澪「これでよしっと」ピッ
澪「明日からダイエットか・・・。他の人も誘おうかな?」
澪「ダイエット みんなでやれば 怖くない」
澪「ふむ。そう言えば憂ちゃんはどうなんだろ?」
澪「やっぱ姉妹だし太らないのかな?」
澪「どれ、早速」ポチポチ
律「憂ちゃんも道連れか」
澪「そうそう。憂ちゃんならダイエット
レシピとか詳しそ・・・」
澪「って律!?」
澪「い、いつから・・・」
律「ムギと電話してた頃からかな。お前の悲鳴がうるさくて目が覚めちまったよ」
律「で、どれくらい増えてたんだ?」ムニッ
ゴツン!
律「いたー!」
澪「たいして増えてないよ!」
律「・・・へぇ。たいして増えてないのに仲間増やしてダイエットするんだ?」ニヤニヤ
澪「ぐっ・・・」
律「ねぇ、澪~」
澪「・・・」
澪「・・・ふぅん。律は人の会話を盗み聞きするような人なんだぁ」
律「なっ!」
澪「これはお仕置きが必要かな?」ニヤニヤ
律「ちょ、話を変えるな」
澪「ふふふ」パタン
『掃除中』
律「な、なにを・・・」
澪「入口の札を変えたんだよ。まぁ、お昼過ぎにお風呂場に来る人なんていないだろうけど」
澪「知られてしまったからには律にも協力してもらおうか」
澪「身体を動かしてカロリーの消費だな」
律「お、おい。まさかこんなところで・・・」
澪「ここなら好きなだけ濡らしていいぞ」
律「だ、ダメダダメだ。百歩譲ってやるとしてもここはダメだ」
律「こんなところ見られたら寮を追い出されちまうぞ」
澪「そしたらムギ達みたいに部屋を借りて同棲すればいいじゃないか」
律「(・・・あぁ。恵さん、どこに行ってしまったんだ・・・)」
律「(誰かこいつを止めてくれ・・・)」
澪「ふふっ」
律「むっ、無理やりやると犯罪なんだぞ!」
澪「えっ?」
澪「・・・律は、やなの?」
律「当然だ」キッパリ
澪「律は私とするのがやなんだ・・・」ショボ
律「あ、あのー?あくまでここでするのがヤダってだけで・・・」
澪「・・・」
律「み、澪とするのがやだなんて言ってないだろ・・・」カアァ
澪「(計画通り)」ニヤリ
澪「そうか。じゃあ部屋に戻ろうか」ケロッ
律「あ、あれ?」
澪「まぁここじゃちょっと寒いし。床だしな」
澪「いや、おしおきだからこのくらいの方が・・・」
澪「やっぱりここでしようか!」
律「一人でしてろ。私は部屋に戻るぞ」
澪「もう。つれないなぁ」
律「身体動かすってんならジョギングでもどうだ?それなら付き合ってやるぞ?」
澪「それじゃ気持ち良くないだろ」
律「」
律「いやいや。ダイエットするんだろ?痩せたいんだろ?」
澪「もちろんだ。だから食事に気を付けて身体を動かしてだな」
律「だったらジョギングとか有酸素運動にしろよ。お前動かしてるの腰だけだろ」
澪「・・・」
律「そんな甘い考えじゃ痩せるなんて無理無理」
澪「うぅ・・・」
律「(ちょっと言い過ぎたかな・・・?)」
律「あ、明日会議に行くんだろ?私も行ってできることあれば手伝うからさ」
澪「・・・うん」
澪「じゃあ晴れの日はジョギングで雨の日は律とする・・・」
律「(雨の日って・・・。これから梅雨じゃん・・・)」
律「いや。まぁ、それも含めて明日の会議だな」
律「だから今後の為に今日はゆっくり寝よう。そうしよう!」
澪「寝るのは律とやってからな」
律「・・・どうしてもやるんだな」
澪「だっておしおきしなきゃいけないし」
律「もう忘れてくれ・・・」
澪「じゃあ今日もはりきって行こうか!」
――――
梓「んっ・・・」ムクッ
梓「」キョロキョロ
梓「ムギちゃん?」
梓「・・・いない。出掛けたのかな?」
パチャ
梓「んっ?お風呂場?」ガラッ
紬「きゃっ!」
梓「あっ。す、すみません!」ピシャ
紬「ううん。急に開いたからちょっと驚いちゃっただけ・・・」
梓「お風呂・・・、ですか」
紬「うん。あずにゃんもどう?」
梓「そうですね。では私も」ヌギヌギ
ガラッ
梓「・・・あれ?お湯が」
紬「半身浴してたの。ダイエットにいいって聞いてね」
梓「へぇ。ダイエットですか」
紬「あずにゃん来たしお湯足すね」ジャボボ
梓「・・・えっ?ダイエット!?」
梓「ダイエットするんですか!?」
紬「・・・うん」
紬「今日ね、体重測ったら・・・。増えてて・・・」
紬「それにこれから夏でしょ?スタイルとか気になるし・・・」
梓「私は別に気にならないですけど・・・」
紬「・・・あずにゃんもぷにぷにだって言ってたもん」
梓「言ってないですよ?」
紬「・・・さっき、寝言で」
梓「寝言・・・」
紬「あずにゃんも太ってると思ってるんだ・・・」シクシク
梓「いや、別にそんなことは・・・」オロオロ
紬「じゃあどんな夢見てたの!?」
梓「それは・・・」
梓『ぷくーってしてください』
紬『』プクーッ
梓「ふふっ。ほっぺぷにぷにー」ツンツン
紬『』プシュー
梓『あぁ!!も、もう一回!』
梓「・・・」
梓「とにかくムギちゃんにダイエットなんて必要ないですよ」
紬「ダメよ、これは自分との戦い。ここで甘えたらどんどん増えちゃう・・・」
梓「本気・・・、なんですね・・・」
紬「えぇ」
梓「じゃあ、約束してください」
梓「無理に痩せようとして身体を壊さないって」
紬「・・・うん。約束する」
紬「無理なダイエットして心配かけたら意味ないもんね」
梓「約束破ったらひどいですからね」
紬「あずにゃんにお仕置きされちゃうの?」
梓「べ、別にそういう意味じゃなくて・・・」///
梓「くしゅん」
紬「あ、ほら。あずにゃんもお入り」
梓「は、はい」チャプン
梓「・・・あったかいです」
紬「それでね。明日澪ちゃんと会議をすることになって」
梓「澪先輩もですか・・・。暇なんで私も行っていいですか?」
紬「うん。多分澪ちゃんもりっちゃんと一緒に来るだろうし」
梓「具体的にはなにをするんです?」
紬「食事の量を減らすとか、運動するとかかな?」
梓「まぁそうですね。朝ごはん抜きとかやっちゃダメですよ」
紬「うん。朝ごはんは大事だもんね」
梓「その通りです。・・・そしたらメニューも変えないといけないですね」
紬「そんな。ダイエットは私だけなんだからあずにゃんはちゃんと食べないと」
梓「でも別のもの作るとか面倒ですし・・・。その分ちゃんと食べますから」
紬「・・・うん。そうしないと大きくならないもんね」
梓「・・・」
梓「今後の料理は牛乳とキャベツをメインに・・・」ブツブツ
紬「・・・ロールキャベツ?」
梓「お風呂上がったらダイエットの方法調べてみましょうか」
紬「そうね。明日の話し合いの参考になるだろうし」
梓「ジョギングするなら靴とか買わないとですねぇ」
紬「あっ。それもそうね」
梓「明日ついでに買いましょうか」
紬「うん!」
梓「・・・ちなみにどれくらい増えてたんです?」
紬「・・・」
紬「さて、そろそろ上がるわね」ザパッ
梓「逃げた・・・」
梓「・・・私としては今のままでもいいんだけどなぁ」
梓「ふかふかでぷにぷにで気持ちいいし」
梓「でも、ムギちゃんが痩せたいって言うなら私はサポートするだけです!」
梓「・・・でも痩せすぎちゃったらちょっとやだな」
梓「健康的なふくよかさっていうか・・・。あのラインが・・・」///
梓「・・・」
梓「なに言ってるんだろ。身体洗お」ワシャワシャ
次の日!
律「おっ。梓、こっちこっち」
梓「おはようございます」
澪「ごめんな。こんな早くに呼んじゃって」
紬「こ、これが朝ワック・・・」ワクワク
律「いやぁ、久しぶりに朝のメニューが食べたくなってね。早速買ってくるよ」
澪「よし、みんな揃ったし行くか」
律「あれ?澪達はダイエットなのにこんな油っぽいの食べていいの?」
紬澪「!!」
律「(ふふふ。今までの復讐をさせてもらうぜ・・・)」ニシシ
律「(・・・ムギを巻き込んじゃったのは悪い気がするが。だが、これも正論だからな)」
律「ほら、梓。行くぞー」グイッ
梓「えっ?ちょっと・・・」ズルズル
紬「・・・」ショボ
澪「律のやつ・・・」ギリッ
――――
梓「まさかこのためにワックに集合にしたんですか?」ジトーッ
律「まぁまぁ、私にもちゃんと考えがあるのだよ」
梓「なんですか?」
律「ダイエットと言えば当然こういう風に食べたいものを我慢する機会が増えるだろ?」
律「本当はハンバーガー食べたいけどサラダで我慢。みたいなさ」
梓「・・・まぁ。そうですね」
律「その精神を私が鍛えてあげようというわけだよ!」ニシシ
梓「(絶対に面白半分だ・・・)」
律「それに今日は初日だ。初っ端から我慢できなきゃ今後続かないと思うんだ」
梓「それは・・・。確かに・・・」
律「本気で痩せたいと思ってるならこの程度の試練乗り越えられるさ!」
梓「・・・そうですね」
律「というわけで」
律「このセット1つ、飲み物はオレンジで。あとサラダ2つでお願いします」
店員「はい」
律「梓はどうする?」
梓「じゃあこのパンケーキを」
店員「はい。少々お待ちください」
律「梓。パンケーキを選ぶとはお前もやるねぇ・・・」
梓「えっ?な、なんでですか?」
律「ふっふっふ。この後が楽しみだ」
律「おまたせー。はい、澪達にはサラダ買ってきたぞ」コトッ
紬「あっ、ありがとう・・・」
澪「・・・律達は?」
律「私?私は朝限定のバーガーセットですよ!」
紬「朝限定の・・・」ショボ
澪「・・・梓は?」
澪「(梓はムギに嫌がらせなんてしないだろうから同じサラダに決まって・・・)」
梓「パンケーキですけど」
澪「律ーー!」
律「へ?なに?」
澪「お前、梓をそそのかしたな?」
律「なにを失礼な!ちゃんと訳があってだな!」
最終更新:2011年11月05日 23:14