517. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:28:59.16 ID:u8FaWllJo
紬「・・・」プー

梓「に!」

純「さん!」

憂「よん!」

夏「ご!」

春子「ここから三年生だな、ろく!」

いちご「なな」

信代「・・・」

潮「コントができなくて傷心気味な信代のはち!私できゅう!」

慶子「じゅう!」

和「じゅういち」

唯「じゅうに!」

姫子「じゅうさん」

澪「・・・じゅうよん」

律「・・・じゅうご」

風子「じゅうろく!」

英子「じゅうしち!」

アカネ「じゅうはち」

三花「じゅうく!」

「にじゅう!」

さわ子「にじゅういち」

律「よし、正常だな」

アカネ「・・・」

風子「なっちゃん来てたんだ?」

英子「こっそりまぎれていたの?」

なっちゃん「うん・・・。点呼始まっていたから、一応参加したけど、どうしたの?」

澪「い、色々あってだな」ビクビク

梓「始めまして、中野梓です」

なっちゃん「初めまして、桜井夏香です」

梓「夏香先輩もふぅ先輩と同じクラスなんですか?」

夏香「・・・。うん、そうだよ」

梓「よろしくです」

夏香「よろしくね」

紬「・・・」イソイソ

梓「・・・」サッ

風子「全力でサポートだね」

夏香「あの子すごい社交的だね」

英子「みていたら分かるよ。その理由がね」

夏香「ふーん・・・」

518. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:29:37.89 ID:u8FaWllJo
夏「斉藤夏っていいます!」

夏香「・・・斉藤・・・夏・・・ね、よろしく・・・」

夏「・・・」キラキラ

唯「サマー同士仲良くするがいいさ」

和「なによそれ」



エリ「」スヤスヤ

律「にじゅに」ファサ

アカネ「こんな所で寝て・・・」

律「だんご食べ終わってから起こそうぜ」ウシシ

アカネ「優しいんだね律さんって」

律「はぁ!?」

エリ「・・・ぅ・・・ん・・・」ムニャムニャ

律「なんでだよ」ヒソヒソ

アカネ「気持ち良さそうに寝ているから起こしたくないんでしょ?
        声小さく話してるし」

律「・・・」

アカネ「・・・」

エリ「」スヤスヤ

律「なんて言えばいいんだよ」

アカネ「・・・さぁ?」

律「変なこというなっ」バシッ

アカネ「あいたっ」

律「・・・ったく」

スタスタ

アカネ「・・・」

エリ「」スヤスヤ

アカネ「起きて」ユッサユッサ

エリ「ん?ぅんー?」

アカネ「月見会始まるよー」

エリ「それはいけない!」ガバッ

アカネ「暑すぎず、寒すぎず。いい風が吹いているし、寝るには最適だね」

エリ「うん・・・。ふぁ・・・ってこの上着誰の?」

アカネ「律さんの」

エリ「?」

アカネ「しばらく着ていたら?」

エリ「そうだね。体温下がってしまったから少し寒いし」

519. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:30:55.32 ID:u8FaWllJo

さわ子「こんな場所があったのね」

澪「はい。この前梓と偶然見つけて」

唯「よいしょっとー!」

和「失礼するわ」

憂「よいしょ」

いちご「けっこう開けた場所・・・」

春子「うん。公園内だけど、落ち着くな」

さわ子「そうねぇ・・・。りっちゃんは?」

純「あっちで騒いでいますよ」

澪「なにをやっているんだ・・・」

唯「エリちゃんと楽しそうだからそっとしておこうよ」

和「・・・」



律「起きたんなら返せよ!」

エリ「まだ寒いんだよ〜」フルフル

律「そのうち体温あがるだろ?」

エリ「それまで貸してよ」

律「なんでだよ!」

信代「うるさいぞ律」

律「ぐっ」

紬「・・・」

潮「早く座ろうよ」

梓「そうですよ」

律「しょうがないな」

スタスタ

エリ「はい、紬さん」

紬「?」

アカネ「どうして紬さんに渡すの?」

エリ「どんな反応するか面白そうでしょ?」

アカネ「・・・うん」

梓「・・・」

紬「・・・」ガサゴソ

三花「こうやって楽しんでいるんだね」

520. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:32:32.58 ID:u8FaWllJo
・・・・・




姫子「せっかくだから他の子とも話したら?」

律「姫子と夏ー、こんなとこにいないでさっさとシートの所へ移動するぞー」

夏香「どうしたの?」

夏「い、いえ・・・」

夏香「・・・?」

夏「ご、ごめんなさい。立花先輩・・・」

姫子「夏が来たいって言ったんだから気にしてないけど
      友達を増やすチャンスと思って、ね?」

夏「は、はい。いつも気にかけてくれてありがとうございます!」ペコリ

姫子「そんな真面目にならなくても・・・」

夏香「さっきと印象が違うんだけど・・・?」

姫子「この子は」

律「はやく来いって!みんな揃わないと始まらないんだよっ!」

夏香「はーい」

夏「ご、ごめんなさい」

姫子「・・・」

テッテッテ




澪「来たか」

唯「来た来た〜」

夏「おー来た来たー!」

純「どうして馴染んでいるのさ夏は」

夏「ん?楽しいよ、唯先輩と澪先輩といるの」

憂「えへへ」

和「嬉しいのね」

夏「姫子せんぱーい!こっち空いてますよー」

唯「ダメだよ夏ちゃん。姫ちゃん先輩だよ」

夏「怒られますよ」

唯「大丈夫、守ってあげるから」ドン

和「そんな事言っていいの?」

夏「それじゃあ・・・」ゴクリ

唯「あれ、むぎちゃんたちあっちで何をしてるんだろ?ちょっと行ってくるよ」

憂「お、お姉ちゃん!」

テッテッテ

夏「姫ちゃんせんぱーい!」

521. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:35:00.39 ID:u8FaWllJo

姫子「夏・・・」ゴゴゴ

夏香「あれっ!?二人!?」

姫子「・・・」

スタスタ

「夏ってば・・・」オロオロ

夏香「どういう事!?」




姫子「誰の許可を得てそう呼んでいるのかな・・・」ゴゴゴ

夏「あわわ・・・唯先輩たすけっいない!」

姫子「・・・」

夏「違うんです!私が言ったのは事実ですけど違うんです!!」

姫子「・・・」ガシッ

夏「っ!」

姫子「・・・」グリグリ

夏「いたたいっ!」

さわ子「騒がしいわね月夜の晩なのに」

「もぅ・・・」

夏香「キミは・・・誰?」

憂「夏ちゃんと双子の冬ちゃんです」

冬「斉藤冬です・・・」

純「冬も来ていたんだ」

冬「う、うん・・・初めまして・・・」

夏香「そうだったんだ・・・。私と同じ季節・・・」

律「あー、さっき夏って呼んでごめんなー」

冬「気にしていませんから・・・」

律「だよなっ!」

澪「おいっ!」




・・・・・・
522. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:36:37.21 ID:u8FaWllJo
唯「どうしたの〜?」

紬「・・・」

梓「お茶の用意を・・・」

風子「もう少しで終わるから」

唯「そっか。運ぶの手伝うよ!」

紬「・・・」スッ

唯「お任せください!」

テッテッテ

梓「行きましょう。むぎせんぱい、ふぅ先輩」

紬「・・・」コクリ

風子「うん」

三花「・・・」



・・・・・・




姫子「もう呼ばないよね?」

夏「はいっ!」

姫子「よし」

夏「いつつ・・・」

さわ子「そんなに嫌なの?」

姫子「唯と風子だけで充分ですから」

さわ子「・・・」ニヤリ

姫子「・・・っ」ゾクッ

夏「どう・・・したんですか?姫子先輩?」

姫子「な、なんだか寒気が・・・」

冬「?」

唯「おまたせ〜」

和「無責任なこと言ったらダメよ唯」

唯「うん?」

紬「・・・」

梓「・・・」

風子「お待たせ〜」

三花「お待たせ」

律「むぎ達も来たか。よし・・・やっと全員・・・集ってない!」

澪「人数が多いと大変だな」

523. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:37:52.21 ID:u8FaWllJo
律「なんで私の上着着てんのむぎ?」

紬「・・・」チョンチョン

梓「?」

紬「・・・」コクリ

梓「なんとなくだそうです」

紬「・・・」コクリ

律「まぁ、いいけど」

三花「・・・意外とすんなりなんだ」

さわ子「りっちゃん、はじめましょう」

和「信代たちがいませんけど」

律「どこほっつき歩いてんだか・・・ったく」

いちご「・・・」コソコソ

憂「どうしたんですか?」

いちご「ううん、なんでもない」

憂「?」

純「来ましたよ」

律「こら!集団行動を乱すなよ!」

さわ子「修学旅行の時のりっちゃんに聞かせたいわねぇ」

信代「ごめんごめん」

潮「すまぬすまぬ」

エリ「まだ始まってないよね?」

澪「うん」

アカネ「よかった」

慶子「あ、一人増えてる」

英子「本当だ」

紬「・・・」コクリ

姫子「紹介するよ。今日で正式に引退したけど、うちの部のマネージャーを務める」

冬「斉藤冬です・・・。よろしくお願します」ペコリ

紬「・・・」ニコニコ

唯「よろしく〜」

澪「よろしくな」

律「よろしゅう」

梓「喋るのは初めてだよね。よろしく」

冬「・・・はい、よろしくお願します」

梓「あれ・・・?・・・斉藤・・・ふ・・・ゆ・・・?」

紬「?」

梓「どこかで・・・」

夏「・・・」

純「私も初めまして」

冬「よ、よろしくお願します」
524. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:39:58.51 ID:u8FaWllJo
憂「私は何度か・・・」

夏「姉をよろしくお願します」

姫子「・・・」

澪「髪が少し長いのが冬なんだな・・・。・・・うん」

律「好きな食べ物は?」

冬「え・・・と・・・。梨です」

唯「ないのか〜」

和「・・・」

さわ子「・・・」

潮「ノーじゃないよペアだよ」

唯「あぁ、果物のことなんだね」

慶子「分かったんだ・・・」

澪「趣味は?」

冬「クッキー作りです」

姫子夏「「  !  」」

純「じゃあ今度作ってきてもらおうかな」

夏「そんな事よりさぁ!月見観測会始めようよ!」

律「なんだよ、冬の話くらい聞いてもいいだろー」

さわ子「月見観測会っておかしいわよ」

紬「?」

姫子「少し前に、冬がクッキー作って持ってきたんだけどね」ヒソヒソ

紬「・・・」コクコク

姫子「食べちゃダメなレベルだから、それで夏はあわてているんだよ」ヒソヒソ

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

律「細かいことは後で本人に聞くとして、だ!」

冬「・・・」

澪「・・・」

律「梓!」

梓「はい?」

唯「開催のお言葉をどうぞ」

梓「えっ!?またですか!?」

夏「またって?」

姫子「キャンプでも音頭を取ったのが梓ちゃん」

潮「ほー」

アカネ「へぇ・・・」

エリ「置いていかれたトラウマが・・・」

春子「まぁまぁ」

三花「結構な傷だよね」

525. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:40:51.40 ID:u8FaWllJo
さわ子「なんでもいいのよ」

梓「・・・・・・はい」

紬「・・・」

梓「えー・・・と、冬以外のここにいるみなさんは学園祭の出し物を一緒に制作することになります」

冬「・・・」

夏「・・・」

梓「明日から着実に学園祭に向けての作業が始まります」

潮「・・・」

慶子「・・・」

梓「その前に、今は少しだけ遊んでおきたいと思います」

英子「・・・」

三花「・・・」

夏香「・・・」

梓「・・・せ・・・ん・・・」

エリ「・・・」

アカネ「・・・」

さわ子「・・・」

梓「先輩方には・・・」

和「・・・」

いちご「・・・」

姫子「・・・」

梓「さい・・・ご・・・の・・・」

信代「・・・」

春子「・・・」

風子「・・・」

梓「最後の学園祭となりますから!めいっぱい楽しみましょう!」

唯「うん!」

律「おー!」

澪「うん」

梓「準備期間も楽しみたいです!」

憂「うん」

純「よく言った」

梓「・・・」


紬「・・・」


そして

むぎせんぱいは

月を―空を

眺める

526. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:41:35.83 ID:u8FaWllJo
姫子「・・・」

夏「梓ってあんな事言うんだ?」

純「言うよ。ビックリした?」

夏「う、うん」

冬「・・・」

英子「おいしいね、憂ちゃんが作ってきただんご」

夏香「もぐもぐ」コクリ

風子「このすすきどうかな」

夏「いいですよね、風情があって」

風子「・・・」

英子「嬉しそうだね」

夏香「このお茶もおいしい〜」

純「そうなんですよ!だんごと合ってて2倍にも3倍にもおいしさが増します!」

夏「あはははっ大げさだよ純」

純「食べてみてよ」

夏「もぐもぐ」

純「紬先輩が淹れたお茶をどうぞ」

夏「・・・」ゴクゴク

夏香「どうなの?」

夏「・・・常識が覆されたよ。まさに奇蹟!」

純「私より大げさじゃん」

冬「・・・」

姫子「体の調子悪い?」

冬「いえ、大丈夫です」

姫子「・・・」

冬「・・・」

姫子「本当に?」

冬「は、はい」

姫子「それなら、ちょっと来て」

冬「・・・?」

527. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:42:56.30 ID:u8FaWllJo
姫子「むぎ、冬も一緒にいいかな?」

紬「・・・」ポンポン

冬「?」

梓「隣に座っていいですよって事だと思います」

冬「そ、それでは」スト

姫子「冬をよろしくね」

スタスタ

冬「あ、あれ?立花先輩?」

澪「置いていかれたな」

紬「・・・」スッ

冬「あ、ありがとうございます」

信代「なんだか硬いね」モグモグ

潮「知らない人の中に放り込まれたんだからしょうがないよ」モグモグ

慶子「うんうん」モグモグ

冬「・・・」モジモジ

潮慶子*1

信代「・・・」モグモグ

澪「・・・」モグモグ

紬「・・・」ニコニコ

冬「・・・」

潮「話題を振ってみてよ」ヒソヒソ

慶子「おっけ」ヒソヒソ

梓「・・・」ズズーッ

慶子「冬ちゃんは好きなアイドルとかいる?」

冬「アイドル・・・」

慶子「夏に人気が急上昇したあの子とかさ」

信代「あぁ、あの子は唯が」

澪「の、信代!」

信代「ん?」

澪「それはオフレコでお願いだ」ヒソヒソ

信代「どうして?」ヒソヒソ

澪「い、色々と事情があるんだ」

信代「・・・」

澪「・・・」

信代「分かった」

澪「・・・」ホッ

潮「唯がどうしたの?」

慶子「?」

信代「唯がファンなんだって」

528. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:43:57.02 ID:u8FaWllJo
慶子「ふーん・・・。で、どうかな冬ちゃん」

冬「ごめんなさい・・・。その手の話はちょっと疎いんです私」

紬「・・・」

梓「・・・」

慶子「テレビとか見ない?」

冬「はい・・・」

慶子「そっか・・・」

冬「・・・」

潮「・・・」

シーン

紬「・・・」トントントトン

信代「?」

澪「・・・本?」

梓「本は読むかって事ですか?」

紬「・・・」コクリ

潮「その回答ちょっと待ってね冬ちゃん」

冬「?」

信代「どうして分かった!?」

紬「・・・」ニコニコ

澪「いつも紙鍵盤で練習してるから・・・かな」

慶子「うそー・・・」

潮「えー・・・」

梓「指の配置とかあるんですよ」

信代「すご・・・」

澪「違う単語でやってみてむぎ。みてて信代」

信代「・・・うん?」

紬「・・・」トントントン

信代「あめ・・・?」

梓「そうです」

信代「あぁ、なんとなくだけど分かったよ」

潮慶子「「  えぇー!!  」」

冬「???」

澪「それで、冬は本を読んだりするの?」

冬「は、はい。私、小さい頃から体が弱いので、本や雑誌を読むようになって・・・」

潮「体弱いのに運動部に入ってるの?」

冬「はい・・・。それで迷惑をたくさん・・・かけて・・・」

潮「・・・まずった?」

慶子「まずったねぇ」

澪「迷惑って?」

信代(踏み込んだか・・・)
529. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:45:22.11 ID:u8FaWllJo
紬「・・・」

冬「記録を取ることしかできなくて・・・
    体力を使う作業は他の子に任せっきりになるんです」

梓「・・・」

冬「たまにしか部活に参加できなくて・・・」

信代「・・・」

澪「・・・」

紬「・・・」

梓「楽しくないの?」

冬「そ、それは・・・」

梓「楽しくないのなら辞めてもいいと思う。合う合わないは絶対あることだから」

澪「そうだな」

冬「・・・っ」

潮「言い方キツイよ?」

梓「・・・」

澪「・・・」

紬「・・・」トントントトン

梓「ッ!?」

澪「ッ!?」

紬「・・・」トントントトン

冬「・・・」

梓「み、澪先輩・・・」

澪「・・・っ」

信代「なんだって?」

梓「ひ、姫子先輩と一緒にいる冬は楽しそうだって言ってます」

冬「!」

澪「誰かが言ったの?迷惑だって」

冬「いえ・・・。みんな手伝ってくれますから・・・」

澪「それで楽しめないのなら辞めるべきだ」

冬「楽しいです!」

澪「うん」

冬「あ・・・」

紬「・・・」ニコニコ
530. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:46:35.87 ID:u8FaWllJo
さわ子「むぎちゃんおかわり」

澪「ヒアッ!」

梓「びっくりするじゃないですか」

さわ子「タイミングつかんでいたのよ」

潮「驚かせるタイミングですか?」

さわ子「声をかけるタイミングよ。やるならもっと演出してみせるわよ」

潮「どんな演出しますか」キラキラ

信代「潮少しひっこんでてくれ」

潮「えー」ブー

紬「・・・」スッ

さわ子「ありがと」

慶子「さわ子先生も座ってはどうですか?」

さわ子「そうね。あっちは騒がしいからこっちでのんびりさせてもらうわ」

澪「」

冬「秋山先輩・・・?」

梓「フリーズしているだけだから大丈夫」

紬「・・・」コクリ

さわ子「・・・」モグモグ

冬「・・・」

梓「はい、信代先輩がつくってきたおはぎ」

冬「あ、ありがとう中野さん」

さわ子「・・・」ズズーッ

梓「お礼は食べてから信代先輩に」

信代「食べて食べて」

冬「は、はい」パクッ

信代「・・・」

冬「・・・」モグモグ

潮「どう?」

冬「おいしぃ〜」パァァ

潮慶子「「  かわいい〜  」」ホンワカ

冬「え、と・・・中島先輩ですよね?」

信代「中島信代ね」

冬「おいしかったです信代先輩!」

信代「ありがと。いいリアクションだったからこっちも嬉しかった」

潮「いいリアクション?」

信代「純のリアクションが普通でさ〜」

紬「・・・」モグモグ

さわ子「そうねぇ・・・」

梓「?」

さわ子「姫ちゃーん」
531. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:48:00.67 ID:u8FaWllJo
夏「呼んでますよ」

姫子「誰が?」

風子「さわちゃん先生が」

姫子「どうしたんだろ、ちょっと行ってくるね」

英子「行ってらっしゃい」

夏(玄関で見送ってくれるお母さんだ・・・)

夏香「おいしいねこのおはぎ」

純「素のリアクションしてしまいましたよ」




冬「え!?」

さわ子「いいから、やりなさい」

冬「で、でも・・・絶対怒られます」

さわ子「怒られなさいよ」ニヤリ

冬「そ、そんな・・・」

紬「・・・?」

梓「私は呼べない・・・」

姫子「どうしたんですか?」

さわ子「冬ちゃんから話があるそうよ」

冬「・・・」

姫子「なに?」

冬「あ、あの・・・、いちもありがとうございましゅ」

潮(噛んだ・・・)

慶子(噛んだね)

冬「姫・・・ちゃん先輩」

姫子「・・・」

さわ子「・・・」

紬「・・・」

シーン

冬「・・・」ソワソワ

澪「?」

梓「ブフッ」

姫子「梓ちゃん・・・」グリグリ

梓「こっちですか!いたたた!」

冬「ふふっ」

姫子「!」

紬「・・・」ニコニコ

梓「うぅ・・・」

さわ子「・・・」モグモグ

532. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 21:49:54.42 ID:u8FaWllJo
紬「・・・」チョンチョン

澪「ん?」

紬「・・・」トントントトン

澪「ッ!?」

梓「ッ!?」

姫子「?」

紬「・・・」ニコニコ

信代「なんだって?」

澪「あ、梓・・・」

梓「おいしいですよ、このおはぎ」モグモグ

澪「逃げた・・・」

姫子「なんて言ったの澪?」

澪「ひ、姫ちゃんもここに座ってって・・・」

姫子「むぎまで・・・」

冬「クスクス」

姫子「・・・」ビシッ

冬「いたっ」

姫子「後輩にそう呼ばれるのは不自然だから嫌だったんだよ?」

さわ子「分かるわぁ」モグモグ

冬「ご、ごめんなさ」

姫子「でも、冬が苗字以外で人を呼ぶの初めて聞いたから・・・許可する」

冬「え・・・」

姫子「・・・なんてね」

冬「あ・・・」

紬「・・・」ニコニコ

梓「・・・」

姫子「風子たちも呼んでくるよ」

夏「私もそう呼んでいいですか?姫ちゃ」

ビシッ

夏「あいた!どうして!?」

姫子「どうしても、ダメ」

純「はいはい、ここ座りますよー」

梓「うん・・・」

英子「ここの輪に入っていい?」

潮「もちろん」

風子「みてみてこの彼岸花」

澪「ヒァッ!」

三花「ススキと彼岸花・・・いい味だしてるよね」

さわ子「どこからもってきたのよ」

533. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:37:18.72 ID:u8FaWllJo

・・・・・・


律「誰も月みてねえ・・・」

唯「月よりだんごだよりっちゃん!」モグモグ

和「今日は星のゆらぎもあるわね」

憂「ゆらぎ?」

和「瞬きとも言うわね」

エリ「キラ〜キラ〜光る〜♪」

唯「お空の星よ〜♪

律「あ、むぎから聞いたんだけどさ」

唯「ん?」

律「キラキラ星作曲したのモーツァルトじゃないそうだ」

唯「うん」

律「知っていたんか」

いちご「もういい時間だと思う」

春子「いや、公園の消灯が九時だからそれまでダメだ」

アカネ「あと30分以上あるよ?」

いちご「帰る頃・・・になる・・・」

三花「でも大丈夫なの?」

春子「さっき看板をチェックしてきたから平気」

三花「そうじゃなくて、回収の事を言ってるんだけど」

アカネ「明日の朝回収すればいいんじゃないかな」

春子「大丈夫大丈夫。そこらへんは信代チームに任せてあるから
      私たちは実行チームって事で頑張ろう」

いちご「うん」

三花「分かった」

アカネ「うん・・・」

律「なんの話だ?」

いちご「・・・なんでもない」

春子「憂ちゃんおいしいよ」モグモグ

憂「ありがとうございます。お姉ちゃんと頑張った甲斐がありました」ニコニコ

エリ「唯ちゃんも作ったんだ」モグモグ

唯「ちょっとだけだよ〜」

534. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:38:17.61 ID:u8FaWllJo
和「・・・」

律「キャンプの時よりは凄くないな」

和「公園の灯りもあるし、街灯も影響しているからよ」

律「・・・そっか。あまり気にしてみていなかったから気づかなかったな」

和「時間も関係しているのかしら」

律「キャンプの時は深夜だったな」

和「えぇ。残照とは違うけど、それに近い状況ね。太陽の影響が低い時間帯よ」

律「闇の時間帯か」

和「・・・」

律「怖いな。真っ暗だと相手を確認できないし、自分もそこにいるのか分からない」

和「だから音楽を奏でて自分を励ましていたのね」

律「あぁ、独りを意識してしまうからな」

唯「どうしたの?」

和「太陽は凄いわねって話をしていたのよ」

律「うん、太陽すげー!」

唯「月があるから太陽も認められるんだよ」

和「あら・・・」

律「はいはい」

姫子「・・・」

唯「・・・」

和「どうしたのよ唯?」

律「思い出したんだろ、あの子を」

唯「えへへ」

和「そう・・・」

姫子「太陽と月・・・ね」

律「どうした?」

姫子「なんでもない・・・。むぎがみんなで輪になって話しようってさ」

唯「大きな輪だね!」

律「はいはい」

唯「もぉー」ブー

535. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:39:31.22 ID:u8FaWllJo
和「どうしたのよ」

姫子「あの二人。夏と冬なんだけど、どっちが太陽だと思う?」

和「・・・第一印象では夏ね」

姫子「うん。私も最初はそう思った」

和「・・・そう」

姫子「夏は来たいって言ったから連れてきたんだけど、冬を誘ったのは私」

和「・・・」

姫子「・・・」

和「私たちも行きましょ」

姫子「ありがと、聞かないでくれて」

和「まだ、時間はあるわ」

姫子「うん」




・・・・・・




純「どうして来たのさ」モグモグ

夏「だって、楽しそうだから」モグモグ

憂「・・・」モグモグ

純「知らない先輩が多い中を?」モグモグ

夏「あ・・・、邪魔だった?」

純「そうは言っていなーい。ただ・・・『楽しそうだから』ではすんなり納得できなくて」

夏「・・・鋭いですなぁ」

純「最近私の近くによく分からない子がいまして、なんとなく論理的に考えてしまうのです」

夏「ははぁ。難しい事を仰る」

純「以後私の事は哲学者鈴木純と」

憂「純ちゃん」

純「あ・・・、鋭いって事は他に理由があるんでしょ?」

夏「んー・・・。姫子先輩が最近丸くなったと思ってさ」

憂「とげとげしていたの?」

夏「してはいなかったけど、話しかけやすくなった」

純「ほぉ・・・」

夏「色々話しかけてはいたんだけど、それなりの会話しかしてこなかったんだよ
    だけど、最近は姫子先輩の周りの話も聞けるようになってさ
    それも楽しそうに話すから・・・。気になるでしょ?」

憂「うん」

夏「一昨日私たちのクラスにも来たから余計気になって」

純「私たちは慣れたけど、そうだよねー。そういう事する人に見えないよな」ウンウン

夏「それで無理を言って付いてきた・・・んだけど・・・」

純「なるほどなるほど。そういう事だったのか」

夏「・・・」
536. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:40:15.09 ID:u8FaWllJo

風子「みてこのすすき」

冬「詩情あふれる場所になりますね」

風子「・・・」

英子「本当に嬉しそうだね」

澪「詩情か・・・」

唯「天高く  うま肥ゆる  秋ですよ」

和「それは諺よ。無理やり五・七・五にしなくていいの」

唯「難しいね」

律「みおの出番だな」

澪「・・・」

春子「秋か・・・。秋と言ったらなんだ」

紬「・・・」トントントン

梓「さんまだそうです」

紬「・・・」コクリ

潮「秋刀魚・・・。七輪で焼いたらおいしそうだね」

唯「・・・」ジュルリ

信代「果物もおいしいよな。柿とかりんご、ぶどう、栗、梨」

冬「食べたとき口の中で香りが広がっていいですよね〜」ウットリ

春子「梨の話してるな」

澪「・・・」

律「あれ、本当に考えていたんだ?」

澪「・・・うん」

風子「聞かせて欲しいな」

澪「・・・」

紬「・・・」

澪「つきを観て  そらを見て  かぜがそよいで  すすきがゆれて
    あなたはなにを想う  
    かぜになびくすすきをみて  あなたはなにを想う
    そらに浮かぶつきを観て  あなたはなにを想う」

紬「・・・」

風子「・・・」ウットリ

慶子「・・・」テレテレ

信代「どうして慶子が照れる?」

慶子「くすぐったい」

エリ「・・・」

アカネ「・・・」

537. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:41:08.73 ID:u8FaWllJo
澪「むぎ・・・」

紬「?」

唯「?」

梓「・・・」

澪「あなたはなにを想う」

紬「・・・」

律「・・・」

姫子「・・・」

紬「・・・」トントトン

澪(ここに居る・・・)

紬「・・・」トントントトン

律(それだけが・・・)

紬「・・・」トントントン

姫子(嬉しい・・・)

紬「・・・」トントントトン

唯(ここが・・・)

紬「・・・」トントントントン

梓「私の・・・『最高の場所』」

紬「・・・」ニコ

538. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:41:58.34 ID:u8FaWllJo

・・・・・・




夏「よく分からない子って・・・?」

純「うん。紬先輩の隣に座っている子」

夏「・・・」

憂「・・・」

姫子「冬」

夏「っ!」ビクッ

姫子「なわけないから、梓ちゃんだよね」

純「?」

憂「・・・」

夏「・・・」

姫子「あの輪の中に入ろうよ」

純「そうですね。お茶無くなったし」

憂「・・・うん」




純「紬せんぱーい、お茶つくっていいですかー?」

紬「・・・」スッ

純「あ、いいですよ、自分で出来ますから」

律「どうせならおいしい方がいいだろ?」

純「う・・・」

紬「・・・」

タッタッタ

冬「『最高の場所』・・・」

澪「どうした?」

冬「はい。4年前と最近読んだ雑誌にそう記されていましたので・・・ビックリしました」

梓「!」

律「ソーマが書いている雑誌ってなんだっけ・・・?」

澪「えー・・・と・・・」

冬「相馬轍さん・・・ですよね?『ふうらい』ですけど・・・どうしてその名が・・・?」

唯「うまさんって有名な人・・・?」

冬「相馬ですよ!」

唯「う、うん・・・ごめんなさい」

冬「あ、ごめんなさい・・・私ってば・・・」

さわ子「ファンなの?」

冬「はい!」

和「タイミングが悪かったわね」

冬「?」

539. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:42:48.55 ID:u8FaWllJo
憂「最近までこのまちに来ていたんだよ」

冬「ぇ・・・」

律「呆けたな」

冬「・・・」サラサラサラ

潮「心ここにあらず」

唯「おぉ・・・凄いようまさん」

夏「冬は、何度か入院していました」

姫子「・・・!」

信代「え・・・マジ?」

夏「はい。体が弱くて、小学校の時から入退院を繰り返していたんです・・・」

冬「・・・」

律「おーい、帰ってこーい」

夏「旅行雑誌を読むのが好きで、自分が動けないから雑誌の記事を読んで
    体験者と自分を重ねていたんです」

潮「・・・」モグモグ

純(真面目な話・・・?)

紬「・・・」

夏「ずっと病院のベッドの上で過ごしていたんです
    その中でその人が書く記事が一番のお気に入りで・・・とても楽しみにしているんです」

梓「・・・」

律「ソーマが書いた記事か」

春子「マネージャーをするくらいには回復した・・・と?」

夏「はい・・・」

澪「よかった」

梓「です」

紬「・・・」コクリ

和「小学校の卒業式は?」

姫子(のどか・・・踏み込むんだ・・・)

夏「欠席です」

梓「!」

紬「・・・」

夏「中学の入学式にも参加できませんでした」

風子「人生の・・・節目・・・」

三花「・・・」

夏「はい。節目なのに・・・参加できないのに冬は・・・」

紬「・・・?」

律「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」

梓(・・・私と同じ事を感じたはず)

夏「どうってことないって・・・笑うんです・・・」
540. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:43:21.08 ID:u8FaWllJo
紬「・・・」

梓「多分・・・」

律「起きろっ!」

ビシッ

冬「った!・・・え???」

英子「あまりひどいことしないでね、律さん」サスリサスリ

冬「だ、大丈夫です・・・。ありがとうございます」

律「梓が大事なことを言うみたいだから、ちゃんと聞きなさい」

梓「な、なんですかそれはっ」

冬「?」

夏「・・・」

いちご「・・・多分?」

梓「えぇと・・・」

紬「・・・」チョンチョン

梓「はい・・・?」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

梓「・・・夏・・・がいるから・・・」

夏「・・・」

冬「?」

紬「・・・」スラスラ

梓「どうってことない・・・。だ、そうです」

紬「・・・」コクリ

夏「そんな事は・・・」

冬「すいません、なんの話をしているんですか?」ヒソヒソ

澪「冬の話をしているんだよ」

冬「ウィンターですか?」

律「ユウだよ!わざとボケてんのか!?」

澪「うるさいぞ律」

律「ぐっ・・・」

エリ「あはは」

アカネ「・・・」

和「ここでボケているとしたら中々の資質ね」

姫子「・・・」

夏「私は・・・そんな・・・」

唯「・・・そんなに背負っちゃだめだよ」

夏「!」

唯「もっと冬ちゃんと話をすればいいんだよ」

夏「・・・」

冬「・・・」


最終更新:2011年10月06日 00:17

*1   か、かわいい・・・