬「・・・」キラキラ

澪「嬉しそうだなむぎ・・・」

紬「・・・」プッププー

唯「私も楽しみだよ!」

信代「姫子も行くの?」

姫子「そうみたい」

信代「なんで他人事?」

姫子「その場に居たから数に入れられたようなものかな」

和「・・・そうね」

姫子「・・・っ」ギクッ

和「その場にいた・・・だけ・・・で数に入ったのよね」

姫子「・・・そ、そうだよ」

和「そうよね・・・」

信代「なに・・・この雰囲気は」

律「えーと、むぎ、唯、梓、姫子、さわちゃん、和、憂ちゃん、純、私・・・9人か」

紬「・・・?」

律「あぁ・・・澪はだな」

澪「行かないって言ってないだろっ!」

信代「10人か・・・大所帯だな」

紬「・・・」プップププー

唯「一緒に行こうよって」

信代「私?」

紬「・・・」コクリ

信代「定員オーバーじゃない?」

唯「さわちゃんに相談しよう」

紬「・・・」コクコク
272. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:52:46.31 ID:qmEGUPh0o
姫子「今日は父さんからキャンプ雑誌を借りてきたよ」

澪「用意がいいな!」

和「・・・」

姫子「ちょっと古いけど、テントを張る場所の選び方とか」ペラッ

澪「なるほど・・・あ、カレーの作り方まである!」ウキウキ

姫子「本当だ・・・やっぱりカレーが定番だよね」

澪「うんうん」

姫子「夜はみんなで焚き火を囲んでね」

澪「いいな・・・それ・・・」ジーン

姫子「ギターなんか弾き・・・なが・・・ら・・・」

澪「いい時間だ」ウットリ

姫子「・・・」

和「続けていいのよ?」

澪「ん?」

姫子「・・・」カァア

律「澪がはしゃぐのは分かっていたんだけど」

澪「・・・」カァァ

紬「・・・」コクリ

信代「で、どうしたんだよ唯?」

唯「来る・・・来るよ・・・」ムムム

律「またか・・・、そう何度も当たらねえよ」

唯「浅はかだよ・・・おそまつだよりっちゃん」

信代「さてさて、今日はどうなるかな」

唯「今扉が開くよ!」

紬「・・・」ワクワク

ガチャ

唯「ふふん」

信代「マジで・・・?」
273. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:54:17.59 ID:qmEGUPh0o
律「・・・後ろの扉から入るのかよ」

梓「せんぱ〜ぃ」コソコソ

唯「っ!」サッ

律「梓?」

信代「先生じゃないじゃん・・・って・・・あれ、唯?」

紬「・・・?」

梓「ちょっ!」ジタバタ

唯「どうしたんだい〜」スリスリ

梓「唯先輩に用はありません!」

唯「」ピシッ

紬「・・・」ププップップー

梓「あ・・・えと・・・一緒にお昼ご飯食べませんか?」

紬「・・・」コクコク

律「どうしたんだ、わざわざ」

梓「たまにはいいじゃないですか、お昼に来ますから!」

タッタッタ

唯「」ピキーン

信代「積極的な後輩だな」

律(私も見習うか・・・)

紬「・・・」チョンチョン

唯「・・・はっ」

ガチャ

さわ子「席に着きなさーい」

ザワザワ
274. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:56:47.82 ID:qmEGUPh0o
―――――昼・中庭

紬「・・・」モグモグ

梓「外で食べるのもいいですね」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」モグモグ

紬「・・・」モグモグ

梓「まだまだ暑さは続きますね・・・」

紬「・・・」コクリ

梓「続くというより残るって方があってますかね」

紬「・・・」モグモグ

梓「・・・」モグモグ

紬「・・・」モグモグ

梓「えと・・・」

紬「?」

梓「いえ・・・むぎ先輩じゃないです」

紬「・・・」モグモグ

梓「どうして喋らないんですか・・・」

律「いや・・・まったりしてんなーと思って」

梓「してましたけど・・・」

純「なにかを口に出したら壊しそうだったからさ」

梓「なにそれ・・・」

紬「・・・」ニコニコ

唯「喋っていいの?」

梓「どうぞ」

澪「それじゃあ、明日のキャンプについて話そうか」

律「そうだな、決めとくか」

憂「私たちも参加していいんですか?」

純「そうですよ」

紬「・・・」コクリ

梓「行きたくないのならいいけど」

純「そんな事は言っていなーい」
275. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 22:59:04.94 ID:qmEGUPh0o
澪「さわ子先生が移動手段を確保してくれているんだよな」

唯「うん!」

律「結構人数多いぞ」

憂「だ、大丈夫なんでしょうか」

紬「・・・」ドン

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」ペラッ

澪「紙鍵盤・・・」

紬「・・・」トントントトン

唯「う・・・」

梓「斉藤さん・・・ですか」

紬「・・・」コクリ

律「なるほど、運転手は二人で分担できるというわけか」

純「こういう時頼りになりますよね、免許所持者って」

唯「うぅ・・・音じゃないから聞き取れなかったよ」

梓(充分すごいと思いますけど・・・)モグモグ

紬「・・・」

ギュ

唯「ん?」

紬「・・・」スラスラ

唯「えへへ」

紬「・・・」ニコニコ

澪(・・・あれ・・・私だけ掌に書いてもらった事ない・・・?)

律「テントは足りるのか?」

澪「姫子が一つ持っているんだって」

唯「持っていたんだ〜、意外だね」

律「意外だ・・・。さわちゃんが夏フェスで使ったヤツもあるからなんとかいけるか?」

純「食事はどうするんですか?」

澪「カレーだ!」

純「ですよね!」

梓「決定しちゃいましたね」

紬「・・・」トントトントン

梓「いえ・・・特に食べたいものがあるわけでもないですよ」
276. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:00:04.84 ID:qmEGUPh0o
唯「冷やしソーメンとか」キラン

憂「・・・夏にたくさん食べたよ」

純「それもいいかなと思った」

律「どっちでも楽しめそうだけどな」

澪「カレーだ!」

純「そうだそうだ!」

唯「いいや、ソーメンだよ!ざるそばも可!」

純「そうだそうだ!」

律「じゃあカレーソーメンだな」

純「・・・」シーン

律「最近こんなのばっかり」シクシク

紬「・・・」トントントトン

唯「・・・両方?」

紬「・・・」ニコニコ

律「私の案が通ったか」フフン

澪「それぞれ作るって意味だろ」

梓「なんで混ぜるんですか、危険ですよ」

純「そうだそうだ!食べ物を粗末にするなー!」

律「こんにゃろ!」グリグリ

純「調子に乗りすぎたっ・・・痛いですよ!」ジタバタ

憂「準備しなくちゃねお姉ちゃん」

唯「そうだね!」

紬「・・・」ワクワク

梓「学校終わって、出発ですよね」

唯「さわちゃん大丈夫かな」

澪「・・・うん」

律「さわちゃんチームと斉藤さんチームで別れようぜ」

紬「・・・」トントトントトン

律「・・・ごめん、もっかい弾いて」

紬「・・・」トントトントトン

律「さわ・・・子・・・おいっ!」

梓「さわ子先生チームに入るって事ですね」

紬「・・・」コクリ

澪「いや・・・斉藤さんチームでいてくれ」

紬「・・・」ションボリ
277. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:01:12.76 ID:qmEGUPh0o
憂「時間が時間ですから、先に向かうグループが料理というのはどうでしょう」

唯「採用です」

律「じゃあ斉藤さんチームか・・・この名称長くてめんどいな」

純「斉藤・・・サイトウ・・・サトウ・・・砂糖というのはどうでしょう」

唯「シュガーだね」

澪「さわ子先生は?」

純「山中さわ子・・・山中・・・さわ子・・・山というのはどうでしょう」

さわ子「却下よ!」

純「!」ビクッ

さわ子「山ってなによ!どれだけ端折るのよ!!」グリグリ

純「ご、ごめんなさい!」ジタバタ

律「どうしたんだよさわちゃん?」

澪「用事ですか?」

さわ子「・・・ゆっくりするのはいいけど、昼休みあと5分よ?」

律「うそっ!?」

唯「もうっ!?」

澪「まだ半分も食べてない!」

梓「私とむぎ先輩は食べ終えてますよ」

紬「・・・」

憂「ごちそうさまでした」

純「はやっ」

律「むしろ私らがおそっ」
278. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:02:37.77 ID:qmEGUPh0o

―――――放課後・廊下

純「〜♪」

憂「そんなにいい曲なの?」

純「いい曲というか・・・今の状況にあってるって感じ」

憂「歌詞が?」

純「そうだよ〜・・・って言っても最後の一箇所だけなんだけど」

憂「どういう歌詞なの?」

純「ラヴマイデイズ、ウィアインザレイズ」

憂「?」

律「愛しい日々、だらだら過ごした時間・・・だな」

純「律先輩知っているんですか?」

律「私も好きなんだよそのバンド、いいよな!」

純「いいですよね!」

憂「・・・」

律「夏に参加したライブでさ、中学生達が演奏していただろ?」

純「そうですそうです!コピってましたよね!」

律「あの演奏は微妙だったけど、なんかひっかかってな〜」

純「ありますよねそういうの!」

律「う、うん・・・」

憂(純ちゃんテンション高い・・・そんなに好きなんだね・・・)

律「じゃあな、部活頑張ってくるぜー!」

タッタッタ

純「もうちょっと深く話したかった!」

憂「まだ時間あるよ・・・」

純「・・・」

憂「だらだら過ごしてる?」

純「過ごしていた・・・だねー、私も部活行って来るよ。じゃあ、明日」

憂「頑張ってね〜」

279. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:03:54.34 ID:qmEGUPh0o
―――――夜・平沢邸

憂「・・・」

『非常に強い勢力を保ったまま北上しており・・・』

憂「・・・」

『今後の情報に注意してください。では次のニュース』

ピッ

憂「・・・外はこんなにしずかなのに・・・・・・」

ガチャ

唯「たっだいま〜」

テッテッテ

憂「おかえり〜」

唯「今日もたくさん練習したよ」

憂「おつかれ様・・・ご飯用意する?」

唯「うん、お願い〜」

憂「分かった・・・。天気どうだった?」

唯「うん?晴々していたよ」

憂「そっか・・・」

唯「台風来てるんだよね」

憂「うん・・・」

唯「なにも今こなくてもいいのに」

憂「はやく通り過ぎてほしいな・・・」

唯「だいじょうぶだよ〜」

憂「・・・明日のキャンプ、心配じゃない?」

唯「むぎちゃんが参加するんだよ?」

憂「ふふっ、そうだったね」

唯「あの旅を引き当てたくらいだから、台風なんかメじゃないよ」ウンウン

憂「ご飯の用意するから着替えてきてね」

唯「はいよ!」

280. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:05:10.00 ID:qmEGUPh0o
9月11日


―――――澪の部屋

ビュウウウウウウウウウ

ガタガタガタガタ

澪「・・・ぅん?」

ビュウウウウウウウ

澪「・・・朝・・・?」

シャー

澪「うわっ!」

ザアアアアアア

ビュウウウウウ

澪「うわー・・・」

ジリリリリリリリ

カチッ

澪「朝とは思えない暗さだな・・・」

ザアアアアアア

澪「この雨・・・」

pipipipipipipi

ピッ

澪「はい・・・」

『おはよ』

澪「おはよう・・・すごいな・・・風と雨」

『あぁ・・・キャンプ大丈夫かよ』

澪「キャンプの前に行く所あるだろ」

『・・・え?』

澪「学校だ・・・」

『・・・テレビ見てないのか』

澪「・・・今起きたから」

『つけてみろ』

澪「・・・?」

ピッ

澪「あ・・・」

『テロップ出てるだろ?』
281. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:08:19.39 ID:qmEGUPh0o
澪「うん・・・交通機関の運休・欠航・・って事は」

『休みだっ!』

澪「喜ぶ所じゃないだろ・・・」

『まぁな・・・でも、見方によればラッキーかもしれないじゃん』

澪「・・・どうして」

『午前中に通りすぎれば、キャンプに間に合う。学校が終わるより早く到着する』

澪「・・・なるほど」

『テルテル坊主作っとけよー』

澪「今から・・・?」

『なにもしないよりはいい!』

澪「分かった」

『そんじゃ後でなー』

澪「うん」

プツッ

澪「何年ぶりに作るんだろ・・・」

pipipipipipi

澪「・・・今度はメールか」

ピッピッ

『お昼に河川敷に集合!』

澪「唯の予報では晴れになるのか・・・」

ピッピッピッピ

『どうして河川敷なんだ?学校でいいんじゃないの?』

ピッ

澪「・・・とりあえず準備しておくか」

pipipipipipi

澪「おっと・・・」

ピッ

『さわちゃんが学校嫌だって』

澪「ふふ・・・教師が登校拒否してるみたいだな・・・」

ビュウウウウウウウウウ

ガタガタガタガタ

ザアアアアアアアアアア

澪「この台風はすごいな・・・」
282. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:16:03.45 ID:qmEGUPh0o
―――――昼・河川敷

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

紬「・・・」ヒヤヒヤ

憂「流れが凄いですね・・・」ゴクリ

姫子「・・・自然は侮れないね」

律「少し風が強いな・・・」

純「キャンプ地に到着する頃には落ち着いてますよ」

律「なんで分かるんだよ」

純「・・・女の勘です」

憂「使い方間違ってるような・・・」

澪「よいしょっ」ドサッ

唯「荷物載せたよっ!」

斉藤「それでは参りましょう」

紬「・・・」コクリ

唯律純「「「  お願いしまーす!  」」」

澪憂姫子「「「  お願します  」」」

ガチャ

律「うっしゃー、乗り込め乗り込めー!」
283. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:17:18.17 ID:qmEGUPh0o
純「よっしゃー」

姫子「凄いテンションだねぇ」

唯「自分だってワクワクしてるくせにぃ〜」ツンツン

澪「・・・」

憂「よいしょっ・・・」

バタン

紬「・・・」チラッ

律「・・・ん?」

澪「全員乗ったよ」

紬「・・・」コクリ

斉藤「それでは、出発します」

唯「ごーごー!」

純「レッツゴー!」

律「レッツゴーゴー!」

澪「このテンションのまま2時間持つのか・・・」

姫子「途中で飽きるんじゃないかな」

律「私らのテンションを見くびるなよ」フフン

憂「クスクス」

紬「・・・」ウキウキ

ブオオオオオオ

284. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:18:34.62 ID:qmEGUPh0o
―――――30分後・シュガー車

律「・・・」

純「・・・」

唯「・・・」

澪「はやっ!」

律「飽きたんじゃないぞ、体力を温存してるだけだ」

純「はい」

唯「そう・・・だよ・・・」

憂「お姉ちゃんは眠そうだね」

紬「・・・」ルンルン

姫子「紬はまだテンション高いみたいだよ」

律「むぎー、体力温存しておか・・・なくていいよこの子!」

澪「体力あるからな」

紬「・・・」フンス!

斉藤「音楽でもおかけしましょうか?」

純「じゃあクラシックお願します」

斉藤「かしこまりました」

ピッ

〜♪

紬「・・・」ルンルン

唯「」ウトウト

憂「・・・」

律「こら!」

斉藤「なんでしょう?」

律「斉藤さんじゃなくて・・・純!」

純「すいませんでした」

姫子「・・・」

律「まったく、これからキャンプだってのに落ち着いてはもったいないだろ」

純「そうですね、それではどのようなジャンルがいいでしょう」

律「それは唯が教えてくれる」

澪「キラーパス・・・」
285. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:20:36.75 ID:qmEGUPh0o
憂「お姉ちゃん」ユッサユッサ

唯「ぅ・・・ん・・・うん?」

憂「キャンプへ向かう時に聞く曲って何かな」

姫子「結構攻めるね、憂ちゃん」

紬「・・・」メモメモ

律「しっかり覚えるんだぞむぎ」

紬「・・・」コクリ

澪「なにをだ」

律「教えてやれ唯」

唯「姫ちゃんが聞いてる曲だよ〜」ムニャムニャ

姫子「えっ!?」

紬「・・・」メモメモ

律「なるほど、こういう手もあるのか」

純「なるほど〜」

憂「姫子さんは主にどんなジャンルを?」

澪「攻める攻める」

姫子「律に――」

律「パスはもう無しな」

姫子「――教えてもらった曲がこのプレイヤーに入っているんですけど、再生できますか」

澪「これは律に責任が回ったな」

律「ぐっ・・・」

純「なるほど〜」

斉藤「お嬢様、申し訳ありませんがお願します」

紬「・・・」コクリ

姫子「お願いね」

紬「・・・」

斉藤「そこの線・・・そうです」

紬「・・・」

ピッ

ダンッダンッダンッダンッ

純「おぉ、このバンド!」

律「あぁ、これかー」

紬「・・・」ルンルン

唯「」スヤスヤ

澪「・・・」
286. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:22:17.15 ID:qmEGUPh0o
a vapor tail disappears

I lost my feeling in the sky

憂「いいですね、曲調と外の天気が合っているような気がします」

律「合ってるなー」

姫子「・・・」ホッ

純「憂、このバンドだよ昨日言ってたの」

憂「最近お気に入りっていう・・・?」

純「そう」

姫子「いいよね、このバンド」

純「いいですよね!」

澪「あ、テンション戻った」

姫子「どうかな・・・紬?」

紬「・・・」グー

律「へぇ・・・むぎもこういうの聞くのか?」

紬「・・・」

斉藤「ボサノバの要素もありますから・・・そこが合っていると思われます」

紬「・・・」グー

澪(知らなかった・・・)

律(むぎの知らない部分ってまだあるんだな・・・当然か・・・)

憂「河川敷で話したバンドだよね?」

I could not see

純「そうだよ、アシッドジャズやダンスクラシックを取り入れたってヤツね」

any hope

姫子「へぇ・・・」

if I'd stay here

律「ここに留まっていても、何の希望もみえない・・・」

澪「・・・?」

唯「」スヤスヤ

律「・・・」

紬「〜♪」

律(重なるな・・・)

紬「・・・」ルンルン

        so take me higher
律(もっと高くヘ連れていってくれ)

  to get back the song I lost
律(失くした歌を取り戻す為に)
287. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:23:46.55 ID:qmEGUPh0o
―――――1時間後

紬「・・・」

律「・・・むぎ?」

紬「・・・?」

律「なにか見えるのか?」

純「未確認飛行物体とか」

紬「・・・」スッ

律「あぁ・・・晴れてきてるな」

澪「台風一過だな」

姫子「うん、いいタイミングに晴れたね」

純「これならキャンプ地は乾きますよね」

斉藤「それはどうでしょう・・・結構な雨でしたから」

澪「うん・・・バケツをひっくりかえしたような雨だった」

律「台風一家・・・」

澪「・・・はいはい」

姫子「?」

律「・・・」

純「どうして繰り返して言ったんですか律先輩」

律「うるさいっ」

紬「・・・?」

澪「むぎも気づいていないのか」
288. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 23:24:44.60 ID:qmEGUPh0o

姫子「どういう事?」

純「台風にもお父さんとお母さんが」

律「ボケを説明するなぁ!」

紬「・・・」コクコク

姫子「・・・」

憂「」スヤスヤ

唯「」スヤスヤ

ドルルルルルルル

姫子「あ・・・」

澪「ん?」

姫子「女性ライダーだよ」

純「おぉ、かっこいいバイクだ」

律「どれどれ・・・マジだ・・・かっこいいな」

姫子「・・・気持ち良さそう」

紬「・・・」

律「太陽出てきてるからな」

ドルルルルルルルル・・・

澪「ぐんぐん伸びていったな・・・」

憂「」スヤスヤ

唯「」スヤスヤ
289. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/03(土) 00:31:39.71 ID:/tE7ZYkDo
―――――2時間後

澪「起きて、二人とも」

憂「・・・ぁ」

唯「・・・ぉ?」

律「そろそろ着くぞ〜」

姫子「雲も少なくなってきたね」

律「純の女の勘とやらも・・・捨てたもんじゃないってことか・・・」ゴクリ

紬「・・・」キラキラ

斉藤「・・・えぇと・・・山中様は・・・」

純「あ、梓がいたっ!」

斉藤「では、そちらへ・・・」

律「梓も運が悪いなー」

純「そうですね」

澪「・・・くじだからしょうがないけど」

斉藤「到着致しました」

ガチャ

純「ありがとうございましたー!」

澪「ありがとうございました」

律「ありがとー!」

憂「・・・ありがと・・・うござ・・・まし・・・」

唯「うい〜、ちゃんと目を覚まさないと危ないよ〜」

和「寝ていたの?」

唯「えへへ」

憂「・・・」ボケー

律「到着!」
290. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/03(土) 00:32:21.16 ID:/tE7ZYkDo
梓「純があのくじ作ったんだってね」

純「そうですよ」

梓「・・・」

純「私は悪くない!」

梓「自分の引きが弱かっただけ・・・誰も責めてはいないよ・・・」フッ

純「ご、ごめんなさい」

梓「・・・帰りもくじ・・・?」

純「そう・・・なります・・・かね・・・」

梓「・・・」

紬「・・・」イソイソ

梓「手伝います!」

斉藤「場所を確保しておいてくれますか?そちらへ荷物を運びますから」

律「よっしゃー、行こうぜむぎー!」

澪「よし!」

純「いい場所を確保したいなー」

姫子「先ずは下見だね」

紬「・・・」ダッ

タッタッタ

梓「むぎ先輩まってください!」

和「・・・」ダッ

タッタッタ

姫子「和まで・・・」

唯「あれ、りっちゃんたちは〜?」

憂「・・・あ、到着していたんだね」

斉藤「皆様向こうへ行かれましたよ」

唯「えー!?」
291. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/03(土) 00:33:12.13 ID:/tE7ZYkDo

―――――山中さわ子班


いちご「料理班がいい・・・」

風子「仕方ないよ、くじで決まった事だから」

信代「そうだぞ、諦めて木の枝を集めようじゃないか」

春子「なんで木の枝を・・・」

信代「姫子と澪が言ってたでしょ」

風子「湿った枝で焚き火をするとすぐに火が落ちるから、早めに集めて天日干しするって」

春子「雑誌で得た知識か・・・」

いちご「・・・」スィー

信代「ちょいまち」ガシッ

いちご「・・・テント設営班なんて聞いてない」

信代「しょうがないな・・・あっちの班の誰かと変わってもらうといい」

いちご「・・・うん」

スタスタ


最終更新:2011年10月05日 23:21