梓「私もムギちゃんにあげようかな。お花」

純「いいんじゃない。ついでに花言葉も一緒に送ったら?」

純「・・・もっと仲良くなったりして」

梓「も、もっと・・・」ゴクリ

紬『まぁ、ありがとう。なんてお花?』

梓『クロッカスです。花言葉は『あなたを待っています』です』

梓『先にベットへ行ってるぜ』キリッ

紬『』///

純「どうよ!」

梓「私そんなんじゃない!」

純「えー」

梓「くだらないこと言ってる暇あったら料理の一つでも覚えなさい」

純「ちぇー」

梓「純こそどうなの?ジャズ研にかっこいい先輩がいるとか言ってなかった?」

純「・・・もう彼氏がいるんだってさ」

梓「・・・なんか、ごめん」

紬「おまたせー。いいお湯でした」ポカポカ

紬「・・・どうしたの?なんか暗い」

梓「な、なんでもないですよ!ねっ、純!」

純「う、うん!」

紬「喧嘩じゃないのね?さて、この後なにしようか」

梓「あ、もういいんですか?」

紬「うん。ちょうど終わったから」

純「(気になる・・・)」

梓「純は眠くないの?前は10時前に寝てたじゃん」

純「あー、今日は大丈夫。・・・たぶん」

紬「純ちゃん。寝るの早いのね・・・」



10時!

純「」スヤスヤ

梓「寝てるじゃん」

紬「本当。寝付きいいわね」

梓「やれやれ。お腹出して、風邪ひくよ?」モソモソ

紬「まだ早いけど私達も寝ちゃう?」

梓「・・・そうしましょうか。ではまた明日」

紬「えっ?」

梓「んっ?」

紬「あっ。そっか、今日は別々に・・・」

紬「」ショボ

梓「・・・で、でも。もう純は寝ちゃってるし」

梓「い、一緒に寝ませんか?」

紬「本当!?」

純「・・・ううん」ゴロン

梓「シーッ。起きちゃいます」

紬「・・・うん。じゃあ、私の部屋に・・・」

梓「おやすみ。純」パチッ

梓「(朝まで一度も起きませんように・・・)」

紬「ふふっ。なんかいけないことしてるみたい」

梓「実際見つかったら厄介ですからね。明日は純より早く起きないと」

紬「変なことしたらダメだからねっ」

梓「そ、それはこっちのセリフです!」

紬「じゃあおやすみ。あずにゃん」

梓「はい。おやすみなさい、ムギちゃん」

チュッ

紬梓「」スゥスゥ

・・・ドサッ

純「ムニャ。・・・あれ?床?」ボーッ

純「(ベットで寝てたと思ったのに・・・)」ショボショボ

純「」ブルルッ

純「(まぁいいや。おトイレ・・・)」

{・・・

純「・・・ふぅ。すっきり」カチャ

モソモソ

純「(なんか狭いな・・・)」ウトウト

純「・・・おやすみ」スゥスゥ



平沢家午後!

唯「和ちゃんはこっちにお泊りに来れないのか・・・」

憂「うん。やっぱりユノちゃんが部屋を汚しちゃうのを気にしてるみたい・・・」

唯「そっかー・・・」

憂「でも泊りに来るのなら構わないって!」

唯「本当!?わーい!」

憂「今日は用事があるから明日がいいみたい」

唯「明日・・・。練習が終わった後かな?」

憂「そうなるね」

唯「よし!今から準備だ!」セッセ

・・・

唯「・・・準備終わって暇だねー」

憂「うん。家事も終わってるし」

唯「・・・なにか甘いもの食べたいな」

憂「クッキー焼く?」

唯「・・・」

唯「そうだ!」ガバッ

唯「明日のおやつ作ろうよ!休憩の時に食べるの!」

憂「いいかも!・・・でも他の人も持ってきたりとかないかな?」

唯「全部食べるから大丈夫!」

唯「えへへー。何作ろうかな?」パラパラ

憂「やっぱり焼き菓子だよね」

唯「あっ、これおいしそう。豆乳ドーナツ」

憂「いいね。純ちゃんドーナツ好きだし」

唯「よし!これにしよう!」

憂「じゃあ豆乳買いに行かないと」

唯「スーパー行こう!スーパー!」

憂「他に買うものないかチェックするね」

唯「鍋は無理だったけどマシュマロ豆乳ドーナツなら!」

憂「きっとおいしくないよ・・・?」

唯「・・・じゃあチョコカレードーナツは?」

憂「もし作ったら全部食べれる?」

唯「・・・」

唯「普通に作ろうか」

憂「そのほうがいいよ。じゃあ行こうか」

唯「うん!」

唯「う~ん。おいしいねぇ」モグモグ

憂「これは明日の分だからね。食べちゃダメだよ」

唯「あいー」

憂「」テクテク

唯「」ソーッ

憂「・・・お姉ちゃん?」クルッ

唯「食べないよー」

憂「・・・」クルッ

唯「はっ」ピタッ

憂「はい。没収しますー」

唯「あーん・・・」

憂「晩御飯食べれなくなっちゃうよ。今日はお姉ちゃんの好きなカレーなのに」

唯「甘いものは別のお腹に入るのです!」

憂「・・・じゃあ後1個だけだよ」コトッ

唯「わーい。憂大好きー」

唯「そんな優しい憂には半分あげよう」スッ

憂「いいの?」

唯「もちろんだよ。一緒に食べよ?」

憂「ふふっ、ありがとう」



学生寮午後!

澪「律、買い物に付き合ってよ」

律「どこへー?」ピコピコ

澪「楽器屋。替えの弦買っておきたいんだ」

律「おっ。レベル上がった」テレッテー

澪「りつー。聞いてるかー?」

律「キリいいし行くか。どうせ暇だし」

澪「ありがと」

テクテク

澪「弦も買えたし、明日の練習は大丈夫そうだな」

律「・・・音楽のこととなるとまともになるよな」

澪「普段はまともじゃないと?」

律「普通の人は観覧車で襲わん」

澪「そうか?」

律「やれやれ。襲われるこっちの身にもなって欲しいよ」

澪「おっ、ミ○ドで100円セールやってる」

律「人の話を聞け!」

澪「ちょっと休憩しようよ。外暑いしさ」

律「・・・それもそうだな」

・・・

律「・・・そんなに買ってどうするんだよ。太るぞ」

澪「誰が一人で食うか。明日のおやつだよ」

澪「いつもムギや唯に貰ってばかりだからな。たまには持って行かないと」

律「ほう。珍しくまともなことを・・・」

澪「私はいつだって大真面目だぞ」

律「んで持って行くことをムギ達は知ってるんだよな?」

澪「まさか。内緒で持って行くからインパクトがあるんだろ」

律「」

澪「どした?」

律「・・・なんかいやな予感がする」

澪「変な律だな、早く帰るぞ。昨日ヤってないからその分ヤらないと」

律「・・・明日練習あるのにか?」

澪「明日練習があるからさ」

律「意味わからん・・・」


澪「あっ。あれって」

律「和だよな?おーい」

和「ん?・・・あら、こんな所で合うなんて珍しいわね」

ユノ「ワン!」

律「おー、犬の散歩か。撫でてもいい?」

和「えぇ。そう言えば律達は見るの初めてよね」

律「よーしよし」ナデナデ

澪「かわいいな。なんて名前なんだ?」

和「ユノよ。憂が付けてくれたの」

澪「へぇ。私も」スッ

ユノ「」ビクッ

ユノ「クゥーン・・・」ブルブル

律「おっ。和の影に隠れた」

和「あらあら。どうしたの?」

澪「こっちか」

ユノ「」スススッ

澪「・・・」

律「お前、嫌われてるんじゃね?」

澪「なぜ・・・」

和「うーん。どうも怖がってるみたいね」

律「さすが。動物は正直だな」ナデナデ

ユノ「」ペロペロ

律「ははっ。くすぐったいよー」

澪「・・・」

和「人見知りしない子なんだけどねぇ」

澪「」スッ

ユノ「」ブルブル

律「やめろ澪。ユノちゃんがかわいそうだ」ナデナデ

澪「うぅ・・・」

和「ごめんね」

律「和ってこの辺に住んでるのか?」

和「いいえ。今日はたまたまこっちに来たのよ」

律「おー。じゃあすごい偶然だな」

和「ふふっ、そうね。じゃあそろそろ帰るわね」

律「そっか。またな、ユノちゃん」

ユノ「ワン!」

律「いやー、人懐っこくて可愛かったなー」

澪「・・・そうだな」

律「なんだ。怖がられたの気にしてるのか?」

澪「だって・・・。私も撫でたかった・・・」

律「まぁこればっかりはな・・・」

澪「しょうがないから帰って律を思う存分撫でまわすよ・・・」

律「うんうん。・・・って、おい!」

律「そんなことだからユノちゃんに嫌われるんだぞ」

澪「・・・律は撫でまわしたら嫌うか?」

律「時と場合にと場所により」

澪「なら大丈夫だな」

律「その自信はどこから来るんだよ・・・」

澪「ふふん。律のことは私が一番よく知ってるからな」

澪「観覧車はギリギリセーフってこともな!」

律「いや、普通にアウトだろ」

澪「そして今回は自分の部屋だから全然大丈夫!」

律「・・・はぁ。なんかもう疲れた」

澪「おいおい、もう疲れただなんて・・・。これからじゃないか」

律「一回ならやぶさかではないが何回もはヤダからな」

澪「私だって明日のこともあるから朝までなんてしないよ」

律「本当だろうな?」

澪「あぁ。深夜までにするよ」

律「1回な!」

澪「・・・しょうがないな」

澪「(・・・まぁいい。一度始めてしまえばどうとでもなる)」フフフ

律「ただいまっと」ガサッ

澪「よし。ではさっそく」

律「・・・もう少ししたら夕飯だぞ。明日の準備しようぜ」

澪「ぶーぶー」

律「澪だってベースのメンテしておいた方がいいんじゃないか?」

澪「・・・」

澪「・・・やれやれ」

律「で、私は特にないからレベル上げの続きを」ポチッ

澪「おいっ!」

澪「私とゲーム、どっちが大事なんだよ!?」ウルッ

律「・・・変なことしないなら澪だけど」

澪「・・・」

澪「つまりゲームの方が大事なんだな・・・」

律「変なことするんかい!」

澪「そもそも変なことってなんだよ?愛情表現じゃないか」

律「澪の場合は度が過ぎるんだよ。常識的に考えて朝までなんかしないぞ」

澪「つまりそれだけ律の事を・・・」ポッ

律「・・・」

律「・・・ほう。じゃあなんだ?私が朝までしてもなんら問題はないと?」

澪「くっ・・・」

澪「・・・あ、あぁ。問題ないさ。ゲームより私が好きならな」

律「言ったな。よし、今日は無理だが明日は私が攻めてやるからな」

澪「(・・・どうしてこうなった)」

澪「(だが律の体力じゃ朝までなんか持ちっこない。隙をみて逆転だ)」

澪「(あれは腰にくるからなぁ・・・)」

律「じゃあゲームはやめて他の事するかな」

澪「・・・いやね、ゲームやめても漫画読んだら大差ないと思うんだ」

律「えっ?」

澪「暇なら肩でも揉んでくれよ。こっちゃってさ」

律「はいはい。大きい人は羨ましいですねー」ペラッ

澪「律はなんで大きくならないんだろうな?私が毎日揉んでるのに」

律「・・・体質じゃないの?」

澪「そっか。羨ましいな・・・」

律「・・・」

律「澪のお腹にお肉が付きやすいのも体質だろうな」

澪「」グサッ

澪「人が気にしてることを・・・」

律「お互い様だ」

律「やれやれ。どこだ?」モミッ

澪「んっ。もうちょっと上・・・」

律「ここら辺か?」モミモミ

澪「・・・うん。ありがとう」

澪「なんだかんだ言って、律は私のお願い聞いてくれるよな」

律「後が怖いからな」

澪「まったく。素直じゃないんだから」

律「はい、終わり。ご飯の時間だ」

澪「えー、まだ始まったばっかりだろ?」

律「今日のご飯はなにかなー?」スタスタ

澪「・・・やれやれ」


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最終更新:2011年10月09日 23:08