182. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:15:47.68 ID:IXB7RD5ro
梓「虎徹ッ!」

虎徹「みゃ?」

小田ばぁ「・・・」

梓「この街で過ごす最後の日に・・・来てくれてありがとっ」

虎徹「・・・」

梓「楽しかったよ」

虎徹「みゃっ」

梓「さようなら、おばぁちゃん」

小田ばぁ「はい、さようなら」

梓「さようなら、虎徹」

虎徹「みゃー」

梓「・・・」

虎徹「みゃー」

小田ばぁ「そうかいそうかい」イッヒッヒ

スタスタ

梓「・・・むぎせんぱい」

紬「・・・」

梓「どこへ行ってたんですか・・・」

紬「・・・」

梓「ずっと探していたんですよ?」

紬「・・・」スッ

梓「え・・・?」

紬「・・・」

梓「最初に会った時と同じ顔してますね・・・」

紬「・・・」ニコ

梓「生意気なネコ・・・でした・・・」

紬「・・・」ニコニコ

梓「波長が合わなくて・・・ケンカって言えるんですかね、ずっといがみ合ってて」

紬「・・・」

梓「それなのに・・・っ・・・」

紬「・・・」ナデナデ

梓「さびしい・・・です・・・ねっ」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

紬「・・・」

梓「さぁ、残りの一時間頑張りましょう!」

紬「・・・」ニコニコ

梓(残された僅かな時間・・・)

183. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:16:47.95 ID:IXB7RD5ro
梓「カステラセット二人前お願いします!」

紬「・・・」コクリ

梓(やっと一緒に活動できる!)ウキウキ

「ごちそうさまー」

姫子「ありがとうございました」

律「お、バイトで培った礼儀だな」

姫子「そうみえる?」

律「うん。頼れるぜ」

姫子「役に立ったんなら嬉しいかな」

紬「・・・」スッ

梓「ありがとうございます。行ってきます!」

澪「梓、張り切ってるな・・・。むぎ、せんべいセット3人前お願い」

紬「・・・」キリ

多恵「これ、6番へお願い律さん」

律「おっけー」

紬「・・・」トントン!

律「ん?」

多恵「あ、ごめんなさい!ジャスミン茶じゃなくて紅茶を淹れてしまって!」

律「オッケ。少しくらい待てるぜ」

多恵「すぐ用意するね!」

律「慌てなくていいからなー」

紬「・・・」スッ

澪「ありがと、早いな」

姫子「澪、戻ってくるときに1番椅子の片付けお願い」

澪「うん」

梓「3番空いたよ純」

純「オッケー。こちらへどうぞー」

「おぉ、いい雰囲気だね」

「衣装が二種類あって可愛いよね」

紬「・・・」テレテレ

梓「えへへ」

律「えへへ」

多恵「お待たせ!」

律「さーんきゅっ」

184. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:18:38.59 ID:IXB7RD5ro
紬「・・・」クイックイッ

梓「4番・・・注文ですね、行ってきます!」

澪「姫子」

姫子「うん。お待たせしました、一番席へどうぞ」

「いちばんってどこー?」

「あっちだよ」

姫子「案内するね」

紬「・・・」ニコニコ

夏「紬先輩、これで調理班最後ですっ」ドサッ

紬「・・・」コクリ

澪「あ20分くらいで終わりのアナウンスが流れるな」

唯「冬ちゃんいらっしゃーい」

冬「おつかれさまでーす」

紬「・・・」コクコク

夏「冬ねぇ、そっちは終ったの?」

冬「うん。校内のお客さんはまばらになってきたから」

梓「むぎ先輩!アンダギーセットを二人前です!」

紬「・・・」キリ

夏「手伝います!」

梓「唯先輩・・・1人だけメイド服で浮いてますよ」

唯「そうかな・・・」

多恵「唯さん、これを4番へお願いします」

唯「あいよっ」

律「冬も店番と勘違いされそうだな・・・。休憩所で待っててくれ」

冬「はい」

姉「冬ちゃん!」

冬「あ、お姉ちゃん」

姉「くぅ・・・」ジーン

梓「今来たんですか」

姉「看板がないから見つけられなくって」

梓「あるじゃないですか、ほら」

姉「目が悪くて読めない・・・」ゴシゴシ

梓(言わせようとしてるなぁ・・・)

紬「・・・」スッ

梓「ありがとうございます。行ってきます!」

姉「逃げられたか・・・」

185. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:20:03.83 ID:IXB7RD5ro
夏香「姉さん、邪魔だから冬ちゃんと休憩所行ってきて」

姉「はいはい、なつは冷たいですね」

冬「そ、そんなことないですよ。暖かいですよ」

夏香「い、いいから」

紬「・・・」

姫子「むぎ、ポーポーセット3人前よろしく」

紬「・・・」コクリ

澪「私もそっちにまわるよ」

紬「・・・」コクコク

夏「ジャスミンはこれですよね?」

紬「・・・」スッ

夏「おっと、間違えるところだった」

澪「最初は戸惑うよな。ジャスミン、お茶、紅茶。むぎ茶」

紬「・・・」キリ

多恵「むぎさーん、カステラ切って欲しいー」

紬「・・・」コクリ

澪「ポーポーをお皿に載せて」

夏「ジャスミン茶3人分を用意すれば」

律「おっしゃ、持ってくぜー。一番だな」

姫子「よろしく」

梓「今のうちに洗い物片付けます!」

純「うん・・・」

紬「・・・」スィー

梓「等間隔に切るの手馴れてますよね」ジャブジャブ

紬「・・・」ニコ

梓「いつも私たちの分をカットしていましたよね」ジャブジャブ

紬「・・・」コクリ

純(洗い物を片しながらお喋りすればいいのか・・・考えたな、梓)

多恵「ありがとむぎさん」

紬「・・・」ニコニコ

唯「・・・」ヒョイ

澪「あ、こら」

唯「もぐもぐ・・・うまい!」

梓「つまみ食いばっかりじゃないですか」ジャブジャブ

唯「えへへ」

律「唯も作ったのか?」

唯「うん。頑張ったよ〜」

澪「しょうがないな・・・」

186. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:21:23.81 ID:IXB7RD5ro
紬「〜♪」

梓「唯先輩、このコップを拭いてくれませんか?」

唯「おまかせ!」

律「流れが止んだか・・・」

澪「束の間の休息だな」

紬「・・・」フキフキ

梓「便利な場所を確保できましたよね」ジャブジャブ

唯「そだね〜。お店の隣に水道設備あってラッキーだよ」キュッキュ

律「場所確保したの誰なんだっけ?」フキフキ

澪「さわ子先生・・・?」フキフキ

紬「・・・」

梓「むぎせんぱいですよ。くじで引いて確保できたんです」ジャブジャブ

紬「・・・」キリ

唯律澪「「「  さすがだ(よ)  」」」フキフキ

梓「これで終わりですね。片付くの早いです」

紬「〜♪」フキフキ

律「おしゃべりして仕事してたら怒られるな。バイトだと」ウシシ

唯「仲良く作業したら捗るんだよ」フキフキ

澪「そうだな・・・。よし、こんなもんかな」フキフキ

紬「・・・?」

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」スッ

唯「あ、カステラ余っちゃったね」

律「・・・」

澪「・・・」

梓「・・・」

紬「・・・」スッ

梓「あ・・・」

澪「誰が取るかと思ったら」

律「むぎが取ったか」

187. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:21:57.51 ID:IXB7RD5ro
唯「食べ過ぎちゃったよ」ゲフ

梓「どれだけつまみぐいしたんですか」

紬「・・・」スッ

梓「え・・・?」

唯「あずにゃん、あーん」

梓「照れますね・・・はむっ」

律「躊躇なかったぞ」

澪「なかったな」

紬「・・・」

梓「おいふぃれす」モグモグ

紬「・・・」ニコ

唯「わたしが作ったんだから当然だす!」

紬「・・・」コクリ

律「いちごと憂ちゃんだろ?」

唯「ほんとだよ、わたしが作ったのよ」

律「ほんとざますか!?」

澪「へぇ・・・。まだ余ってるかな・・・」

梓「腕を上げましたね」

唯「うっへっへ」

律「うわ・・・本当に腕を挙げてるよこの子」

澪「む、むぎ・・・この一斤も切ってくれないか?」

紬「・・・」コクリ

律「余るようにな、私と澪の分でいいんだぞ」ワクワク

紬「・・・」ニコニコ

唯「絶賛ですな」

梓「本当に唯先輩が作ったんですか?」

唯「はい」フフン

紬「・・・♪」スィー

188. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:23:06.85 ID:IXB7RD5ro

未知子「多恵、せんべいセットお願い」

多恵「はーい」

姫子「・・・」

信代「どうしたの?」

姫子「ううん。なんでもない」

春子(・・・あの五人見てたのか)

風子「・・・」

夏「・・・」

いちご「・・・」


189. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:24:26.24 ID:IXB7RD5ro

「ごちそうさまー」

梓「ありがとうございました」

紬「・・・」ペコリ

梓「・・・ふぅ」

紬「・・・」

梓「終わりましたね」

紬「・・・」コクリ

冬「おいしぃ〜」パァァ

風子「・・・」ハァ

夏香「そのため息はなに・・・?」

英子「かわいくて困るんだって」

律「いつまでのんびりしてんだよ、もう閉店だぞ」

風子「貸切バリアー」

シュー

律「そんな口だけのバリアーなんて粉砕してくれる。いけ潮!」

澪「いやな店員だ」

潮「はい、こちらお下げしまーす」スッ

冬「あ・・・」

バシュッ

潮「なっ!弾かれた!」

信代「とりあえず、あの一角だけ放って置こう」

慶子「うん。そうしよう」

唯「今日も頑張ったよ〜」ノビノビ

夏「どうしてメイド服なんですか?浮いていましたよ」

憂「場所が和風なのに・・・」

唯「これも個性だよ」フフン

姫子「あれも個性?中華だけど」

いちご「・・・うん」

ちか「あぁ・・・恥ずかしい・・・」プシュー

美冬「お客さん居ないから平気でしょ?」

ちか「他の生徒からの目線が少し痛いよ・・・」

190. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:25:30.05 ID:IXB7RD5ro
純「遠くから眺めていましたけど、和服」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

純「茶店衣装」

多恵「・・・」

純「メイドの二人」

唯「もぐもぐ」

冬「おいしぃですよぉ〜」

純「チャイナ服」

ちか「・・・」

純「ジャージ」

春子「・・・」

純「男性の衣装」

さわ子「どうしてよ?」

夏「・・・部の出し物です」

純「警察?」

和「・・・」

律「そして、純の制服・・・」

信代「ふっつうだよね」

純「普通って言わないでください」シクシク

律「なんだろうな、この集団・・・」

澪「どんと恋です」

律「だな」

紬「・・・」コクリ

唯「うん」

梓「・・・」

まき「なるほど」

三花「共感したの?」

まき「なんとなく頷いておこうかなって思いました」

とし美「なるほど」

191. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:26:59.45 ID:IXB7RD5ro
エリ「・・・」

梓「エリ先輩」

エリ「?」

梓「ありがとうございました。いい出会いがありましたよ」

エリ「うん。・・・出会えて良かった」

アキヨ「・・・片づけが始まらない」

さわ子「そうよっ!明日の準備しながら片付けなさい!」パンパンッ

律「ややこしい事言うなよっ」

俊美「右手で片付けて左手で準備」

愛「それだと、延々同じ作業することになるよ」

ますみ「・・・そういう問題じゃないよ」

つかさ「・・・」

姫子「やってみて」

夏「あたしがですか・・・やってみます」

梓「・・・」ハァ

圭子「その溜息は・・・?」

梓「呆れているんです」

夏「えっと、右手で箒。左手で・・・なにをすれば・・・」

姫子「ちり取り・・・が普通だよね・・・」

夏「ですよね」サッサッ

しずか「ちり取りくらい持つよ」

夏「はい、お願いします」

梓「・・・」ヤレヤレ

風子「あっちでむぎさん達楽しそうにゴミ拾ってるよ」

梓「っ!」ダッ

ダダダダッ

紬「?」

風子「あ、あずさちゃーん。まちがえちゃったー」

キミ子「風子さんって悪い人だったんだ・・・」

冬「ち、違いますよ!意地悪なんです!」

風子「・・・」

夏香「ふふっ、間違ってない」

梓「ここに居るじゃないですか!」

紬「・・・」コクリ

唯「ふぅちゃん、いじわるだよ!」ビシッ

風子「そうだよ?」

律「うわっ、この世の理のような反応だ」

響子「意地悪だったんだ」

192. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:27:34.10 ID:IXB7RD5ro
さわ子「こんなもんね」

和「はい」

美冬「うん。上出来」

澪「今日はこれでおしまい!」

律「あぁ・・・!疲れたけど・・・楽しかったぁ!」

唯「今日は泊り込みで練習だよ!」

さわ子「本気なのね・・・」

紬「・・・!」フンス!

憂「・・・」

純「・・・」

和「・・・」

律「明日の演奏頑張るぞー!」ブンッ

紬「・・・!」ブンッ

澪「おー!」ブンッ

唯「おぉー!」ブンッ

梓「おー」ブン

唯「お?」

律「どうした唯?」

唯「カメラ屋さんだよ」

澪「卒業アルバム用に撮っていたんだな」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

唯「さわちゃん、どんと恋ですの集合写真撮ってもらってもいいかな?」

さわ子「いいんじゃない?」

律「唯!交渉してこうぜ!」

唯「はいよっ!」

タッタッタ

澪「そうだな。そういう一枚があってもいいよな」

紬「・・・」キラキラ

梓「ですね」

193. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:29:15.89 ID:IXB7RD5ro

紬「・・・」チョンチョン

冬「あ、いえ・・・私は部外者ですから・・・写真には写れません・・・」

紬「・・・」フルフル

冬「・・・」

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」

ギュ

冬「・・・!」

梓「唯先輩もメイド服だから、冬がいても違和感ないよ」

紬「・・・」ニコニコ

冬「・・・」

梓「行こう」

カメラ屋「夕陽が隠れちゃうよ〜急いで〜!」

紬「・・・」グイッ

冬「は、はい!」

テッテッテ

梓「由記達は?」

由記「3年生38人とプラスアルファでごちゃごちゃしちゃうから、遠慮しとく」

千雨「うん。梓たちだけどいいと思うよ」

来美「2年生に気を使わなくてもいい」

梓「うん、分かった」

唯「あーずにゃーん!」

梓「は、はい!」

タッタッタ

由記「紬先輩にひどい事言っちゃったね」

千雨「・・・うん」

来美「・・・そうだね」

由記「そこで提案なんだけどさ、明日の演奏時間の間、2年生の私たちだけで店番しよっか」

千雨「うん」

来美「賛成」

194. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:31:48.10 ID:IXB7RD5ro

梓「あっ!」

純「ふっふっふ、紬先輩の隣はいただいた」

梓「なんてことを・・・!」

純「条件次第では譲ってやらないこともない」フフフ

梓「条件・・・?」

紬「・・・?」

冬「ど、どうして私が真ん中なんですか・・・」オロオロ

風子「まぁまぁ、いいからいいから」

夏「・・・」ススッ

姫子(何気に冬の隣をキープしてる・・・)

いちご「・・・夕陽が沈んだらアウト?」

澪「影に入ったらボツになるだろうな」

慶子「それはもったいない」

信代「うん。アルバムに載せたいね」

春子「こんな状況で急いで撮ると変な写真になるよな」プクク

潮「みんな早く並んでー!」

律「お、指揮するのか」

唯「ふふふ、指揮者は私が適任ですよ」

憂「お姉ちゃんもはやくこっちに!」

英子「バタバタしてきたね」

夏香「表情つくれるのかな・・・」

エリ「それも、アリっちゃアリ」

アカネ「・・・うん。アリ」

三花「てんやわんやの一枚かぁ・・・いいね」

ちか「あはは、いいね!・・・あ、よくない!」

まき「一人チャイナ服・・・」

とし美「それもアリじゃない?」

美冬「うんうん。ありあり」

未知子「・・・」ブイッ

多恵「・・・」

文恵「二人はもう落ち着いてるんだね」

圭子「危ない危ない、忘れられるところだったよ」

しずか「・・・うん。危なかった」

春菜「律さんが呼びに来てくれて助かったね」

つかさ「・・・うん」

195. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:32:58.78 ID:IXB7RD5ro
愛「クラス写真とは違って面白いね」

俊美「うん。学園祭のページに幅を取って載るんだろうね」

ますみ「・・・それ、いいね」

一子「あんまり活躍できなかったけど、明日頑張るからいいよね」

曜子「・・・」ジー

響子「・・・」グッ

キミ子「親指立てるの?」

よしみ「なるほど、卒業後に受け取るからそれで面白いかも」グッ

ちずる「・・・」グッ

ワイワイ  ガヤガヤ

律「アキヨどこに行ってたんだよー」

アキヨ「部の出し物で忙しくて・・・」

律「まぁ、いいですけども」

澪「なんだろ、視線を感じる・・・」

カメラ屋「準備はいいですか〜!」

さわ子「はい」

春子「・・・」

風子「・・・」

信代「・・・」

いちご「・・・」

夏「冬ねぇ、紬先輩にしがみついたら」ヒソヒソ

冬「え・・・」

夏「梓を刺激してみてよ」ヒソヒソ

冬「どうなるの?」

夏「『最高の一枚』になるよ」ヒソヒソ

冬「分かった」

姫子(静観していよう・・・面白そうだし・・・)

純「・・・面白い事を言ってみなさんを笑わせてくださいね」

梓「ぐっ・・・」

憂「純ちゃんったら・・・」

唯「カメラ屋さん!」

紬「・・・」ニコニコ

196. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:34:36.08 ID:IXB7RD5ro

カメラ屋「それではハイ――」

梓「どんとキタですッ!」

一同「「  ?  」」

冬「紬先輩っ」ダキッ

梓「ッ!?」

紬「・・・」ニコ

カメラ屋「――ズ」


カシャッ


197. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:35:39.13 ID:IXB7RD5ro

むぎせんぱいを中心にして

むぎせんぱいだけがまっすぐ見つめる一枚


私は冬を

冬はむぎせんぱいを

他のみなさんは私を見ている構図

それでも

『最高の一枚』




樹ちゃんが知らせてくれた

すぐそこにある別れを

最後の演奏が迫っていることを


虎徹が教えてくれた

その時感じたモノに気づけるように

ちゃんと残せるように

前を向か無きゃいけないことを



放課後ティータイム

最後の演奏


198. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:37:25.86 ID:IXB7RD5ro
9月27日


―――――けいおん部


律「そろそろ時間だな・・・」

梓「はい」

紬「・・・」コクリ

澪「・・・」

紬「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」

紬「・・・?」

律「アレだな、体育館に行く前になんか、こう・・・」

澪「円陣組む?」

唯「ふぁい!おー!だね」

律「うん。気合を入れようぜ」

梓「・・・」

紬「・・・」スッ

唯「ア・ロ・ハー!だね」

梓「あ、むぎせんぱいの小指を掴みます」

紬「・・・」コクコク

澪「むぎの親指を掴むな」

紬「・・・」コクリ

律「澪の親指を掴むんだな」

唯「あずにゃんの小指とりっちゃんの親指を掴めば!」

紬「・・・」コクリ

梓「繋がりました」

澪「うん」

律「あぁ!」

唯「よぉし!」

199. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:38:31.17 ID:IXB7RD5ro
紬「・・・」チラッ

梓「?」

澪「梓が何か言うんだ」

梓「ど、どうしてですか」

律「意気込みじゃなくていいよ」

唯「うん。舞台に立つ前に・・・」

梓「・・・」

紬「・・・」ニコ

200. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:38:58.54 ID:IXB7RD5ro

あぁ

本当に、終わりがすぐそこなんだ

覚悟を決めて

しっかり前を向こう


201. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:40:02.82 ID:IXB7RD5ro
梓「少し、いえ・・・大分時間かかりますがいいですか?」

澪「あぁ」

律「時間はまだ、ある」

唯「うん!」

紬「・・・」

梓「すぅ・・・」

紬「・・・」

梓「・・・はぁ」

紬「・・・」

梓「音楽をやっていて、本当によかったです」

紬「・・・」コクリ

梓「けいおん部に入ることができました
    先輩方と音で繋がることができました
    技術より大切なものを学びました
    なにより

    むぎせんぱいの声を聴くことができました
    
    今までの自分を少し誇りに思います」

紬「・・・」ギュ


むぎせんぱいの小指に力が入った気がした

202. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:41:49.45 ID:IXB7RD5ro

梓「2年生が率先して、3年生の皆さんのために
    演奏中出店を、私たちが製作した店を守ってくれています
    正直、こんなに熱を持つクラスメイトだと思っていなかったので
    ちょっと感動しちゃいました」

律「・・・」コクリ


律先輩が私の言葉を遮らないように優しく頷いてくれた


203. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:42:32.37 ID:IXB7RD5ro

梓「さっき、夏と冬に泣かれました
    『ありがとう』って・・・
    まだ、なにもしていないのに。これからやろうとしているのに
    私の目を見て何かを伝えようとしていました
    この先もずっと、その何かは分からないと思いますけど
    忘れることの出来ない目をしていました」

唯「・・・」


唯先輩が強く優しく綺麗に微笑んでくれた

204. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:44:05.38 ID:IXB7RD5ro

梓「きっと、これから先、私たちは別々の道を歩む事になると思いますが
    同じ道を歩んでいる『今』を踏みしめて
    刻み付けて、進んでいきたいです」


澪「・・・」


澪先輩の瞳の奥に、とても頼りになる輝きが見えたような気がした


205. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:45:03.04 ID:IXB7RD5ro
梓「私、これからむぎせんぱいに、最低なことを聞きます」

紬「?」

梓「寂しくないですか?」

紬「――!」

唯「ッ!」

律「!」

澪「・・・」


鍵盤が遠くにある

右手を塞いでいる

伝える手段が無い

この状況でワタシはヒドイことをシタ

デモ聴カナクテハイケナイヨウナ気ガシタ

206. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:45:30.66 ID:IXB7RD5ro

紬「・・・」パクパク


言葉を伝えないその口から

言葉がこぼれる

『さびしい』『いきたくない』



ごめんなさい


207. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:49:09.34 ID:IXB7RD5ro
梓「私も行ってほしくないです」ホロリ

紬「・・・」

梓「ごめんなさい・・・っ・・・こんな事聞いて・・・ごめんなさいっ」ボロボロ

紬「・・・」ギュウ

唯「まだ手を離しちゃダメだよ」

梓「・・・!」グスッ

律「梓、まだ続きがあるんだろ」

梓「・・・っ」グスッ

澪「これからの時間を、梓の言葉で進めよう」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・はいっ」

紬「・・・」

梓「一生忘れる事のできない『今』をつくりましょうッ!!!!」

紬「・・・」コクリ

律「おっしゃあー!!!」

唯「やるよぉ!!!」

澪「あぁ!」

208. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:49:36.92 ID:IXB7RD5ro
紬「・・・」

ギュウ

梓「!」


ナンデアンナ言葉ヲ発シタワタシヲ

抱キシメラレルンデスカ

身勝手デスケド

トテモ救われます

ありがとうむぎせんぱい

209. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 21:58:52.77 ID:IXB7RD5ro

唯先輩がころんで

幕は上がった

おかげでさっきまでの気分が吹き飛んだ


―――――・・・


パチパチパチパチ

唯『みんなーありがとー』

律「・・・ふぅ」

澪「・・・」

梓「・・・」

紬「・・・」フゥ

「いいぞー唯ー!」

唯『えへへ、ありがと〜』

律「・・・」ドドンドジャジャン

唯『どうだったかな?メドレー・・・』

「よかったよー!」

唯『カレーのち恋はボールぺんなんだけど〜』

「曲はよかったけど、そのタイトルおかしいぞー!」

唯『そんな事ないよ!』

ワハハハハ

澪「ゆ、唯!」

唯『へ?』

澪「和が!」

唯『和ちゃん?』

和「時間が押してるのよ!」

唯『あ、そっか・・・では3曲目の曲です!』

律「4曲目だ!」

唯『あれ・・・、えっと・・・ふわふわ、ぴゅあぴゅあ、メドレー、ほんとだ』ウッカリ

アハハハハ

唯『次の曲はね〜、最初に出来上がった曲がボツになって変わりに出来上がった曲なんです』

梓「・・・」ヒヤヒヤ

210. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:02:54.82 ID:IXB7RD5ro
唯『ボツになった曲がね、ごはんはおかず、だったんだけど〜』

和「ゆい!」

唯『あ、ごめんなさい!では次の曲です。U&I』

タタタタッ

チャーララーラーラーラ

ダンッダンダンダンッ

唯『  キミがいないと何にもできないよ  
      キミのごはんが食べたいよ
      もしキミが帰ってきたら
      とびっきりの笑顔で抱きつくよ

      キミがいないと謝れないよ
      キミの声が聞きたいよ
      キミの笑顔がみれればそれだけでいいんだよ

      キミがそばにいるだけでいつも勇気もらってた
      いつまでも一緒にいたい
      この気持ちを伝えたいよ  

      晴れの日にも雨の日も
      キミはそばにいてくれた
      目を閉じればキミの笑顔輝いてる  』


211. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:03:20.28 ID:IXB7RD5ro

律「・・・はは」

憂ちゃんが風邪をひいたときに出来あがった曲なのにな

この状況は

ダブってしまう


律「・・・」

紬「・・・」


212. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:04:07.08 ID:IXB7RD5ro
唯『  キミがそばにいることを当たり前に思ってた
      こんな日々がずっとずっと
      続くんだと思ってたよ  』


      ゴメン今は気づいたよ
      当たり前じゃないことに

      まずはキミにつたえなくちゃ
      「ありがとう」  を


律(むぎ――)

      ――ありがとう



唯『  キミの胸に届くかな?今は自信ないけれど
      笑わないでどうか聴いて
      思いを歌に込めたから

      ありったけの「ありがとう」
      歌に乗せて届けたい
      このきもちはずっとずっと忘れないよ  』


      思いよ  届け


ダンダンダンダーンッ

213. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:05:34.65 ID:IXB7RD5ro
パチパチパチパチ

「ゆいー!」

「ゆいちゃーん!」

紬「・・・」

梓「律先輩・・・」

律「・・・ッ!」

澪「りつ」

律「わ、分かってるよ!」ゴシゴシ

「りつー!!」

「りっちゃーん!」

律「ははっ、応援されちった」グスッ

唯『じゃ、続けて行くよ!
    この曲はむぎちゃんが作成した曲です!では』

紬「・・・」

ポロロロロン

唯『ん?』

214. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:06:19.92 ID:IXB7RD5ro
紬「・・・」ポン

梓「ド#」

紬「・・・」ポンポン

澪「ラ、レ#」

紬「・・・」ポポンポン

律「レレ、ド#」

紬「・・・」ポンポン

唯『ド、ラ#』

紬「・・・」ポン

律梓唯「「「『  ファ#  』」」」


澪(こんなに・・・)

こんなに綺麗な音は聴いたことがなかった

多分、これからも聞く事は無い

美しくて、素敵な音だ

215. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:06:58.85 ID:IXB7RD5ro
姫子「『ありがとう』」

冬「・・・」

夏「・・・」

いちご「・・・うん」

春子「こっちも・・・返さないと」

姫子「むぎぃー!!ありがとぉー!!!」

いちご「!!!」

冬夏「「  ありがとーーッ!  」」

春子「ありがとおー!!」

いちご「あ、ありがとお!」

216. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:07:29.11 ID:IXB7RD5ro
紬「!」

梓「・・・ぁ」

律「・・・はは」

澪「・・・」

唯『・・・』

217. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:08:01.39 ID:IXB7RD5ro
信代「一斉のーでっ」

潮慶子圭子信代「「「「  ありがとぉー!!!  」」」」

風子「むぎさぁん、ありがとー」ボロボロ

夏香「っ・・・あ、ありがとぉー!」

英子「ありがとー!」

エリアカネ三花「「「  ありがとぉー!!  」」」

まきとし美「「  ありがとー!!  」」

218. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:09:06.76 ID:IXB7RD5ro



紬「・・・」ホロリ

梓「・・・!」

律「むぎ・・・」

唯『むぎちゃん・・・』

澪「むぎが・・・」


今まで泣かなかったむぎが

梓を支えるために

迷わずに前を見ていた

とっても強かったむぎが

泣いた



219. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:09:34.86 ID:IXB7RD5ro


ちか「むぎさぁーん、ありがとー」ボロボロ

美冬「っ・・・ありがとー!」

未知子「ありがとぉー!!」

多恵文恵「「  ありがとぉー!!!  」」」

しずか春菜「「  ありがとー!  」」


220. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:10:41.09 ID:IXB7RD5ro


紬「・・・」ボロボロ

梓「っ・・・」

律「・・・ッ」

唯「ぅ・・・」グスッ

澪「・・・」


むぎに届くたくさんの声

一つ一つ胸に染み込ませるように


むぎが届けた一つの声

一つ一つ紡いだむぎの声

みんなに届いた


221. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:11:35.97 ID:IXB7RD5ro


つかさ愛俊美ますみ「「「「  ありがとー!!  」」」」

一子曜子「「  ありがとぉー!!!  」」

響子キミ子「「  ありがとー!!  」」

よしみちずる「「  ありがとぉー!  」」

アキヨ「・・・っ」

いちご信代春子「「「「  ありがとう!  」」」

風子夏冬姫子「「「  ありがとぉー!!  」」」


『さわちゃん、いいクラスに恵まれたな〜』

さわ子「えぇ。恵まれたわ」

和「むぎ!」

純「紬先輩ー!」

憂「紬さん!!!」


紬「・・・」ボロボロ

唯「む、むぎちゃん!最後の曲!」

梓「い、行きましょう!」

律「あぁ、最後にでっかいやつ!」

澪「・・・」

紬「・・・」ゴシゴシ

澪「・・・」

紬「・・・」コクリ

222. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:12:38.74 ID:IXB7RD5ro


まだ不安定な顔に

決意が少しずつ宿る

それはむぎが人を紡いだ証


梓の言葉で律と唯の心が揺れた

むぎの心の声を掬い出した梓

それが引き金となって、むぎが初めて揺れた

私はみんなを支えよう

みんなを繋ぐこの曲をこのベースの音で支えよう


223. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/15(木) 22:13:09.48 ID:IXB7RD5ro

唯『むぎちゃんが遠く離れて行っちゃうので
    この曲を最後に
    私たち放課後ティータイムは解散します!』


紬「・・・」

梓「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」




最終更新:2011年10月06日 03:10