862. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:23:08.23 ID:fwc/JhO5o

紬「・・・」

唯「『そんな事ありません!』」

律「『いや、君は最高に素敵さ』」

冬「・・・」

唯「『知らないんだから!』」

律「『そんな事言わずにこっち向いてくれよ』」

風子「どっちが梓ちゃん?」

唯「私だよ〜」

英子「律さんが、夏ちゃん・・・」

澪(勝手にアフレコするなよ・・・。恥ずかしくないのか・・・)

唯「『い、今の台詞・・・もう一度聞かせて下さい・・・』」

律「『何度でも言うさ、君の笑顔が見られるなら・・・何度でも言ってやるさ!』」

憂(二回言いました・・・)

いちご「・・・」

唯「『りっちゃん・・・』」

律「『あず』・・・え?」

梓「なにをしているんですか・・・」ジト

唯律「「  なんでもないよ  」」

夏「?」

澪「帰るか、陽も沈み始めたし」

風子「そうだね。よいしょっと」

憂「よいしょ」

冬「・・・」

憂「ほら、捕まって。冬ちゃん」

冬「う、うん・・・」

ギュ

憂「よいしょっ!」グイッ

冬「っとっと」

憂「ご、ごめんね」

冬「ううん。ビックリしたけど、大丈夫」

紬「・・・」ニコニコ

梓「お二人はどうしてここへ・・・?」

紬「・・・」スッ

梓「夕陽?」

澪「そう、夕陽を見に・・・な」

律「見ろ!あの燃え上がる炎を!」ビシッ

唯「りっちゃん・・・!私・・・なんだか燃えてきたよ!」メラッ

風子「・・・うん!」メラメラ

澪「どうしてだ・・・」

863. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:24:24.86 ID:fwc/JhO5o
紬「・・・」クイックィッ

梓「今からですか?」

紬「・・・!」ダッ

タッタッタ

梓「待ってください!」ダッ

律「おぉー!むぎと梓が夕陽に向かって走ったー!」

唯「さすがむぎちゃんだよ!」

風子「・・・私もっ!」ダッ

律「負けない!」ダッ

唯「熱血だよ!青春だよっ!」ダッ

夏「熱いな・・・。・・・私もっ」ダッ

タッタッタ

澪「私たちは歩いて行こうか」

英子「・・・うん」

冬「夏・・・」

憂「いちごさん?」

いちご「・・・」

憂「どうしたんですか?」

いちご「・・・ううん。・・・なんでも」

憂「どうぞ、掴まってください」

いちご「・・・うん」

ギュ

憂「よいしょ」グイッ

いちご「・・・ありがと」

憂「あ・・・」

いちご「?」

憂「いえ、私たちも行きましょう」

いちご「・・・うん」

憂(お姫様、お手をどうぞ・・・。なんちゃって)ポッ

864. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:26:24.57 ID:fwc/JhO5o

―――――たいやき屋台


律「・・・」カァァ

風子「・・・」カァア

夏「ぅ・・・」カァア

唯「もぐもぐ・・・おいしいね〜」

憂「うん」モグモグ

冬「おいしぃ〜」パァア

英子「今度みんなと来よう・・・」モグモグ

梓「ここのたい焼き食べに行こうって、覚えていてくれたんですね」

紬「・・・」コクリ

澪「・・・夕陽に向かって走っていった4人はどう思っているのかな」

律風子夏「「「  っ!  」」」ボフッ

唯「勘違いだったよ〜。でも、青春を感じたよねりっちゃん!」

律「い、言うな!」

風子「あぁ・・・恥ずかしい」プシュー

夏「・・・っ」カァア

梓「・・・フッ」

夏「鼻で笑った!?」

梓「夕陽に向かって・・・ぷふっ」

夏「くぅ・・・」プシュー

紬「・・・」モグモグ

冬「う、憂・・・」

憂「どうしたの?」

冬「あ、梓と夏が・・・」ヒソヒソ

憂「どうしたんだろうね」ニコニコ

冬「?」

いちご「・・・」

865. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:27:45.10 ID:fwc/JhO5o
律「走る意味あったのかよー」

梓「この時間限定のたい焼きなんですよ」

律「へー・・・」

梓「む・・・」

唯「こしあんとつぶあんで言い争っている人がいるよね」

憂「どうしたの、突然・・・」

唯「悲しくなるんだよ。どっちもおいしいのに」

澪「・・・優しいな」

律「適当にコメントするなよ」

澪「青春を感じた人はどうコメントするんだ?」

律「うぐっ」ボフッ

唯「こしあん、つぶあん共にいい味だよね!」メラッ

憂「自分にコメントしてるよ、お姉ちゃん」

冬「ふふっ」

いちご「・・・姫子」

冬「姫子先輩!」

タッタッタ

姫子「冬・・・どうしてここに・・・1人?」

冬「紬先輩たちと来てます!」

姫子「むぎがいるって事は・・・う・・・」

冬「う?」

姫子「しまったなぁ・・・」

律「へっへっへー」

風子「その制服はここの近くにあるコンビニだよね〜」

夏「どうしたんですか〜?」

唯「どこへ行くのかな〜?」

澪「矛先を見つけた!」

英子「・・・」モグモグ

梓「ひどいですね」モグモグ

紬「・・・」モグモグ

姫子「隣町のコンビニだから。そっちの店じゃないから」

律「あーそぉ〜なんだ〜」

風子「わざわざこの街に来ないといけない用事ってなにかな〜?」

夏「姫子先輩らしくありませんねぇ〜」

唯「どこへ行くの?」

姫子「い、今から戻る所・・・隣町へ」

律「へ〜」

風子「ふ〜ん」

夏「ほほぉ」

唯「働いている所見られたくないんだね」
866. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:29:54.00 ID:fwc/JhO5o
姫子「・・・」

英子「それはそうだよね」

憂「お姉ちゃんってば」

姫子「・・・」ジー

夏「?」

姫子「・・・」チラッ

澪(梓が・・・)チラッ

梓「あんことカスタードのめぐり会いが素敵なハーモニーを生み出したんですね」

紬「・・・」コクコク

いちご「・・・」

姫子「・・・ふーん」

夏「な、なんですか?・・・顔になにか着いてます?」

姫子「あんこがね」

夏「うそっ!」

姫子「嘘だよっ」ビシッ

夏「あたっ!」

タッタッタ

唯「逃げたよ」

風子「隣町って言ったのに・・・」

英子「まっすぐあのコンビニへ向かったね」

夏「いつつ・・・」

律「うっしっし」

澪「りつ・・・」ゴゴゴ

律「な、なんだよ」

澪「今行ったら、明日の朝・・・黒板に夕陽を書くからな!」

律「・・・はい。行きません」

唯「仕事の邪魔したらダメだよ」メッ

冬「そうですよ!」メッ

律「・・・なんだとぉ」スッ

冬「わわ・・・」

風子「・・・」ゴゴゴ

律「くぅ・・・」

英子「律さん、大人しくしていようね」

律「・・・はい」

夏「あっはっは!」

梓「餅が入っているたい焼きもあったりするんですよ」

紬「・・・!」

憂「・・・いちごさん?」

いちご「・・・なんでも・・・ない」パク

867. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:31:16.04 ID:fwc/JhO5o

――・・・


紬「・・・」クイックイッ

梓「・・・大丈夫です。歩いて帰りますから」

律唯澪「「「  えっ!?  」」」

梓「なんですか?」

律澪「「  いや・・・  」」

唯「なんでも・・・ないよ・・・」

斉藤「では、失礼します」ペコリ

紬「・・・」

梓「?」

律「どしたー?」

澪「?」

唯「むぎちゃん?忘れ物?」

紬「・・・」ニコ

梓「!」

紬「・・・」フリフリ

梓「お休みなさいです」

夏「おやすみなさーい」

冬「おやすみなさい」

澪「明日な」

律「明日なー!」

唯「むぎちゃん!また明日!」

憂「おやすみなさい」

風子「おやすみ〜」

英子「おやすみ」

いちご「・・・」

紬「・・・」

ギュ

いちご「?」

紬「・・・」スラスラ

いちご「・・・うん。おやすみ。明日ね」

紬「・・・」コクリ

バタン

ブォォオオオ

いちご「・・・」

憂「・・・」

868. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:32:53.24 ID:fwc/JhO5o
律「帰るか〜!」

唯「お二人はお姉さんが送っていくからね!」ドン

冬「そ、そうですか・・・。はい」

澪「風子たちも気をつけてな」

風子「うん」

夏「明日な、梓」

梓「あ、待って!」

夏「?」

冬「どう・・・したの・・・?」

梓「そっちは西じゃない・・・ぷふっ!」

風子「梓ちゃん・・・プフッ」

律「夏・・・そっちだ」

夏「はい・・・」ジリジリ

梓「また明日ですっ!」ダッ

タッタッタ

律夏「「  逃げられたか・・・  」」

冬「・・・」

いちご「・・・」

唯「西?」

憂「太陽が沈む方角・・・」

夏「明日どうやって仕返ししましょうか」

律「そーだな・・・。昼休み違う場所で食べるか」ウシシ

夏「梓だけ待ちぼうけですね」ウッシッシ

澪「・・・まったく」

英子「また、明日」フリフリ

869. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:35:24.25 ID:fwc/JhO5o

――・・・


いちご「・・・」

梓「あの・・・」

いちご「・・・?」

梓「ど、どうしたんでしょうか・・・?」

いちご「・・・なんでもないよ」

梓「・・・」

風子(キミの事で悩ませているんだよ、梓ちゃん)

英子「・・・」

春子「あ・・・」

純「お・・・」

信代「ん?」

潮「ここで会ったが100分目!」

シーン

梓「・・・」

純(そんな顔すんなよ・・・。私でも傷つくっての・・・)

信代「自動修復できるから放っておいていいよ」

春子「今日はどこへ?」

英子「たい焼き食べてきたよ」

潮「ふふ、拙者の見間違いでござったでござるよ」

信代「動揺してるな・・・。傷は大きかった」

風子「ごめんね、仇討ちかと思っちゃった」テヘ

潮「間違ってないよ!」

純「どこ行ったのさ」

梓「河川敷へ」

純「ふーん・・・。夏も?」

梓「うん。どうして分かったの?」

純「夏が部室へ行きたがってたからさー。部室へ行って、その流れで行きそうだなーって」

梓「ふーん・・・」

いちご「・・・」

春子「どうした?」

いちご「・・・そんなに暗い顔してる?」

春子「?」

いちご「・・・みんな気にかけてくれる・・・。それがちょっと・・・」

春子「嫌?」

いちご「・・・ちょっと」

春子「おっけ」

風子「・・・」

870. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:38:08.23 ID:fwc/JhO5o
梓「どうしてこんな時間に?」

信代「調理室借りて、ベッコウ飴を作ってきたよ。食べてみる?」

梓「いただきます」

潮「どうぞ、英子も食べて」

英子「あ、ありがとう」

梓「・・・」コロコロ

英子「懐かしい味・・・」コロコロ

梓「苦・・・」

純「焦がしたんだって」

信代「明日はもうちょっと上手く作ってみせる」

潮「焦がしたの私だけどね」

梓「・・・でも、おいしいですね」

英子「うん」

信代「よかった」

潮「やった!」

純「・・・嬉しいんですね」


871. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:39:04.43 ID:fwc/JhO5o
春子「メール来た?」

いちご「・・・うん」

春子「珍しい面子でボウリングだって」

いちご「・・・うん」

春子「楽しかったみたいだよ」

いちご「・・・そう」

春子「・・・・・・珍しい」

いちご「・・・なに?」

春子「・・・別に」

いちご「・・・」

風子「いちごちゃん・・・。私が話をしなかったのは順序を変えたからだよ」

いちご「・・・」

風子「あの人には悪いけど、そうした方が―」

いちご「分かってる。あの二人を見たら・・・それが一番だって分かる」

風子「・・・うん」

春子(あの二人・・・。梓と・・・純ではないか・・・あの双子かな・・・)

いちご「・・・結果論じゃないってのも分かってる。姫の言いたい事も分かった」

春子(梓とどっちか、か・・・)

風子「・・・うん」

いちご「・・・何に対して考えているのかも分からなくなってきた」

風子「・・・・・・うん」

いちご「もう・・・」

春子「重要なのはそこで捨てない事・・・じゃない?」

いちご「!」

春子「捨てるのはいつでもできる。それはまだ早い選択だよな〜」

いちご「・・・」

風子「・・・知ってるの?」

春子「いや、全然」

風子「・・・そう」

信代(どんどん広がっていく・・・何かが・・・。だけど、嬉しいことなんだと思う)


潮「そうだ、駄菓子屋の提案なんだけどさ、千歳あめはどうよ?」

梓「どうよ、って・・・七五三じゃないんですよ?」

潮「じゃあ、ほら・・・あれ、マトシュールカ」

純英子信代「「「  ???  」」」

梓「もしかして、マトリョーシカと言いたくて、金太郎飴と間違えたんじゃ」

潮「本気で間違えたのに・・・。なんで分かったの?」

信代「マジかよ・・・」

英子「分からなかった・・・」

純「この才能・・・なんだろう・・・」

872. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:41:54.81 ID:fwc/JhO5o
―――――夜・澪の部屋


ジャカジャカ

澪「律はこんなのがいいのか・・・。姫子と純も気に入ったバンド・・・」

things we've gone through the years

澪「ここ何年かのうちに起こった出来事は」

took us place we can't go back

澪「僕たちから  あの頃いた場所を奪い去ってしまった」

can't you see? time to say goodbye

澪「分からないかい、お別れの時間さ・・・」

every time time time・・・

澪「・・・一週間か」

pipipipipi

プツッ

澪「はい。どうした?」

『明後日休みじゃん?』

澪「あぁ、秋分の日な」

『明日お泊りしようぜ!パジャマパーティー』

澪「ははっ・・・」

『乾燥した笑い声だな・・・』

澪「律の口からそんな・・・もう一度言って?」

『パジャ・・・パジャマパ・・・』

澪「どこの古代都市だよ」

『言わせるなよ』

澪「どこで?」

『そっちで!」

澪「・・・悪い。急な話だから難しいな。期待を持たせる事はできない」

『そっかー。ま、気にすんな』

澪「・・・」

『・・・』

澪「一週間切ったな」

『あぁ・・・』

「『時間が惜しい』」

『ハモったな』

律「夏と冬に負けてないぞ」

『はいはい。律のとこは?』

律「んー・・・。弟がいるから邪魔・・・ごほん。迷惑かけそうでさぁー」

『そっか・・・』

律「ぺ、ペンションでも借りて・・・」

『そんなお金ないだろ・・・。予約も必要だぞ』

873. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:44:04.47 ID:fwc/JhO5o
律「だよなー・・・」

『・・・』

律「梓と夏って何があったんだ?」

『さぁ・・・』

律「なにか知ってる声だぞ今の」

『全てに決着がついてからだな』

律「ふーん・・・。でも、遠い話じゃなさそうだな」

『うん』

律「明後日コンサートに行くってマジか?」

『うん。嫌なら』

律「いやいや、全ての道はローマがどうのこうの」

『ローマに通ず。目的は?』

律「学園祭の大成功だ」

『なるほど・・・』

律「いい案はないのかねぇー」

『みんなにメールうってみたら?いい案もらえるかも』

律「なるほど、そいつぁ名案でぃ」

『じゃあ、明日な。おやすみ』

プツッ

律「・・・」パタン

ピッ

ジャッ  ジャッ  ジャッ

律「リアクションくれてもいいだろー」ブー

things we've gone through the years

律「・・・」

took us place we can't go back

律「ふむ・・・」

can't you see? time to say goodbye

律「・・・」

every time time time time I think about you

律「僕が君の事を思い出すとき」

everything about you in my mind

律「記憶の中の君の全てが」

makes me want to forget

律「忘れてしまいたくさせる」

everything about you and everything about me  ALL THOSE TIMES

律「あの時の君のこと全てを  あの時の僕のこと全てを・・・」

『1人でかっこつけないでください』

律「梓のやつぅ・・・」バタバタ

874. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:45:06.37 ID:fwc/JhO5o

9月22日

澪「行ってきまーす」

ガチャ

律「はよーん」

バタン

澪「おはよう」

チュンチュン

律「行こうぜー」

澪「うん」

律「さすがにこの時間は人が少ないな」

澪「そうだな。いつもより」

プップププー

律「おはよーむぎ」

澪「おはよう、むぎ」

紬「・・・」ニコニコ

律「そんじゃ、散歩登校スタート!だっ!!」ブンッ

澪「おー」ブン

紬「・・・!」ブンッ


875. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/09(金) 23:45:41.14 ID:fwc/JhO5o
紬「・・・」プップププー

律「いいって、私らも少し違った日常ってやつを過ごしてみたかったからさ」

澪「うん」

紬「・・・」コクリ

律「しかし、どうして?」

紬「・・・」プッププップー

律「ふーん・・・。大して面白みのある通学路じゃないけどな」

澪「・・・面白みのある通学路ってどんなのだ」

律「山を越えないと・・・行けないとか・・・」

澪「まだ頭の回転通常じゃないみたいだな」

律「私の朝は音楽から始まるんだよっ」

澪「始まってなかったのか」

律「いや、ちゃんと聞いたけどさ・・・」

澪「いつもは寝てる時間だったな」

律「この時間はとっくに起きてるっての」

澪「そうか、悪かった」

律「・・・謝られるのも違う気がするけど。今日の運勢を見て右往左往してるくせに」

澪「だ、誰がだ」

律「あぁ、今日の運勢最悪ですワ!お母様お清めの塩を!」

澪「だ  れ  の  真  似  だ  」

877. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:16:12.56 ID:LfYoVJIxo
冬「あれ・・・?」

紬「・・・」ニコ

冬「おは・・・ようございます?」

紬「・・・」ペコリ

冬「何を見ていたんですか?」

紬「・・・」ニコ

冬「飛行機か鳥でも飛んでいたとか・・・」

紬「・・・」

冬「・・・空ってどこにあるんでしょうね」

紬「・・・?」

冬「ここから見上げるとそこにあって、宇宙船からみたら海と陸しかなくて」

紬「・・・」

冬「飛行機に乗った事ないから、空の中にいる実感が解らないんでしょうね」

澪「北海道へはどうやって?」

冬「え・・・?」

律「行ったことあんのか?」

紬「・・・」

冬「は、はい・・・。どうして・・・」

澪「・・・夏から・・・聞いた」

紬「・・・」コクリ

冬「そう・・・です・・・か・・・」

律「あれー・・・。聞いちゃいけなかったのかなー?」

冬「・・・いえ」

紬「・・・」チョンチョン

澪「・・・?」

紬「・・・」コクリ

澪「・・・うん。・・・冬」

冬「はい・・・?」

澪「小さい頃の話も、夏から聞いたよ。『約束』の事も」

冬「!」

律「・・・」

878. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:18:27.12 ID:LfYoVJIxo
紬「・・・」

ギュ

冬「?」

紬「・・・」スラスラ

冬「アイス・・・?」

澪「アイスの当たり棒の話もな」

冬「?」

紬「?」

律「首傾げあってどうすんだよ」

澪「覚えてない・・・とか?」

冬「・・・・・・えぇー・・・っと」ソワソワ

律「大事なことじゃないのかー!」

冬「わわ・・・」

澪「りつ・・・」

律「なんだ!」

澪「私の当たり棒失くした事あったよな」

紬「・・・」フンフン

冬「ぁ・・・」

律「何時の話だ!」

澪「小学5年生の頃だ」

律「そんな昔の話、とうに忘れた!」フンッ

澪「後で交換しようと置いておいたのに。ゴミだと思ったから放り投げたって、草むらにさ」

律「そんな小さい事をつつくなんて、澪さんらしくありませんなぁ」

澪「それを言ったら探してくれたよな」

紬「・・・」ツンツン

冬「は、はい・・・思い出しました」

律「なんだ、いい子じゃないか。昔の私」

澪「カマキリ捕まえて、私に持ってきて。驚かせて遊んで・・・」

律「お転婆だなぁ」ホノボノ

澪「当たり棒の事なんてすっかり忘れてさ」

律「あ、あぁー。あったあった!」

澪「冬・・・。何時頃の話?」

冬「えーと・・・。夏と一緒に初めて料理した次の日ですから・・・2年生の時です」

紬「・・・」キラキラ

澪「すごいな・・・」

879. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:19:46.94 ID:LfYoVJIxo
律「いい思い出だな!」

澪「当たり棒をさ、夏と一緒に探したけど見つからなかったんだって」

律「よくある話なんだなー」ウシシ

澪「冬はわざわざ買ってきてくれたらしい。小学2年生の子が!!」

律「うっ・・・」

澪「私の当たり棒放り投げて、昆虫みつけて、私を驚かせて忘れた誰かさんとはえらい違いだな」

律「過去は美しくなるものさ」

澪「私の今の話が美しくみえたのか?」

律「・・・・・・いいえ」

澪「・・・」ジー

律「・・・」シラー

冬「・・・そんな事・・・覚えていたんだ・・・」

紬「・・・」

ギュ

冬「?」

紬「・・・」スラスラ

冬「・・・はい。そうですね」

律「あ、エリだ。おっはよーん!」

タッタッタ

澪「・・・しょうがないな、律は」

冬「・・・」

紬「・・・」

澪「・・・!」

冬「・・・」

紬「・・・」

澪(むぎ・・・。冬になにか伝えたい事があるんだな・・・)

紬「・・・」

ギュ

冬「?」

紬「・・・」スラスラ

冬「お昼ですか?」

紬「・・・」コクリ

冬「は、はい・・・」

澪「・・・」

エリ「みんなおはよー」

澪「おはよう」

紬「・・・」ニコニコ

冬「お、おはようございます」

880. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:21:10.27 ID:LfYoVJIxo
律「エリたち昨日ボウリング行ったんだってさ」

澪「うん。そうらしいな」

律「なんで知ってんだ?」

澪「メール貰ったからだけど・・・?」

律「え?」

澪「ん?」

紬「?」

エリ「・・・あ」

律「あ・・・。って何?」

エリ「あはは、りっちゃんに送るの忘れてた」アハハ

冬「・・・それは・・・それは」

律「大層な事ですな!!」

エリ「澪ちゃんと一緒にいると思ったんだよ☆」

律「こら・・・今誤魔化し入れただろ・・・」

澪「いつもこの時間なんだ?」

エリ「ううん。もうちょっと遅いくらいだよ。調理室で下準備しようと思ってね」

紬「・・・?」

エリ「カステラとプリンをね」キラン

冬「プリンおいしいですよね」

エリ「おいしいよね〜。昨日小田おばあちゃんの所行ってきて作り方習ってきた」ブイッ

紬「・・・」ブイッ

律「屋台メンバーも集ってんの?」

エリ「うん。・・・あ」

律「私、知らない」

エリ「・・・ごめんなさい」

律「許さない」

冬「り、律先輩!アレをみてください!」

律「んだよ」

冬「コサメビタキです!」

澪「あの鳥・・・?」

エリ「?」

冬「体の上面が灰褐色で下面が白の配色で、他の鳥の鳴き声をまねするんです!」

紬「・・・」コクコク

律「・・・それで?」

冬「あの鳥は平地から標高1000mまでの場所で生息しているんです。
    夏鳥として繁殖の為に日本に飛来したんですよ」

律「・・・うん」

冬「越冬する為にインドネシア、フィリピンまで飛ばなくてはいけませんから
    もうそろそろ旅立っていくのではないでしょうか」

律「・・・」

881. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:22:01.54 ID:LfYoVJIxo
冬「サメビタキという鳥より小さい事からコサメビタキと呼ばれているそうです。捕食の」

澪「・・・冬」

冬「は、はい」

エリ「飛んでいったよコサメビタキ・・・」

紬「・・・」コクリ

冬「あ、本当ですね」

律「・・・」

澪「学校へ向かうか」

紬「・・・」コクリ

冬「はい」

澪「冬はどうしてこの時間に登校しているの?」

冬「私のクラスの出し物の準備がありまして・・・」

紬「・・・」

エリ「ごめんね」

律「いいけどさ、・・・どうしてコサメビタキの話が?」

エリ「フォローしてくれたんだね」

882. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:23:59.26 ID:LfYoVJIxo

―――――調理室


律「教室に行かないのかよ?」

冬「す、少しだけ覗いていこうかな・・・と思いまして」

律「・・・」

冬「だ、駄目でしょうか・・・」

律「駄目だ!」

澪「なんでだっ」

風子「律さん呼んでないよ・・・」

律「な、なんで野点班の風子がいるんだよっ!」

風子「お茶もあった方がいいでしょ・・・」

律「朝に纏っていいオーラじゃないぞ風子・・・。呼んでないってなんだよ・・・!」

風子「メール届いてないでしょ・・・」

律「なんで知ってんだよ・・・!」

風子「・・・ふふっ」

律「ちょっとまて」

紬「・・・」グイグイ

冬「あ・・・っ・・・と・・・」

澪「律はすぐ冬をいじめようとするからな・・・風子に任せよう。って、結構集っているんだな」

姫子「あれ、冬も来ていたんだ」

冬「姫子先輩。屋台班だったんですね」

姫子「そうだよ。むぎと澪も今日ははやいね」

紬「・・・」コクリ

澪「昨日の昼に約束して、散歩していたんだ」

姫子「そっか・・・」

未知子「おはよう冬ちゃん」

信代「おはよー、冬」

潮「おっはよ、冬」

冬「お、おはようございます」ペコリ

圭子「あ、昨日バトミントンの相手の子のお姉さんかぁ・・・。似てる似てる」

つかさ「この子が・・・」

俊美「噂の・・・」

いちご「・・・おはよ」

冬「お、おはようございますっ」ペコリ

潮「律儀だのぉ」ホノボノ

883. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:26:26.79 ID:LfYoVJIxo
エリ「時間無いからさっさとやろー」

律「私呼ばれてないから座ってていいよなー」ニヤニヤ

澪「あのな・・・」

風子「いいよいいよ、座っててー」

律「手伝わせてくださいっ!」

紬「・・・」フンス!

澪「むぎも手伝うのか・・・。そうだな、せっかく早く登校したんだからな」

冬「よ、よぉし私も手伝います!」

姫子「自分の教室戻らなくていいの?」

冬「あぅ」

姫子「ほら、行った行った」

冬「・・・」チラッ

姫子「憂を探しているんだろうけど、まだ来ないよ」

冬「ぅ・・・」

姫子「・・・」ジー

冬「そ、それでは・・・。お昼に!」

テッテッテ

紬「・・・」フリフリ

姫子「・・・」フゥ

風子「厄介払いみたいにしなくても・・・」

姫子「冬にはやるべきことがあるでしょ、優先順位間違えてるよ」

いちご「・・・そう言えばいい」

姫子「それもそうだね・・・」

いちご「・・・」

信代(・・・昨日の帰りの話を聞かなかったら普通の会話なんだけどなぁ)

884. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:27:56.27 ID:LfYoVJIxo
エリ「はい、りっちゃん」

律「卵を割ればいいのか?お安い御用」

カッ

パカッ

俊美「意外・・・」

つかさ「・・・片手で割れるんだね、シェフみたい」

律「これくらい♪」

カッ  パカッ  カッ  パカッ  カッ  パカッ  カッ  パカッ

信代「おぉー」

律「へへー♪」

カッ  パカッ  カッ  パカッ  カッ  パカッ  カッ  パカッ

いちご「・・・」

澪「誰か止めたほうがいいよ」

紬「・・・」ガシッ

律「はっ」

風子「・・・試作品なのに」

未知子「ほとんど割っちゃった・・・」

姫子「お昼に私が買ってくるから、作れる分作ってみようよ」

エリ「そうだね。それじゃ取り分けて」ヒョイヒョイ

俊美「お湯できてるよ」

エリ「うん。砂糖を入れて湯煎をしながら高速回転」

ウィーン  

澪「手際いいね」

エリ「お家でもやってみたんだよ。疲れた腕でね!」

信代「ボウリングか・・・」

紬「・・・」

憂「おはようございます」

純「おはようございまーす!」

紬「・・・」フリフリ

885. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:29:49.38 ID:LfYoVJIxo

―――――3年生のクラス


唯「いい匂いがするよ」クンクン

律「カステイラ作ってたんだよ」

和「上手に出来た?」

姫子「まだ味見はしてないから、どうかな」

唯「・・・」クンクン

紬「・・・」ニコニコ

澪「あのさ、姫子・・・」

姫子「ん?」

澪「夏と冬は・・・家で話をしないのかな・・・」

姫子「・・・してないと、思う」

紬「・・・」

澪「姫子が屋台班だとさっき知ったようだったからさ・・・」

姫子「・・・そうだね」

風子「・・・」

いちご「・・・」

和(・・・いちごが何を言いたいのか分かる気がするわ)

律「は  な  れ  ろ」グググ

唯「りっちゃんいい匂い」クンクン

姫子「あはは」

和「姫子・・・。今日はお昼、中庭に行かないの?」

いちご「!」

姫子「うん。行かないよ・・・買い出しに行かなきゃね」

澪「・・・」

姫子「変な事聞くね」

いちご「・・・そうだね。変な事だね」

紬「・・・」

律「ん?」

唯「・・・?」

エリ「どうしたの」ヒソヒソ

風子「ちょっとね」ヒソヒソ

アカネ「・・・」

いちご「・・・回りくどいよ」

姫子「不器用なんだよ。そこは察してくれると・・・、助かるな」

和「どうして、一緒にお昼を過ごさないのよ」

姫子「・・・」

886. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:33:18.08 ID:LfYoVJIxo
和「理由ってなにかしら」

姫子「・・・私がいなくても楽しそうだよ?」

いちご「そういうことじゃないよ」

紬「・・・」スッ

トントントントトントン

姫子「・・・」

澪「いや、買出しはむぎが行くべきじゃないよ。な、律!」

律「・・・へい」

唯「どういう事?」

風子「褒められて調子に乗った律さんがほとんどの卵を割ったので放課後の分がないの」

律「恐縮です・・・」

澪「だからむぎは冬と中庭に行ってくれ」

紬「・・・」コクリ

律「えー・・・、1人で?」チラッ

澪「・・・はぁ、分かったよ」

律「うむ。よきにはからえ」

澪「うわ・・・」

唯「くるよっ!」

ガチャ

さわ子「はーい、みんな席に着いて〜」

いちご「・・・」

スタスタ

和「・・・本当に不器用ね、姫子」

姫子「・・・」

唯「だからこそ通じる事もあるんだよ」

和「・・・」

姫子「そうだといいけど」

887. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:33:59.40 ID:LfYoVJIxo

―――――昼・中庭


冬「あれ・・・、れ?」キョロキョロ

風子「どうしたの?ここは学校の中庭だよ?」

梓「意味が分かりませんよ」

風子「ここはどこ、私は誰・・・?・・・状態なのかと」

梓「意味が分かりませんよ」

風子「そうだよね、私のボケはツッコミ入れづらいよね」

梓「ぅ・・・」

風子「律さんみたいにバリエーションないし、純ちゃんみたいに絡みやすいわけでもないよね」

梓「うぅ・・・」

英子「こら、ふぅ」

風子「・・・」

冬「み、みなさんは!?」

英子「あとで来るよ」

冬「紬先輩と約束を・・・」アセアセ

夏香「後で来るって・・・。そんな心配しないでよ」

冬「そ、そうですね」

梓「どこへ・・・?」

風子「朝に作ったカステラを取りにね。澪ちゃんと律さんは買出しへ行ったよ」

梓「・・・むぎせんぱいもですか?」

風子「・・・うん。朝調理室で一緒に作ったの」

梓「そっ、そんな話聞いてないですっ」

風子「一緒に作って楽しかったなぁ」

英子「こーら!」

夏香「意地悪になるのも変わってないなぁ」

梓「・・・いいです。一緒に作るチャンスはまだあります!」フンシュ!

風子「私たち野点茶店班だよ?」

梓「そうでした・・・」

夏香「出鼻くじかなくてもいいでしょ」

英子「冬ちゃんところはなにを出すの?」

冬「お化け屋敷です」

夏香「!」ビクッ

冬「あ、大丈夫ですよ。本物なんていませんから」

夏香「あ、当たり前でしょ!」

梓「本物ね・・・」

888. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 00:35:36.23 ID:LfYoVJIxo
冬「私は見えない体質なんだけど、夏が見えるみたいで・・・」

夏香「あー、早くこないかな!」

英子「来たよ」

夏香「ッ!」ビクッ

紬「?」

風子「なにが来たと思ったの?昼間だよ?」

英子「その言い方だと知ってるよね」

唯「りっちゃんと澪ちゃんが来るまでバトミントンしていようよ!」

紬「・・・」コクコク

梓「っ!」ササッ

風子「それじゃペアを決めるじゃんけんしよっか」

冬「梓は紬先輩と組みたいのでは・・・」

風子「いいのいいの」

梓「よくないですよ!」

唯「はい、じゃーんけん」



最終更新:2011年10月06日 01:57