唯「あずにゃん、あーん」

梓「照れますね・・・はむっ」

律「躊躇なかったぞ」

澪「なかったな」

紬「・・・」

梓「おいふぃれす」モグモグ

紬「・・・」ニコ

唯「わたしが作ったんだから当然だす!」

紬「・・・」コクリ

律「いちごと憂ちゃんだろ?」

唯「ほんとだよ、わたしが作ったのよ」

律「ほんとざますか!?」

澪「へぇ・・・。まだ余ってるかな・・・」

梓「腕を上げましたね」

唯「うっへっへ」

律「うわ・・・本当に腕を挙げてるよこの子」

澪「む、むぎ・・・この一斤も切ってくれないか?」

紬「・・・」コクリ

律「余るようにな、私と澪の分でいいんだぞ」ワクワク

紬「・・・」ニコニコ

唯「絶賛ですな」

梓「本当に唯先輩が作ったんですか?」

唯「はい」フフン

紬「・・・♪」スィー


未知子「多恵、せんべいセットお願い」

多恵「はーい」

姫子「・・・」

信代「どうしたの?」

姫子「ううん。なんでもない」

春子(・・・あの五人見てたのか)

風子「・・・」

夏「・・・」

いちご「・・・」


純「遠くから眺めていましたけど、和服」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

純「茶店衣装」

多恵「・・・」

純「メイドの二人」

唯「もぐもぐ」

冬「おいしぃですよぉ~」

純「チャイナ服」

ちか「・・・」

純「ジャージ」

春子「・・・」

純「男性の衣装」

さわ子「どうしてよ?」

夏「・・・部の出し物です」

純「警察?」

和「・・・」

律「そして、純の制服・・・」

信代「ふっつうだよね」

純「普通って言わないでください」シクシク

律「なんだろうな、この集団・・・」

澪「どんと恋です」

律「だな」

紬「・・・」コクリ

唯「うん」

梓「・・・」

まき「なるほど」

三花「共感したの?」

まき「なんとなく頷いておこうかなって思いました」

とし美「なるほど」

エリ「・・・」

梓「エリ先輩」

エリ「?」

梓「ありがとうございました。いい出会いがありましたよ」

エリ「うん。・・・出会えて良かった」

アキヨ「・・・片づけが始まらない」

さわ子「そうよっ!明日の準備しながら片付けなさい!」パンパンッ

律「ややこしい事言うなよっ」

俊美「右手で片付けて左手で準備」

愛「それだと、延々同じ作業することになるよ」

ますみ「・・・そういう問題じゃないよ」

つかさ「・・・」

姫子「やってみて」

夏「あたしがですか・・・やってみます」

梓「・・・」ハァ

圭子「その溜息は・・・?」

梓「呆れているんです」

夏「えっと、右手で箒。左手で・・・なにをすれば・・・」

姫子「ちり取り・・・が普通だよね・・・」

夏「ですよね」サッサッ

しずか「ちり取りくらい持つよ」

夏「はい、お願いします」

梓「・・・」ヤレヤレ

風子「あっちでむぎさん達楽しそうにゴミ拾ってるよ」

梓「っ!」ダッ

ダダダダッ

紬「?」

風子「あ、あずさちゃーん。まちがえちゃったー」

キミ子「風子さんって悪い人だったんだ・・・」

冬「ち、違いますよ!意地悪なんです!」

風子「・・・」

夏香「ふふっ、間違ってない」

梓「ここに居るじゃないですか!」

紬「・・・」コクリ

唯「ふぅちゃん、いじわるだよ!」ビシッ

風子「そうだよ?」

律「うわっ、この世の理のような反応だ」

響子「意地悪だったんだ」

さわ子「こんなもんね」

和「はい」

美冬「うん。上出来」

澪「今日はこれでおしまい!」

律「あぁ・・・!疲れたけど・・・楽しかったぁ!」

唯「今日は泊り込みで練習だよ!」

さわ子「本気なのね・・・」

紬「・・・!」フンス!

憂「・・・」

純「・・・」

和「・・・」

律「明日の演奏頑張るぞー!」ブンッ

紬「・・・!」ブンッ

澪「おー!」ブンッ

唯「おぉー!」ブンッ

梓「おー」ブン

唯「お?」

律「どうした唯?」

唯「カメラ屋さんだよ」

澪「卒業アルバム用に撮っていたんだな」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」

唯「さわちゃん、どんと恋ですの集合写真撮ってもらってもいいかな?」

さわ子「いいんじゃない?」

律「唯!交渉してこうぜ!」

唯「はいよっ!」

タッタッタ

澪「そうだな。そういう一枚があってもいいよな」

紬「・・・」キラキラ

梓「ですね」

紬「・・・」チョンチョン

冬「あ、いえ・・・私は部外者ですから・・・写真には写れません・・・」

紬「・・・」フルフル

冬「・・・」

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」

ギュ

冬「・・・!」

梓「唯先輩もメイド服だから、冬がいても違和感ないよ」

紬「・・・」ニコニコ

冬「・・・」

梓「行こう」

カメラ屋「夕陽が隠れちゃうよ~急いで~!」

紬「・・・」グイッ

冬「は、はい!」

テッテッテ

梓「由記達は?」

由記「3年生38人とプラスアルファでごちゃごちゃしちゃうから、遠慮しとく」

千雨「うん。梓たちだけどいいと思うよ」

来美「2年生に気を使わなくてもいい」

梓「うん、分かった」

唯「あーずにゃーん!」

梓「は、はい!」

タッタッタ

由記「紬先輩にひどい事言っちゃったね」

千雨「・・・うん」

来美「・・・そうだね」

由記「そこで提案なんだけどさ、明日の演奏時間の間、2年生の私たちだけで店番しよっか」

千雨「うん」

来美「賛成」

梓「あっ!」

純「ふっふっふ、紬先輩の隣はいただいた」

梓「なんてことを・・・!」

純「条件次第では譲ってやらないこともない」フフフ

梓「条件・・・?」

紬「・・・?」

冬「ど、どうして私が真ん中なんですか・・・」オロオロ

風子「まぁまぁ、いいからいいから」

夏「・・・」ススッ

姫子(何気に冬の隣をキープしてる・・・)

いちご「・・・夕陽が沈んだらアウト?」

澪「影に入ったらボツになるだろうな」

慶子「それはもったいない」

信代「うん。アルバムに載せたいね」

春子「こんな状況で急いで撮ると変な写真になるよな」プクク

潮「みんな早く並んでー!」

律「お、指揮するのか」

唯「ふふふ、指揮者は私が適任ですよ」

憂「お姉ちゃんもはやくこっちに!」

英子「バタバタしてきたね」

夏香「表情つくれるのかな・・・」

エリ「それも、アリっちゃアリ」

アカネ「・・・うん。アリ」

三花「てんやわんやの一枚かぁ・・・いいね」

ちか「あはは、いいね!・・・あ、よくない!」

まき「一人チャイナ服・・・」

とし美「それもアリじゃない?」

美冬「うんうん。ありあり」

未知子「・・・」ブイッ

多恵「・・・」

文恵「二人はもう落ち着いてるんだね」

圭子「危ない危ない、忘れられるところだったよ」

しずか「・・・うん。危なかった」

春菜「律さんが呼びに来てくれて助かったね」

つかさ「・・・うん」

愛「クラス写真とは違って面白いね」

俊美「うん。学園祭のページに幅を取って載るんだろうね」

ますみ「・・・それ、いいね」

一子「あんまり活躍できなかったけど、明日頑張るからいいよね」

曜子「・・・」ジー

響子「・・・」グッ

キミ子「親指立てるの?」

よしみ「なるほど、卒業後に受け取るからそれで面白いかも」グッ

ちずる「・・・」グッ

ワイワイ ガヤガヤ

律「アキヨどこに行ってたんだよー」

アキヨ「部の出し物で忙しくて・・・」

律「まぁ、いいですけども」

澪「なんだろ、視線を感じる・・・」

カメラ屋「準備はいいですか~!」

さわ子「はい」

春子「・・・」

風子「・・・」

信代「・・・」

いちご「・・・」

夏「冬ねぇ、紬先輩にしがみついたら」ヒソヒソ

冬「え・・・」

夏「梓を刺激してみてよ」ヒソヒソ

冬「どうなるの?」

夏「『最高の一枚』になるよ」ヒソヒソ

冬「分かった」

姫子(静観していよう・・・面白そうだし・・・)

純「・・・面白い事を言ってみなさんを笑わせてくださいね」

梓「ぐっ・・・」

憂「純ちゃんったら・・・」

唯「カメラ屋さん!」

紬「・・・」ニコニコ

カメラ屋「それではハイ――」

梓「どんとキタですッ!」

一同「「 ? 」」

冬「紬先輩っ」ダキッ

梓「ッ!?」

紬「・・・」ニコ

カメラ屋「――ズ」


カシャッ


むぎせんぱいを中心にして

むぎせんぱいだけがまっすぐ見つめる一枚


私は冬を

冬はむぎせんぱいを

他のみなさんは私を見ている構図

それでも

『最高の一枚』




樹ちゃんが知らせてくれた

すぐそこにある別れを

最後の演奏が迫っていることを


虎徹が教えてくれた

その時感じたモノに気づけるように

ちゃんと残せるように

前を向か無きゃいけないことを



放課後ティータイム

最後の演奏




9月27日


―――――けいおん部


律「そろそろ時間だな・・・」

梓「はい」

紬「・・・」コクリ

澪「・・・」

紬「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」

紬「・・・?」

律「アレだな、体育館に行く前になんか、こう・・・」

澪「円陣組む?」

唯「ふぁい!おー!だね」

律「うん。気合を入れようぜ」

梓「・・・」

紬「・・・」スッ

唯「ア・ロ・ハー!だね」

梓「あ、むぎせんぱいの小指を掴みます」

紬「・・・」コクコク

澪「むぎの親指を掴むな」

紬「・・・」コクリ

律「澪の親指を掴むんだな」

唯「あずにゃんの小指とりっちゃんの親指を掴めば!」

紬「・・・」コクリ

梓「繋がりました」

澪「うん」

律「あぁ!」

唯「よぉし!」

紬「・・・」チラッ

梓「?」

澪「梓が何か言うんだ」

梓「ど、どうしてですか」

律「意気込みじゃなくていいよ」

唯「うん。舞台に立つ前に・・・」

梓「・・・」

紬「・・・」ニコ


あぁ

本当に、終わりがすぐそこなんだ

覚悟を決めて

しっかり前を向こう


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最終更新:2011年10月06日 18:17