律「ていうかブラ邪魔、取るぞ」
澪「うん…」
律「肩少し上げて」
澪「…こう?」
律「そう、いい子いい子」
くしゃくしゃっと頭を撫でて、そのまま背中まで手をやる。
互いに引っ張り合うホックに手を掛けて、一つずつ外していく。
律「うわ、3連かよ…」
澪「ん?おかしい?」
律「…大きいと3連なんだって」
澪「…でも2連のも持ってるよ」
律「…わたしのは全部2連です」
澪「…どんまい」
律「何だと~?」
澪「いや、何て言っていいか…」
律「…こんなのさっさと取ってやる」
ホックが取られ、肩紐がひじ辺りまでずり落ちた。
それに手をかけて、彼女が剥ぎ取る。
自分の胸があらわになったと同時に、頬が紅潮していくのがわかった。
律「うわー…」
澪「…なんだよ、もう」
律「大きいなーって…」
澪「そればっかり…」
律「…やわらけー」
澪「…もう」
直に触れる手から温度が伝わってくる。
生暖かい息が一気に流れ出た。
そんなわたしを、意地の悪そうに彼女が見つめる。
澪「…見ないでよ」
律「見ててほしいって言ったくせに~」
澪「うるさい…」
律「じゃあ見ない」
澪「そう…」
律「もっと近づいたら見えないもんな」
元々近くにあった顔がより一層近づいて、唇が重なった。
どちらからともなく舌も触れ合わせてみる。
どんどん唇が濡れていくのがわかった。
今度は顔を離して少しずらし、彼女の舌は耳に触れた。
形をなぞる様に舌は這う。
喉の奥の方から濡れた声が漏れた。
自分からこんなに艶っぽい声が出るなんて、思ってもみない。
それを止められなくて、ぎゅっと目を閉じた。
彼女は気にすることなく手も止めず、どんどんと顔を下へとずらしていった。
枕にしていた彼女の腕が、するりと抜けた。
とうとう布団に潜り込んで、今度は胸にまで舌が当たる。
次は吸い付いたようで、思わず体がびくりと跳ねた。
……暑い。
澪「律、律」
呼びかけると、一旦それらをやめて彼女が顔を覗かせた。
律「…ん~?」
澪「暑い…」
律「わたしも、汗かいてる」
澪「布団…」
律「まくる?」
澪「うん…」
律「…見えちゃうぞ?」
澪「別にいい…」
「じゃあ」
そう言って、腰の辺りで布団を折り返す。
再び彼女は胸に吸い付く。
わたしは手を伸ばして、彼女の頭を撫でてみた。
その今まで見たことない光景が、少し可笑しいと頬が緩んだのは一瞬だった。
初めて味わう感覚と恥ずかしさが混ざり合って、すぐに何も考えられなくなる。
腕を顔に乗せ、口をひじで塞ぐ。
すると彼女の動きは止まって、わたしの手首を取った。
振り払おうとも、きつく握って離してはくれない。
澪「…やだ」
律「繋いでようよ」
澪「やだってば…」
律「大丈夫だから。聞かせてよ」
握りなおして、指を絡めて。
お互いの手に汗が滲んでいるのがわかった。
再び不規則に刺激が与えられる。
撫でるような舌が、冷たいのか温かいのか。それすらもわからなかった。
「そろそろ…下触ろうと思います」
かしこまる様な言い方で、彼女の声が聞こえた。
確実に耳へと届いていたが、返事はしなかった。
律「…澪?」
澪「…なに」
律「下触るぞ?」
澪「……」
律「いいの?」
澪「ん…聞かないでよ」
律「いいんだな」
腰までかけていた布団を全部まくられる。
わたしの腰元にかかる彼女の腕を握って、その動きを止めさせた。
澪「…やだ」
律「…やめとく?」
澪「…じゃなくて」
律「ん?」
澪「…律も」
律「何がだよ?」
澪「律も、脱いでよ」
律「は?何でさ」
澪「…わたしばっかり恥ずかしいもん」
律「でも意味ないし」
澪「…やだ!」
起き上がって彼女のTシャツの裾を掴む。
律「ちょまっ…ちょっとちょっと…待てって」
澪「ほら、脱いで」
律「手を離せ!」
澪「脱がす」
律「わかったわかった自分で脱ぐから!」
律「…だからその、あっち向いてて」
澪「恥ずかしいの?」
律「うるっせ」
澪「…はいはい」
少し笑って、わざとらしくそっぽを向く。
音楽は既に止まっていた。
律「はい、続き」
澪「…律」
抱きつくように、彼女の背中に腕を回した。
彼女も腕を回そうとした時、ブラのホックに手をかけた。
律「え何…やめろよ」
澪「これも取ろうね」
律「何でだよ意味わか」
澪「ほら早く」
律「わかったって、わかったからさーもう、手離せ」
澪「わたしがやる」
律「…やっぱ、だめ?」
澪「だめ」
律「…あんまり、見んなよ」
澪「見てないし」
律「それはそれで、何か」
澪「見てほしい?」
律「…何だろ、この形勢逆転された感じ」
澪「悔しい?」
律「うるせー!」
澪「…これでお揃いだな」
律「…じゃあ続き!」
肩を軽く押されて、頭が枕に沈む。
部屋着のパンツに手をかけられる。
もうその腕を止めることはしない。
ショーツに手をやり、ゆっくりと足首まで下ろした。
その二つから脚を抜いて、ベッド脇に放り投げた。
律「よし、膝曲げてみ」
澪「…こう?」
律「…股閉じてどうすんだよ」
膝と膝が離される。
彼女はその間にちょこんと座り、わたしの秘部へと手を伸ばす。
「わあ…」
粘膜に滑るように指が這う。
自分が今どうなっているかを知らされた。
「こうなっちゃうんだ…えろ」
ひと撫でした後、彼女の指が皮ふを軽く叩く。
その動きに合わせ、水音が小さく響いた。
律「…ほら、聞こえる?」
澪「…知らない」
律「知らないフリしてるだけだろー」
澪「…うるさいよ」
律「音が?」
澪「…意地悪」
律「さっき澪も意地悪した」
澪「…してないよ」
律「した。だから仕返し」
最終更新:2011年10月15日 23:41