432. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 18:59:37.40 ID:u8FaWllJo
―――――45分後・河川敷

「みんな遅いな〜」

「集合時間間違えたんじゃない?」

「そうかも・・・律さんにメールしてみるよ」

「キャンプ楽しみ」ルンルン


・・・・・・


律「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

紬「」スヤスヤ

憂「」スヤスヤ

いちご「・・・終わる」

和「もうそろそろ河川敷に着きますね」

風子「起こしたほうがいいよね?」

さわ子「お願いね」

pipipipipipipi

律「・・・ぅ・・・ん・・・」

ピッ

律「」スヤスヤ

風子「みんな起きて〜」ユッサユッサ

憂「・・・・・・はぃ・・・」

紬「・・・?」

梓「」スヤスヤ

風子「そろそろ河川敷に着くよ〜」

律「」スヤスヤ

憂「あ・・・到着しますね・・・」

紬「・・・」ボケー

いちご「・・・あ」

さわ子「あら・・・、あの二人・・・?」

和「・・・どうして今頃・・・ちょっと律!!」

律「ぅ・・・ん・・・?」

梓「」スヤスヤ

433. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:00:31.38 ID:u8FaWllJo
・・・・・・



「なんで・・・みんな車に乗って・・・?」

「まさか・・・時間間違えたんじゃなくて・・・日にち間違えたんじゃ・・・」

「そ、そんな・・・」

「・・・」

キキーッ

ガチャ

さわ子「・・・こ、言葉が出ないわ」

和「律に連絡・・・したでしょ?」

「・・・うん」

「でも、台風だから一日ずらすと・・・思ってて・・・」

律「いや、『行けたら行く』って言ってただろ」

「「  そんなー!!  」」

憂「・・・」

律「河川敷に集合ってメールを唯が送ったはずだし、来ないから欠席だと思い込んでた」アハハ

和「連絡ちゃんと取りなさいよ・・・」

風子「・・・」

紬「・・・」アセアセ

「うそでしょー!」

「えぇー・・・」


・・・・・・



信代春子「「  うわぁ・・・  」」

純「あの二人は・・・先輩方のクラスメイト・・・?」

澪「りつ・・・」ハァ

唯「」スヤスヤ

斉藤「・・・到着です。お疲れ様でした」

ガチャ

信代「ありがとうございましたー」

純「ありがとー斉藤さん!」

澪「ありがとうございました」

春子「ありがとうー!」

斉藤「誰も平沢様を起こさないのですね」

唯「」スヤスヤ
434. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:01:42.18 ID:u8FaWllJo
「「  ・・・  」」シーン

澪「ほら、謝罪しろよ」ヒソヒソ

律「私悪くないもーん」

紬「・・・」オロオロ

純(気まずい・・・)

信代(置いていかれた二人・・・。これはキツイな)

春子(この空気・・・キャンプ帰りの空気ではないよな)

憂(ど、どうしよう・・・)

風子(楽しかったって言えない空気だよね・・・)

いちご(・・・眠たい)

「風子さん・・・髪型まで変えて・・・いいね」

風子「っ!」ギクッ

「似合ってて可愛いですねー」

和「そ、そうよね・・・」

ドルルルルルルルン

玉恵「ここでいいのー!?」

姫子「はいー!」

玉恵「よいしょっと・・・ふぅ」サラサラ

「だれ・・・?」

律「キャンプで知り合った人だ」

「・・・」

姫子「ふぅー、楽しかった!」キラキラ

ピキーン

さわ子「姫ちゃんの一言で空気が凍ったじゃないの」

姫子「うん?」

「「  うわーん!  」」

春子「泣き出しちゃったよ」

純「り、りつ先輩」

律「私が悪いのかっ!?」

紬「・・・」

唯「もぅ〜着いたなら着いたって言ってよ〜」

梓「結局むぎせんぱいと一緒になれなかった・・・」ションボリ

澪「乗ってたよな・・・?」

和「えぇ・・・寄り添って寝てたわ」
435. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:02:27.58 ID:u8FaWllJo
風子「テ、テントあるよ」

「それでどうするのよ!」

「河川敷はキャンプ禁止だよ」

紬「・・・」アセアセ

唯「エリちゃんとアカネちゃん・・・どうしてここにいるの?」

エリ「キャンプに行こうとしていたの!」

アカネ「ところがもう終わっていましたとさ・・・」

玉恵「あっはっはっは!」

紬「!」ピコン

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

梓「写真・・・ですか」

紬「・・・」コクリ
436. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:03:09.88 ID:u8FaWllJo
――・・・


玉恵「紬ちゃんに言わないでくださいね」

斉藤「よろしいのですか?」

玉恵「もう・・・あの家とは関係ないですから」

斉藤「そうですか。かしこまりました」

玉恵「紬ちゃんとの?がりも切れちゃったから、みんなとは本当にお別れ。これでいいんですよ」

斉藤「・・・」

姫子「玉恵さんも一緒に写りましょうよ」

玉恵「私はカメラも撮れるようになりたいから、写す側でいいよ」

姫子「湖で撮った時だって」

玉恵「いいからいいから、みんなの所に行ってよ」

姫子「・・・」

玉恵「姫ちゃんだけいない記念写真になるよ」

姫子「・・・」シブシブ

スタスタ

斉藤「写る側でもいいのではないでしょうか。それでいいと思います」

玉恵「・・・」


・・・・・・



エリ「せめて、せめてこの時だけは!」

アカネ「一緒に写っていい?」

紬「・・・」ニコニコ

梓「・・・」

純「隣をキープしていらっしゃる」

憂「湖の写真は現像に出してきたんですか?」

姫子「うん。玉恵さんのカメラからデータを抽出して、現像へ」

律「仕事はえー」

澪「デジカメは便利だな」

春子「どうして一緒に写らないんだろうか、玉恵さんは」

姫子「・・・多分」

唯「なにか知ってるの?」

姫子「・・・ううん、知らない」

唯「?」

信代「ほら、撮るって言ってるよー」
437. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:03:39.30 ID:u8FaWllJo
姫子「・・・」

和「姫子・・・連れてきて」

姫子「頑なに断られたよ」

唯「みんなで写ったほうがいいよ〜!」

姫子「でも・・・」

紬「・・・」

ギュ

姫子「・・・?」

紬「・・・」スラスラ

姫子「い・・・ま・・・を・・・の・・・!」

紬「・・・」スラスラ

姫子「分かったよ、むぎ」

紬「・・・」コクリ

エリ「な、なにが分かったの?」

梓「・・・」

姫子「やっぱり一緒に写りたいよね」

タッタッタ

信代「このキャンプで変わったのは、風子と姫子だったか」

風子「え、私も!?」

アカネ「リアクションから違うよね」

いちご「うん」
438. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:05:46.62 ID:u8FaWllJo
姫子「今を残しましょう」

玉恵「・・・」

姫子「玉恵さん・・・自分をぼかしていますよね」

玉恵「・・・」

姫子「私は、『今』の玉恵さんと写りたいです」

玉恵「・・・」

姫子「一緒に・・・」

玉恵「事故ってから今まで写真に写った事はなかった。というか、自分を残すのが嫌だった」

姫子「・・・」

玉恵「姫ちゃんの言う通り、ぼかしてきたんだよ。今を通り過ぎていく過去が嫌だから、振り返らないように」

姫子「想い出も・・・嫌ですか?」

玉恵「・・・。旭川という選択肢がいつもチラついて・・・ね。前を、未来を見ていたら後悔なんてしないでしょ
      だから、思い出と一緒に自分を置いていくの」

姫子「それは・・・なんだか、寂しいです」

玉恵「うん・・・。そうだと、寂しい事なんだと『今』気づいたよ。ありがとう」

姫子「っ!」

玉恵「紬ちゃんのように、現実を受け入れられてなかったんだね、私は」

姫子(むぎのように・・・)

玉恵「斉藤さーん」

斉藤「かしこまりました」

姫子玉恵「「  気が利きますね  」」

斉藤「光栄です」

姫子「ブフッ」

玉恵「あはは」

姫子「並びましょう」

スタスタ

玉恵「どうして分かったの?」

姫子「むぎが・・・今を残そうって言ってくれたんです」

玉恵「そっか」

姫子「はい」

梓「・・・」

姫子「すごいね、梓ちゃんの大切な人って」

梓「はい」
439. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:06:17.11 ID:u8FaWllJo
玉恵「な、なんか恥ずかしいな」

澪「どうしてですか?」

玉恵「私だけ年上・・・あ」

さわ子「あ・・・ってなによ」

玉恵「ほっ・・・」

さわ子「声に出して安心するんじゃないわよ」

姫子「あはははっ」

いちご「・・・ふふっ」

エリアカネ「「  !  」」

律「みんな笑えー!」

紬「・・・」フンス!

唯「・・・」フンス!

梓「・・・」フンシュ!

春子「この三人笑ってないけど・・・これでいいか」

風子「いえい」ピース

和「・・・」

澪「・・・」ピース

憂「・・・」

純「・・・」ダブルピース

信代「・・・」

斉藤「では・・・。はいチーズ」

玉恵(これだから――)

カシャッ

玉恵(――旅をやめられない)
440. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:07:13.85 ID:u8FaWllJo
ドルルルルン

玉恵「それじゃ、みんな」

唯「・・・」

姫子「ほら、唯・・・。笑顔で見送ろうよ」

憂「・・・」

和「・・・」

玉恵「元気でね」

律「楽しかったぜー」

澪「とっても楽しかった」

梓「バイクに乗せてくれてありがとうございました」

紬「・・・」コクコク

玉恵「乗ってみてどうだった?」

梓「とっても視界が狭かったですけど、とっても楽しかったです」

紬「・・・」コクリ

姫子「・・・」

玉恵「そっか」

純「やっぱり寂しいー」

信代「なんか、寂しくなってきた」

玉恵「あはは、そう言ってくれるんだ」

さわ子「元気でね。運転気をつけなさいよ」

玉恵「もちろん!怖さは誰よりも知っているからね」

春子「かっこいいなぁ」

風子「うんうん」

玉恵「照れちゃうな」

いちご「・・・お元気で」

憂「さようなら・・・」

和「バイバイ」

唯「さようなら・・・」

紬「・・・」フリフリ

姫子「また、どこかで・・・」

玉恵「ありがとう」

姫子玉恵「「  さようなら  」」

ドルルルン

ドルルルルルルルルルル・・・

姫子「・・・」
441. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:08:49.89 ID:u8FaWllJo
律「さーて、そろそろ解散すっかー」

信代「そうだね・・・」

いちご「終わった・・・ね」

エリ「始まってもいないよ」シクシク

アカネ「・・・」

唯「・・・帰ろっか」

憂「・・・うん」

和「・・・えぇ」

澪「うー・・・ん、と」ノビノビ

紬「・・・〜」ノビノビ

春子「意外に楽しんだなー」

律「そうか、それはよかった」

風子「一日がとても濃かった・・・。旅ってあんな感じなんだね」

澪「私たちはこの一日を10日体験したんだ」

信代春子「「  マジで!?  」」

梓「むぎせんぱいは15日ですね」

紬「・・・」ニコニコ

エリ(なんの話だろう・・・)

風子「はぁー・・・。大変そうだけど・・・楽しそう」

純「くぅ・・・私は一日だけ・・・」

梓「その一日も結構濃かったんだよ」

純「そうは言ってもさ〜」

姫子「・・・」

唯「ひめ・・・」

和「唯・・・、今はダメよ」

唯「う、うん・・・」

姫子「どうして?」

和「感傷的になっているでしょ?」

姫子「感傷的・・・って、そんな乙女じゃないよ私は」

和「・・・それならよかったわ」

姫子「ふふっ」

唯「よかった」

アカネ「・・・エリ」

エリ「ん?」

アカネ「どうして日にち間違えたの」ゴゴゴ

エリ「わ、私のせい!?」
442. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:10:22.26 ID:u8FaWllJo
――・・・


律「みんな帰ったか」

澪「あの二人には悪いことしたな」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・ですね」

律「埋め合わせぐらいしようぜ」

澪「頑張れよ」

姫子「がんばってね」

律「いや、あなたたちも参加ですけど」

紬「・・・!」キラキラ

梓「なにか企画しているんですか?」

律「いいえ」

紬「・・・」ションボリ

梓「ですよね」フッ

律「・・・」グリグリ

梓「無言ですかっ!」ジタバタ

澪「あのさ・・・むぎ」

紬「・・・?」

澪「湖で聞こうと思っていたんだけど」

梓「あ・・・!」

澪「むぎの『最高の」

梓「むぎせんぱいの『最高の場所』を教えてくれますか!?」

紬「・・・?」

律「なんで遮った?」

姫子「『最高の場所』って・・・?」

澪「・・・えーと」

梓「誰でも持っている大切な場所だそうです」

澪「相馬さんのお父さんの写真が分かりやすいかな」

姫子「・・・あぁ」

紬「・・・」コクコク
443. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:11:21.74 ID:u8FaWllJo
律「・・・」

澪「・・・」

梓「・・・」

姫子「・・・?」

紬「・・・」チョンチョン

梓「え・・・?ここですか?」

紬「・・・」コクリ

律「確かに、河川敷には・・・最近よく来るけど・・・」

梓「・・・」

澪(てっきり部室かと・・・)

紬「・・・」ニコニコ

姫子「よく分からないけど・・・。じゃあ、私も帰るよ」

律「じゃあなー」

梓「また月曜日です」

姫子「うん、バイバイ」フリフリ

紬「・・・」フリフリ

澪「あ、姫子・・・さっき撮った写真のデータ、あとでくれる?」

姫子「さっきのは無いよ」

澪「?」

姫子「玉恵さんが『宝物にする』と言って持って行った・・・からね」
444. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:12:02.48 ID:u8FaWllJo

9月13日

『ありがとう。さようなら』

姫子(意外と乙女だったみたい・・・)

チュンチュン

姫子「あ・・・。部活行かなきゃ」

ガバッ

姫子「その後に・・・バイト・・・」

ガサゴソ

姫子(忙しい生活だったんだ・・・)

ガチャ

姫子(この感傷的な気持ちも、そのうち薄れていくのかな・・・)

バタン
445. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:13:21.16 ID:u8FaWllJo
―――――昼・ファミレス

律「なにをするか!を決める会議を始めます!」

唯「お〜」パチパチ

エリ「いえーい」パチパチ

澪「いきなり呼び出したかと思えば・・・」

律「メール送ったのに、集まり悪いなー」

エリ「ほんとうだよね」

律「エリは呼んでないけどな」

エリ「通りがかっただけだけど・・・。その言い方はひどい」

唯「4人でなにを決めるの?」

律「なにかしようぜ!って事。・・・時間少ないだろ?」

澪「・・・うん」

唯「・・・そうだね」

エリ「?」

律「むぎが学校に通うの学園祭までなんだ」

エリ「どういう事?」

澪「喉の治療の為にドイツへ行く事に決まったんだ」

エリ「え・・・」

唯「だから、りっちゃんがなにかしよう!って」

エリ「・・・」

律「なにをしよう!」

澪「今月に入ってしてきた事をまとめてみるか」

唯「えーっと」

エリ「・・・」

律「川で遊んで・・・雨にうたれて・・・キャンプして・・・」

唯「雨の時はむぎちゃんいないよ」

律「あ、そっか」

澪「聞いていたら・・・小学生の夏休み日記みたいだな」

唯「えへへ」

律「照れるとこか!?」

エリ「・・・さびしくないの?」

澪「・・・」
446. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:14:38.76 ID:u8FaWllJo
エリ「どうして・・・そんな風に・・・」

唯「・・・」

エリ「今まで部活でも一緒にいたんでしょ?・・・一緒に卒業できないんだよ?」

律「そうだな。心残りになるだろうな」

澪「・・・だな」

唯「あ、閃いた」ピコン

エリ「仲間がいなくなるのは・・・嫌だよ」

律「そうだぞ、だからなにかやろうって」

pipipipipipi

律「空気読めないメールだな・・・。佐々木さんだな」

ピッ

『月見はどう?
  16日が満月だよ』

律「よし、採用」

澪「まて、こっちにも報告しろ」

律「姫子が月見しようって」

唯「採用した!」

エリ「・・・」

律「だからな、エリ。私たちは」

pipipipipipi

律「・・・」ピッ

『月見と来たら次は花見よね』

律「九月に咲く花ってなんだよ」

澪「ひ、彼岸花?」

唯「誰から〜?」

律「和・・・だけど、姫子とリンクしてんな」

澪「一緒にいるんじゃないか?」

唯「学校に行くって言ってたよ和ちゃん」

エリ「・・・」

律「保留しておくか・・・。彼岸花眺めてどうすりゃいいのか分からん」

澪「に、日本ではあまり良い意味でとられないからな」ブルブル
447. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:16:36.52 ID:u8FaWllJo
律「話が逸れてしまうな・・・。私たちはだな」

pipipipipipi

律「・・・」ピッ

『冗談よ』

パタン

律「・・・私たちは今一緒にいられるわけだから」

澪(今のメールは無視か・・・)

唯(気になる・・・)

エリ「・・・」

律「今のうちに」

pipipipipipi

律「・・・」ピッ

『ライブに行きましょう!あと、鈴木ですから!!』

律「なんで分かったんだ・・・。却下だな」

澪「なんだって?」

律「すず・・・島根さんから・・・。純からライブに行こうって」

唯「夏フェスに行ったよ」

澪「クラシックのコンサートに行こうって話していたんだったな」

エリ「・・・」

律「どこまで話したっけ・・・」

唯「今のうちに想い出を増やそう。一緒にいられる今を大切にしようってとこまで」

律「そこまで言ってねえ!」

pipipipipipi

ピッ

『どうして言い直したんですか!澪先輩の案に賛成〜(^^)ノ』

律「近くにいるな・・・」

純「えへへ」

澪「来ていたんだ」

純「もちろんですよ!」

エリ「・・・」

律「まぁ・・・唯が全部言った訳なんだが・・・」

pipipipipipi

『ボウリングに行こう』

律「華の高校生活エンジョイか!」

純「・・・」
448. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:17:13.40 ID:u8FaWllJo
エリ「・・・」ピッピッピ

pipipipipipi

『その後に海へ行こう』

律「どの後だよ!いちごと風子リンクしてるぞ!これボケなのか!?」

澪「律がテンパってるな」

唯「面白いね、見物していよう」

pipipipipipi

『その前に買い物に行こう』

律「勝手に行け!・・・春子もリンクしてんな!」

pipipipipipi

『山へ行きなさい』

律「担任による指令!?なぜ山!?」

pipipipipipi

『なにをするの?』

律「それを聞いたんだよ信代!」

pipipipipipi

『鈴木です』

律「うるせえ!」

純「すいません」

pipipipipipi

『お姉ちゃんと一緒の案です』

律「う・・・!うん!」

澪「勢い削がれたな」

pipipipipipi

エリ「・・・」ピッ

律「私じゃなかった!」

澪「お、落ち着け」

エリ「私たちも参加で」

純「おっけーです!」

澪「うん。一緒に残していこう」

律「あぁ・・・」

唯「・・・うんっ!」
449. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:18:09.42 ID:u8FaWllJo
律「・・・憂ちゃんが唯と同じ案だって言ってたけど、なにか考えていたのか?」

唯「さっき閃いたんだけどね〜」

pipipipipipi

ピッ

律「お、梓のはいいな」

唯「私たちの―――」

『最高の場所を探しましょう』
450. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:20:06.60 ID:u8FaWllJo
――・・・

唯「むぎちゃんの『最高の場所』は河川敷なの?」

律「あぁ、そう言ってた」

澪「私は部室かと思っていたんだけどな」

唯「・・・」

純「私はどこだろう・・・」

エリ「『最高の場所』ってなに?・・・想い出深い所とか?」

律「うん・・・。いや、違うか」

澪「大切な場所だ」

唯「うん・・・」

純「最近よく行っていますけど・・・。河川敷だとちょっと不自然な感覚ですね」

エリ「なんだか霧の中に手を伸ばしているような話だね」

唯「・・・」

律「唯?」

唯「ん?」

澪「もしかして・・・」

純「もしかして?」

エリ「?」

澪「なにか気づいた?」

唯「ううん。最近むぎちゃんの考えが分からなくて・・・。分かるような気がするけど」

律「けど?」

唯「分からないや」

澪「それは・・・伝える手段が限られているから分からないの?」

律「み、みお・・・?」

唯「ち、ちがうよ!・・・ただね、むぎちゃんが・・・見せては隠すを繰り返すんだよ」

エリ「・・・」

純(それって・・・梓があの人を毛嫌いする理由と似てる・・・?)

唯「うーん・・・」

律「・・・」

澪「・・・」

エリ「子どもみたい・・・」ボソッ

律「・・・」

エリ「あ・・・、ほら!無邪気な子どもって宝物を隠しては見せてちゃんと見せないでしょ!?」

澪「あぁ・・・」

唯「な、なるほど」

律「むぎの性格からして、それはアリかもしれないな」

純(あの人はそんなんじゃないから全く別か・・・)
451. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:21:15.73 ID:u8FaWllJo

―――――夜・梓の部屋

『最高の場所』を探そうと言ってはみたものの

見当がつかない

一度は見つけたと思っていたんだけど

昨日のむぎせんぱいが示した場所で分からなくなってしまった

行動範囲を広げれば見つかるのかな


ヒントすらくれなかった

あの人は

だから嫌なんだ

あの人が


勝手に踏み込んできて

勝手に去って行った

この中途半端な距離感

なんなんだろう

あの人は


本当にヒントはなかったのかな

どこかで見落として、聞き落として、いたのかな

452. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:21:54.57 ID:u8FaWllJo
9月14日

澪「憂ちゃんが風邪!?」

唯「うん・・・キャンプの疲れが出たみたいなんだよ」

律「そういや・・・準備を任せっぱなしだったからなー」

紬「・・・」コクリ

唯「ううん。ういは『好きだからやっただけ』って言ってたよ」

澪「私たちが気にする事を見越していたみたいだな」

律「学校終わったらお見舞いに行くか」

紬「・・・」コクリ

澪「そうだな」

唯「ありがと〜」

律「よし、話を変えるぞ。各自作詞してきたな?」

紬「・・・」プッププー

澪「もうできたのか、むぎ」

唯「一つできたよ〜。後で部室にて発表します」フンス!

澪「唯も!?」

律「新曲を2曲と、あとなにを演奏するかだな」

紬「・・・」ププッププー

唯「そだね。あずにゃんも一緒に考えよう」

澪「そうだな」

唯「くるよっ!」

ガチャ

さわ子「はーい、みんな席について〜」

律「なんだこの意味の無い能力」
453. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:23:32.53 ID:u8FaWllJo
――・・・

さわ子「これでお終いっと。それじゃ後は真鍋さんに任せます」

和「はい」ガタッ

スタスタ

唯「学園祭の出し物だね」

姫子「・・・」ボケー

唯「姫ちゃん?」

姫子「・・・ん?」

唯「どうしたの?」

姫子「はは・・・、ちょっとセンチになってたみたい」

唯「・・・」

姫子「あれ?どうして和が教壇に立ってるの?」

唯「学園祭の出し物だよ。うちのクラスだけまだみたいだから」

姫子「余裕だよね」

唯「・・・うん」

姫子「・・・」フゥ

唯「・・・」

アカネ(風子と姫子の様子が変・・・)



風子「・・・ふぅ」

澪「・・・」

信代「どうしたの風子は?」ヒソヒソ

澪「・・・分からない」ヒソヒソ

信代「キャラが戻ったみたいだけど」ヒソヒソ

澪「多分・・・戻っていないと思うよ」ヒソヒソ

信代「どうして?」ヒソヒソ

澪「さ、さぁ・・・」ヒソヒソ

信代「あ、とぼけた」

澪「いちごも同じみたいだけど」ヒソヒソ

信代「ん?」

いちご「・・・はぁ」

454. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:24:46.61 ID:u8FaWllJo
―――――・・・


和「ロミオとジュリエットでいいですか?」

「それなら澪さんがロミオね!」

澪「ゑ゛!?」

律「言葉にならない驚きだな」ウシシ

紬「・・・」キラキラ

澪「ちょっ」オロオロ

律「大丈夫だって、今の澪ならできるって」

澪「人事だと思って・・・」

春子「じゃあジュリエットは律だな」

律「意義あり!」

澪「自分に降りかかったら抗議するのか!」

律「わ、私よりいちごの方が似合ってるじゃんか」

いちご「・・・はぁ」

律「あれー、拒否もしないんですかー・・・」

紬「・・・」プップププー

「?」

和「脚本を私がする・・・と琴吹さんが仰っていますが・・・」

さわ子「生徒の自主性を尊重するわよ」



・・・・・・



唯「練習の時間大丈夫かな」

姫子「専念したい?」

唯「そうだね・・・。最後の演奏だから・・・」

姫子「・・・そっか」

唯「でもでも、クラスの出し物も頑張りたいよ!」フンス!

姫子「両方・・・頑張れるように・・・」



・・・・・・



和「他に案もないようですし、演劇ロミオとジュリエットで決まりですね」

「最後の学園祭はロミジュリかぁ」
455. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:25:21.24 ID:u8FaWllJo
「澪さんと律さんのロミジュリ・・・」

澪「」ピキーン

律「」ピキーン

「いいよね!」

ザワザワ

和「それでは次に」

姫子「はい」

和「立花さん・・・?」

アカネ「?」

風子「?」

和「なにか意見でもありますか?」

姫子「さわちゃ」

さわ子「・・・」ジロッ

姫子「さわ子先生に質問です・・・。他の学年との共同制作は可能でしょうか」

さわ子「他の学年・・・?他のクラスではなく?」

唯「どういう事?」

姫子「2年生と一緒に制作してみてはどうかなって」

紬「・・・」キラキラ

ザワザワ

「2年生と?」

「クラス離れているし、一体何をするの?」

姫子「それは・・・えぇと・・・」

和「とりあえず、2年生側と話をしてみない事には話は進みませんね」

唯(和ちゃん乗り気だ・・・)

「年上の私たちと一緒に制作するなんて・・・嫌なんじゃないかな」

「そうだよね〜。私も先輩と共同なんて聞いたら、ちょっと気が引けるし」

姫子「・・・」

唯「・・・」

春子「私は賛成ー。理由は楽しそうだから」

信代「私もー」

いちご「私も・・・」

風子「賛成」

エリ「さんせー」

アカネ「・・・」
456. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:26:14.17 ID:u8FaWllJo
「確かに面白そう」

「私2年生に知り合いいないし・・・」

唯「こ、これを機に増やせばいいと思うよ!」

アカネ「火ついちゃったね」

和「山中先生」

さわ子「できれば今の時間に決めたいんだけど・・・。その2年生のクラスって
        あのクラスよねぇ・・・。確か、私たちと同じように今決めていると思うけど」

律「よっしゃー、交渉してくるぜ!」ガタッ

澪「よ、よし!」ガタッ

風子「澪ちゃんも一緒に交渉してくるんだ」

澪「いや」ストッ

信代「なんの『よし』だったんだ・・・」

さわ子「それじゃ、真鍋さんと田井中さん立花さんとで話をしてきてくれる?」

姫子「わ、私も!?」

さわ子「言いだしっぺでしょ」

姫子「はい・・・」

唯「私も行くよ!」ガタッ

紬「・・・!」ガタッ

さわ子「・・・私も行くわ」
457. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:27:05.76 ID:u8FaWllJo
―――――二年生クラス

さわ子「荒井先生」

荒井「はい・・・?」

純「・・・?」

さわ子「学園祭の出し物は決まりましたか?」

荒井「いえ・・・、まだですけど」

さわ子「姫ちゃんパス」

荒井「姫・・・ちゃん?」

さわ子「た、立花さんどうぞ」

姫子「えぇと・・・共同制作しませんか」

紬「・・・」キリ

律「ストレートだな」

唯「攻撃あるのみだよ!」

澪「だな」

和「・・・」

荒井「ちょっとまっててくださいね・・・。鈴木さん、中野さんちょっと来てください」

律「なんで純?」

タッタッタ

純「私が議長だからですよ」

律「・・・そんな訳ねえだろ」

純「思いっきり否定した・・・」

梓「どうしたんで・・・」キラキラ

紬「・・・」フリフリ

澪「感情の変化が著しいな」

荒井「3年生から共同制作を提案されていますけど」

純「決定です」

唯「あっさりと!」

和「クラスのみんなに説明してきたほうがいいわ」

純「多分大丈夫だと思いますけど・・・」

荒井「少し話をしてきて」

純「はい」

テッテッテ

律「そんなキャラじゃないだろー・・・」

姫子「そんなにショックなんだ?」
458. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:27:45.96 ID:u8FaWllJo
梓「先輩方と一緒に・・・」ホワーン

唯「あずにゃーん」

梓「学園祭の活動ができるなんて」ホワーン

澪「・・・」ナデナデ

梓「先輩方と一緒に・・・」ホワーン

律「壊れた再生機みたいだな」

テッテッテ

純「もう少し話を聞きたいそうです」

和「クラスの方向性は決まっているの?」

純「それが・・・。今日はいまいち纏まりがなくて」

梓「一緒に・・・」ホワーン

律「いい加減に戻って来い!」ビシッ

梓「あいた!」

紬「・・・」スリスリ

梓「だ、大丈夫です・・・。それで、どこまで話が進んでいるんですか?」

姫子「梓ちゃんのクラスは展示、出店、舞台・・・どっちの方向性なのかなって」

唯「お化け屋敷とか?」

律「一年の時やったなぁ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「いえ・・・。それすら決まっていません」

純「完璧なサポート役が今日休んでいるんで」

律「憂ちゃん?」

梓「はい。肝心な所で話を切り出してくれるから、話も進みやすいんです」

唯「・・・」

姫子「なんとなく、分かるよ」

純「澪先輩のクラスは・・・?」

澪「一度舞台に決まりかけたんだけどな」

荒井「とりあえず、クラスに入って説明してくれますか?」

さわ子「そうですね」

荒井「反応を見てみましょう。中野さんは席に、鈴木さんは進行を」

純梓「「  はい  」」
459. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:28:17.76 ID:u8FaWllJo
スタスタ

唯「お邪魔するよ〜」

澪「わ、私は廊下で待っているから」

律「ここまで来たんだから」グイグイ

澪「お、押すな」

和「・・・」

姫子(・・・覚悟きめるかぁ)

ザワザワ

「あっ・・・澪先輩・・・」

律「会員ナンバーいくつだ君は?」

「えぇと・・・。30番です」

律「そうか」

「・・・」ソワソワ

律「・・・」

唯「聞いただけなんだ!?」

「あー、けいおん部の」ヒソヒソ

「本当だ・・・どうしたんだろ」ヒソヒソ

「ひ、姫子先輩!?」

姫子(あ・・・、一緒のクラスだったんだ・・・)

荒井「しずかにしてちょうだい。学園祭での出し物について先輩方から提案をいただきました」

「提案?」

純「澪先輩のクラスと―――」

澪(なんで私のクラスみたいな紹介!?)

純「―――学園祭の出し物を制作します!」

和「決まったわね」

「「  ・・・  」」シーン

紬「・・・」チラッ

梓「!  賛成です!」ガタッ

「面白そう〜」
460. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:28:44.72 ID:u8FaWllJo
「うんうん」

律「物怖じしないのな」

純「ノリだけはいいんですよ」

唯「おぉー」

「先輩方のクラスはなにをするんですか?」

澪「ま、まだ決めていないんだけど・・・」

和「そうね・・・。それじゃ、姫子。今方向性を決めてちょうだい」

姫子「う・・・」

律「言いだしっぺだしな」

紬「・・・」コクリ

唯「舞台は無理だよね・・・。という事は。展示か出店かぁ」

姫子「出店しよう。喫茶店チームと屋台チームはどうかな」

梓「別々のクラスでそれぞれ出店するなら・・・」

唯「外で開けばいいんだよ〜」

紬「・・・」キラキラ
461. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 19:29:42.72 ID:u8FaWllJo
―――――三年生クラス

さわ子「メイド喫」

和「茶店にしましょう」

「あ、いいね!着物着たりするんだよね!」

「うんうん」

信代「今さわ子先生がなにか言いかけたような・・・?」

澪「ダメだ。聞いちゃダメだ」

風子「むぎさん、茶道教わっていい?」

紬「・・・」プッププー

澪「どんと来いです・・・ってさ」

風子「よぉし!」グッ

エリ「ちょっとちょっと」

アカネ「どうしたの?」

エリ「風子さん・・・どうしたの?」

アカネ「どうしたの?」

姫子「どうしたんだろうねぇ」

唯「金閣寺で茶店あったよ」ウンウン



いちご「もう一つのチームが屋台?」

和「そうです」

いちご「茶店と屋台って相反する位置じゃない?」

和「屋台の内容にもよりますが・・・。山中先生」

さわ子「メイド喫茶にする?」

和「違います。屋台を出すクラスの情報を今知ることができますか?」

さわ子「まだ具体的な案は揃っていないから、好きにしていいわよ。メイド喫茶はどう?」

和「そうですか・・・。まだ急いで決めなくてもいいみたいよ」

いちご「2年生と会議した方がいい・・・」

さわ子「そうねぇ。今日の放課後集めましょうか。その時メイド喫茶の件も出すわ」

和「そうですね。それじゃ、会議の参加者を決めたいと思います」

さわ子「それ決めたら今日の学園祭の話はおしまいにしましょう」

律(さわちゃん、メンタル強いんだか弱いんだか分かんねえ・・・)


最終更新:2011年10月06日 00:02