いつかの放課後のぶしつ!


 キラ  *・☆ 
  キラ   お菓子の箱    キラ
              ☆*・  キラ


律「ま、まぶしっ!!」

梓「み、見るからに高級そうなお菓子ですね…」

澪「い、いいのかムギ…こんなの私達が食べちゃって…」

紬「うん! 家に置いてても余っちゃうだけだから」 ニコッ

律梓澪(こんなのが余るってどんな家…?)


唯「ふおおおおお…!!!」 キラキラキラ

梓「そして唯先輩の目もいつも以上に輝いてます…!」

澪「はは、唯らしいな」

唯「む、ムギちゃん!私これ欲しい!!」

律「おいおい…欲しいって…
  慌てなくてもお菓子は無くならないって」

紬「うん、唯ちゃんの分もちゃんとあるわよ」 ニコッ

唯「ううん」

澪律梓紬(?)


唯「 箱!! 私この箱が欲しい!!」

梓「箱…ですか?」

唯「うん!!だってこの箱可愛いよ~!」

律「…ま、確かにキラキラしてて可愛いって言うか…高級そうな感じはするな」

唯「でしょ!でしょ!ねぇねぇ!ムギちゃん!!

  中のお菓子食べ終わったらこの箱、私が貰っていい!?」 キラキラキラ

紬「食べた後は捨てちゃうだけだし…

  うん!唯ちゃんにあげる!!」

唯「わぁあ! やったぁ!ムギちゃんありがと~!」



唯「うふふ~♪」

律「…そんなの貰ってどうするんだ?」

唯「そうだなぁ…う~ん」

梓「使用用途考えてなかったんですか…」

唯「!」 ピコーン

唯「そうだ!宝箱にしよう!!」

澪「宝箱?」

唯「大切なものたくさん詰めるんだ~」

澪「宝箱かぁ…確かにその箱にぴったりかも!」

唯「うん!」

唯「よ~し!この箱いっぱいにたくさん色んな物入れるぞ~!」

唯「まずは何入れよう……りっちゃん!何かない!?」

律「ん?そうだな~…」 ゴソゴソ

律「おっ ポケットの中に…」

ササッ

律「こんな物が」

唯「ビーズのマスコット?」

紬「ちっちゃくてかわいい~」

澪「これこの前、帰りがけに寄った店で買った奴じゃないのか?」

律「イエス!」

澪「ずっとポケットに入れっぱなしだったのか…」

律「すっかり忘れてたな」

梓「忘れてたって…なんで買ったんですか…」

律「ん? だってかわいいだろ」

梓「……プッ」

律「おい、梓…今なんで笑った?」

梓「だって律先輩似あわな

律「な~か~の~!!!」

律「うりうりうりうり」 グリグリグリ

梓「やめてください~…!」


律「おほん!…と言うわけでそれは唯にやろう」

唯「えっ! いいの…?りっちゃんが買った物なのに…」

律「ま、考えてみたら使わないしな…もったいないから貰っとけって」

唯「そっか…うん!りっちゃんありがと~!」 ニコッ

律「いえいえ~どういたしましてですわん」


パカッ

唯「まずは1つ目だね~」

律「でも、そんなので良かったのか?
  宝箱なんだろ?私があげたのは大した物じゃないぞ」

唯「ううん!宝物だよ!
  だってりっちゃんから貰ったものだよ!
  大切な友達から貰ったものだから宝物だよ!」

律「…よ、よせやい!恥かしい!」

唯「えへへ~」

紬「唯ちゃん、1つ目って事は…」

唯「うん!まだまだたくさん入れるよ!」 フンスッ

紬「じゃ、じゃあ…コレとかどうかしら?」 ササッ

唯「おぉ!ムギちゃんコレも可愛いね!」

梓「それなら…コレもどうぞ」

唯「わぁ!あずにゃんありがと~!」

澪「わ、私も」

……

パカッ

唯「うふふ~♪」

梓「結構入りましたね」

唯「うん!ビーズでしょ…チャーム、キャンドル、リボン、シャボン、クローバー!」

澪「どこから持ってきたのかわからない物もあるな…」

唯「他にも…予備のピックも入れたし、教室でまわしてた手紙も入れたし、皆で撮ったプリクラも入れたし、

  後は…クッキーとか!飴とか!チョコレートとか!」

梓「いや、食べ物は止めましょうよ…」

唯「えぇ なんで~…?」


唯「…みんな、ありがとう!

  みんなのおかげで宝物がたくさん集まったよ!」

律「そりゃあ良かった~」

澪「ああ、大切にしてくれよ」

唯「うん!よーしっ!この調子でどんどん入れちゃうよ!」

梓「まだ入れるんですか?」

唯「そうだよ!まだまだ入るからねっ!」 ブイッ

紬「頑張って唯ちゃん!」

唯「頑張るよ!ムギちゃん!!」


唯「明日はどんなもの入れようかな~♪」


唯「ういーういー」

憂「? お姉ちゃんどうしたの?」

唯「宝物集めてるんだー、何か無いかな?」


唯「和ちゃーん!」

和「あら、唯どうしたの?」

唯「宝物を集めてるのです!」


さわ子「なーに、唯ちゃん?」

唯「宝物を(略


唯「純ちゃーん」

純「わっ、唯先輩どうしたんですか?」

唯(ry



それからそれから!


どっさり!

唯「ふんすっ!」

律澪紬梓「おぉ~!」

律「な、何かたくさんあるな」

唯「たくさん集めました!」

梓「いいですけど…どう見てもいらない物も入ってるような…」

澪「小石とか…紙切れとか…」

律「ごちゃごちゃしてて一見すると宝箱には見えないな…」

唯「えぇ…そうかな…」


澪「色んな人に声掛けたって言ってたよな…」

紬「クラスの皆がこの箱の事知っていたわ」

梓「憂や純も声かけられたって言ってましたね」

唯「さわ子先生やおばあちゃんにも声掛けたんだ~
  それにお父さんやお母さんにも貰ったよ!」

唯「もう少しでこの箱いっぱいになるんだ~」

澪「一杯になったらどうするんだ?」

唯「大切にしまっておくよ!宝物だからね!」



そうしてそうして!


紬「えっ!」

澪「な、なくした?!」

唯「えっぐ…ぐすっ…」

律「あんなに大切にしてたのにどうやったらなくすんだよ…」

唯「うぅ…ぐずっ」

梓「ほら、唯先輩これで涙拭いて下さい」

唯「えっぐ…あずにゃん…ありがどう…ぐずっ」


梓「何処かに置き忘れて、気づいた時にはまるっと消えていたそうです」

律「あっちゃー、誰かがゴミと間違えて捨てちゃったのかも…」

唯「うぅゔ…」

澪「りつっ!」

律「わっ あっ ごめんごめん!冗談だって冗談!」

唯「み…みんな゙…ごめんなざい…

  みんながら貰っだ…大切な宝物だったの゙に…ぐすっ

  なくしちゃって…私なんて謝ったらいいかあ…」

澪「唯…」

唯「ぐずっ」

澪「まったく、しょうがないな唯は」

唯「澪ちゃん…」

紬「大丈夫よ、唯ちゃん 探せばきっと見つかるから」

唯「ムギちゃん…」

梓「はい!皆で探せばすぐ見つかります!」

唯「あずにゃん…」

律「よし!手分けして探すか!」

唯「りっちゃん…」


唯「みんな…

  みんな本当にありがとうっ!」 

―――

――


律「なんて事もあったよな~」

澪「あったあった」

唯「懐かしいね~」

梓「でも結局見つからなかったんですよね、宝箱」

律「まったく何処行っちゃたんだろうなぁ」

紬「唯ちゃん、あの時は見つけられなくてごめんね」

唯「…」

澪「…唯?」

唯「そ、それなんですが…」


唯「家にありました…」 コトッ


律「…」

澪「…」

紬「…」

梓「…」

唯「えと…一人暮らしするから…部屋の片づけをしてたら…その…机の下から出てきまして…

  そ、その節はお騒がせしてすみませんです…へい…」

律「私達学校中探し回ったよな」

唯「はい…」

澪「あの苦労は一体…」

唯「申し訳ありません…」

梓「はぁ…唯先輩には呆れました」

唯「うわ~ん!みんなごめんなさいっ!!」

紬「…まあまあまあ」

澪「まぁ、過ぎたことだし気にしないけどさ」

律「それに今振り返ればあれもいい思い出かもな~」

唯「だよねっ!」

梓「調子に乗らないでくださいっ!」

唯「うっ…すみません」

紬「まあまあまあ…」


唯「…でもね、私あの時気づいたんだ」

澪「?」

唯「本当の宝物!」

梓「…本当の宝物?」

唯「うん!本当の宝物…それはね…

  この胸の宝箱の中にある…みんなとの絆だよ!

  みんなとの絆そのものが私の宝物だったんだよ!」

紬「唯ちゃん…」

唯「えへへ~」 ニコッ

律「いい話にして誤魔化そうったってそうはいかないぞ~」

唯「うっ、りっちゃん鋭い…」

澪「でもまあ確かにな…私にとってもみんなとの絆は宝物だよ

  もしみんなと出会えてなかったら、こんなに楽しい日々は送れてなかったと思うし」

梓「もし出会ってなかったら…どんなだったでしょうね」

律「放課後は帰宅部で、する事が無いからコンビニで立ち読み~とか」

澪「暗い…」

紬「でも私立ち読みはしてみたいかも~」 キラキラ

澪「いや、そう言う話じゃないから」

律「絆か…考えてみれば1年、2年、3年…
  ずっと一緒だったんだもんな…そう思うとなんかあっと言う間だったな」

梓「私は1年遅れですけどね」

唯「この調子で5年、10年、100年!一緒に過ごせたらいいね!」

澪「いや100年は無理だろ」


唯「…学際も、合宿も、ライブも、クリスマスも!

  みんなと一緒に過ごせたから楽しかったんだよね…

  私ね、幸せだよ!皆と会えたから!」

律「何をっ!私だって幸せだぞ!!」

紬「うん、私だって幸せよ!」

澪「私だって幸せだ!」

梓「皆さんと会えて私も幸せです!」

唯「うん!えへへ…」

律「ところでさ、その箱って何入ってたっけ?」

唯「えっと…いろいろ……あまり覚えてないや」

澪「見つけてから開けてないのか?」

唯「うん、何か勿体無くて」

紬「ここで開けちゃわない?」

唯「そだね、せっかくだし開けちゃおう!」


梓「皆さん、何入れたか覚えてますか?」

律「えっと…何だったけ?」

澪「全然覚えてないな…」

紬「確か…リボンとか入ってたと思う…」

梓「あ……食べ物は入ってないですよね?」

唯「あ、入れっぱなしだったかも…」

律「デンジャーっ!!」

唯「りっちゃん… 例え何が入ってたとしても…

  それはあの頃の私達の輝かしい日々の結晶なんだよ!」

律「いい話にして誤魔化すな!」

唯「えへへ」


唯「まあまあ何が入ってるかは

  開けてからのお楽しみと言う事で」


パカッ

おしまいっ



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最終更新:2011年10月06日 23:39