541. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:43:56.30 ID:u8FaWllJo
――・・・


さわ子「さて、そろそろお開きね」

春子「もうこんな時間か」

律「月見会というより、ただのお茶会だったな」

澪「月の下でお茶を飲むことに意味があるんだ」キリ

紬「・・・」キリ

純「かっこいいです」キラキラ

さわ子「ほら、遊んでいないで片付けなさい」

唯「はいよ!」

エリ「そーっれ」

アカネ「声だけ働いてもしょうがないよ」

冬「あの・・・」



・・・・・・



夏「あの・・・」

姫子「・・・どうしたの?」

夏「最後に・・・変なことを言ってしまって・・・ごめ」

姫子「ストップ」

夏「・・・」

姫子「今、謝ろうとした?」

夏「・・・」

姫子「あの場にいたむぎ達に対して失礼な事をしたと思っているんだ」

夏「あんな事言わなければ・・・」

姫子「・・・」

夏「最後まで楽しめた・・・はず・・・です・・・」

姫子「あの話をしなければ、夏と冬はすれ違ったままでしょ」

夏「・・・」

姫子「おせっかいかもしれないけど、そろそろ自分を見つめなおしなよ」

夏「え・・・?」

姫子「私には夏がぼやけてみえる。あの薄雲に隠れた月のように」

夏「・・・」

姫子「・・・なんて」

夏「・・・ありが・・・とう・・・ございます」

姫子「うん。お礼なら受け取る」

夏「・・・」

姫子「片付け手伝おう。私たちの仕事までなくなるよ」

夏「・・・はい!」

542. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:44:32.37 ID:u8FaWllJo
・・・・・・



冬「あ、あの〜」

唯「なんだい!?」

冬「こ、これを持っていけばいいですか?」

唯「ダメだよ!」

冬「ご、ごめんなさい」

紬「・・・」キラン

梓「任せてと言ってます」

律「通訳!」

信代「私が持つよ」ドン

潮「重そうだね、斉藤さん呼んでこようか?」

冬「はい。では・・・」グッ

律「あほー!」バシッ

冬「いたっ!・・・???」

律「体弱いって聞いたばっかりだろ。大人しくしてろ」

冬「」ガーン

英子「心配しているんだよ。気にしない気にしない」

律「そこ!変な事吹き込まない!」

澪「うるさいぞ律」

律「私が悪いのか・・・?」シクシク

紬「・・・」

スタスタ

信代「持って行っちゃった」

慶子「あらら、いい働きするんだね」

和「人が多いと捗っていいわね」

姫子「・・・人数少ないよね?」

唯「あれ、本当だ・・・ういが居ないよ!」

律「なに!?」

澪「いちごと春子・・・エリ、アカネ三花・・・」

唯「事件ですりっちゃん警部補!」

律「よし、捜査本部をここに設置する!」

信代「お手洗いだよ」

律「解散だー!」

純「この間3秒である」

冬「クスクス」

梓「冬ってもっと大人しいのかと思ってた」

冬「?」
543. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:45:00.98 ID:u8FaWllJo
風子「大人しい子だよ」

冬「本ばっかり読んでいますから・・・」

夏香「うんうん。お手本どおりの大人しさだよね」

梓「少し活発な雰囲気ありませんか?」

紬「・・・」コクリ

冬「そ、そうでしょうか・・・」

梓「同い年なんだから敬語は変だよ」

冬「え・・・と、はい」

純「分かってない!」

夏「・・・」

姫子「・・・」

夏「・・・」

姫子「夏の先輩として一つ指示を出すね」

夏「?」

姫子「学園祭の出店は梓ちゃんと同じチームに入って」

夏「別々になっていますけど」

姫子「無理言って変えてもらって」

夏「・・・」

544. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:45:44.27 ID:u8FaWllJo

さわ子「もうそろそろ消灯よ?早く帰りましょう」

信代「えーと、まだ揃っていないんですよ」

潮「もう少し待ちましょう」

慶子「丸い月  兎が跳ねて  餅を搗き」

紬「・・・」ピョンピョン

和(この団結力・・・)

さわ子(なにかあるわね・・・)

唯「座ってまちますかね」

梓「そうですね」

紬「・・・」

澪「むぎはいつまで着けているんだ?ウサミミ」

紬「・・・」ピョンピョン

律「さわちゃん、懐中電灯とか持ってんの?」

さわ子「えぇ、ちゃんと持ってきてるわよ」

澪「私も小さいのだけどあるよ。ほら」カチッ

律「・・・」

澪「あれ?」カチッカチッ

紬「・・・?」

澪「・・・」パカッ

律「あらー・・・」

澪「これはな、違うんだ」

和「どういう事よ」

澪「ちゃんと電池買ったんだ」

純「はい。澪先輩は悪くありません!」

律「電池を入れないと点きませんよ。という世の真理を教えてくれたんだろ?」

澪「・・・そうだぞ」

風子「意味無いよね」

澪「うっ・・・」グサッ

梓「ふぅ先輩意地悪ですよね」

英子「そうだね。これは擁護できないな」

風子「そんなことないよ・・・」

冬「・・・ふぁ」

夏香「眠たいの?」

冬「少しだけ、眠りたいです」

545. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:46:37.45 ID:u8FaWllJo
唯「少し横になろー」ゴロン

和「シート敷いていないんだから」

唯「大丈夫だよ〜」

冬「・・・よいしょ」ゴロン

紬「・・・」ゴロン

梓「よいしょ」ゴロン

さわ子「背中チクチクするでしょ?」

唯「します!」

紬「・・・」コクリ

夏「・・・」

唯「夏フェスを思いだすね」

澪「あぁ・・・」

律「灯りが邪魔だな」

姫子「もうそろそろ消灯じゃないかな」

信代「・・・潮」

潮「・・・」コクリ

信代「・・・」ピッピ

trrrrr


フッ


唯「あー、消えちゃった」

澪「く、暗いな・・・」

律「目が慣れれば月明りだけでも」

潮「あー!ユーフォーだー!」

紬「・・・!」ガバッ

律「どこだ!」

夏「UFO!?」

冬「」ウトウト

澪「・・・」

梓「そんなのいませんよ・・・あ!」

澪「流れ星!」

紬「!」

姫子「あ・・・!」

律「おぉ!」

純「・・・!」

風子「平和平和平和」

英子「あ・・・」

夏香「うわ・・・」

夏「・・・」

冬「」スヤスヤ
546. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:47:33.05 ID:u8FaWllJo
さわ子「・・・」

和「この瞬間を共有できるなんて・・・」

唯「・・・よかった」

潮「・・・ビックリしちゃった」

慶子「・・・うん」

信代「観た?」

『観たよ』

信代「それじゃお願い」

『OK』


パァア

紬「・・・?」

澪「ん?」

唯「なにかな?」

律「イルミネーション?」

梓「なんでしょうか?」

和(これね・・・)

さわ子(分かりにくいわねぇ)

姫子「アレはなんだろう・・・」

潮「・・・」ウズウズ

慶子「ダメ。答えを言っちゃダメ」ヒソヒソ

潮「分かっているけどぉ」ヒソヒソ

信代「歪な形だったかなぁ」

風子「・・・」

英子「これは・・・?」

夏香「信代と春子たちが企画してたよ」ヒソヒソ

英子「サプライズなの?」

夏香「うん。けいおん部にね」

夏「・・・あれは・・・・・・」

冬「」スヤスヤ

紬「・・・!」ピョンピョン

夏「うさぎ・・・」

唯「あぁ!」

澪「そうか、うさぎだ!」

潮「正解!」

律「なるほど、月を眺めるうさぎの後ろ姿か!」

慶子「伝わったぁ」ホッ

547. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:47:57.61 ID:u8FaWllJo
信代「無事伝わったよ、戻ってきて」

『分かった』

プツッ

和「あぁ・・・うさぎなのね」

さわ子「・・・」

梓「よく観たら月見だんごとススキもありますよ」

風子「本当だ・・・」

英子「ふぅも企画していたんじゃないの?」

風子「企画は知っていたけど具体的なのは知らなかったよ」

夏香「イルミネーションかぁ・・・。予想外だった」

唯「きれいだよ〜」

澪「なんか・・・いいな!」

律「詩情があふれるな・・・なんつって」

梓「・・・」

紬「・・・」キラキラ

548. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:48:37.01 ID:u8FaWllJo
――・・・

律「あんなに騒いでいたのに起きないのな」

冬「」スヤスヤ

夏「一度寝たら起きないんですよ。体力ないから余計・・・」

澪「・・・」

姫子「よいしょ」

冬「」スヤスヤ

唯「姫ちゃん、お姉さんみたいですな」

律「そうですな〜」

姫子「そう?」

夏「山中先生すいませんが、よろしくお願します」

さわ子「任せなさい」

姫子「・・・」

和「姫子も一緒に送っていったら?」

さわ子「それがいいわね」

姫子「それじゃ、失礼します」

さわ子「後は、ちゃんと帰れるわよね?」

唯「大丈夫だよ〜」

さわ子「遅いんだから気をつけなさいよ」

憂「はい」

梓「大丈夫です」

風子「気をつけます」

英子「ちゃんと送り届けます」

純「心強いです」

さわ子「全員送りたいところだけど・・・」

斉藤「私も送りますのでご安心を」

紬「・・・」コクリ

さわ子「そうですね。それじゃ、みんな明日学校でね」

バタン

唯「バイバーイ」

信代「おやすみ〜」

潮「夢の中で会いましょう〜」

慶子「グッナイ」

エリ「忘れないからね!」

アカネ「See You」

三花「ごきげんよう」

春子「チャオ」

憂「オ・ルヴォワール」

夏香「あ、アディオス」

律「私っ、待ってるから!」
549. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:49:11.66 ID:u8FaWllJo
いちご「・・・ふぁ」フリフリ

姫子「変な見送り・・・じゃあね」フリフリ

ブォォオオオオオ

梓「あれ、純は?」

憂「乗っていったよ」

律澪「「  いつの間に!?  」」

オオオオォォ

キキーッ

和「あら・・・」

信代「バックしてきた・・・?」

ガチャ

純「すいませんでした」

さわ子「降りるなら乗るんじゃないわよ!」

姫子「あはは・・・」

夏「あっはっははは!」

冬「」スヤスヤ

バタン

ブォォオオオオオオ

紬「・・・」メモメモ

風子「ふむふむ」メモメモ

純「じゃん!」

律「いや、迷惑かけんなよ」

純「出発するとは思わなかったもんで・・・」

澪「送ってもらわないの?」

純「みんなと歩いて帰ろうかと」エヘヘ

律「そっかー。純は歩いて帰るんだなー」

純「え?」

春子「19人ですが、お願します斉藤さん」

斉藤「数名は屋根になりますが・・・」

唯「おっけーだよ!」

斉藤「では、どうぞ」

律「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」

和「・・・」

紬「・・・?」

信代「・・・」

春子「おい、斉藤さんをノせるだけノせといて誰も実行しないのかよ」
550. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:49:40.07 ID:u8FaWllJo
潮「最初の一歩を誰がやるか待っているんだよ」

律「ご、ごめん斉藤さん。ここから遠いエリ、アカネ、三花、いちごをお願いします」

斉藤「かしこまりました」

澪「・・・」フゥ

梓「変な汗かきましたよ」

風子「ホント・・・」

斉藤「他にはいませんか?」

和「急いでいる人とか・・・」

紬「・・・」

和「いないみたいです」

斉藤「かしこまりました。ではご乗車下さい」

エリ「し、失礼します」

アカネ「なんだか不思議な気分」

三花「うん・・・」

いちご「・・・楽しかった」フリフリ

憂「はい!」

バタン

紬「・・・」

梓「また、明日です」

澪「明日な」

律「明日学校でな!」

唯「おやすみ・・・明日ね!」

紬「・・・」コクリ

バタン

斉藤「それでは失礼します」

律「気をつけて」

バタン

ブォォオオオオ

551. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:50:36.59 ID:u8FaWllJo
律「ユーフォーだ!なんて言うから何事かと思ったぜー」

唯「まったくだぜー」

潮「みんなを一点に注目してほしかったんだよ」

和「あの流れ星はよかったわ」

澪「うんうん、あれは煌いていたな」キラキラ

純「一瞬が長く感じましたよね」

憂「うん」

梓「・・・」

春子「そういやさ、憂ちゃんといちご・・・流れ星みてはしゃいでいたよね」プクク

憂「はい」エヘヘ

信代「え?」

律「ちょっとまって、憂ちゃんと誰が?」

・・・・・・

・・・

いちご『・・・』

エリ『真ん丸お月様〜♪』

アカネ『少し雲が掛かっているね』

憂『幻想的な雰囲気ですね』

三花『そうだね〜』

pipipipipipi

春子『お、キタキタ。エリ、スタンバーイ』

エリ『おっけ〜』

アカネ『準備よし』

三花『確認よし』

いちご『・・・』

憂『よし!』


フッ


春子『まだだよ』

エリ『・・・』ソワソワ

『あー!ユーフォーだー!』

春子『グフッ・・・潮・・・UFOだって・・・あ』

エリ『えっ!?』

アカネ『・・・あ!』

三花『あ・・・!』

憂『いた!』

いちご『今の流れ星!』

憂『けっこう流れましたよ!』

エリ『・・・うん』

アカネ『・・・ビックリしたぁ』
552. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:51:07.97 ID:u8FaWllJo
三花『本物のUFOかと思った』

いちご『月明かりに負けないくらいの強い光!』

憂『そ、そうです!』

いちご『す、すごい!』

憂『は、はい!すごかったです!』

エリ『・・・』

アカネ『・・・』

三花『・・・』

いちご『・・・あ』

憂『・・・?』

『観た?』

春子『観たよ』

『それじゃお願い』

春子『OK』

・・・

・・・・・・

春子「いちごの『あ、シマッタ』って顔がよかった」プクク

澪「そんな事が・・・」

律「起こっていたのか・・・」

和「同じ瞬間の違う場所で・・・」

憂「お姉ちゃんたちも見つけたんだよね」

唯「うん。スーッと流れて行ったよね」

慶子「潮の芝居だと知っていたから余計に驚いたよ」

信代「指さした方向から流れるんだもんな」

潮「そういう能力があるのかも」フルフル

律「実験1」

潮「やぁ!」ビシッ

梓「それでは私たちはこれで失礼します」

風子「楽しかったよ。みんな明日ね」

英子「おやすみ」

夏香「バイバーイ」フリフリ

純「おやすみなさーい」

553. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:51:33.25 ID:u8FaWllJo
――・・・

潮「そりゃ!」ビシッ

律「23回目の実験も失敗と・・・」

信代「ほら、潮帰るよ」

潮「はーい」

慶子「じゃあ、みんなおやすみ」

和「気をつけてね」

澪「じゃあね」

唯「おやすみ〜」

憂「おやすみなさい」

律「実験は明日に持ち越しだな」

潮「よしきた。バイバイ」

信代「じゃ、明日」

春子「・・・じゃあ・・・ね」

554. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:52:36.43 ID:u8FaWllJo
和「・・・」

唯「どうしたの和ちゃん?」

和「ちょっと気になる事があってね」

唯「なにかあったの?」

和「えぇ・・・」

憂「あの二人だよね?」

律「二人?」

澪「夏と冬か・・・」

唯「うん・・・」

律「なにかあった?」

澪「会話していなかっただろ。家族なのに遠慮している感じだった」

律「あぁ・・・確かに」

唯「姫ちゃんが間に入ってバランスが取れていた感じだったね」

和「憂、教室で夏はどんな様子なの?」

憂「冬ちゃんの話は聞かないと答えないよ・・・」

律「双子なのになー。双子だからなにかあるのかね」

唯「そうだね」

澪「待って。あの二人に踏み込んでいいの?」

和「・・・」

澪「時間が解決できる事を、私たちが首を突っ込んでややこしくするのはよくないぞ」

律「・・・」

澪「友達同士の話じゃなくて、家族の事なんだから」

唯「・・・」

憂「・・・」

澪「・・・と、一応釘はさしてみるけど」

和「・・・順序が変わっただけで、結局同じ行動になるわね」

澪「・・・だな」

律「もう踏み込んでいるしな」

憂「姉妹ですれ違うのは寂しいよ・・・」

唯「うい・・・」

澪「・・・」
555. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:53:38.13 ID:u8FaWllJo
律「今日の月見会のように、私らの輪の中に入れてみるくらいだな。できる事は」

和「そうね。それからね」

唯「それなら大丈夫だね。あずにゃんがいるもん」

憂「どういう事・・・?」

唯「夏ちゃんとあずにゃん少し似ているんだよ」

澪「ど、どこら辺が?」

唯「大切な人のためにぐるぐる頭の中をまわしている所が、だよ」

和「そこまで見ていたの?」

唯「でも、そうだとは限らないけど」

律「・・・」

唯「月には太陽が必要だもん」

和「・・・」

憂「・・・」

律「私らはここで、じゃーな」

澪「おやすみ」

唯「おやすみ〜」フリフリ


556. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/04(日) 23:57:27.19 ID:u8FaWllJo
9月16日が終りました  後11日分です  長いです  
読んでくださっている方ありがとうございます

1998年9月のカレンダーを使用しているのでシルバーウィークは存在しません
それでは続きは明日
おやすみなさいませ

557. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:26:59.43 ID:H+z4J3XCo
9月17日


唯「えーと・・・」

コンコン

唯「こうかな・・・」キリ

ガチャ

憂「おねーちゃーん?」

唯「・・・」キリリ

憂「・・・」

唯「この角度かなぁ・・・」

憂「クスクス」

唯「あ、うい・・・」

憂「どうしたの?髪型決まらないの?」

唯「明日卒業写真撮るからね、研究しているんだよ」

憂「明日?ずい分早いね」

唯「うちのクラスだけ早めの夏服で撮影するんだよ」

憂「夏服で・・・」

唯「そうだよ〜。むぎちゃんと一緒にね」

憂「・・・」


558. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:28:15.30 ID:H+z4J3XCo
―――――2年生クラス


憂「・・・」

梓「・・・」

荒井「そうですね・・・、昼までに理由を考えておくように。山中先生のクラスが撮影するから
      『ついでに』なんて理由では他の生徒にも示しがつきませんからね」

梓「・・・はい」

荒井「それでは、1時限目の準備をしなさい」

スタスタ

梓「・・・」

憂「梓ちゃん・・・」

純「むむ・・・」

夏「けいおん部で撮影ねぇ・・・」

梓「出来れば今日撮影したい・・・」

純「うーむ・・・」

憂「純ちゃん、ジャズ研での撮影は明日で可能なの?」

純「言ってはみたけど、難しいかも」

夏「琴吹先輩がって言えばいいんじゃないの?」

梓「・・・構えて撮りたくない」

夏「レンズを向けられたら誰でも構えるよ」

梓「ううん。自然体の延長上にいる先輩がいいから
    むぎせんぱいが居る今のうちにって理由はイヤ」

夏「・・・さっき言っていた事と矛盾してるよ」

純「・・・」

梓「うん・・・そうだね・・・」

夏「よく分からな・・・ッ!」

『ごめ・・・んね・・・』

夏「・・・っ」ズキッ

憂「夏ちゃん?」

梓「夏・・・?」

純「どうした?」

夏「な、なんでも・・・っ・・・ない」

憂「・・・」

梓「・・・うーん」

純「とりあえず休み時間に、うちの部長に聞いてみるよ。明日の撮影で撮りませんかって」

梓「ありがと、純」

559. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:28:41.88 ID:H+z4J3XCo
純「期待はしないでよ?」

梓「行動にうつしてくれるだけで充分だよ」

純「うっ・・・」

夏「どうしてたじろいだの?」ヒソヒソ

憂「ある人が関わると極度に素直になるからだよ」ヒソヒソ

夏「なるほど」プクク

憂「・・・」

ガチャ

冬「・・・すいませー・・・ん」

夏「っ!」ズキッ

憂「あ・・・」

冬「あ・・・」

夏「・・・ちょっとお手洗い行って来る」

タッタッタ

ガチャ

冬「夏・・・」

純「・・・」

梓「・・・うーん、どうしよう」

憂「どうしたの冬ちゃん」

冬「夏がお弁当を・・・」

純「夏って弁当だったっけ?」

冬「今日は私が作ってみたんです・・・」

憂「そうなんだ、分かった。渡しておくね」

冬「お願します。あ、昨日は」

「ほら、席に着けー」

ザワザワ

純「あ、先生来ちゃった」

冬「お願しますね」

バタン

憂「・・・」

梓「・・・うーん」

純「視界に入らずか・・・」

560. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:29:08.84 ID:H+z4J3XCo
――・・・休み時間


純「ごめん、急な話だから無理だって言われた」

梓「そっか・・・。ありがと」

純「明日だもんなー」

憂「そうだよね」

夏「・・・」

梓純「「  ・・・うーん  」」

憂「私たちのクラスも明日・・・うーん」

夏「・・・」

梓「夏の部は?」

夏「さぁ?荒井先生が言った通り10月下旬じゃないかな」

純「ですよね」

憂「運動部と文化部一緒なのかな」

夏「卒業写真の話なんて来年だから、耳に入ってこなかった」

梓「・・・ふーん」

夏「私はいつでもいいやって思うんだけど」

純「他の運動部の子にも聞いてみる」

テッテッテ

梓「どうしよう・・・」

憂「梓ちゃんがどうして『今』を撮りたいのか、説明できればいいんだよね?」

梓「うん・・・」

憂「それならもう答えは出ているんじゃないかな?」

梓「・・・」

夏「・・・」

テッテッテ

純「文化部と一緒だってさ・・・」

梓「今撮りたい理由・・・」

夏「・・・」

561. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:29:35.98 ID:H+z4J3XCo

―――――昼・職員室

梓「今が『大切な時』だからです」

荒井「・・・」

梓「・・・」

荒井「それが理由ですか?」

梓「はい」

荒井「・・・分かりました」

梓「!」

荒井「山中先生に話は通しておきますので、教室に戻っていいですよ」

梓「ありがとうございました。失礼します」

スタスタ

バタン

さわ子「あら?梓ちゃん・・・ゴホン。中野さんがどうして職員室に?」

荒井「明日の部活撮影の詳細を伺いに来ていましたので、その話をしていました」

さわ子「撮影する事知っていたんですか?」

荒井「いいえ。撮影したいと言ってきたんですよ」

さわ子「あら・・・」

荒井「そちらからもその話が出ていたのですか?」

さわ子「えぇ、まぁ・・・。本人から明日撮影したいと」

荒井「決まっていたんですね、中野さんには遠回りさせてしまいました」

さわ子「・・・。自然体がいいと言っていましたから・・・構えるよりいいかもしれないですね」

荒井「・・・そうですか」

さわ子「似たもの同士ねぇ・・・」


562. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:30:11.39 ID:H+z4J3XCo
―――――中庭


紬「・・・」ニコニコ

律「なんか嬉しそうだな」

唯「なにかあったの?」

紬「・・・」フリフリ

澪「?」

風子「おいしいね」モグモグ

冬「はい」モグモグ

英子「野菜しっかり取ってね」スッ

冬「あ、ありがとうごじゃいます」

英子「いえいえ」

律「なんだ、緊張してんのかー?」

冬「は、はい・・・」

唯「あずにゃん来ないのかな」モグモグ

律「・・・絶対来る」

澪「そんな迫真の顔で言うなよ。何者かと思うだろ」

紬「・・・」スッ

冬「あ、あ・・・」

紬「?」

風子「ひょっとして食事制限されているとか?」

冬「い、いえ・・・。貰ってばかりで悪いですからどーぞ!」

紬「・・・」コクリ

冬「・・・」パクッ

紬「・・・」パクッ

冬「おいしぃです」ホワーン

紬「・・・」ホワーン

澪「幸せそうでなによりだ・・・」

英子「おいしそうに食べるからついつい・・・」スッ

冬「あ、ありがとうございます」

風子「・・・」

冬「・・・」パクッ

唯「・・・」

冬「おぃしぃですよ」ホワーン

英子「・・・」ホンワカ

唯「わ、私にはあずにゃんがいるんだよ」

律「なにを言ってるんだ」

563. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:30:39.76 ID:H+z4J3XCo
梓「・・・」

純「紬先輩の隣埋まっていて残念ですね」ウシシ

梓「・・・うん」

純「素直すぎるっ」ビシッ

律「先に食べてるぞー」

憂「いえ、用事がありましたから」

澪「用事?」

梓「内緒です」

唯「隠し事は良くないよ!むぎちゃんも!」

紬「・・・」ニコニコ

律「あれ、夏は?」

純「それが、他で食べると言って・・・」

律「・・・そっか」

純「せっかくメールで誘ってくれたのにすいません」

律「純が悪い訳でもないし、本人の自由だから気にすんなって」

純「・・・」

律「意外にまじめかっ!」

冬「・・・おいしぃ〜」パァァ

唯律「「  かわいぃ〜  」」

紬「・・・」コクリ

風子「食べ物に対してリアクション良すぎるよね」

英子「・・・それは・・・理由があるんだよ、ふぅ」ヒソヒソ

風子「理由?」

梓「?」

英子「ほら、冬ちゃん入院していたでしょ?」

風子「あ・・・」

梓「そうですね・・・。病院食は栄養のバランスと食事制限がありますからね」

純「あぁ・・・そっか・・・」

英子「だから、つい・・・」スッ

冬「あ、また貰っちゃって・・・御返しです!」スッ

英子「いいのに・・・」

冬「いえいえ・・・私が作ったのですけど・・・」パクッ

英子「冬ちゃんが・・・?」

紬「!」

冬「はい・・・佐久間先輩の料理おいしいですよ〜」ウットリ

英子「ありがとう〜」ホンワカ

唯「ういが作ったのだよ!自信作」スッ

冬「平沢さんが?」

唯「ういだよ」

564. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:31:10.87 ID:H+z4J3XCo
冬「は、はい。平沢さんですよね?」

唯「私じゃないよ  う  い  が作ったんだよ」

冬「平沢さんで」

律「典型的な漫才してんな!」ビシッ

冬「った!」

英子「ちょっと!律さん!?」

律「な、なんだよ・・・」

風子「うちの子になんてことを・・・!」

律「どこの子だよ・・・」

澪「なにやってんだか・・・」

憂「そういえば、姫子さんは・・・」

紬「・・・」トントントトントン

憂「教室で・・・。冬ちゃんここにいるのにですか・・・?」

紬「・・・」トントトントトトン

憂「我が子を千尋の谷へ・・・?」

律「だからどの子だよ・・・」

冬「おいしいですよ平沢さん〜」

唯「そうでしょ!」

純「あれ、唯先輩が作ったように見える」

澪「名前で呼んだ方がいいよ」

冬「そ、そうですね・・・。おいしいかったです、憂・・・さん」

憂「うん。ありがとう」ニコニコ

梓「・・・」モグモグ

565. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:31:54.16 ID:H+z4J3XCo
――・・・

唯「この時が来たようだね、りっちゃん」

律「ふっ・・・」

唯「負けないよ!」

律「望む所だ!」

冬「一体・・・」ゴクリ

梓「バトミントン勝負だから」

憂「・・・お姉ちゃん頑張って」グッ

純「律先輩ファイトー!」

紬「・・・」パチパチ

澪「がんばれー」

風子「心篭ってない声援・・・」

英子「怪我には気をつけてー」

唯「行くよりっちゃん!・・・それっ」スカッ

梓「1ー0です」

律「・・・」

唯「あれ・・・?」

澪「サービスは律へ」

律「い、行くぞゆい!」

唯「来るがいいよ!」

律「うりゃっ」ポンッ

シュー

唯「えいっ」スカッ

梓「2−0です」

律「・・・」

澪「次で終わってしまうな・・・」

風子「山場なかったね」

英子「疲れているんじゃないかな」

紬「・・・」

憂「タイムお願します!」

純「ターイム!」

唯「ん?」

憂「お姉ちゃん」カムカム

唯「どうしたの?」

憂「・・・」ヒソヒソ

唯「・・・」フムフム

律「作戦会議か、少しは楽しませてくれるかな」

澪「少しではすまないかもな」

566. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:32:21.58 ID:H+z4J3XCo
律「実力の10分の1も出していないんだぜ?」

梓「一回跳ねただけじゃないですか」

律「そうなんだよなぁ・・・」

冬「」ウトウト

英子「あらら」

唯「お姉ちゃん頑張るからねっ!」

憂「頑張ってね!」グッ

純「双方前へ・・・律先輩が2ポイントリードで次取れば勝ちです」

律「いつから審判になったんだよ」

純「唯先輩のサービスで、試合を始めてください」

唯「行くよりっちゃん!」

律「一言二言で変わったら誰でもオリンピック選手だぜ!」

唯「三言四言五言だとしたらっ、どうかな!」ポンッ

梓澪「「  そんなに!?  」」

シュー

律「おぉ・・・」ポン

唯「えい」トン

ダダダッ

律「・・・くっ!」スカッ

純「2−1です」

憂「やった!」

唯「やったよ、うい!」

澪「昨日の逆か」

律「やられた!」

冬「」スヤスヤ

英子「・・・」ナデナデ

風子「」ウトウト

紬「」ウトウト

唯「さぁ、来なさい」

律「なんだ、この貫禄・・・負けてるくせに・・・」

唯「・・・」スッ

律「ぐっ・・・」

澪「見えないオーラかなにかに圧されています」

梓「得体の知れないモノを感じているんでしょうか」

567. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/05(月) 18:32:53.05 ID:H+z4J3XCo
純「律先輩サービスです」

律「よ、よし。うりゃー」ポン

シュー

唯「っ!」バシッ

シュッ

律「なっ!」スカッ

梓「2−2・・・です」

澪「予想外のスマッシュ・・・」

憂「やった!」

唯「・・・」

澪「喜んですらいない!」

律「わ、私の今までの常識が覆される・・・っ!」

梓「律先輩は自分を見失っていますね」

純「唯先輩が未知なる相手となりて立ちはだかっているのです」

律「おまえは誰だよっ!」

純「おしずかに、今は試合中ですよ」

律「なんか腹立つ!」

唯「・・・」ムズムズ

純「では、最後のサービスです。唯先輩どうぞ」

唯「・・・ひっくしゅん!」

憂「あ・・・集中力切れちゃった」

唯「・・・行くよ、りっちゃん」

律「ココ、コ、コーイ!」

澪「ニワトリみたいだな」プクク

唯「それっ」スカッ

「「  あ・・・  」」

律「・・・え」

梓「3−2で律先輩の勝ちです」

律「喜べねえー!」

紬「!」

英子「あ、起きちゃった?」

紬「・・・?」

英子「律さんの勝ちみたい」ナデナデ

冬「」スヤスヤ

風子「」スヤスヤ

紬「・・・」ニコニコ

英子「なんだか、可愛いよね」

唯「負けちゃった〜」エヘヘ

澪「あの唯はなんだったんだ」



最終更新:2011年10月06日 00:18