152. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:46:15.84 ID:IXB7RD5ro

姫子「変な人」

梓「ブフッ」

和「ふふっそうねっ」

姫子「・・・不思議な人」

梓「はい」

和「えぇ、・・・素直に表現して、素直に受け止めて。あの子は変わったわ」

姫子「・・・」

梓「ひょっとして・・・星奈さんと緑さんも来ているんですか?」ワクワク

和「来てないわよ」

梓「そう・・・ですか・・・」ガッカリ

姫子「私も、その夏を過ごしたかったな」

冬「夏とですか・・・?」

虎徹「みゃ〜」スリスリ

姫子「夏は関係ないよ」

梓「ややこしい・・・」

和「私は見回りを続けるわね」

姫子「うん。頑張ってね」

和「えぇ、ありがと」

スタスタ

冬「いい子いい子〜」ナデナデ

虎徹「みゃ〜」ゴロゴロ

姫子「冬は休憩?」

冬「はい。1時間くらい自由時間を貰いました」

梓「ふーん・・・」

姫子「むぎと一緒に行ったプラネタリウムはどうだった?」

冬「綺麗でしたよ〜。低予算の仕掛けなんだそうですけど、手間をかけて創りあげていました。
    制作者の熱意と情熱と気持ちが詰まっていたような気がします」

梓「ふーん・・・」

姫子「今いい事言ってたよ?」

虎徹「・・・」フンッ

梓「・・・」

冬「さて、っと。どこに行こうかな」ルンルン

姫子「うちのお店に来た?」

冬「まだなんですよ」

梓「それじゃ、行こうか」

虎徹「みゃ〜」

153. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:46:45.46 ID:IXB7RD5ro

澪「あ、帰ってきた」

梓「?」

冬「こんにちは〜」

未知子「あ、冬ちゃん」

律「一杯やってくかい?」クィッ

澪「  や  め  ろ  」

律「なんだよ、お茶を一杯どうですか?って意味だぞー」

姫子「代わろうか、澪」

澪「うん、お願い」

律「梓も自由にしてていいぞー」

梓「私なんにもやってませんよ?」

純「どっちかって言うと、歩いてて欲しいんだよね。宣伝としてさ」

梓「・・・」

虎徹「・・・」クシクシ

律「梓のその和服の衣装がこの店の宣伝になっててさ〜」

梓「そうですか・・・」

アカネ「律さん、交代しようか」

律「マジ?サンキュー」

澪「一緒に見て回ろうよ、梓」

梓「は、はい!」

冬「付いて行っていいかな?」

梓「う、うん・・・。食べていかないの?」

冬「後でまた来るから大丈夫」

虎徹「・・・」クシクシ

154. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:47:20.88 ID:IXB7RD5ro
梓「・・・どこへ行くか決まっているんですか?」

律「どうなんですか?」

澪「私が決めてもいいのか・・・?」

冬「クマの着ぐるみで風船配ってましたねー。まるで遊園地ですね〜」

虎徹「みゃみゃ」

澪「確か、一年生のクラスでぬいぐるみ展示をやっていたな・・・」

律「え・・・」

澪「あ、梓行きたい?」

梓「特には・・・」

澪「冬は?」

冬「行きたいです!」

澪「じゃあ行こうか」

律「・・・」

155. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:47:52.99 ID:IXB7RD5ro
律「あ、見てくれ」

澪「んー?」

律「オカルト研―」

澪「冬、ぬいぐるみ展示会場が見えてきたぞ」

冬「はい、ファンシーですね」

梓「・・・」

虎徹「・・・」

梓「虎徹、人が多いから歩きにくいでしょ?」

虎徹「みゃ、みゃ・・・」

梓「ふぅ・・・ほら、おいで」

虎徹「・・・」

梓「歩きにくいんでしょ?」

虎徹「みゃ〜」

梓「素直じゃないなぁ」

律(仲良かったんだな・・・)

虎徹「みゃっ」ピョン

律「おっと」

梓「・・・」

虎徹「・・・」ゴロゴロ

律「なんでこっちに来るんだよ」

虎徹「みゃー」

梓「まったく・・・あ、唯先輩です」

唯「うぉー」モフモフ

澪「・・・」

冬「大きいクマのぬいぐるみですね」

憂「お姉ちゃんったら・・・」

唯「もふもふしてるよ、澪ちゃん!」モフモフ

澪「・・・う、うん」ゴクリ

律「なにしてんだよ」

虎徹「みゃ?」

唯「もふもふしてたんだよ。はい、冬ちゃん。抱っこしてみて」

冬「はい」モフモフ

澪「・・・」ジー

冬「もふもふしてまふー」モフモフ

憂「ふ、冬ちゃん、次私に・・・」

冬「はぁ〜・・・夢心地でしたぁ・・・。はい、憂」

憂「・・・」モフモフ

澪「・・・」ゴクリ

156. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:48:38.41 ID:IXB7RD5ro
憂「もふもふしてまふね」ウットリ

唯「でしょー?」

梓「律先輩、虎徹預かります」

律「ん?あぁ・・・」

梓「よいしょ」

虎徹「みゃ?」

憂「ふふ〜」モフモフ

冬「気に入ったみたいですよ」

澪「う、憂ちゃん・・・」

梓「憂、律先輩に渡して」

憂「はぁ〜・・・。はい、どうぞ」

律「なんで私が・・・うぉおー、もふもふしとふ」

澪「・・・」ウズウズ

梓「虎徹の負けだね」

虎徹「みゃー!」

唯「りっちゃん、そろそろ返還しなよ!」

澪「私はまだだぞ」

冬「わ、私ももう一度」

憂「あ、私も!」

律「ん〜、あと少しもふもふさせてくれまふぇんか」モフモフ

虎徹「みゃー!」

梓「暴れないで」

ザワザワ

「あ、あのー先輩方・・・」

梓「どうしたの?」

「いえ、そのぉー」

律「はぁ・・・このぬいぐるみいいな」

冬「わぁ〜」モフモフ

澪「ふ、冬・・・!」ウズウズ

唯「この蟹のぬいぐるみは普通だね」

憂「そうだね・・・」

ザワザワ

梓「うわ・・・注目を集めてる・・・」

「はい・・・そうなんです」

157. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:49:11.42 ID:IXB7RD5ro
和「この人だかりはあなたたちなのね・・・」

虎徹「みゃっ」

冬「和先輩もどうぞっ」

和「え・・・?」

澪「あっ・・・」

唯「もふもふしてみるといいよ」

律(和のリアクションが見られるのか・・・ナイスだ、冬)グッ

冬「・・・」グッ

憂「もふもふーって」

和「もふもふ」モフモフ

澪「・・・」ゴクリ

梓「・・・」ゴクリ

虎徹「・・・」

和「・・・っ」

唯「和ちゃんの顔が綻んだよっ!」

律「マジだ!」

澪「和まで!?」

冬「すごい威力ですね、このぬいぐるみ」

憂「は、初めてみた・・・っ!」

虎徹「」サラサラサラ

梓「ぬいぐるみには勝てないよ。うん、しょうがない」

「あ、あのぉー・・・」


158. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:49:58.72 ID:IXB7RD5ro
唯「うい、先に戻ってるからね」

憂「うん。また後でね」

唯「あいよ〜」

テッテッテ

澪「私まだ・・・抱っこしてなかったのに・・・」ションボリ

律「まぁまぁ、次はどこ行こうか」

澪「はぁー・・・」

梓「虎徹をどうぞ」

虎徹「・・・」シーン

澪「あ、うん・・・」

冬「虎徹ちゃんはどうして元気が無いの?」

梓「ぬいぐるみに負けて傷心気味なんだって」プクク

憂「気持ちが分かるんだ・・・」

澪「うん・・・回復してきたぞ」

虎徹「みゃ!?」

梓「正気に戻った・・・」

虎徹「みゃっ」ピョン

澪「あ・・・」

シュタッ

虎徹「みゃー!」

梓「うるさい」

律「みおー、プラネタリウム行こうぜー」

澪「ど、どうしたんだ・・・」

律「いや、なんとなくだ」

澪「星に興味をもったのかと思った」

冬「プラネタリウムよかったですよ〜」

梓「さとみさんと行ったんだってね」

冬「うん。いい人だったよ」

憂「私も一緒に見たんだよ」

梓「むぎせんぱいも一緒にね・・・」フッ

律「わざわざ来てくれたんだよな。むぎと一緒に店に来た時はビックリしたぜ」

澪「うん。ビックリだ」

梓「私、見送りしかしてませんよぉ」ガックリ

律「まぁまぁ、・・・澪、行こうぜ」

澪「うん。それじゃ後でね」

梓「はい」

虎徹「・・・」クシクシ

159. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:50:34.18 ID:IXB7RD5ro
夏「おーい、冬ねぇ〜」

純「梓〜」

タッタッタ

冬「夏・・・」

憂「二人ともどうしたの?」

梓「むぎせんぱいは?」

夏「自由時間だからどっか見て周ろうよ。紬先輩はどこいるか分からないな」

純「私もフリータイムだからさ、一緒に見て周ろうよ。紬先輩は分からないね」

梓「・・・」ハァ

虎徹「・・・」クシクシ

160. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:51:30.30 ID:IXB7RD5ro

冬「烏賊焼きおいしいね〜」モグモグ

虎徹「みゃー」

冬「だ〜め」

虎徹「・・・」

冬「はい、夏・・・全部食べて」

夏「1人で食べきれないなら買わないでよ」モグモグ

純「とうもろこしもおいしい」モグモグ

憂「縁日みたいだよね」

梓「虎徹、虎徹・・・」

虎徹「?」

梓「とうもろこしあげる。一粒」

虎徹「・・・」スィー

梓「無視されたっ」

憂「さっきのお店の衣装可愛かったね〜」

冬「うん、あれもさわ子先生がデザインしたんだよね」

梓「そういうところの頑張りは変に凄いからなぁ・・・」

夏「ふーん・・・。梓の和服衣装も?」

梓「うん」

純「けいおん部と数名しか着てないよね」

梓「そうなの?」

憂「うん。あとは茶店衣装だよ。多恵さんとかアカネさんとか」

梓「そういえば、そうだった・・・気がつかなかった・・・」

憂「私も明日着る予定だよ」

冬「夏は?」

夏「私も明日。今日は茶店衣装」

冬「いいなぁ・・・」

梓「明日手が空いてたら手伝えばいいんじゃない?」

冬「いいの!?」

梓「姫ちゃん先輩に承諾を得ればいいだけだから」

夏「そんじゃ承諾済みって事だ」

憂「そうだね」ニコニコ

冬「やった」

純「そんじゃ私も明日着せてもらおうー」

161. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:51:58.39 ID:IXB7RD5ro
虎徹「みゃっ」

テッテッテ

夏「あ、コテッツ!」

梓「誰か見つけたんでしょ」

冬「信頼関係厚いよね」

梓「これは信頼じゃないよ」

純「・・・」

憂「あ、いちごさん」

虎徹「みゃ〜」スリスリ

いちご「・・・」ナデナデ

夏「どちらへ行かれるのですか?」

いちご「・・・あっち」

梓「一緒ですね」

憂「行きましょう」

いちご「・・・うん」

冬「ねぇ、夏」

夏「私にはいちご先輩がどこを指したのか分からないよ」

冬「そう・・・だよね・・・」

純「・・・うちの出店かな」

162. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:53:24.58 ID:IXB7RD5ro

「あ、いちごさんいらっしゃーい」

いちご「二つちょうだい」

「ありがと〜」

夏「わたあめじゃん」

純「分かるわけないじゃん!」

冬「もふもふ・・・わたあめ・・・」

梓「それはもういいから」

虎徹「・・・」クシクシ

憂「・・・縁日みたいだよね」

いちご「・・・縁日?」

憂「いえいえ、なんでも」

いちご「?  ・・・誰か食べる?」

憂「あ・・・」

冬「お腹一杯です。ありがとうございます」

夏「私も」

純「気持ちだけで」

梓「・・・はい」

虎徹「・・・」クシクシ

いちご「・・・そう」

姫子「どうしたの?」

いちご「どうしたのその格好」

姫子「着替えてきたんだよ、似合う?」

冬「はい!」キラキラ

夏「おぉー・・・和服女将」

姫子「ッ!」ビシッ

夏「いつっ」

純「にあいますね」

梓「はい」

姫子「別にいいけど・・・。どうして二つ持ってるの?」

いちご「誰か食べるかなと・・・思って」

憂「・・・頂いていいですか?」

いちご「・・・うん」

憂「ありがとうございます」

いちご「無理しなくていい。私が食べたかったからついでに買っただけ」

梓「憂、ちょっとちょうだい」ヒョイ

憂「うん」

夏「あたしも」ヒョイ

純「いただきまーす」ヒョイ

163. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:56:02.41 ID:IXB7RD5ro
冬「・・・」モグモグ

姫子「冬はどうしてガッカリしてるの?」

冬「ガッカリしてませんよ」

夏「もふもふしてると思ったんじゃないですか」

冬「思ってないよ。わたあめくらい食べた事あるよ」

夏「知ってるよ」

姫子「?」

梓「大した話じゃないです。むぎせんぱいどこにいるか知りませんか?」

姫子「プラネタリウム見に行くって言ってたよ」

冬「さっき行きましたよ?」

姫子「いや、二回目だね。もう一度行くって」

梓「そんな・・・」

憂「さっき、律さんと澪さんが行った時だよね・・・梓ちゃん」

梓「こんなのばっかり・・・」

虎徹「・・・」クシクシ

梓「あ・・・!」

いちご「姫」グイッ

姫子「おっと・・・?」

「あっ、すいません!角にぶつけたりしませんでしたか!?」

憂「・・・」

いちご「・・・ぶつかった?」

姫子「ううん。大丈夫」

「すいませんでした!」ペコリ

姫子「当たってないから平気。気にしないで」

「そう言ってくれると・・・。急ぎますのでこれで!」

テッテッテ

夏「荷物にぶつかるところでしたね」

冬「あ、姫ちゃん先輩の草履が」

姫子「あ・・・」

いちご「ごめんね、時間無いから私の履いて出店行って」

姫子「助けてもらったのはこっちだけど・・・いちごはどうするの?」

いちご「その辺に座って、誰かに予備をとって来て貰う」

純「はい!取ってきます!」

いちご「ありがと」

純「いえいえ」

梓「あ、純!隣の休憩所まで持ってきて!」

純「おっけー!」

憂「隣?」

梓「うん。あっちの方が休みやすいと思って」

いちご「・・・うん」
164. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:56:40.71 ID:IXB7RD5ro
虎徹「・・・」クシクシ

梓「肩に使ってください」

いちご「・・・ありがと」

夏「いえ、梓よりあたしの身長のほうがありますから」ドン

梓「む・・・」

冬「私も同じくらいですから両方から支えますよ」

いちご(困る・・・)

虎徹「みゃー」

テッテッテ

夏「虎徹はなんだって?」

梓「知らない。先に行ってるんじゃない?」

姫子「私が手を貸せばいいんだよね」

憂「・・・」

姫子「どうぞ」スッ

いちご「・・・うん」

憂(手を取り気分はまるで、姫・・・なんちゃって)ポッ

165. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 20:59:06.11 ID:IXB7RD5ro
いちご「・・・」ピョンピョン

姫子「・・・」

梓「お客さん入ってるね」

夏「ほんとだ・・・」

冬「あ、時間だ!またあとでね!」

テッテッテ

夏「冬ねぇ!走ったらダメだって!・・・まったく」

いちご「・・・」ピョンピョン

姫子「悪いね、私のせいで・・・」

いちご「・・・気にしないで」

憂「・・・」キラキラ

梓「憂・・・?」

律「お、お姫様の手を引く王子様みたいだな」

憂「・・・」ウンウン

梓「どっちもお姫様じゃないですか」

律「姫子の雰囲気が王子様なんだよ」

梓「なんですかそれは」

風子「紳士的な雰囲気だよね、律さん」

律「だろ?」

姫子「・・・」

いちご「姫・・・あっちの椅子まで・・・」

姫子「うん・・・」

夏「あたしの手にも捕まってください」

いちご「ありがと」

166. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:00:34.54 ID:IXB7RD5ro
律「梓、むぎなら調理室に行ったぞ」

梓「そうですか。行こう憂」

憂「そうだね」

風子「梓ちゃん」

梓「嫌です!」

風子「まだなにも言ってないよ?」

梓「絶対用事を押し付けるんです。知ってます!」

風子「純ちゃんの居場所を・・・」

梓「う・・・」

憂「純ちゃんなら準備室へ行きましたよ」

風子「純ちゃんに澪さんを探してきてほしかったの」

梓「?」

律「まだ澪の自由時間あるんだけどさ、ローテーションが早くなってて調整の為なんだ。
    悪いけど探してきてくれないか?」

虎徹「みゃっ!」

梓「こ、虎徹が行くそうです」

風子「・・・」

律「・・・」

憂「・・・」

虎徹「・・・」

梓「分かりました。探してきます」

律「すまんな」

風子「私も他を探してくるね」

律「自由なのにわりぃ」

風子「いいよ〜」

167. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:01:27.41 ID:IXB7RD5ro

梓「澪先輩は・・・」キョロキョロ

虎徹「・・・」

梓「・・・はぁ、純に頼めば喜んで行くのに・・・どうしてこういう時にいないの」ブツブツ

虎徹「みゃっ」

テッテッテ

梓「虎徹センサーは便利だなぁ」

タッタッタ

虎徹「みゃ〜」スリスリ

いつき「あ、ねこちゃん!」

梓「あ、あれ?」

いつき「おねえちゃん!」

梓「ど、どうして・・・?」

「梓さん」

梓「ど、どうも」ペコリ

「先ほどはとても助かりました」ペコリ

梓「い、いえ・・・。なにもしていません」

「樹がどうしても遊びに行きたいというので」

梓「そうですか・・・」

いつこ「ね〜こちゃ〜ん」フリフリ

虎徹「みゃみゃっ」シュッ

梓「あ、すいません。私急ぎますのでこれで失礼しま」

ギュウ

いつき「おねえちゃん、いっしょいこ」

梓「ごめんね、いそいでるから・・・またあとでね」

いつき「や・・・」

ギュウ

梓「え・・・と・・・・・・」

168. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:02:20.71 ID:IXB7RD5ro
「お姉ちゃんを困らせてはダメよ?」

いつき「やぁ・・・!」

ギュウ

虎徹「みゃー」

梓「あ、駄菓子屋のお店があるんですけど、知ってますか?」

「えぇと・・・、パンフレットにある・・・『どんと恋です』ですか?」

梓「は、は・・・ぃ・・・」プシュー

虎徹「・・・」フッ

・・・・・・

・・・

和「店名の候補はありませんか」

律「名前なんて飾りだからちゃっちゃと決めちゃおうぜー」

澪「名前は重要だぞ」

三花「そうだよ」

和「誰か挙手を」

「「  ・・・  」」

シーン

澪「飾りじゃないのか?」

律「いやー、さすがにポンっと出せないな!」

純「澪先輩が決めていいと思いまーす!」

曜子「そう思います!」

澪「なっ!」

和「ポンっと挙げてみて」

澪「あ、蒼い海」

唯「沖縄かー、行ってみたいねー」

憂「うん」

いちご「・・・常夏の島は?」

春子「なにそれ、候補?」

いちご「・・・」

律「そうやって連想していこうぜ」

夏「頑張ってください澪先輩!」

澪「よ、よし。どんと来いです!」ドン

唯「『来い』を『恋』にするとどうかな?」

和「どんと恋です・・・」カキカキ

ちか「あははっ、書いちゃった」

169. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:03:29.37 ID:IXB7RD5ro
憂「沖縄のイメージか北海道のイメージを貰いませんか?」

澪「沖縄か・・・『光』と『水』・・・」ポクポクポク

潮「ブルーフェザー」

澪「それだっ!」

律「いやいや、光はどこへ行ったんだよ」

澪「光、すなわち太陽だ」

夏「太陽に向かう羽ですね」

唯「童謡であったよね・・・蝋で固めた鳥の羽・・・」

いちご「不吉・・・」

姫子「」スヤスヤ

和「蒼い羽と・・・」カキカキ

風子「・・・」

梓(いやな予感が・・・)



―――――・・・30分後

和「『蒼い羽』と『どんと恋です』が残りました」

律「おい・・・」

春子「悪ふざけにもほどがある・・・」

潮「だれだ!」ガタッ

唯「私だよっ!」

律「潮もだろっ!」

澪「律もだろっ!」

さわ子「・・・」イライラ

ちか「あ・・・」

和(姫子寝ているのね・・・)キラン

律「の、和・・・。いい加減に決めようぜ」ヒソヒソ

和「分かったわ。それではこの部屋には奇数の人が参加していますので
    左手の挙手は『羽』右手の挙手は『恋』で決めたいと思います」

風子「・・・」

律「おい・・・分かってるだろうな・・・」

梓「・・・」

ちか「・・・」コクリ

潮「・・・」コクリ

澪(あの辺り理解してないな・・・どういう状況なのか・・・)

170. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:04:26.92 ID:IXB7RD5ro
姫子「」スヤスヤ

和「それでは挙手を」

バッ

和「・・・・・・・・・ぴったり割れました」

春子「おい、そこ・・・どうして右手挙げてるんだよ」

ちか「あはは」

潮「ふふん」

律「どうせ選ばれないだろうと思って冒険したんだよん!」

澪「・・・まったく」ヤレヤレ

風子「姫ちゃん」ツンツン

姫子「ぅ・・・ん・・・?」

風子「黒板に書かれている二つの名を決定する時だよ」

姫子「・・・今は?」ボケボケ

風子「蒼い羽の人挙手」

姫子「はい・・・」ノッソリ

律澪「「  なんでっ!?  」」

さわ子「決定!」

梓「ハァ・・・・・・」

和「・・・」キラン

・・・

・・・・・・

梓「利き手を挙げてしまうのに・・・ふぅ先輩・・・」ハァ

一子「あ、梓ちゃん」

梓「一子先輩に曜子先輩・・・」

曜子「出店の方はどう?」

梓「少し忙しくて・・・澪先輩を探しているんですけど・・・知りませんか?」

曜子「春子さんと未知子さんと一緒に体育館へ・・・ロミジュリを見るって」

一子「私たちが行くから大丈夫なんじゃ・・・?」

梓「ローテーションの調整なんです。少しずつ合わなくなってきましたので」

一子「そっか、分かった」

曜子「それじゃあね」フリフリ

梓「はい、頑張ってください」

一子「はーい!・・・あ、虎徹ちゃん」

タッタッタ

虎徹「みゃー!」

梓「いつきちゃんに捕まっていたはず・・・」

171. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:05:53.80 ID:IXB7RD5ro

梓「・・・体育館か」

虎徹「・・・」

スタスタ

梓姉「「  あ・・・  」」

虎徹「みゃ・・・」

梓「お姉さん・・・来ていたんですね」

姉「え?」

梓「来ていたんですね」

姉「誰が?」

梓「あなたが」

姉「そうじゃなくて」

梓「二度はいいませんから」

姉「・・・」

虎徹「みゃー!」

梓「うるさい」

姉「どこの店なのかな?」

梓「パンフレット見れば分かりますよ」

姉「それが、なつ達のクラス分からなくって〜」

梓「この『どんと恋です』です」

姉「あ、ふぅちゃーん」

風子「お姉ちゃん、来てくれたんだ」

梓「・・・」

虎徹「・・・」フッ

風子「虎徹ちゃんが笑ってるけど・・・どうしたの?」

梓「笑ってませんよ、バカにしてるんです。澪先輩見つかりました?」

風子「ううん。まだだよ」

姉「ごめんね、どこだっけ?」

風子「?」

梓「この、『どんと恋です』ってお店」

姉「でこちゃーん!」

英子「あ、お姉さん」

梓「・・・」

虎轍「・・・」フフッ

風子「嘲笑されたよ?」

梓「知ってますよ」

172. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:07:09.85 ID:IXB7RD5ro
英子「うちのお店に来てくれましたか?」

姉「まだなの・・・。あ、ごめんね、どこのお店だっけ?」

梓「ですから、『どんと恋です』という」

姉「このネコは?」

梓「やっぱりわざとだったんですね!」

虎徹「・・・」クァ

姉「かわいいあくび〜」

風子「梓ちゃん、さっきから変な事言ってるよね」

姉「変な事?」

風子「なんだっけ?どんと・・・?」

梓「名前を決定する一押しをしたのふぅ先輩じゃないですか」

英子「・・・」

風子姉「「  それで・・・お店の名前は?  」」

梓「人を探しているのでこれでッ!」ダッ

虎徹「みゃっ」ダッ

タッタッタ

姉風子「「  逃げられたか・・・  」」

英子「いじわるしないでね・・・」

夏香「あれ・・・姉さん?」

173. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:07:36.65 ID:IXB7RD5ro

―――――体育館


ザワザワ

「なんだなんだ」

「ケンカらしいぞ」

春子「なに・・・?」

「もう一度言ってやるよ。所詮町内レベルなんだよお前は」

春子「・・・!」ギリッ

澪「許せない・・・!」ムカムカ

未知子「うん・・・春子さんをバカにしてる・・・!」ムカムカ

梓「な、なにがあったんですか?」

澪「あ、梓・・・」

未知子「あの人が春子さんにいちゃもん付けて来るの」

虎徹「・・・」ジー

梓「・・・」

「そっちの道場では全国へ行けなかったからなァ」

「いっひっひ」

春子「おまえら・・・ッ!」

梓「うわ・・・」

澪「春子!」

春子「・・・?」

澪「・・・」

春子「・・・」コクリ

未知子「?」

梓「虎徹、走る準備しててね」

虎徹「みゃー」

「なんならここで白黒つけるかァ?町内No1さんよォ」

「うっしっし」

174. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:08:11.64 ID:IXB7RD5ro
春子「許さないッ!」

ガシッ

「熱くなりやがってッ!それがお前の弱点なんだよォ!」スッ

春子「知ってるよ」

クイッ

「なにィ!?」

クルッ  ドサッ

「ぐふッ」

潮「一本!それまで!」

スゴーイ!

「おぉーっ!」

「かっこいいー!」

パチパチパチ

春子「どう?町内No1に負けた県No1さん」

「ぐッ」

春子「みんな、逃げるよ!」

澪「うんっ!」

未知子「うんっ」

梓「行くよ!」

虎徹「みゃ!」

潮「今の燕返しだよー、覚えて置くようにー!」

タッタッタ

「ちッ」

「はやくずらかろうぜ!」

175. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:09:38.39 ID:IXB7RD5ro

春子「律を投げた事親父にバレちゃってさぁ・・・怒られたの思い出したよ」アハハ

澪「かっこよかった」キラキラ

未知子「うん・・・!」キラキラ

潮「まったくですな」キラキラ

虎徹「みゃみゃ」キラキラ

春子「あいつさ、私らがのんびり稽古してる事がすっごく嫌だったみたい」

梓「・・・」

春子「でも、上を目指す気持ちは持ってなきゃいけないんだよね・・・」

梓「持っていないんですか?」

春子「うん・・・。昔あいつに負けてから、そういうの完全に折れちゃった」

澪「・・・」

春子「さっきのもあいつが私の事舐めていたから、うまくいっただけなんだ」

未知子「・・・でも、勝った」

虎徹「みゃっ」

春子「はは、そうだなー」

澪「スッキリした」

春子「うん。久しぶりに爽快になった」

梓「難しいですね」

春子「難しいねー」

潮「続けるの?」

春子「・・・」

梓「あ・・・」

いつき「おねーちゃーん!」

澪「えっ!?」

梓「私の妹じゃないですよ」

いつき「おねえちゃん、ねこちゃんがどこかへいっちゃった・・・あれ?」

虎徹「みゃ・・・みゃ〜・・・」スリスリ

梓「気まずいんだよね?」

虎徹「みゃー」フルフル

律「なにやってたんだよ、澪を探すだけだろー?」

梓「校内が広いんですよ」

律「まぁいいや。梓、足りなくなりそうだから、ボーボーとカステラ、せんべいの補充頼む」

梓「はい。行ってきます」

いつき「おねえちゃん・・・」クイッ

梓「いっしょにいく?」

いつき「うん!」

梓「まずはおかあさんのところいこう」

いつき「わかったー」

虎徹「みゃー」

176. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:10:08.41 ID:IXB7RD5ro
春子「明日のけいおん部の演奏を見てから決めるよ」

潮「・・・そっか」

澪「・・・」

律「・・・?」

春子「ありがとな、律」

タッタッタ

律「・・・」

潮「さて、仕事でもするかぁ」

スタスタ

未知子「・・・」

律「・・・え?」

澪「時間差か・・・」

177. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:11:30.61 ID:IXB7RD5ro
―――――調理室


未知子「虎徹ちゃんと走り出す準備できてたよね、どうして?」

梓「あっちの負けるオーラが見えましたから」

春子「あははっ」

いつき「・・・」

ギュウ

虎徹「・・・」

つかさ「おつかれー」

まき「おつかれさまー!」

春子「テンション高いな・・・」

未知子梓「「  うわっ!  」」

ちか「どうしたアルか?」

梓「本当に着てる!!」

未知子「どうしたのよー・・・」

ちか「勢いって怖いアルネ!」

梓「ちか先輩、一緒に校内見て歩きませんか?」

ちか「断るネ!」

唯「私と行くヨロシ!」

いつき「・・・よろし・・・?」

唯「誰アルか!」

梓「友達です・・・。その口調やめてください、メイド服じゃないですか」

唯「えへへ」

いつき「・・・」ジー

唯「どしたの〜?」

いつき「おかし・・・ついてる・・・」

唯「おっと、いけねえ」ゴシゴシ

和「またつまみ食いしたのね」

唯「おいしいものがあったら、手を伸ばさずにはいられないのです!」

虎徹「・・・」

エリ「和さんも疲れたんじゃない?」

和「そうね・・・。少し歩きすぎたわ」

エリ「お店で休んでくるといいよ」

和「そうさせてもらうわね」

178. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:12:11.22 ID:IXB7RD5ro
千雨「おまたせ、梓・・・お願いね」

梓「うん。ありがとう」

唯「そんじゃ行こうよ!」

梓「あ、むぎせんぱいは・・・?」

ちか「さっきまで美冬さんといたんだけど・・・」キョロキョロ

梓「そうですか・・・」

未知子「はい、いつきちゃん。できたてカステラだよ」

いつき「ありがとー」

虎徹「みゃっ」ピョン

いつき「あ、ねこちゃん!」

シュタッ

虎徹「みゃー」

梓(会えない・・・どうして・・・)ハァ

179. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:12:52.05 ID:IXB7RD5ro

―――――茶店


梓「陽が傾いてきましたね・・・」

和「えぇ・・・。あと、1時間で今日は終わりね」

梓「・・・はい。・・・どうぞ」

コト

和「・・・ありがと」

梓「ゆっくりしていってください・・・」

和「悪いわね、あまり手伝えなかったわ」

梓「・・・」

和「・・・どうしたの?」

梓「いえ・・・なんでもないです・・・」

和「・・・」

いつき「おねえちゃん」

梓「あ・・・」

いつき「わたしかえるからね・・・」

梓「う、うん・・・」

いつき「・・・」

「この子に付き合ってくれて、ありがとうございました」

梓「いえ、楽しかったです」

いつき「たのしかった」

「ほら、あいさつなさい」

いつき「うん・・・。おねえちゃん」

梓「・・・」

いつき「さようなら」

梓「・・・!」

いつき「・・・?」

和「・・・梓」

梓「あ、うん。・・・さようなら、いつきちゃん」

いつき「こてつちゃんもばいばい!」フリフリ

虎徹「みゃー」

「それでは」ペコリ

いつき「さようならー」フリフリ

梓「・・・」フリフリ

和「・・・」

180. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:13:24.18 ID:IXB7RD5ro
虎徹「みゃー」

梓「?」

虎徹「みゃーみゃー」

梓「どうしたの・・・?」

小田ばぁ「今日一日虎徹のめんどうみてくれてありがとうねぇ」

梓「あ・・・おばあちゃん・・・」

小田ばぁ「駄菓子おいしかったよ」イッヒッヒ

和「色々とご教授いただきまして、ありがとうございました」

小田ばぁ「私が教えたことなんて、些細なことさね」

和「いえ、それなりの評判となりましたので・・・とても助かりました」

小田ばぁ「頑張ったのはあなたたちさね」

梓「・・・」

虎徹「・・・」ジー

梓「・・・なに?」

虎徹「みゃ・・・」

梓「・・・」

小田ばぁ「ただの挨拶さね」

梓「あ、うん・・・。またね」ナデナデ

虎徹「・・・」

梓「?」

虎徹「みゃー」

テッテッテ

虎徹「みゃ〜」スリスリ

小田ばぁ「それじゃ、帰ろうかね・・・」

虎徹「みゃっ」

スタスタ

181. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:14:38.51 ID:IXB7RD5ro
梓「・・・」

和「寂しい?」

梓「よく分かりません。今日一日一緒にいましたけど・・・」

和「・・・そう」

律「分からないのはもったいねぇぞ」

梓「どうしてですか?」

律「さっき、エリとおばあさんが話してたの聞いたんだけどな」

・・・・・・

・・・

エリ「おばぁちゃん・・・元気でね・・・!」

小田ばぁ「かわいい子だねぇ」ナデナデ

エリ「た、たくさん教えてくれたこと忘れないから・・・ね・・・っ」

小田ばぁ「そうかいそうかい」イッヒッヒ

律「・・・」

エリ「・・・」

小田ばぁ「顔を上げておくれ、小さな別れなんだから」

エリ「・・・っ」

小田ばぁ「これからもたくさんの別れがあるんだから」

エリ「っ!」

小田ばぁ「ちゃんと前を向いて、顔をみせなきゃダメさね」

エリ「う、うん!」

小田ばぁ「それじゃ、元気でねぇ」

エリ「あ、ありがとぉ!」

小田ばぁ「こちらこそ、楽しい思い出をありがとねぇ」

・・・

・・・・・・

律「今日でお店閉めたんだってさ」

梓「・・・」

律「明日から別の街で暮らすんだって、息子さんと一緒に」

和「・・・お店開いてたの?」

律「らしいぜ、梓」

梓「っ!」

タッタッタ



最終更新:2011年10月06日 03:09