940. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:07:36.41 ID:LfYoVJIxo

和「どうして唯まで来るのよ」

唯「ひどいよっ」ガーン

和「真面目な話なのよ?」

唯「尚更ひどいよっ!」ガガーン

姫子「真面目な話って・・・?」

いちご「・・・」

未知子「姫子さん・・・。冬ちゃんと夏ちゃんを―」

和「待って、未知子・・・。今まで代弁してくれていたんでしょうけど、ここからはちゃんと、ね」

未知子「う、うん」

美冬(未知子さんがやけに突っかかると思ったら・・・いちごさんの代弁していたんだ・・・)

いちご「・・・」

姫子「・・・どうしたの・・・?」

いちご「冬と夏を・・・繋いだのは・・・梓・・・」

姫子「!」

いちご「梓の隣にいたのは・・・むぎ・・・。姫子は・・・近くにいて遠い場所に居た。・・・これが・・・事実」

未知子「そ、そんな言い方って・・・!」

唯「・・・」

姫子「・・・うん。事実・・・だね・・・」

いちご「これで・・・よかったの・・・?」

姫子「もちろん」

いちご「っ!」

姫子「もう・・・。鍋を囲んでする話じゃないでしょ」

唯「そうだよ」

和「・・・確かに、そうね」

未知子「唯ちゃんと和ちゃんまでそんな・・・」

美冬「・・・」

ちか「・・・軽く流していいの?」

いちご「・・・」

ちか「いちごさんと姫子さんの間にあるものが何か分からないけど・・・。そんなんでいいの・・・?」

美冬(ちか・・・)

姫子「火まで消しちゃって・・・」カチッ

シュボッ

ますみ「・・・姫子さん・・・本気で流すつもり?」

俊美「ま、ますみちゃん・・・!」

いちご「・・・」

姫子「流せないよ。言ったよね、河川敷で『これでいいや』って。・・・投げやりの意味で言ったわけじゃないんだよ?」

いちご「・・・うん。知ってる」

941. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:11:02.19 ID:LfYoVJIxo
姫子「冬と夏が繋がった事実。私はこれだけで充分なんだよ」

いちご「・・・・・・この先、あの二人の心に残るのは・・・梓なんだよ?」

姫子「そうだね、夏を引っ張って、冬を引き寄せたんだからね」

いちご「・・・私が忘れそうだった友達と、忘れていった友達のような・・・曖昧な存在になる」

姫子「そう。私はそんな感じだね・・・」

未知子「そんな・・・」

いちご「梓の隣にいた・・・むぎからも何か伝わっていると・・・思う・・・」

姫子「・・・うん、たくさんね」

いちご「・・・それでいいの?」

姫子「・・・うん」

いちご「姫子がどんなに冬と夏を想っても、あの二人は・・・きっと・・・いつか・・・」

唯「・・・」

姫子「まるで経験してきたかのようだね」

ちか(その言葉・・・)

いちご「してきた。・・・昔、小さい頃に私におせっかいをかける子がいて・・・
        文字通りおせっかいだったから、うっとおしくて怒ってしまったことがある」

姫子「・・・」

いちご「『邪魔だから』って怒鳴りつけて・・・。今思えば、私を想ってしてくれた事だと
        そう感じることがいくつかある。・・・なのに私は『それ』を最近まで忘れていた」

和「・・・」

いちご「人の想いを蹴飛ばしてしまった。それから人に本気で怒れなくなっていたと、『今』気付いた」

姫子「・・・」

いちご「・・・最近、それは寂しいことなんだと知った。感情は心をその場所に残すものだから
        負の感情だけど、それが・・・誰かと一緒に居た証となるから」

姫子「・・・私にはその証が残せないんだね」

いちご「・・・うん。きっと・・・冬と夏の・・・中から・・・。姫子がどんなに二人を想っていても」

姫子「・・・でもね。私の中には残ってくれるよ」

いちご「・・・」

姫子「この一ヶ月は永遠に残ってくれる。今、そう確信した」

いちご「どうして・・・?」

姫子「ありがとう、私の事を考えてくれて」ナデナデ

いちご「ッ!」

姫子「あはは、そうだよね、ビックリするよね」

唯「私もビックリだよ〜」

未知子「わ、わたしも・・・」

和「・・・あの人ね」

姫子「そう。玉恵さんにされたことを今したんだよ、いちご」

942. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:12:38.39 ID:LfYoVJIxo
いちご「・・・手をどけて」

姫子「ごめんごめん。・・・本当の事いうと、悔しかった」

いちご「・・・」

姫子「キャンプで旅の話を聞いて、けいおん部と和、憂、純、さわちゃん先生の間にあるものが眩しくて、羨ましくて」

和「・・・」

唯「・・・」

姫子「大きくなっているみんなに憧れて。私も・・・少しは近づけるかなって」

未知子「・・・」

姫子「冬が入部してきて、夏の雰囲気が変化していたのに・・・その事に触れようともしなかった」

いちご「・・・」

姫子「二人をつなげることが出来れば・・・私が成長した証になれる・・・とか思っていたんだよね
      それは都合がよすぎた。私の為に二人はいるんじゃないのにね」

いちご「・・・そんな風にはみえなかった」

姫子「・・・心のどこかで、そう思っていたんだよ」

いちご「・・・」

姫子「だけど、そうじゃないって、いちごが教えてくれた。『身の丈にあったことを』・・・って」

いちご「・・・言ってない」

姫子「そう受け取った」

いちご「・・・」

姫子「だから、私は冬と夏が繋がった事実があって・・・
      いちごが私の為に考えてくれた事が嬉しいから『今』を一生忘れないよ」

いちご「っ!」

姫子「ありがと」スッ

スタスタ

唯「・・・言うだけ言って行ってしまったよ」

和(さすがに照れたのね)

未知子「・・・」

多恵「・・・」

ちか「・・・」

美冬「・・・」

ますみ「・・・」

俊美「・・・」

愛「・・・」

つかさ「・・・」

いちご「・・・」

943. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:14:00.11 ID:LfYoVJIxo
グツグツ

唯「味噌煮込みになっちゃうよ、食べようよ」

和「名古屋で澪が食べていたわね」

唯「そうそう。って、違うよあれはうどんだよ」

多恵「名古屋の名物だよね、味噌煮込みうどん」

唯「うん、澪ちゃんおいしそうに食べてたよ〜」ヒョイヒョイ

未知子「唯ちゃんは何を食べたの?」

唯「天むすだす!」フンス!

ちか「そういえば、私はまだ聞いてなかったな、旅行の話」

唯「楽しかったよ〜。昼食終えた後にね、二つの班に別れたの」

和「動植物園班と遊園地班にね」

ますみ「・・・へぇ」

美冬「あれ、和さんも居たんだ?」

和「えぇ、名古屋では憂、私、山中先生、純も合流したわ」

愛「だからさっき名前が出たきたんですね」

唯「そういう事だよ」モグモグ

いちご「・・・」スィー

未知子「あ・・・」

和「面と向かってあんなこと言われたら、落ち着かないでしょうね。そっとしておきましょ」

未知子「・・・」


944. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:14:50.12 ID:LfYoVJIxo

潮「・・・」モグモグ

信代(騒ぐと思っていたのに・・・)モグモグ

春子「パウンドケーキかぁ・・・」

千雨「・・・はい。私作れますからお手軽かと」

由記「カステラと被ってない・・・?」

千雨「あ・・・そっか」

春子「お茶だけじゃなく、紅茶もあるから悪くはないけど、他の品がいいな」

千雨「そうですね」

来美「せんべいはどうですか?」

信代「あ、いいね。・・・どうして出てこなかったんだろ」

春子「決定」

来美「言っておいてなんですけど、私作り方知らない・・・ですっ!」

春子「大丈夫大丈夫なんとかなるって」

エリ「安請け合いっぽいよ〜」

春子「作り方調べてきてね」

エリ「ラジャッ!」ビシッ

アカネ「・・・」

いちご「・・・横座るね」スッ

憂「どうぞ」

いちご「・・・ふぅ」

春子「顔赤いけど、どうしたの?」ニヤリ

いちご「・・・なんでもない」

三花「なにがあったの?」

いちご「なんでもないよ」

潮「・・・」モグモグ

慶子(畳み掛けると思ったんだけどな・・・)モグモグ

圭子「おいしいね〜」

春菜「うん。憂ちゃんといちごさんが作ったんだよね?」

憂「はい。未知子さんも一緒に」

しずか「料理上手だよね。屋台班としても頑張っているから頼りになるよ」

憂「そ、そんな」テレテレ

いちご「・・・」モグモグ

潮「あれ、いちご・・・どうしてここに?」

いちご「・・・」

信代(確かに・・・どうしてここにきたんだろう・・・)

945. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:17:05.61 ID:LfYoVJIxo
――・・・


紬「・・・」フゥ

梓「お腹いっぱいです」フゥ

さわ子「いい味だったわ。満足ね」フゥ

唯「カレーラーメンだ!」ヒャッホゥ

律「どれどれ・・・。お、あと4人くらいは食べられるな」

澪「あ、律・・・」

律「ん?」

澪「あれ、見て」

唯「キミにときめき恋かもねアワアワ〜。はい、冬ちゃん」

冬「いただきまーす。はい夏」

夏「よっ・・・と」ヒョイ

姫子「夏、次貸して」

夏「どうぞ。おぉーいい匂い」ウキウキ

姫子「カレー好きなの?」

夏「好きですよ〜。いつか札幌のスープカレーを食べたいと思ってて」

澪「札幌か・・・」

律「・・・これはどういう事かな」

梓「綺麗になくなったことですし、片付けましょうか」

紬「・・・」コクリ

さわ子「・・・そういえば、あなたたちお風呂に入ったの?」

紬「・・・」コクリ

梓「入りましたよ。銭湯に行きました」

さわ子「・・・・・・いつよ」

夏冬「「  さわ子先生が来る前にです  」」モグモグ

さわ子「・・・くっ」

冬「おいし〜」パァア

律「・・・くっ・・・食べたかったのに・・・!」

夏「あ・・・その・・・律先輩どうぞ」スッ

律「いい子じゃないか。・・・あーん」

夏「・・・食べさせろって事ですか?」

姫子「私に聞くの?・・・そうなんじゃないかな」モグモグ

唯「恥ずかしいねりっちゃん」

律「それをあなたたちはやっていたんだよっ」

946. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:17:47.14 ID:LfYoVJIxo
冬「ど、どうぞ・・・」フルフル

律「いや、震えてんだろ・・・」

紬「・・・」パクッ

梓「あ・・・」

紬「・・・」ニコニコ

唯「おぉ」

紬「・・・」パァア

律「なんか、おいしそうだな・・・」

姫子「ごちそうさま」

唯「私も食べちゃったよ」

律「残るは・・・」

夏「・・・ど、どうぞ」フルフル

律「なんで震えてんだよ」

澪「・・・」パクッ

夏「み、澪先輩が・・・!?」

律「・・・」

澪「本当だ、美味しく感じる」モグモグ

さわ子(今、自分が何をしたのか分かっているのかしら)

夏「・・・すいません・・・もう無いです・・・」

律「いいって、気にするな」キラキラ

唯純「「  さわやか!  」」

947. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:20:09.75 ID:LfYoVJIxo

――・・・


唯「よいしょっとーっ!」ピョン

モフッ

唯「おぉーお日様の匂いがするよ〜」モフモフ

梓「もう寝るんですか?」

唯「だって、散歩で疲れたんだもん」ゴロゴロ

春子「唯、まだちゃんと敷いていないんだから」

唯「でっへっへ」

澪「敷布団干していたんだ?」

春子「提供できる分だけ・・・だけどね」

律「数は限られているのか・・・」

純「恒例のジャンケンターイム!」

冬「恒例?」

純「布団争奪戦」

冬「よ、よし」グッ

夏「負けた人は?」

春子「・・・さわ子先生が持ってきてくれたシュラフと・・・寝茣蓙」

風子「・・・」メラッ

英子「・・・」

夏香「私泊まるつもりじゃなかったのに・・・」

姉「思い出は積極的に作らなきゃいけないのよ」

冬「そうですよね!」

姉「与えられる道なんて必要ないの」

夏「おぉ・・・かっこいい」

梓「道・・・。それは決まっているんじゃないんですか?」

姉「!」キラン

夏香「・・・」ハァ

姉「道だと?私たちが行く所に、道は必要ない」キリ

夏冬「「  !!!  」」

梓「道は・・・ないんだ・・・・・・」

姫子「どうしたの?」

梓「いえ・・・。ここに私たちがいることって・・・決められていたのかなって思うときがあって」

律「運命ってやつか?」

澪「・・・」

梓「そうです。・・・むぎせんぱいの後ろについていって見る事ができた景色。出会えた人たち」

純「・・・」

梓「それって、まるで・・・」

唯「私たちがそう望んだからだよ〜」

948. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:21:31.60 ID:LfYoVJIxo
梓「・・・」

唯「一緒に居たいと想って、一緒に見て行きたいと望んだから道が後ろにできたんだよ」

梓「・・・」

澪「そうだな、作られていた道なんかじゃないよな」

風子「・・・」

律「梓が言うのは・・・ひょっとして・・・」

澪「りつ」

律「あ、うん」

梓(私は知らないままで、むぎせんぱいを見送るところだった・・・)

唯「あれ、むぎちゃんは〜?」

春子「いちごたちと歯を磨いているよ。もう少ししたら来るんじゃないかな」

梓(むぎせんぱいが作った道の上を歩いていただけ・・・だったんだ・・・)

ボフッ

春子「敷いたからいいんだけどさ、ジャンケンはしないの?」

唯「今はそっとしておいてあげて!」

梓(これからは私が―)

律「うりゃっ!」バッ

唯「ふぉっ」

梓「ふにゃっ」

律「自業自得だ。真っ暗な世界で恐怖を味わうがいい」フハハ

澪「寝転がっただけだろ・・・。掛け布団被せただけでなにかの大王気取か」

純「人数多いですからジャンケンだと時間かかりますよね」

律「そだなー・・・って、なんだこの二人」

冬夏「「  ・・・  」」キラキラ

夏香「映画のラストシーンの台詞を引用しただけだよ〜。目を覚まして〜」

姉「Take me away i don't mind♪」

夏「いい事言っていましたよ!」

冬「は、はい!」

姉「そ、そうでしょ」

夏香「というか、姉さんも帰らないの?」

姉「お家帰っても寝るだけだからつまらないんだもん」

夏香「だもんって・・・歳を考えろっ」シュッ

姉「ぼふっ」

律「お、開戦だな」

949. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:23:17.57 ID:LfYoVJIxo
澪「むぎがまだ・・・あぶないっ」サッ

シュッ

冬「ふぶっ」

風子「澪さん・・・」

澪「ち、違うんだ・・・枕が飛んできたら避けるしか・・・」オロオロ

夏「投げたのは・・・紬先輩でしたか・・・」

紬「・・・」コクリ

いちご「なにかが始まってる・・・」

春子「恒例っちゃ恒例だけど・・・私は不参加で隅っこにいるよ・・・」

英子「うん。そうしよう」

未知子「・・・うん」

律「これで決めるかー。当たったらそこで退場な。最後まで残った人から選べるってことで・・・あぶなっ」サッ

純「・・・おしい」

律「説明の最中だろ・・・卑怯だぞ、純」ジリジリ

純「ここは戦場ですよ?」

律「ふふ、逞しくなったもんだな」

純「おかげさまで・・・」

律「おりゃっ」シュッ

純「・・・っ」サッ

シュー

英子「和さん危ない!」

和「・・・」バシッ

律純「「  弾いたっ!?  」」

和「顔に当たったら痛いじゃない・・・。こっちはメガネなのよ」

風子「バリア張ろう。ほら、アキヨちゃんも」

アキヨ「・・・帰るから別に・・・後ろ」

シュッ

風子「おっと、バリアー」

ボフッ

和「後ろから来てるのに前にバリア張ってどうするのよ」

風子「・・・」

律「風子退場ー♪」

純「なにやら嬉しそうですね」

律「いつもやられっぱなしだからなー♪」

紬「・・・」シュッ

多恵「ちょっふにゅ」ボフッ

950. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:24:43.17 ID:LfYoVJIxo
姉「なつ・・・口調が戻ったね・・・」

夏香「姉さんが恥をかかせるからだよ・・・。さっさと帰れ」

夏「な、夏香先輩がアウトローに」ガクガク

冬「・・・」ブルブル

姉「昔は私に対してこんなんだったんだよ。いつからか・・・周りに合わせるようになっちゃって!」シュッ

夏香「・・・」サッ

エリ「ぶふっ」

夏香「あ・・・ごめんね、エリちゃん」

アカネ「なにこれ・・・」

三花「飛び交う枕・・・分かった。枕投げだ」

ちか「見て分かるでしょ〜。参戦〜」

潮「戦々恐々という言葉をみんなに知らしめて」ボフッ

信代「アホめ」ニヤリ

慶子「容赦ないね」

潮「復活はありですか!」

澪「無しです!」

夏「梓はどこ・・・?」キョロキョロ

冬「あっち」

夏「紬先輩のボディーガードのつもりかね・・・」フッ

冬「どうするの?」

夏「一度決着をつけなきゃいけないと思ってたんだ〜」

冬「・・・」

夏「冬ねぇは座っててよ」

冬「ううん。大丈夫」

夏「無理だけは・・・」

冬「しないよ。だいじょうぶだから」

夏「分かった」

951. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:25:51.49 ID:LfYoVJIxo

梓「あっちです!」

紬「・・・!」サッ

シュッ

律「ずりいぞ!」

梓「なにを言っているんですか、共同戦線です」

純「まずは梓から崩しましょう」

律「敵の敵は味方だと言うのか?」

純「まずは減らしてから、堂々と戦いましょう」

律「面白い、いいだろう」

純「それでこそ律先輩、屈んでください!」

律「っ!」サッ

シュッ

澪「・・・おしい」

ちか「もうちょっとだったのに」

律「澪とちか・・・か。なにやら読まれているな」

純「少し退きましょう」

律「あぁ・・・」

ススッ

夏「梓、勝負ッ」シュッ

梓「・・・!」

紬「・・・」バシッ

冬「おぉー」

梓「た、助かりました」

紬「・・・」キリ

夏「さすが・・・」

冬「・・・」

夏「一対一で勝負しようじゃない」

梓「・・・フッ」

夏「鼻で笑った!?」

梓「むぎせんぱいの今の動きで怖気づいたんでしょ?」

冬?「・・・紬先輩にお話があるんです」シンナリ

紬「・・・?」

梓(冬とダブってみえた・・・)

952. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:26:57.27 ID:LfYoVJIxo
冬?「後で・・・聞いてくれますか?」

紬「・・・」コクリ

冬?「よかった・・・」チラッ

梓「・・・」イラッ

冬「な、夏・・・?」

夏「冬ねぇはちょっと離れてて」

冬「う、うん」

梓「むぎせんぱい、共同戦線を今だけ解除です。倒しておくべき相手を見つけました」

紬「・・・」コクリ

夏「梓とは一度白黒つけたかったんだよねー」ジリジリ

梓「あっそ・・・」ジリジリ

冬「・・・」オロオロ

紬「・・・」

律「しめしめ、あっちの二人隙だらけだぜ」

純「うっしっし、今のうちに叩いておきましょうぜ」

律「・・・なんか小物っぽいな」

純「・・・ですね」

律「弱点となってる今、攻撃あるのみ!」

純「そうです!」

律「おりゃっ!」シュッ

冬紬「「  !  」」

風子「・・・」バシッ

律「ちょっと待て、風子は退場者だろ」

風子「私バリアーだよ?」

律「なんだその理屈・・・」

純「バリアーならしょうがないですね・・・」ゴクリ

律「納得しなきゃいけないのか・・・!?」

風子「はい、冬ちゃん。反撃して」

紬「・・・」フンス!

冬「はい。・・・えいっ」

ヒュー

律「・・・」バシッ

冬「・・・力不足です」

律「・・・」ニヤリ

純「・・・」ニヤリ

953. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:28:05.36 ID:LfYoVJIxo
律「そんじゃ、反撃させてもらう・・・って、枕がない!?」

純「うわ・・・囲まれてる・・・」

澪「風子が私たちに枕を配っていたんだ」

ちか「・・・お縄に付くときが来たね、りっちゃん」

和「観念なさい」

律「裁かれるのか、私・・・?」

風子「・・・ふふっ」

姫子「ふぁ・・・まだやってたの・・・?」

アキヨ「・・・決着つくと思うよ」

姫子「早く寝たいなぁ・・・」ボケー

律「一矢報いるっ」シュッ

唯「おっとぉ!」バシッ

律「なぬっ」

唯「姫ちゃんの眠気を払っちゃあいけねぇよぉ!」デデン

姫子「この間払ったじゃん・・・」ボケー

律「ぐ・・・」

シュー

律「っ!」ボフッ

冬「あ・・・」

風子「冬ちゃん、ナイスコントロール」グッ

紬「・・・」グッ

954. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:29:54.61 ID:LfYoVJIxo
姉「・・・」グッタリ

夏香「・・・まったく、仕事終わってからすることじゃないでしょ」

姉「・・・ふふっ」

夏香「あの映画のエンディング曲を口ずさむのは・・・いい事があった時のくせ・・・」

姉「うん」

夏香「あの二人の事・・・?」

姉「うん。それと・・・」

夏香「・・・」

姉「・・・こういう事」スッ

夏香「・・・」

姉「気付いてたでしょ」

夏香「毎日見ているんだから、変化ぐらい気付くよ。その薬指。
      ちゃんと姉さんから報告聞きたかったから」

姉「そうだね・・・。ありがと、最後に付き合ってもらっちゃって」

夏香「・・・今更、そんな改まって言われると困るんだけど」

姉「ありがとね・・・。久しぶりになつとはしゃげて・・・楽しかった」

夏香「私たちが帰ってから・・・?」

姉「うん・・・。あの二人が気がかりだったから」

夏香「そんなに・・・背負う事なの・・・?」

姉「あの二人がきっかけだったからね」

夏香「・・・そっか」

姉「・・・私が、あの家を出て行っても・・・なつは・・・私の妹だから」

夏香「・・・うん」

姉「たった一人の大切な・・・」

夏香「・・・うん。おめでとう、お姉ちゃん」

姉「ありがとう、なつ」

955. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:30:50.27 ID:LfYoVJIxo
英子(おめでとう、お姉さん)

澪「そろそろ寝ようか・・・」

紬「・・・」コクリ

律「あの二人を止めないと横になれないな・・・」

純「いつまで遊んでいるんだか・・・」


夏「なんでいっつも私の意見を取り入れないの!?」シュッ

梓「なにをっ」サッ

夏「ジュースもあった方がいいでしょっ」シュッ

梓「お茶と紅茶で充分だって!」シュッ

バフッ

唯「おぉ、ぶつかり合ったよ」

憂「二人は同じ極なんだよ」

唯「戻ってきたんだね」

憂「うん、タオルケット数枚あれば大丈夫だよね」

いちご「・・・同じ極って?」

憂「S極とS極は弾いちゃうって事です」

信代「あぁ、なるほど」

慶子「似てるもんね」

梓「そっちこそっ、私の意見聞かないでしょ!?」シュッ

夏「あれは意見じゃなくて、ワガママだって」サッ

梓「なっ!」

夏「別にいいじゃん、沖縄の料理でも!」シュッ

梓「っ!」サッ

夏「いやだいやだと駄々こねてるみたいだっての」

梓「みんなが口にした事のある料理がいいって事だって!」シュッ

夏「・・・」バシッ

梓「・・・!」

夏「本当に?」

梓「うん。一般論であって、他に理由は無い」

夏「それは、いちご先輩と憂が試作品として作ったことに対してあまりにも小さくない?」

梓「小さくないよ。食べたことが無いからかもしれないけど・・・、文化が違うから」

夏「知ろうとしないだけでしょ。なにその取ってつけたような理由」

梓「!」

夏「作ってもらえばいいでしょ。憂に頼めば」

梓「スクガラスって料理が口に合わなかったから・・・」

夏「確か・・・小魚の塩の漬物・・・だっけ。食べたことあるんだ?」

梓「・・・うん。とても変わったものだったから・・・沖縄の料理って聞いて」

夏「ただのトラウマか・・・くだらない」

梓「う・・・」

956. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:31:59.07 ID:LfYoVJIxo
憂「梓ちゃん、サーターアンダギー持って来たよ」

夏(反対していたの聞いていたっけ)

梓「明日の朝食べる・・・」

憂「うーん・・・お姉ちゃんが食べちゃうかも」

梓「・・・」

夏「今食べろっ!」シュッ

梓「・・・っ・・・歯を磨いた後でしょ」シュッ

夏「っ・・・また磨けよっ」シュッ

梓「っ!」サッ

姫子「ふぁ〜・・・」

シュッ

ボフッ

姫子「ふむッ!」

夏梓「「  ・・・あ  」」

「「  ・・・  」」シーン

冬「狙っていたわけじゃないんですよ。流れ弾ですよ」オロオロ

姫子「よいしょ・・・動かないでね、夏」

夏「止めておいたほうがいいですよ・・・」

姫子「ッ!」ブンッ

ガラガラッ

さわ子「ふぁ〜・・・」

「「  あ!  」」

シュッ

さわ子「ほぶっ!」

律「・・・」バタリ

澪「・・・」バタリ

多恵「倒れた・・・?」

未知子「見てなかったフリしているんだよ」バタリ

エリ「ずるいよー・・・」バタリ

潮「やばっ」バタリ

春子「起きていた人が犯人じゃん」バタリ

アキヨ「・・・」バタリ

姉(このまま寝ちゃおう)バタリ

夏「・・・」バタリ

紬「・・・」バタリ

「「  ・・・  」」シーン

957. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:33:43.29 ID:LfYoVJIxo
さわ子「どうしてみんな寝ているのよ・・・」ゴゴゴ

律「くかー」

冬「・・・」ビクビク

さわ子「修学旅行じゃあるまいし・・・。消灯時間なんてないのよぉ?」ゴゴゴ

信代(おっかない・・・)

アカネ(怖い・・・)

梓(姫子先輩も寝てるって事・・・?)チラッ

夏「・・・」コクリ

さわ子「枕投げたの誰よぉ」ゴゴゴ

風子「ノーコンの姫ちゃんです」ヒソヒソ

律「ブフッ」

さわ子「りっちゃんなのね?」

律「違う違う!」アセアセ

姫子(さすがに濡れ衣を着せるのは・・・)

ガシッ

姫子(純・・・?)

純「どう乗り越えるのか拝見しましょー」ヒソヒソ

姫子「いや、つられて寝ちゃったけどさ」

純「律先輩は面白い事してくれるはずです」ヒソヒソ

律(聞こえてるっつの)

さわ子「じゃあ誰なのよぉ・・・白状なさい?」

律「えぇと・・・通りすがりの吉田さんが」

冬「ブフッ」

さわ子「ッ!」ブンッ

律「ほぶっ」

さわ子「スッキリしたわ・・・。みんな起きていいわよ」

信代「やれやれ・・・」

姫子「すいません。投げたの私です・・・」

エリ「ちゃんと白状したね」

さわ子「あら、そうなの。まぁ、いいわ・・・」

律「・・・」

姉「」スヤスヤ

夏香「・・・まったく」ファサ

冬「寝ちゃいましたね」

夏「なんだか嬉しそう」

958. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:34:19.81 ID:LfYoVJIxo
姉「」スヤスヤ

夏香「左手みて」

冬夏「「  あ・・・  」」

夏香「・・・そういう事」

冬「わぁ・・・」キラキラ

夏「・・・嬉しい」

夏香「・・・うん。ありがとう」

美冬「・・・なるほど」

春子「みんな寝る準備してー」

唯「はいよー」ガサゴソ

澪「寝茣蓙でいいのか唯は?」

唯「大丈夫だよ」キラン

梓「むぎせんぱいはどっちで寝ますか?」

紬「・・・」スッ

梓「シュラフですか・・・了解です」

さわ子「よいしょ」モゾモゾ

律「枕投げ参加していないのに布団とるなよ」

さわ子「仕事で疲れているのよ、労わりなさい」

三花「強引だー」

959. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:35:24.66 ID:LfYoVJIxo
和「・・・」モゾモゾ

憂「・・・」

夏「・・・あれ?」

冬「どうしたの?」

夏「電気点いたままだけど・・・このまま寝るんですか?」

澪「・・・さわ子先生・・・懐中電灯もってきていませんか?」

さわ子「」スヤスヤ

潮「もう寝とる!」

信代「誰か消してー」

ちか「言いだしっぺの人がいいと思いまーす」

春子「・・・あっちの壁にスイッチあるから」スッ

唯「ちょっと距離あるね」

律「頼んだぞー」

エリ「・・・」

シーン

律「おい、こら。他人任せかよ」

姫子「律もね」

純「じゃあジャンケンしましょー」

夏「また・・・?」

冬「それじゃ、片手を天井に突き出してくださいねー。両手を出して『一つ多い』なんて事にならないようにしましょう」

夏香澪夏「「「  !  」」」ビクッ

潮「面白いねそれ。私がちゃんと数えるから」ウキウキ

慶子「・・・それじゃあ」

960. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:35:58.44 ID:LfYoVJIxo
「「  ジャーンケン  」」

バッ

紬「・・・」グー

唯「・・・」チョキ

澪「・・・」パー

律「・・・」グー

梓「・・・」パー

憂「・・・」チョキ

和「・・・」チョキ

さわ子「」スヤスヤ

純「・・・」ピストル

姫子「・・・」チョキ

いちご「・・・」グー

春子「・・・」グー

信代「・・・」パー

潮「・・・」ピストル

慶子「・・・」キツネ

風子「・・・」チョウチョ

英子「・・・」パー

夏香「・・・」チョキ

姉「」スヤスヤ

エリ「・・・」グー

アカネ「・・・」パー

三花「・・・」チョキ

ちか「・・・」グー

美冬「・・・」パー

冬「・・・」パー

夏「・・・」パー

未知子「・・・」グー

多恵「・・・」チョキ

アキヨ「」スヤスヤ

「「  ・・・  」」シーン

律「どうだ、潮ー」

潮「29人中26人の手が挙がっていたよ」

律「うむ。決着がつくわけが無いな」

961. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/10(土) 02:37:09.59 ID:LfYoVJIxo
和「・・・影絵をしていたのは誰?」

慶子風子「「  ・・・はい  」」

和「天井を指差していたのは誰?」

純潮「「  はい。ちなみに銃です  」」

和「4人で決めてね」

慶子風子純潮「「「「  はい  」」」」

和「おやすみ」モゾモゾ

律「・・・なるほど」

夏「冬ねぇ、眠くないの?」

冬「眠りたいけど・・・まだ、眠りたくない」

姫子「頑張るんだ・・・。片付けの後に散歩したから疲れたんじゃない?」

冬「だいじょうぶ・・・ですよ・・・」

夏(・・・どうしたんだろ)

風子「消すよー」

梓「ふぅ先輩が負けたんですね」

英子「ううん。勝ったのに自ら進んで消しにいったんだよ」

春子「ジャンケンの意味ないね・・・」

夏香「遊びたかっただけだから、ふぅは・・・」

冬「ふふっ」

風子「返事してー。消すよー」

潮「いいよー」

カチッ

律「おわっ、真っ暗だな」

春子「風子大丈夫ー?」

風子「ダメー。誰か携帯で私を誘導してー」

冬「それでは」パッ

風子「はいはい」

澪「灯りに集る虫みたいだな」

風子「そうですよ〜、太陽の位置を確認しないと飛べないんですよ〜」

唯「なにを言っているんだい?」

冬「昼間の虫は太陽の位置を確認しながら飛んでいるそうです
    太陽は広大な面積を照らしてくれますから、ちゃんとまっすぐに飛べるんですね」

律「風子はまっすぐ飛べないのか?」

梓「人間ですよ」

律「間違えた。夜の虫が街灯に集るのはまっすぐ飛べないって事か?」

冬「はい。暗闇の中で一つの灯りを確認しながら飛ぶとどうしても引き寄せられてしまうみたいです」

風子「到着〜」



最終更新:2011年10月06日 02:01