梓「分かりました。探してきます」

律「すまんな」

風子「私も他を探してくるね」

律「自由なのにわりぃ」

風子「いいよ~」

梓「澪先輩は・・・」キョロキョロ

虎徹「・・・」

梓「・・・はぁ、純に頼めば喜んで行くのに・・・どうしてこういう時にいないの」ブツブツ

虎徹「みゃっ」

テッテッテ

梓「虎徹センサーは便利だなぁ」

タッタッタ

虎徹「みゃ~」スリスリ

いつき「あ、ねこちゃん!」

梓「あ、あれ?」

いつき「おねえちゃん!」

梓「ど、どうして・・・?」

「梓さん」

梓「ど、どうも」ペコリ

「先ほどはとても助かりました」ペコリ

梓「い、いえ・・・。なにもしていません」

「樹がどうしても遊びに行きたいというので」

梓「そうですか・・・」

いつこ「ね~こちゃ~ん」フリフリ

虎徹「みゃみゃっ」シュッ

梓「あ、すいません。私急ぎますのでこれで失礼しま」

ギュウ

いつき「おねえちゃん、いっしょいこ」

梓「ごめんね、いそいでるから・・・またあとでね」

いつき「や・・・」

ギュウ

梓「え・・・と・・・・・・」

「お姉ちゃんを困らせてはダメよ?」

いつき「やぁ・・・!」

ギュウ

虎徹「みゃー」

梓「あ、駄菓子屋のお店があるんですけど、知ってますか?」

「えぇと・・・、パンフレットにある・・・『どんと恋です』ですか?」

梓「は、は・・・ぃ・・・」プシュー

虎徹「・・・」フッ

・・・・・・

・・・

和「店名の候補はありませんか」

律「名前なんて飾りだからちゃっちゃと決めちゃおうぜー」

澪「名前は重要だぞ」

三花「そうだよ」

和「誰か挙手を」

「「 ・・・ 」」

シーン

澪「飾りじゃないのか?」

律「いやー、さすがにポンっと出せないな!」

純「澪先輩が決めていいと思いまーす!」

曜子「そう思います!」

澪「なっ!」

和「ポンっと挙げてみて」

澪「あ、蒼い海」

唯「沖縄かー、行ってみたいねー」

憂「うん」

いちご「・・・常夏の島は?」

春子「なにそれ、候補?」

いちご「・・・」

律「そうやって連想していこうぜ」

夏「頑張ってください澪先輩!」

澪「よ、よし。どんと来いです!」ドン

唯「『来い』を『恋』にするとどうかな?」

和「どんと恋です・・・」カキカキ

ちか「あははっ、書いちゃった」

憂「沖縄のイメージか北海道のイメージを貰いませんか?」

澪「沖縄か・・・『光』と『水』・・・」ポクポクポク

潮「ブルーフェザー」

澪「それだっ!」

律「いやいや、光はどこへ行ったんだよ」

澪「光、すなわち太陽だ」

夏「太陽に向かう羽ですね」

唯「童謡であったよね・・・蝋で固めた鳥の羽・・・」

いちご「不吉・・・」

姫子「」スヤスヤ

和「蒼い羽と・・・」カキカキ

風子「・・・」

梓(いやな予感が・・・)



―――――・・・30分後

和「『蒼い羽』と『どんと恋です』が残りました」

律「おい・・・」

春子「悪ふざけにもほどがある・・・」

潮「だれだ!」ガタッ

唯「私だよっ!」

律「潮もだろっ!」

澪「律もだろっ!」

さわ子「・・・」イライラ

ちか「あ・・・」

和(姫子寝ているのね・・・)キラン

律「の、和・・・。いい加減に決めようぜ」ヒソヒソ

和「分かったわ。それではこの部屋には奇数の人が参加していますので
  左手の挙手は『羽』右手の挙手は『恋』で決めたいと思います」

風子「・・・」

律「おい・・・分かってるだろうな・・・」

梓「・・・」

ちか「・・・」コクリ

潮「・・・」コクリ

澪(あの辺り理解してないな・・・どういう状況なのか・・・)

姫子「」スヤスヤ

和「それでは挙手を」

バッ

和「・・・・・・・・・ぴったり割れました」

春子「おい、そこ・・・どうして右手挙げてるんだよ」

ちか「あはは」

潮「ふふん」

律「どうせ選ばれないだろうと思って冒険したんだよん!」

澪「・・・まったく」ヤレヤレ

風子「姫ちゃん」ツンツン

姫子「ぅ・・・ん・・・?」

風子「黒板に書かれている二つの名を決定する時だよ」

姫子「・・・今は?」ボケボケ

風子「蒼い羽の人挙手」

姫子「はい・・・」ノッソリ

律澪「「 なんでっ!? 」」

さわ子「決定!」

梓「ハァ・・・・・・」

和「・・・」キラン

・・・

・・・・・・

梓「利き手を挙げてしまうのに・・・ふぅ先輩・・・」ハァ

一子「あ、梓ちゃん」

梓「一子先輩に曜子先輩・・・」

曜子「出店の方はどう?」

梓「少し忙しくて・・・澪先輩を探しているんですけど・・・知りませんか?」

曜子「春子さんと未知子さんと一緒に体育館へ・・・ロミジュリを見るって」

一子「私たちが行くから大丈夫なんじゃ・・・?」

梓「ローテーションの調整なんです。少しずつ合わなくなってきましたので」

一子「そっか、分かった」

曜子「それじゃあね」フリフリ

梓「はい、頑張ってください」

一子「はーい!・・・あ、虎徹ちゃん」

タッタッタ

虎徹「みゃー!」

梓「いつきちゃんに捕まっていたはず・・・」

梓「・・・体育館か」

虎徹「・・・」

スタスタ

梓姉「「 あ・・・ 」」

虎徹「みゃ・・・」

梓「お姉さん・・・来ていたんですね」

姉「え?」

梓「来ていたんですね」

姉「誰が?」

梓「あなたが」

姉「そうじゃなくて」

梓「二度はいいませんから」

姉「・・・」

虎徹「みゃー!」

梓「うるさい」

姉「どこの店なのかな?」

梓「パンフレット見れば分かりますよ」

姉「それが、なつ達のクラス分からなくって~」

梓「この『どんと恋です』です」

姉「あ、ふぅちゃーん」

風子「お姉ちゃん、来てくれたんだ」

梓「・・・」

虎徹「・・・」フッ

風子「虎徹ちゃんが笑ってるけど・・・どうしたの?」

梓「笑ってませんよ、バカにしてるんです。澪先輩見つかりました?」

風子「ううん。まだだよ」

姉「ごめんね、どこだっけ?」

風子「?」

梓「この、『どんと恋です』ってお店」

姉「でこちゃーん!」

英子「あ、お姉さん」

梓「・・・」

虎轍「・・・」フフッ

風子「嘲笑されたよ?」

梓「知ってますよ」

英子「うちのお店に来てくれましたか?」

姉「まだなの・・・。あ、ごめんね、どこのお店だっけ?」

梓「ですから、『どんと恋です』という」

姉「このネコは?」

梓「やっぱりわざとだったんですね!」

虎徹「・・・」クァ

姉「かわいいあくび~」

風子「梓ちゃん、さっきから変な事言ってるよね」

姉「変な事?」

風子「なんだっけ?どんと・・・?」

梓「名前を決定する一押しをしたのふぅ先輩じゃないですか」

英子「・・・」

風子姉「「 それで・・・お店の名前は? 」」

梓「人を探しているのでこれでッ!」ダッ

虎徹「みゃっ」ダッ

タッタッタ

姉風子「「 逃げられたか・・・ 」」

英子「いじわるしないでね・・・」

夏香「あれ・・・姉さん?」



―――――体育館


ザワザワ

「なんだなんだ」

「ケンカらしいぞ」

春子「なに・・・?」

「もう一度言ってやるよ。所詮町内レベルなんだよお前は」

春子「・・・!」ギリッ

澪「許せない・・・!」ムカムカ

未知子「うん・・・春子さんをバカにしてる・・・!」ムカムカ

梓「な、なにがあったんですか?」

澪「あ、梓・・・」

未知子「あの人が春子さんにいちゃもん付けて来るの」

虎徹「・・・」ジー

梓「・・・」

「そっちの道場では全国へ行けなかったからなァ」

「いっひっひ」

春子「おまえら・・・ッ!」

梓「うわ・・・」

澪「春子!」

春子「・・・?」

澪「・・・」

春子「・・・」コクリ

未知子「?」

梓「虎徹、走る準備しててね」

虎徹「みゃー」

「なんならここで白黒つけるかァ?町内No1さんよォ」

「うっしっし」

春子「許さないッ!」

ガシッ

「熱くなりやがってッ!それがお前の弱点なんだよォ!」スッ

春子「知ってるよ」

クイッ

「なにィ!?」

クルッ ドサッ

「ぐふッ」

潮「一本!それまで!」

スゴーイ!

「おぉーっ!」

「かっこいいー!」

パチパチパチ

春子「どう?町内No1に負けた県No1さん」

「ぐッ」

春子「みんな、逃げるよ!」

澪「うんっ!」

未知子「うんっ」

梓「行くよ!」

虎徹「みゃ!」

潮「今の燕返しだよー、覚えて置くようにー!」

タッタッタ

「ちッ」

「はやくずらかろうぜ!」

春子「律を投げた事親父にバレちゃってさぁ・・・怒られたの思い出したよ」アハハ

澪「かっこよかった」キラキラ

未知子「うん・・・!」キラキラ

潮「まったくですな」キラキラ

虎徹「みゃみゃ」キラキラ

春子「あいつさ、私らがのんびり稽古してる事がすっごく嫌だったみたい」

梓「・・・」

春子「でも、上を目指す気持ちは持ってなきゃいけないんだよね・・・」

梓「持っていないんですか?」

春子「うん・・・。昔あいつに負けてから、そういうの完全に折れちゃった」

澪「・・・」

春子「さっきのもあいつが私の事舐めていたから、うまくいっただけなんだ」

未知子「・・・でも、勝った」

虎徹「みゃっ」

春子「はは、そうだなー」

澪「スッキリした」

春子「うん。久しぶりに爽快になった」

梓「難しいですね」

春子「難しいねー」

潮「続けるの?」

春子「・・・」

梓「あ・・・」

いつき「おねーちゃーん!」

澪「えっ!?」

梓「私の妹じゃないですよ」

いつき「おねえちゃん、ねこちゃんがどこかへいっちゃった・・・あれ?」

虎徹「みゃ・・・みゃ~・・・」スリスリ

梓「気まずいんだよね?」

虎徹「みゃー」フルフル

律「なにやってたんだよ、澪を探すだけだろー?」

梓「校内が広いんですよ」

律「まぁいいや。梓、足りなくなりそうだから、ボーボーとカステラ、せんべいの補充頼む」

梓「はい。行ってきます」

いつき「おねえちゃん・・・」クイッ

梓「いっしょにいく?」

いつき「うん!」

梓「まずはおかあさんのところいこう」

いつき「わかったー」

虎徹「みゃー」

春子「明日のけいおん部の演奏を見てから決めるよ」

潮「・・・そっか」

澪「・・・」

律「・・・?」

春子「ありがとな、律」

タッタッタ

律「・・・」

潮「さて、仕事でもするかぁ」

スタスタ

未知子「・・・」

律「・・・え?」

澪「時間差か・・・」


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最終更新:2011年10月06日 18:15